住吉史彦の十大ニュース

 お待たせしました!

 今年も「住吉史彦の十大ニュース」の時間がやってまいりました。

 え? 誰も待っていないって?

 そういう声は無視して、どんどん行きましょう。

 今日はポイントだけを書きますので、詳しい内容を知りたい方は、アンダーラインのある所をクリックして下さいね。さて、

1月 「ちんや」すき焼き通検定試験を実施しました。

 勇気ある17人の方が受験し、見事全員が合格されました。今後も継続して実施し、「すき焼き通」を増やして行きたいです。

3月 第8回「すきや連」を京都三条寺町の「三嶋亭」さんで開催しました。

 「すきや連」が初めて関東以外に進出しました。

 この日に合わせたかのように「すきや連」旗振り役代表の、向笠千恵子先生の御本『食の街道を行く』が、料理本のアカデミー賞とも言われる、「グルマン料理本大賞」の、紀行本部門2010年グランプリに選ばれ、発表されました。

 その目出度さも加わって、この回は、いつになく盛り上がっていたように思います。3日後に大震災が襲ってくるとは知らず、とても楽しい夜が更けました。

 5月「青森・岩手・宮城・福島・茨城 五県蔵元連合試飲会@浅草」を開催しました。

 大震災に遭い、「守ろう、東北のSake!示そう、ニッポンの絆!」というスローガンで、三社祭が開催できない、その日に開催しました。

 合計67社の蔵元さんから、酒を出品していただきました。また陳列作業には、浅草料理飲食業組合役員の皆さん、浅草酒販組合さんのマンパワーを集めて当りました。

 経験のない一大事業でしたが敢行しました。

7月 「ちんや」で「料飲三田会」の例会を開催しました。

 料飲三田会というのは、慶応大学を出て料理屋を経営している人たちのグループです。会員の顔ぶれは、東京でも良く知れた御店の御主人様方ですので、緊張しました。

 東北地方の、慶応出身の蔵元さんが造る御酒をお出ししました。

7月 「ちんや」の精肉売店で、調味料を売り始めました。

 今世の中には、「出来合い調味料」がやたらと増えてきていますが、正直、私の味覚からすると、残念なものばかりです。それに添加物がたくさん入っています。肉屋が肉だけを売っていればOK、という環境ではなくなってきたので、始めた次第です。

 醤油をかわきりに、その後、味噌などの他の調味料も売ることも始めています。

7月 第9回「すきや連」を「銀座吉澤」さんで開催しました。

 第9回は、汚染エサの問題で畜産業界が大揺れの最中の開催と成りました。それでも、「すきや連」は挫けていません。この日も開催店のY社長が「こんな大勢さんの宴会は初めて!」という位の、大人数が集結しました。

 「必ず乗り越えるぞ!」と大盛り上がりでした。

8月 「すき焼き川柳onツイッター」コンクール、略して「すき川」をネット上で実施しました。

 今年の8月は汚染牛報道で大ダメージの最中でした。ボヤイていても仕方ないですので、この企画を実行しました。キャッチコピーは「川柳で日本の食卓に笑顔を!」

 530句もの句が集まり、びっくりでした。傑作には「ちんや」食事券をプレゼントしました。

8月 隅田川花火大会の日に、「ちんや」で国際観光日本レストラン協会の納涼会を開催しました。

 花火は、震災の影響で例年より一ヶ月遅れ、8月末の開催になりましたが、関係の皆様のご尽力により無事開催されました。業界の仲間と共に鑑賞することができ、本当に有り難いことでした。

9月 <大震災6ヶ月―全ての食材を東北+北関東から集めた、住吉史彦の会!>を開催しました。

 この会は昨年に続き2回目でした。

 「御偉方」をおよびせず、私と年齢の近い皆様(プラスマイナス10歳)にお声かけさせていただく会という点は昨年と変わりませんが、今年はご案内先を「飲食業界・食品製造業界の方限定」という風に変更、また題名の通り、食材を東北から集めました。

 参加者は私の親しい方ばかり。「オレ達が日本の食文化を造るぞ」と大盛り上がりの夜でした。

11月 第10回「すきや連」を、群馬県前橋市のすき焼き店「牛や清」さんで開催しました。

 今回も定員オーバーの、多数の皆様のご参加があり大盛況。上州和牛を堪能しました。

 またこの回は宴会の前に「産地見学ツアー」が付きました。下仁田の葱畑、原木しいたけ、蒟蒻工場を見学して有意義でした。群馬の皆さん、お世話になりました!

