悔しくてたまりません!

マラソンが札幌に行っちゃって、浅草の人は、さぞ残念でしょうねえ!
と、いまだにお客様から言われます。
たしかに移転決定直後はテレビ局の人が浅草をウロウロして、そういうインタビューを集めていましたから、その放送を視た人は多いかもしれません。それが未だ続いています。
別に・・・の女優さんは先日逮捕されましたが(笑)、マラソンのインタビューで、別に・・・と答えると浅草愛が薄いような感じを与えかねませんから、
もの凄く残念です!悔しくて悔しくてたまりません!
と言った人が、まあ、いたかもしれません。
それにしても、マラソンコース沿道の商店街はいくらでもあるのに、テレビの人は何故浅草ばかり撮っていたのでしょう。そこが不思議なところです。
きっとテレビ局サイドは、
浅草の人なら、別に・・・と言わずに、悔しくてたまりません!と言ってくれるに違いないと想像したのでしょう。
そしてインタビューを受ける側も、その期待を忖度してしまう。
そう、忖度って、元々は悪い言葉ではないですよね。
「マラソン残念ですよね」問答も、「桜を見る会」問題も、そろそろ終わって欲しいもんです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。
弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.566本目の投稿でした。

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活弁

雑誌・月刊『浅草』に東洋興業会長・松倉久幸さんの「浅草六区芸能伝」が連載されていて、おもしろいです。
松倉さんは、2016年に刊行された拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』の中で私が対談させていただいた、浅草の九人の旦那衆の一人ですが、その松倉さんの連載が、このところ『浅草』の巻頭に連載されているのです。
さて、その松倉さんの今月号は「活弁」のことでした。
先日松倉さんが経営する「東洋館」で上演された浅草オペラに「活弁士」が付いていたからです。今回の浅草オペラ上演では、その方面で有名な曲が次々に歌われる形式でしたが、その司会進行を「活弁士」が担当しました。見事な進行だったと思います。
と、書きましても「活弁」だけでは通じないかもしれません。
活弁=活動弁士(かつどうべんし)とは無声映画(サイレント映画)の時代に、上映中に傍らでその内容をナレーションしていた演者のことです。単なる解説ではなく、映画俳優の声色や情景の描写なども行い、弁士の創意・伝え方によって、映画の感じがだいぶ変わることもあったそうです。人気弁士が現れるようにもなりました。
活弁士が必要とされたのは、映画が無声だった、ごく短期間だけです。トーキー(音付き)映画の登場で、活弁士は無用の存在になったのですが、それでも日本芸能界で活弁の存在は重要です。
トーキー化によって、多くの弁士が廃業に追いこまれ、その多くが漫談や講談師、紙芝居、司会者、ラジオ朗読者などに転身して芸能界で活動を続けたからです。弁士には話術が高く要求されたため、その優れた話術が活かせたのです。
「活弁のスピリットが後生の芸人たちの中に脈々と受け継がれている」と松倉さんは言います。
そして貴重なことに、今回の浅草オペラに登場した弁士のように、現代でも少数ながら活動している弁士がいるのです。麻生八咫・麻生子八咫の父子は、その代表的な人です。
こうして活動が続いていることに、私は日本の芸能の中における、「語り物」の根強さを感じます。
弁士は、日本で映画が初めて公開された1896年(明治29年)から存在したそうです。音の無い映画だけでは場が保てない、興行として成り立たせるためには説明者が必要だと思われたのです。
そういうことをしたのは日本人だけです。当時の日本人には人形浄瑠璃が馴染みのあるものでしたから、映画も、浄瑠璃の義太夫のように、人が語った方が良いと思ったのだと思います。
そして、その感覚は、映画というものが様変わりした後でも生き続け、今回は浅草オペラに登場しました。面白い話しです。

