グルテンフリー

海外の方がお越しになりますが、その中にはグルテンフリーの食事を摂りたいという方もおいでです。セリアック病とか小麦に由来するグルテンを食べると調子が悪くなる方々ですね。

すき焼きについては、基本、お麩を外せば問題無しかと思います。

醤油の原材料として小麦がありますが、

「醤油の原材料に利用される小麦は、醸造過程で小麦アレルゲンが消失する。したがって原材料に小麦の表示があっても、基本的に醤油を除去する必要はない」

と厚生労働省の「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2017」に書かれています。

ただしアレルギー度合いが深刻な患者さんの場合は、醤油にも慎重になった方が良いようです。

アレルゲンは、醸造過程で分解されているはずなのですが、醤油醸造とは何分、生きてる微生物がやることですので、完璧か分かりません。

要注意ですね。

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春近し

このところ日中の気温が18℃くらいまで上がる日があり、

春近しと感じます。

先日天麩羅の「三定」さんに行ったら、タラノメの天麩羅が出てきて、春らしい苦味を楽しめました。

春は野菜の季節ですね。

私は野菜を大量に食べたいので、あいかわらず鍋をしています。

春の苦味を出汁に流出させてしまうよりは、天麩羅にした方が良いのでしょうが、天麩羅ではたくさん食べられないんですよねー

昨年の3月、新店のオープンを控えていました頃の陽気を思い出しました。

今月の18日で再開一周年です。引き続き、よろしくお願いいたします。

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ロシアの蟹

今月はウクライナ侵攻一年ということで多くの報道がされていますね。

その中で私が気になったのは、

ロシアへの経済制裁は効いていない、

その理由は、

日本がロシアの蟹を買うから

という件でした。

欧米はロシアの蟹を輸入禁止にしていますが、日本はしていません。欧米が買わない分ロシアの蟹は余り、その分値が安く、日本にとっては「おとく」であるようです。

アメ横の食材屋さんがテレビに登場して、

今年は蟹が「推し」だと主張していました。

うーん。

日本人って、

国産品だと産地をやたらと気にしますが、一方、輸入ものだと、どこから来たか、ゼンゼンに気にしなかったりして、理解しづらい国民性だと思います。

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酒の効能

本日、慶應義塾「台東三田会」の冬例会を開催します。

私は2020年より会長職をお預かりしておりますので、一言ご挨拶などしないといけません。

ええ、本日は台東三田会としましては、コロナ後二回目の飲食する会合でございます。

お久しぶりの「三定」さんで名物の天麩羅を頂戴するのは勿論ですが、このところしばらく酒を飲むのが憚られるご時世でしたから、久しぶりに酒でも飲もうよ!ということで、酒についてのレクチャーを聞いてから飲むという趣向でございます。よろしくお願いいたします。

実は慶應義塾には公式の日本酒があります。ご存じでしたか?義塾が酒を売っているんですが、今日飲むのが、その酒です。

先端生命科学研究所というところで、最先端のバイオテクノロジーを用いて酒を分析しまして、どういう酒が良いのか考えて、そのレシピで酒を造っているんです。

今日の講師の加藤さんの会社(「加藤嘉三郎酒造」さん)は、その酒の実際の醸造をやっている山形県の蔵元さんでして、加藤さんは、その功績で特選塾員になった方です。

食べ物の功績で特選された人って珍しいですよね。

特選塾員というのは、東大とか他の大学を出て慶應に来て教授になった方とか、逆に慶應高校から他の大学に行って教授になった方とか、学問が出来る人が成るもんですが、加藤さんとラーメン「二郎」さんは食べ物の功績です(笑)しかも、「二郎」さんと加藤さんは、特選の年度が同期だというから面白いです。

そういう次第で、今日は酒の会なんですが、ゲロゲロ飲んで、ガーガーしゃべる会とは少ーしだけ違います。

思えば、福澤諭吉先生本人は日本酒をこよなく愛し、酒席で塾生たちと大いに議論し近代日本を創造されました。今夜も酒にインスパイアされる知的で楽しい一席になればと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。

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Filed under: 色んな食べ物,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 4:00 AM  Comments (0)

半加熱

今週末19日は二十四節気の「雨水」です。

ちょうど、その頃には気温が上がると予報されていますが、今日・明日はまだ寒いようです。低体温は免疫低下のもとですので、気をつけてお過ごしいただければと存じます。

寒いですから、我が家は、もうしばらく「鍋と燗酒」が続くと思います。

最近では野菜の半加熱がマイ・ブームです。

野菜の硬さを少し残した状態で加熱を止め、そこで食べるわけです。自宅だから自由にできます。

特に春菊は、この方法が良いです。最近の春菊は生食されることを想定して、柔らかく品種改良されていますから、煮込むと縮んでしまうことがありますよね。

半加熱がおすすめです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.737日目の投稿でした。

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過去最悪

あまり報道されていませんが、

鶏インフルエンザが過去最悪の猛威を振るっています。

今季殺処分された鶏は過去最多の1200万羽で、これは全国の鶏の7%に相当します。

人間のコロナでは、流行が3年間に8回来て、それで感染したのが累計3割ですから、1回で7%というのは、それよりひどい流行だと思います。

スーパーなどでは既に値上がりしていますし、大量に卵を使うメーカーさんなどでは量が足りないという声もあがっているようです。

鶏インフルを運ぶのは野鳥なので、人間より対策がしづらく、ご関係の皆様には、ご愁傷様と申す他ありません。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.734日目の投稿でした。