 そして最後に、もう一つ。

 2/28に弊ブログが連続更新365日を達成しました。その後、大震災をまたいで671日(1年10か月)まで伸びています。

 記念の日には「連続更新365日記念スペシャル カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」と題して、6日連続の長篇ブログをUPしました。

 さてさて、あまりに多くのことがあり、決して忘れることのないだろう2011年の、弊ブログも本日が千秋楽となりました。万感胸に迫り、大したことは書けません。

 ただただ御礼だけを申し上げます。

 読者の皆様、ご愛読いただき誠にありがとうございました。

 2012年もご愛顧を賜りたく、お願い申し上げます。

  東西、東〜西〜

 

宮城の松阪牛

 良いニュースがありました。

 今年の、「第62回松阪肉牛共進会」(=牛のコンクールのこと)で大震災の被災地・宮城県登米市ご出身の畑敬四郎さんが、「優秀賞一席」を獲得したそうです。

 畑さんは、津波で同級生が行方不明になったことから、被災地支援を決意、既に宮城県の仔牛市場からたくさん仔牛を仕入れてこられましたが、今回「一席」獲得牛の売却代金2.010万円が得られますので、さらに宮城からの仕入れを増やす御考えだそうです。

 東北の産物を仕入れる、という方法はベストの支援法ですね。素晴らしいことです。

 ところで、登米市ご出身の方が「一席」を獲得、と聞いて「?」と思った方もおいででしょう。私も、そうでした。

 今回初めて知りましたが、実は畑さんは登米市の養豚農家の子で、家業を継ぐために、東京へ畜産を学びに来たところ、松阪の肉牛農家の娘さん(=つまり今の奥様)と御縁が出来て、そちらに男の兄弟がいなかったことから、婿入りを決めたのだそうです。

 弊店でも、この方の義父さんが育てた、畑家の牛を仕入れたことがありますが、婿さんの代になってからは、まだ買っていませんでした。

 20歳で婿に来て、6年目の一昨年には「一席」を既に獲っていて、今年が2度目の「一席」獲得です。天晴れなことです。

 弊店でも、今後応援したいと思いますが、こう有名になってしまうと、牛の値段は高くなるでしょうね。そこが難しいところです。

 最後に、めでたくないニュースも一つ。

・・・今回の「共進会」で「一席」牛(=畑さんの牛)の売却価格は2.010万円で昨年並みでしたが、平均価格の方は1頭当たり250万円でした。

 この水準は前年より75万円安く、BSE問題が深刻だった2001年の252万円より落ち込みました。牛の放射線量の「全頭検査」の体制が出来たにも関わらず、まだ消費マインドが回復していないことを示しています。

 弊ブログの読者の皆様におかれましては、牛は放射線もBSEも「全頭検査」をしていて、最も安全な食材であることを、あらためて御理解いただき、また出来ましたら、周囲のお友達にも御吹聴いただきたく、お願い申し上げます。敬白。

追伸

 12/29-12/31の三日間、「ちんや」精肉売店の店頭は、正月用のお肉をお求めの方で、大変混雑いたします。長時間行列していただくことになると思いますので、時間の余裕を持って、防寒対策をしていただきました上で、お出かけ願います。(肉の予約は、12/28で終了させていただきました。)

 年始は元日だけお休みをいただき、2日より通常営業いたします。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて667日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

今年の十大ニュース

 この時期の御約束は「今年の十大ニュース」ですね。

 でも私は読んでいて、あまり良い気はしません。

 だって「十大ニュース」は、たいてい大災害か大事故ですよ。それぞれに被害者がいるのに、それにランクを付けるなんて、いかがなもんでしょうか。

 特に、今年はそういう気持ちがします。津波の被害と、原発の被害と、台風の被害と、0-157の被害と、そしてこれから蒙るTPPの被害を比べる気持ちになんか、私はなれません。

 一方、目出度いニュースなら、ランキングをしても楽しいかもしれません。でも、そういう話しは、あまり沢山ランク・インしませんね。

 読売新聞読者が投票した、大ニュース・ベスト30の内、目出度いのだけを取り出してみたら9個でした。

・なでしこジャパン世界一

・スカイツリー 634メートルに到達

・地デジ放送開始

・小笠原諸島と平泉が世界遺産に

・「タイガーマスク運動」広がる

・古川さん、宇宙に5か月滞在

・プロ野球「ソフトバンク」日本一

・日本のスパコンが世界一奪還

・九州新幹線開業

・上野動物園にパンダ戻る

 9個の内3個が東京観光に関係があるので、なんか恵まれていて申し訳ない感じがします。ソフトバンクと九州新幹線は九州ですから、東京と九州にかたよっていますね。

 来年は他の土地にとっても、何か明るく・目立つ話題が出てくるように期待します。

 そうそう、東京観光には、もう一つ強力なニュースがあります。あくまで予定稿ですが・・・

 住吉史彦のブログ「浅草ちんや六代目のスキヤキフルな日々」が671日(=1年10カ月)連続更新を達成!!!