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ハタチの小宴

「乃り江ハタチの小宴」にお招きいただいたので参加しました。浅草芸者・乃り江さんの、芸者としてのお披露目から20年を記念する会でした。
乃り江さんは曽祖母も祖母も浅草芸者という家に生まれ、デビュー以来着々と支持者を増やしてきました。
40歳までに自分の店を持ちたいという目標も達成。その時は開店資金の調達の仕方がニュースになりました。融資を受けようと大手行など5~6か所をまわったものの断られ、それでもあきらめずに信用組合から融資を受けて、開業したのでした。何かと話題になるのも、一つの才能と思います。
さて「ハタチの小宴」ですが、「小宴」どころか、ド派手な大宴会でした。
著名な日本舞踊家なども出演。
浅草ビューホテルでこれだけ日本酒を飲む会もあまりないのでは・・・と思います。
このたびは20年、誠にお芽出とうございました。ますますご活躍下さい。

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忘年会のテーマ

本日浅草料理飲食業組合の年内最終の役員会があり、続けて早めの忘年会を「ちんや」で開催します。
せっかくの料理屋の集まりですから、テーマを決めて忘年会をします。
本日のテーマは、
ぬる燗ワインと、ヨーグルトすき焼き!
です。
すき焼き好きで、同時にワイン好きでもある皆さんが、すき焼きを召し上がる場合、溶き卵にヨーグルトを入れることを私は、昨年より全力で推奨致しております。
以前でヨーグルトすき焼きについて、「サッパリ」「マイルド」「食べ易い」と言って来ましたが、今回よりは「ヨーグルトすき焼きはワインに合う」です。
ワインに合わせるために、すき焼きという料理を積極的に改変しようと言いだしたわけですから、革新度が進行したわけですね。
振り返りますと、「ちんや」の営業で、卵にヨーグルトを入れ始めたのは、2016年10月8日。
ヨーグルト卵にワインが合うと言い始めたのは、2018年11月3日の弊ブログ。
昨年の今頃ヨーグルト卵にワインの件を確認するため、3人のワイン専門家に「ちんや」に集まっていただきました。ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日のことでした。
解禁日にしたのは、もちろん理由があります。「マロラクティック発酵」させたワインがヨーグルトすき焼きに合い、「マロラクティック発酵」させていないボジョレー・ヌーヴォーが、さほど合わない件を体感で確認するためでした。
結果は予想通り・理屈通りでした。
ボジョレー・ヌーヴォーは卵にヨーグルトを入れても入れなくても、ほぼ同じ感じ。しかし、「マロラクティック発酵」させたワインは、明らかにヨーグルト卵に合いました。
1+1が2以上になったので、「マリアージュ」と称して良いと思います。一方のボジョレー・ヌーヴォーは「同居」という感じでしょうか。
ヨーグルト卵と「マロラクティック発酵」させたワインが合う理屈の一つが乳酸である件は2018年11月3日の弊ブログに書きましたので、詳しくはそちらをご覧いただきたいですが、ざっくり書きますと、ワインの樽にいる乳酸菌が、ワインのリンゴ酸を食べて→乳酸と炭酸ガスにします。それが「マロラクティック発酵」でして、これでワインの中に乳酸ができるのです。
ところでワインがすき焼きに合わない、そもそもの理由は、ワインが生卵に合いにくいからでした。
一般に糖質の多い酒は生臭い食材に合い易いです。日本酒が、その典型です。糖質がワインの2~3倍入っているからですね。ワインの中ではシャンパーニュやスパークリングワインに糖質が多いので、普通のワインより合わせ易いです。
で、そういうワインに合わせにくい食材、例えば魚卵を合わせる場合の調理方法は、伝統的にマヨネーズやサワークリーム、ヨーグルトソースなど少し酸味のあるソースで和えること、でした。
そう、ここでヨーグルトが出てくるのです。皆さんもカナッペなどでこれをやった経験がありませんか?
レモンやライムをかける手もありますが、酸の種類が違うので、乳酸であるヨーグルトがベターと思います。
この理屈について私は迂闊にも最近まで気づいておりませんでしたが、今回ハッキリしました。両方の問題の解決策が、たまたまヨーグルトだったという次第です。ラッキーとは、このことですね。
色々申しましたが、以上の二つの理由つまり、
1ヨーグルトの乳酸がワインとの間の「つなぎ」に成ること。
2ヨーグルトの乳酸が生卵の生臭みを抑えること。
によって、ヨーグルト卵のすき焼きはワインに合います。
よって、すき焼き好きで、同時にワイン好きでもある皆さんが、すき焼きを召し上がる場合、溶き卵にヨーグルトを入れることを私は全力で推奨致します。
ワインに合わせるために、日本料理であるすき焼きを改変するという考え方は、なんか、日本を失うようで、批判を招き易いかもしれませんが、実はヨーグルトすき焼きは、日本酒にも今までより合うようになるのです。
日本酒づくりにも乳酸は欠かせないからですが、それまで書くと長くなるので、その件は、2018年11月4日の弊ブログをご覧ください。
さて、忘年会の支度をしなくちゃ。

