ドーバーソール

国際観光日本レストラン協会の理事会が上野公園の精養軒さんで開催されましたので、参加しました。もちろん、その後の食事会にも参加させていただきました。
精養軒さんは、そもそも1872年に、明治の元勲・三条実美や岩倉具視の援助により、築地に「西洋館ホテル」として創業。その築地の建物は関東大震災で燃えてしまいますが、それ以前に上野公園に出していた支店を中心に今日まで発展してこられました。
オーソドックスなフランス料理を頂戴して、結構と思いました。
が、
「オーソドックス」とは何?とあらためて聞かれたら、私は答えられるわけではありません。
では、どこがオーソドックスな感じがしたのでしょう?
食材を世界から集めている点かもしれません。
最近でこそ、国産の「顔の見える食材」を使うことが、フレンチでも多くなりましたが、かつては高級なフランス料理屋では、食材は世界的に有名なものが珍重されました。
例えば今回、
ドーバーソールのタラバ蟹巻き
という一品が出ましたが、ドーバーソールとは何でしょう?
シタビラメに似たカレイ目の魚で、ドーバー海峡のドーバー港に水上げされるものが有名なので、「ドーバーソール」と言われているそうですが、食べ手に、世界の名産の知識がないとメニューに入れても面白くはないですよね。
昔のフランス料理には、そういう常識、そういうノリがありました。
しかし最近では、どちらかと言うと、国産の、「○○町の△山□彦さんが育てた」食材が珍重されますね。業界の感覚もだいぶ変わったものだなあ、と思った一夜でした。
御馳走様でした。

追伸
令和の新時代に向け、「ちんや」は「肉のフォーティエイト宣言」を致しました。ご理解・ご愛顧賜りたく、お願い申し上げます。

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坊主しらず

梅雨の時期はネギの収穫が少ない時期です。
春蒔きの場合でも秋蒔きの場合でも、この時期は葱の収穫期ではないからです。
でも、「ちんや」は葱を仕入れることができ、営業出来ています。
この時期でも葱が確保できるのは、「坊主しらず」と呼ばれる、株分けで栽培された葱が出てくるからです。
この葱は、いったん浅く植えた葱の根元から「分けつ」した新芽を取り、それを新たな苗として植えかえて育てて行きます。関東の白葱は、関西の九条葱などの青葱に比べて、「分けつ」しづらい葱ですが、それを丁寧にケアして育てます。
「坊主しらず」と呼ぶのは、葱坊主(葱の花)が出来ないからです。
「坊主しらず」は、栽培にとても手間のかかる葱で、手間をかけて育てても良品に成らないことがあるので、この葱を生産している農家さんは減り気味で、しっかり太く巻くまで栽培できる農家さんは、さらに少なくなってきたと聞きますが、こうした農家さんのおかげで、すき焼き屋は一年中葱を確保できるわけです。
なんとか続けていただきたいものだと思います。

追伸
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子持ちどじょう

日本料理業「東京芽生会」の例会が、浅草の「どぜう飯田屋」さんで開催されましたので、参加しました。
どじょうの時季は真夏ですので、暑い盛りにどじょう屋さんに行く人が多いかと思いますが、その前の6月は「子持ちどじょう」の時季でして、これもまた面白いものです。
どじょうの産卵期は4月から7月で、天然どじょうであれば、水田などで夜間に産卵が行われるそうです。残念ながら農業環境の変化で、現代の水田はどじょうが住みづらく、天然ものは貴重品です。
「どぜう飯田屋」さんは、最近裏手の新館をリニューアルされ、そこで頂きました。
御馳走様でした。