 これは強力かと。

 なお「住吉史彦の十大ニュース」は、今年も大晦日の、このブログで発表いたします。

追伸

 12/29-12/31の三日間、「ちんや」精肉売店の店頭は、正月用のお肉をお求めの方で、大変混雑いたします。長時間行列していただくことになると思いますので、時間の余裕を持って、防寒対策をしていただきました上で、お出かけ願います。(肉の予約は、12/28で終了させていただきました。)

 年始は元日だけお休みをいただき、2日より通常営業いたします。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて666日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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ある呑み屋へのオマージュ

 今年の師走のある夜、学校の同期生が、さる御偉い方を接待するのに弊店を使ってくれました。

 その御方を弊店へ連れて来たのは、事実としては確かに同期生なのですが、私には、その場にはいない別の人が連れて来てくれたように感じられました。

 「別の人」が誰かと申しますと、今は閉店してしまった、ある呑み屋のママさんが連れて来てくれたように感じたのです。その御方と私は、ともにそのママさんの店の客だったからです。

 「ともにその店の客」と申しましても、実は、その店が営業している間に御一緒する機会は、残念ながら一度もありませんでした。だから今回が初対面です。

 その御方は、私の父とほぼ同年代の年齢で、その店の40年を超える歴史の中では前半の客でした。私はと申しますと終盤の客でした。それで、通った時期が重なっていないのです。

 その店が開店したのは、私の生まれた年と同じ1965年で、私が通うようになったのは、「開店35周年」の少し前の頃でした。

 そのすぐ後、その御方は偉くなりました。それまでは文筆の御仕事をされていたのですが、見識を買われて公職に就かれました。それも国民経済の枢機に参画する要職でした。

 この御出世を、ママさんは当然喜びましたが、店の業績には、どちらかと言うとマイナスの結果となったようです。要職に就いてしまったものですから、そう頻繁に店を訪ねることが出来なくなったのです。当時ご体調もベストでなかったようでした。

 それでママさんは、その偉くなった御方が書いた御本を、他の客に読ませることにしました。店の棚に御本が並べてあって、それを読むように勧めるのです。

 正確には「勧める」とうよりは、半強制でした。

「住吉さん、アナタ! この本、お読みになったこと、あるの?!」

「駄目よ、アナタ! お読みにならなきゃあ!」

いつも「アナタ」の「ア」にアクセントが付いていました。

 この他にも、ママさんは客の画家の展覧会のチラシを私に渡して、観に行くことを強制しました。そうやって客同士を懇意にさせるのが、ママさんはとても好きで、同時に商売の手法でもありました。

 そういう調子で、店は今世紀に入ってもしばらく営業を続けましたが、次第に客の高齢化が目立ってきました。

 話していても「○○さんが死んじゃったの」「△△さんは肝臓が悪くて、もう飲めないの」という話題が増えました。開業から40年近いのですから、仕方のないことです。

 そんな中、私は客の中では新参で、最年少の部類でした。「開店40周年」を祝うパーテイーでは、「最年少の客」としてスピーチを求められました。ママさんのことを褒め称えましたよ、当然ですが。

 しかしその頃、店の周囲が再開発の対象になり、またママさんの御母上の介護が大変になってきたことから、数年前、その店はついに惜しまれて閉店しました。閉店したことは新聞記事にもなりました。

 結局その店で、私はその偉い御方と御一緒する機会はありませんでした。

 でも御本を読んでいたので、今月初めてお目にかかった時に困りませんでした。ママさんの話しで盛り上がることも出来ました。嬉しいことでした。

 私にとって、その店の記憶は、30歳過ぎから40歳を少し超える時期までの記憶です。

 たぶん、その御方にとっても壮年期の、バリバリ書きまくっていた頃の記憶の中の店なのだと思います。一度も御一緒しなくても、そこが共通項なので、話しが噛み合ったのだと思っています。