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檜扇型

今年は20日が「二の酉」の日でしたので、仕事を終えてから鷲神社に出かけ、今年も松下商店さんの熊手をいただいてきました。
「酉の市」に熊手を出している熊手商は100軒ほどありますが、その中でも松下さんは四代続く老舗です。膨大な数の飾りのパーツを手作りなさっていて、台東区からは「優秀技能師」の認定を受けています。
特に檜扇型の熊手が独特のデザインで、ウチでは毎年、その檜扇型をいただいています。
これで今年も年を越せそうですが、近年夜中に行っても寒くないのは温暖化なのか。そこが気になっています。

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嗚呼 昭和天皇

琵琶の友吉鶴心さんの公演「花一期」を拝聴して来ました。会場は国立能楽堂でした。
鶴心さん、いや、友吉君は私の浅草小学校の同級生で、「台東区アートアドバイザー」の同僚でもあります。
2015年に、「ちんや」創業百三十五年を記念して、『読み継ぎたい すき焼き思い出ストーリーの本』を刊行した際には、特別対談「浅草小学校同級生が語る、愛すべき浅草とすき焼き」に出ていただきました。
が、近年琵琶の演奏だけでなく、NHK大河ドラマの邦楽監修の仕事を何年も続けて引き受けていて、すっかり有名人に。今回の公演も大盛況。タメ口をきけなくなる日も近いと思われます(笑い)
「花一期」は、当初勉強会的な性格だったのが、次第に大きな会場に移り、27回も続いていて、大変なご努力だと思います。
さて今回は大きな目玉は、
「嗚呼 昭和天皇」の初演でした。
この作品は鶴心さんの師匠・鶴田錦史の、上演されなかった作品です。昭和天皇崩御のおりにテレビの追悼番組の中で上演される予定が、実現しなかったという作品です。
詞は、なかにし礼。太平洋戦争の戦況が劣勢になってから、天皇が終戦の決断をするまでを主に扱っています。
愛知では昭和天皇の画像の扱いで騒動があったと聞きますので心配もしましたが、今回は問題ないようでした。一個人の民間のコンサートと言え、こういう内容の作品がトラブルなく上演できることに、御代がかわったことを実感します。
琵琶という楽器は、何故だか鎮魂曲に向いた楽器です。

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HACCP義務化

11月15日は浅草料理飲食業組合の「一斉点検」の日でした。
私も「自治指導員」を拝命しておりますので、近隣の11店舗を回り、衛生管理の状況を拝見させていただきました。
食品衛生の分野では、昨年食品衛生法が改正され、
「原則として全ての食品事業者にHACCPに沿った衛生管理が制度化」されます。
施行は来年の6月1日。
この件を「HACCP義務化」と言っていますが、浅草の飲食店のような小規模店がHACCP認証を取得しないといけないわけではありません。しかし「HACCPに沿った衛生管理」つまりHACCPの考え方に沿って、各店が衛生管理計画を策定し、確実にそれが実施されているか、自主的に目に見える形で点検・記帳しないといけません。
手間が相当増えることは確実なので、組合員の皆さんがスムーズに取り入れらえるよう、説明努力が必要と言えそうです。私も微力ながら努力してまいります。