Filed under: 色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 3:41 PM  Comments (0)

牡蛎のシーズン

牡蛎は大好きで、生牡蠣も美味しいと思うのですが、

二度ほどノロウィルスに当たった経験がありまして、私は食べられません。

で、牡蛎は洋食で食べることが多いです。フライとチャウダーですね。

牡蛎と言えば冬です。

牡蛎は夏に産卵期に入り、それまでに蓄えた栄養を放出してしまうため、美味しくないわけです。

根岸の洋食の「香味屋」さんでは牡蛎は「シーズン中のみ」となっていて、夏場は食べられません。美味しい時期のみ提供するというのは結構なことと思います。

(近年は冷凍技術の発達により、美味しい時期に取れた牡蠣を夏場に食べることもできますが、私は、あんまり気が進みませんね)

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Filed under: 色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 3:00 AM  Comments (0)

日除け地

久しぶりに合鴨料理の「鳥安」さんを訪ねました。

「鳥安」さんのメニューは合鴨の1コースのみ。

「すき焼き」と言っていますが、オイル焼きです。相鴨の胸肉を皮付きのまま分厚く切って鉄鍋をかけ、鴨の脂で炒めます。味つけはおろし醤油。

いたってシンプルですが、これが美味い。

そして、ザクの春菊もサイコー。

鍋には少し深い穴があり、そこに脂を溜めておいて、具を素揚げのようにします。ここでしか出来ない味ですね。

ところで「鳥安」さんのある東日本橋二丁目は繁華街とは言い難い場所ですが、何故ここなんでしょう。

それは創業当時の1872年(明治5年)に盛り場だったからですが、

当時は「両国広小路」と言って、茶屋や見世物小屋が並ぶ場所だったのです。

「広小路」というのは日除け地のこと。

明暦の大火(1657年)で多くの人が亡くなった後に、江戸幕府が両国橋のたもとに造った日除け地です。

日除け地は火事や地震の時には有用ですが、普通の時は、単なる空き地。

広い空き地があれば、江戸の庶民が勝手に利用するのは当然ですね。

無断利用ですから、最初は仮設の屋台だったようですが、やがて相撲までやるようになります。

今では相撲と言えば墨田区側の東両国ですが、西両国すなわち今の東日本橋でもやっていたのです。

少しの想像力があれば、シンプルな鴨もさらに美味いものです。

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回転寿司文化

「客テロ動画」が拡散して、大手回転寿司チェーンの株価が暴落、ピンチに陥っているそうです。これを受けて芸能人などから、

日本の回転寿司文化を護れ!

という声があがっているそうです。

日本の回転しない寿司文化を護るべきだ!

と思っていた私は意外に感じました。

が、調べてみましたら、回転寿司には結構長い歴史がありました。既に1958年から営業していて、その時10歳だったお子さんは今や75歳。

子供の頃から回転寿司、という方が大勢いておかしくないです。

回転寿司は、当初は開発した会社だけが独占していましたが、1978年には権利が切れて、多くの企業が参入、今では回転しない寿司を圧倒しています。

その攻勢に押されて、回転しない方は高級化してしまい、気軽に行けなくなりましたから、回転しない方より回転する方が馴染みだという人は多いでしょう。

結局、既に三世代の日本人が親しんでいる食事の様式を、

そんなのは文化ではない

という方が難しくなりつつあるようです。とほほ。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.727日目の投稿でした。

Filed under: ぼやき部屋,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 10:53 AM  Comments (0)

寒さの底

節分の日に浅草寺では、寒さの中林家正蔵さん、三平さんが出演して豆まきが行われました。私は見に行けませんでしたが、豆の量が控えめだったと言っている人もいました。

2月は1月から一転して地味な月です。ハレの日、ケの日という意味では、ケの月と言っても良いかもしれません。なんとなく、すき焼きに行こう!という気分にならない月かもしれません。

が、

寒さの底は食材が美味しくなる季節でもあります。

生き物が寒さに耐えるために生命力を発揮する時期だから美味しいんですよね。特に卵。

卵を食べにすき焼き店に行くというのも「あり」だと思います。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.726日目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 3:47 PM  Comments (0)