 「懐かしい記憶の中の店」、それがある有り難さを感じた、歳の瀬でした。

 追伸

 12/29-12/31の三日間、「ちんや」精肉売店の店頭は、正月用のお肉をお求めの方で、大変混雑いたします。「長時間行列したくない」と思う方は、必ず12/28までに肉の予約をして下さいますよう、お願いいたします。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて665日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: 今日のお客様,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:20 AM  Comments (0)

正月用肉

 「12/29-12/31の三日間、「ちんや」精肉売店の店頭は、正月用のお肉をお求めの方で、大変混雑いたします。長時間行列していただくことになると思いますので、時間の余裕を持って、防寒対策をしていただきました上で、お出かけ願います・・・」

 と申しますと、

 え? なんで年末に肉屋さんが忙しいの?

と聞かれることがあり、それが当たり前と思っている私は驚いてしまいます。

 店先に立っていても、必ず長蛇の列を見て、目を丸くしている方がいます。

 な、なんで、こんなに並んでいるんですか?

 なんでって、年末ですから。

 そういう方は、たいてい並ぶのを諦めて帰って行かれます。

 予約して下されば良いのに!

 弊店では予約も受け付けていて、そうしていただけば事前にパックしておきますから、当日はパッと御引渡しするだけです。並ぶ必要がありません。

 ただし「12/28までに予約⇒12/29-31に御引渡し」という段取りなので、明日中には予約していただく必要がありますけどね。

 何故、年末に肉屋が忙しいことがあまり知られていないか、ですが、テレビ・新聞でやっていないからかもしれません。テレビでやっているのは、デパートの豪華おせちか、上野の飴横いやアメ横がほとんどで、他のは、ほぼ見かけませんからね。

 肉屋の側も、ほとんど宣伝していないと思います。忙し過ぎると困るからです。

 年末は、普段の8倍から10倍の売上げがありますから、働く側は大変です。12/29、12/30は日付が変わるまで残業するのが、毎年の御約束です。

 だいたい「12/28までに予約」つまり12/29以降は予約を受けない、というのも不親切な話しではあるのですが、12/29以降は御引渡し作業だけで手いっぱいなので、新規の予約を受けられないのです。

 働くのが大変、だけでなく市場が閉まっているので、新規の仕入れも出来ません。

 そういう次第で、肉屋の側も年末の売り出しをあまり宣伝しないのだと思います。

 でも、あまり宣伝しない姿勢だと、正月に自宅ですき焼きをする、という風習自体が廃れてしまいかねません。現に年末に肉屋が忙しいことを、ご存じない方がおいでのようです。そこが悩ましいところです。

 去年の年末に、「すきや連」旗振り役の向笠千恵子先生がラジオ出演して、「我が家の新年の食事は、すき焼き!」と言って下さって、有り難く思いました。

 忙しくなり過ぎず、しかしやはり宣伝もする、という塩梅が大事と思っています。

 追伸

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて664日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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すき焼きに大根は入れる?

 「ねたたま.net」という、どうでもいいようなネタばかりを集めたサイトを開けましたら、

「すき焼きに大根は入れる?入れない?」

というネット投票をやっていました。

 鍋のシーズンですのでね、暇潰しにこういうのをやる人がいるのかもしれません。あるいは、この設問にスポンサーがいるのかもしれません。

 まあでも、そういうことは気にせず、投票結果を見ますると、

「大根は欠かせません!」は、香川と徳島の2県

「結構入れる」は、中国地方の岡山、広島、山口、島根と愛媛。

 そして、なぜか高知だけは香川・徳島・愛媛に近いのに「そんな馬鹿なことはしない」という投票結果でした。

 面白い結果です。

「うーん、食べれない事はないだろうけど入れた事はないなあ」
「おでんはだし汁まで楽しむものだからいいけどすき焼きは……」
「凄い水が出て薄くなりそうだけどどうなんだろ」

という誰が書いたか分からない、コメントが付いていました。

 実はこの3年ほど、弊店では「変わりザク」と称して定番のザク以外に、季節の野菜をオプション販売することにしています。春なら山菜・秋ならキノコとか、そういう感じですが、自分で言うのもなんですが好評です。

 だから、そのメニューの参考にするため、時たま、こうした「地方すき焼き」ネタの投票やランキングを見るようにしています。

 ネットの投票やランキング自体には、ハッキリ申して全く興味がないのですが、すき焼き関係だけは仕事ですので、見ています。

 で、大根は「変わりザク」にどうなの?