追伸
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変わりザク10周年

最近気づいたんですが、今年は「変わりザク」10周年の年でした。
「変わりザク」とは、すき焼きに、葱・春菊・椎茸・豆腐・シラタキといった定番具材以外の季節の野菜をオプションで入れることでして、2009年からやっています。(その経緯はこちら
この機会に、すき焼きに合う野菜を調べてみたところ、ネットに多少情報がありました。あるサイトでは、
・トマト
「実は、トマトすき焼きを名物にしている有名店もあるほど。斬新な感じがしますが、意外にもおいしく、ご自宅でも簡単に取り入れられます。トマトはひと口大に櫛形きりにします。煮崩れしやすいので食べる直前に入れて、さっと火を通して食べましょう。しめにはパスタを入れると、よく合いますよ。」
→はい、トマトすき焼きは有名ですねが、それがオススメの最初ですか。でも、トマトはどうしても荷崩れして鍋に酸味が流れ出るので、私としては、卵だけ酸っぱくしたい気がします。
・じゃがいも
「じゃがいもを入れると、まるで肉じゃがのような仕上がりになります。合わないわけがありませんよね。ひと口大に切って水にさらしたあと、電子レンジで加熱します。早い段階で鍋に入れて煮込みましょう。ホクホクした食感も楽しめますし、ボリュームアップにもGOOD。」
→はい、味は悪くないと私も思いますが、家庭のすき焼きっぽくなるので、店の営業では、なんとなく、使うのを控えてしまいますね。
・ごぼう
「牛肉とごぼうの相性は抜群に良いですよね。それならば、すき焼きに入れてもおいしいはず。ごぼうはささがきにして水にさらし、あくをしっかり抜いておきましょう。少しくせが強く、たくさん入れるとくどくなりますので、少量ずつ入れるのがポイント。味が染みにくいので、早めに入れてしっかり煮込んで食べましょう。」
→はい、ごぼうは、「ちんや」の「変わりザク」でも試したことがあり、美味しいのですが、季節感が今市出づらいせいか、そんなに売れず、そのワリには仕込みの手間がかかるのが難点でした。
・大根
「すき焼きに大根というと、意外な感じがしますよね。しかし、九州あたりでは当然のごとく入れるのだそうです。くせがなく使いやすい食材なので、納得ですね。薄切りにすれば火の通りが早く、ピーラーでリボンのように薄くして入れてみるのもおしゃれですよ。」
→文中の「九州あたりでは当然のごとく」は誤りです。入れる地方は瀬戸内ですね。
他のサイトでは、
・クレソン
→廃業してしまった、すき焼き店「よしはし」さんで入れていました。が、生では辛すぎて、加熱すると今度は独特の風味がなくなって、どちらも良くありません。半加熱が良いですが、熱の通し加減が難しいです。
・レンコン
→これは良いと思います。「ちんや」の「変わりザク」でやったことがあります。
・もやし
→これも良いと思います。が、普通のもやしだとチープ感が出てしますので、「ちんや」の「変わりザク」では、冬だけ「大鰐温泉もやし」やっています
・カリフラワー
→ほお、これはやったことないですね。要実験です。
今後も色々試し続けて行こうと思います。

追伸
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丸茄子

夏野菜の季節ですね。
「変わりザク」が丸茄子になりました。
「変わりザク」とは、すき焼きに、葱・春菊・椎茸・豆腐・シラタキといった定番具材以外の季節の野菜をオプションで入れることでして、2009年からやっています。(その経緯はこちら
春は新タマネギが美味しいので、新タマネギにすることが多く、これからは、茄子です。
この時季の茄子は他に美味しい食べ方がたくさんあるので、強いてすき焼きにしない人が多いかと思いますが、すき焼きの具材として悪いわけではありません。
肉質がつまっていて、荷崩れしにくく、使いづらいわけではないです。
話しのネタとしてお試しあれ。
それにしても、今気づいたんですが、今年は、
「変わりザク」10周年か・・・
なんか、イベントするか、な。

追伸
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こんにゃくの日

慶應義塾の雑誌『三田評論』の、5月号の「社中交歓」のテーマは、こんにゃくでした。
理由は5月29日が、「こ(5)んに(2)ゃく(9)」で、「こんにゃくの日」だから。
ご、語呂合わせでした、か・・・
もっとも、この日は、全国こんにゃく協同組合連合会と一般財団法人・日本こんにゃく協会とが1989年に正式に制定したとかですけどね。
さて、5月号に載せた理由は「なんだかなあ」でしたが、こんにゃくはすき焼きに大いに関係ありますから、勿論拝読しました。
「社中交歓」は毎回4人の塾員が同じテーマで投稿するのが「お約束」ですが、今回は、
・こんにゃくの供給側=群馬県の方
・こんにゃくの消費側=山形県の方
・こんにゃくにまつわる文学について
・こんにゃくの栄養について~栄養士の方
というメンバーでした。
群馬県がこんにゃくの産地であることは知っている人が多いかと思いますが、産地=消費地ではなく、最大の消費者は山形県民です。「芋煮」にも必ず入りますからね。
山形に続くのは、青森、秋田と東北です。寒い土地なのに、ほとんどカロリーの無いこんにゃくを好むとは実に不思議です。食べ物の世界は基本、合理的だと思うのですが、理由が分からないこともあります。

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生姜パウダー

おばんざい・カフェバルの「ベジミカサ」に行ってきました。このお店の親会社「三笠産業㈱」さんが手がけている野菜パウダーに興味があるからです。
お店では勿論、その野菜パウダーが売られていたので、購入してきました。順次すき焼きの卵に入れて試して行きます。
さて最初に試しましたのは、
生姜パウダー。
私が「ベジミカサ」さんに行った日にはサラダのドレッシングに入れてありました。
開封しまして、
お、香りが結構来ますね。まさに生姜。乾燥・粉砕しても香りは健在です。
しかしながら、卵に溶くと香りはあまり感じなくなりますね。
そして肉を溶いて食べた時のインパクトも意外と、小。それだけ肉の卵の、食べ物としてのインパクトが強いのでしょう。
匙でパウダーを足して行って、結構入れて、うん、うまい。
吉野家さん風の牛丼には生姜が入りますからね。当然と言えば当然です。これは合格。
しかしパウダーが「ダマ」になって、上手く溶けないのは課題ですね。取り組んでまいります。