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本願寺の椿姫

「復活した浅草オペラ」が復活しましたので、聞いてまいりました。
2017年に誕生100年ということでロングラン公演した「ああ夢の街 浅草!」が好評につき戻ってきました。
大正時代の数年間という短期間に花開いた伝説の「浅草オペラ」、前回は周年事業の意味もありましたが、今回は「好評につき」ということで大変結構と思います。今年の公演もほぼ1か月間のロングランで、客入りも盛況、それだけご支持があるということですから在り難い話しです。
会場は東本願寺の「慈光殿」で、いつもお葬式をやっている会場なので、最初は違和感がありましたが、すぐに引き込まれました。
オペラというと、やはり難しいイメージがありますが、「浅草オペラ」は当時から、オペラの分かり易い部分だけを日本語で上演していました。聞き易くするために音符や歌詞を改作してしまうこともあり、原曲尊重の価値観で眉をひそめる方もいるかと思いますが、日本で西洋のクラシック音楽が、この時ほど熱狂的に支持されたことは、後にも先にもありません。
大正時代には実力が???の歌手も出ていたようですが、復活版では出演は「東京室内歌劇場」の皆さん。ちゃんとしたオペラ歌手の方々ですから、ちゃんと聞きたい人も大丈夫です。
ヴェルディの「椿姫」を吉原に置き換え、音楽も短く編曲した版が演奏され、小芝居あり、時事ネタありで楽しかったです。
関係者の皆さんお疲れ様でした。盛況でお芽出とうございました。
公演はまだ14日まで続きますので、ご興味のある方は「コンサートイマジン」(03-3235-3777)へ。

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札幌移転

ある日テレビ局の人が玄関に見えたと連絡が入りました。
マラソンの札幌移転について意見を聞きたい、と。
あー、その件では浅草の人達が連日話しを聞かれてメデイアに出ています。
東京の予定コースは店のすぐ前ですから、浅草でやって欲しかったです!
などと言えばアスリート軽視の人間と思われかねません。さりとて、
札幌で良いと思いますよ!
と言えば、地元愛が無さ過ぎと思われます。
結局薬局、居留守を決め込むことにしました。
はい、ただ今主人は留守にしておりまして、分かる者がおりません・・・
お恥ずかしい。

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芸者コーヒー

「浅草おどり」の会場で「浅草芸者コーヒー」なるコーヒーを買い求め、飲んでみました。結構なコーヒーでした。
「浅草芸者コーヒー」は今回の催事に合わせて発売された浅草花街グッズの1点です。意欲的な試みと思います。
が、コーヒーに詳しい方にとっては、このネーミングは「鉄板の笑える」ネーミングのようです。
皆さん、ここで試しに「ゲイシャ」「コーヒー」と検索してみて下さい。Wikipediaに
ゲイシャ(コーヒー)
という項目が出て来ます。何故わざわざ(コーヒー)が付けられているのでしょう?引用しますと、
「ゲイシャ(英: Geisha)は、コーヒーの最高級品種(スペシャルティ・コーヒー)のひとつであり、市場に現れたのは21世紀になってからと歴史は浅いが、世界で最も高価なコーヒー種と言われる。“ゲイシャ”という名は、エチオピアにある原産地の村名(ゲシャ村)に由来し、日本の芸者とは関係ない。」
つまりコーヒーに詳しい人にとって、
浅草ゲイシャ・コーヒーは
浅草マツザカ・ビーフ
浅草ウオヌマ・ライス
のような感じに聞こえるという次第です。面白いですね。
もっとも完全に同じではないです。
ゲイシャは特定のコーヒー豆の種類の名前でもあります。その種が発見されたのがゲシャ村だというので、そういう名前になっているのですが、マツザカ種、ウオヌマ種という特定の種があるわけではないので、完全に同じではないですね。土地の名前が種の名前にもなっている九条葱の方が近いかもです。
「浅草芸者コーヒー」どうぞ、ご贔屓に。

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