ということですが、やはり大根は煮る塩梅が難しいと思います。おでんで食べるのが正解でしょう。それもプロのおでん屋さんで、良く煮えたものを食べるのが良いですね。言問通りの「大多福」さんの大根なんて最高ですよ!

 中国・四国ですき焼きに大根を入れる理由は不明です。「すきや連」を、もう10回やっていますが、残念なことに、中国・四国にはすき焼き屋のメンバーがいません。次回から熊本のすき焼き屋さんが加わってくれるのですが、中国・四国は空白です。

 広島の牡蠣鍋屋さんの知り合いならいるので、今度会ったら聞いてみようと思います。聞いたら、このブログでご報告しましょうね。

追伸

 12/29-12/31の三日間、「ちんや」精肉売店の店頭は、正月用のお肉をお求めの方で、大変混雑いたします。「長時間行列したくない」と思う方は、必ず12/28までに肉の予約をして下さいますよう、お願いいたします。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて663日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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あいづっこ宣言

 先日、会津若松市「末廣酒造」の御蔵主で、福島県酒造組合の組合長でもある新城さんから、

「NHKテレビに出るから見てね!」

というメールが来ましたので拝見しました。

 その番組は「きらり!えん旅」という番組で、マジシャンのマギー司郎さんが東北を旅して、出合った人々を手品で元気づける、という趣向です。その訪問先の一軒が「末廣酒造」さんの蔵でした。

 蔵を訪ねたくだりについては、昨日の弊ブログに書きましたが、この番組でもう一つ、私が「ほお」と思ったものがありました。それは、

 「あいづっこ(会津っ子)宣言」!

 マギーさんは末廣酒造さんに行く前に、地元の小学校を訪ねたのですが、そこでは子供達が元気に「あいづっこ宣言」を唱和していました。

 旧・会津藩校「日新館」以来、この街には「人づくりこそ地域発展の礎」との考えのもと、教育に力を入れてきた歴史と伝統があります。

 その上で、市民一人一人が「次代を担う会津人」の育成を、自分の課題として捉え、それぞれの立場から行動を起こしていくための指針、つまり市民共通の行動指針として、市がこの宣言を制定したそうです。

 学校で子供に唱和させるだけでなく、道端にも看板が設置されています。

 さて、その内容ですが、

一 人をいたわります

二 ありがとう ごめんなさいを言います

三 がまんをします

四 卑怯なふるまいをしません

五 会津を誇り年上を敬います

六 夢に向かってがんばります

  やってはならぬ やらねばならぬ

  ならぬことはならぬものです

 がまん、卑怯が出てくるあたりが侍っぽいですね。白虎隊の国らしいです。

 震災以来、会津も苦境にありますが、この子達には強く正しく生きぬいて欲しい、と願わずにいられません。

 それにしても、この宣言は、大人に聞かせてやりたい、イヤ、

 住吉史彦に聞かせてやりたいですね。

追伸

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて672日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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カレー焼きソバ

 ここへ来て「年末はいつまでですか?」とか聞かれますが、浅草のすき焼き屋が年内休むわけがありません。大晦日まで、私は「毎日が平日」ですけど!!! さて・・・

 会津若松市「末廣酒造」の御蔵主で、福島県酒造組合の組合長でもある新城さんから、

「NHKテレビに出るから見てね!」

というメールが来ましたので拝見しました。

 その番組は「きらり!えん旅」という番組でマジシャンのマギー司郎さんが、東北を旅して、出合った人々を手品で元気づける、という趣向です。その訪問先の一軒が「末廣酒造」さんの蔵でした。

 さて、そうしてやって来たマギーさんを、新城さんは、蔵の案内もそこそこに、近所の居酒屋へ連れ出します。そこに会津の食べ物自慢がある、ということなのです。

 で、居酒屋で出てきた料理は、

 カレー焼きソバ!

=その名の通りの、カレールーをかけた焼きソバです。焼きソバの味つけはソースだとか。

 ・・・・・

 私はまだ食べたことがないので、その御味については、ノー湖面トいやノーコメントとさせていただきますが、感心しましたのは、居酒屋店内での、新城さんの振る舞い方です。

 居酒屋ですから、焼きソバを食うだけでなく、酒も飲むわけですが、新城さんは率先して、たまたま居合わせた客と乾杯をしていました。

 知名度のあるタレントさんが、居合わせた一般人と乾杯!という場面は頻繁に見かけますが、この撮影では新城先輩の方が、先に周囲の客と乾杯を始め、マギーさんはそれにつられて乾杯し始めたようでした。

 さすがは地元の代表・業界の代表です。

 私達も浅草で飲む場合は、そうして座をもり上げたいものだと思いました。

 さて、この番組でもう一つ、私が「ほお」と思ったものがあります。それは、

 「あいづっこ(会津っ子)宣言」!

ですが、そこまで書くと長くなるので、その話しは、また明日。

 それでは皆さん、御機嫌よーう。(この行はNHK風にお読みください。)

追伸

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もやしすき焼き

 本日は、天皇陛下の御誕生日ですね。弊店では箸は祝箸、箸置きは扇面の日ノ丸文様の箸置きを使って営業いたします。さて・・・

 最近住吉はフェイスブックばかりやっているとお思いでしょうが、ツイッターもたまにやっています。

 「すき焼き」をキーワードにしてツイッター内を検索すると、たまに面白いものが見つかるのです。

 最近も「群馬県の某地方では、すき焼きにもやしを入れる」というツブヤキが在りました。未確認情報でしたので、

 「本当なんでしょうか、群馬の方!」と呼びかけたら、

 渋川のT山さんから「ん〜?入れたことないですよ。見たこともないです(・・​?)」

 下仁田のSS木さんからは「ウチは入れるよσ(^_^;)」という返信が来ました。

群馬県の某地方とは下仁田だったんですね。

 また、この設問とは関係ないものの、

 「米国で日系人の家庭で食べたすき焼きにはズッキーニ​が当たり前のように入ってました。」という情報もありました。これは「すき焼き川柳」優秀賞のK田さんからです。

 こういうやりとりが椅子に座ったまま出来るところが、ネット社会の面白いところです。 

 さらにツイッターには「!!!」という感じの情報も。それは・・・

「来やませ 見やませ 食べやませ 太地の朝市」

という広告チラシの画像です。

 太地とはイルカ漁が有名で、シーシェパードの標的になっている、あの太地町のことです。

 その太地町の漁協旧市場で、明日12月24日クリスマスの、午前9時から12時まで朝市が予定されていて、伊勢エビの味噌汁(400名分)、イルカのすき焼き(300名分)(!!!!!)や伊勢エビ、てつめん餅、地元で採れた鮮魚・・・などが振るまわれるとか。無料だそうです。

 い、いや値段はこの際どうもでよいのです。

 ど、どういう味がするんでしょうか・・・

 いやあ、さすが日本は「すき焼き立国」。

 まだまだ私が知らない、すき焼きがあるのですね。

 不勉強でした。

追伸

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バター・セレクション

 「ちんや」精肉売店でバターを売り始めようと思い、数種類をセレクトして取り寄せ、試食しています。

 バターは明治時代に導入されたものですから、すき焼き屋が併設する、弊店の売店で売ればイメージとして合致します。実際、セレクトした候補の内いくつかは明治時代に開拓された牧場の製品ですから、親近感があります。

 今時は醗酵バターでないバターもあるようですが、そういうバターは眼中になく候補は皆、醗酵バターですので、熟成させた肉をメイン商品とする弊店が売ることにも違和感はないと思います。

 で、研究中です。色々な食品と合わせて食べています。

 そうしておりましたら、雷門横丁の、もんじゃ「おすぎ」のU子さんが、じゃがいもを分けてくれました。ご親戚が北海道においでだとかで、毎年分けてくれるのです。

 ピンポン!

 しかも丁度良く、蒸し器を購入したばかりでした。じゃがいもを蒸せます。

 ピンポン!ピンポン!

 蒸し器と言うと本当は正確ではなく、従来からあった土鍋に入れる中敷きを買っただけです。その中敷きの下に少量の水を入れ、中敷きの上には当然具材を置き、土鍋の蓋をして、火にかければ即席蒸し器に成るのです。

 蒸したてのアツアツのじゃがいもにバターを載せると、熱で溶けて、素晴らしい香りが立ち昇ります。不醗酵バターやマーガリンでは、こうは行くまい、と思います。

 そして、旨いです、単純に。

 バターが無縁バターいや無塩バターの場合は、安中市「有田屋」さんの再仕込み醤油につけてもよいです。旨いですねえ。

 だいたい、じゃがいもは、煮込むと緩くなってしまうので、すき焼きの「変わりザク」にしにくい具材ですが、それだけに蒸すのがベストかもしれません。

 食べだすと止まらず、一箱あったじゃがいもが大分減って来ました。

 イモ食えば鐘が鳴るなり浅草寺

追伸

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