追伸
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野菜パウダー

おばんざい・カフェバルの「ベジミカサ」に行ってきました。
申し訳ないことに、おばんざいにもカフェにも、あまり関心がないのですが、行ってきました。場所は目黒川ぞいで桜の季節なら人ごみが大変なのでしょうが、今はもう初夏。季節は最高ですが、季節を楽しみに来たわけではないです。
おばんざいにもカフェにも、季節にもあまり関心がないのに行ってきましたのは、このお店の親会社「三笠産業㈱」さんが手がけている野菜パウダーに興味があるからです。
「三笠産業」さんは、創業者の方が昭和の戦争後に日本の食糧事情の厳しさを痛感し、農業資材・薬品を売るために興した会社さんです。微粉砕技術を応用して野菜パウダーを造り始めたのは今世紀に入ってからのようです。
その野菜パウダーに何故私が興味を持ったかた、もちろんすき焼きの溶き卵に入れるためです。
これまでも私は卵にカレー粉を入れて「変わり卵」を造ったりしてきました。また浅草のどぜう屋さんに行けば、山椒をかけるのは普通です。そう、よって、パウダーを試さない手はないです。
で、「ベジミカサ」さんです。
ランチはビュッフェスタイルのおばんざいで、複数のおばんざいをお好きなだけ選べます。
そのおばんざいには、勿論パウダーが使われていて、
サラダにかけるドレッシングは、生姜パウダー入り。
ラザニアは、ホウレン草パウダー入り。
という具合です。
こうした料理をご家庭でつくる場合に、パウダーは時短・手抜きの手法として便利そうです。
物販コーナーもあって色々のパウダーを売っていたので購入し、鋭意すき焼きで実験したいと思います。請う御期待。

追伸
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うどん県

国際観光日本レストラン協会の会合で高松市の料亭「二蝶」さんを訪ねました。
最近香川県は「うどん県」だと自称していて、それが結構当たっていたりしますが、そのような恐るべき単純化が良いわけはないと私は思います。一度「二蝶」さんを訪ね、地元の食材を使った献立「美味讃岐の旅」を食せば、ここが食の都とも申すべき土地であることが分かります。
まず当然ながら瀬戸内の恵み、そして南の山塊が近いことから山の幸もあるのに、訪問者が三食うどんを食べているのは、いかがなことかと思います。
「二蝶」さんは店の建物も素晴らしいです。数寄屋風の建物は、国(文化庁)の登録有形文化財に指定されているとか。
もう一つの高松の魅力は花街があることです。
四国と本州を結ぶルートが宇高連絡船だけだった頃が高松花街の全盛時代で、二百人以上の芸者衆がいて、「讃岐は芸どころ」と言われていたとか。店の屋号「二蝶(にちょう)」も当時の芸者さんの芸名を受け継いだものです。今は往時の賑わいとは行きませんが、芸事が伝承されていて結構と思いました。
あ、そうそう、お酒もあります、もちろん。
こちらのご主人はお酒のことも勉強されていて、色々なタイプの酒を、それに合った料理と食べさせようとなさっています。今どきは「なまげん」とか「あらばしり」とか「女性杜氏」とか話題性で酒を売ろうとする方が多く、どういう酒質なのか良く知らぬまま飲んでしまうことがありますが、ご主人は違っていて結構だと思いました。
が、今回の会合、昼間の会合だったんですよね。
したたか飲んだ後に、まだ明るいから庭園を見学しろとおっしゃいます。
いやあ、こちらのお庭、素晴らしいけど、上がったり下がったり、右に曲がったり左に曲がったり、歩きにくいですなあ。そういう趣向なんですか、ね。いや、自分のせいか、な? うーい、ひっく。

追伸
本日は浅草神社例大祭(=「三社祭」)の初日です。
例年、祭礼期間3日間(5/17〜5/19)の内、1日は必ず雨が降りますが、今年はどうでしょう。
主な行事は、
17日昼1時 大行列(浅草見番発)
18日正午 町内神輿連合渡御(浅草寺境内)
19日午前6時 本社神輿「宮出し」(浅草神社境内)→午後8時頃まで各町渡御

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すき焼きサンドイッチ

すき焼きサンドイッチなるものを食べてみました。場所は日比谷ミッドタウンの中の「ザ・スピンドル」というカフェでした。
このお店、レクサス・ショップだそうです。
レクサスって車だよね、って?
はい、ご明算。
レクサスの世界観を“食”によって表現するという目的で作ったそうで、その場所がミッドタウンとは豪気な話しです。
んで、その店で何故すき焼きサンドイッチなのかは私としては謎としか申し上げようがございませんが、最近すきやき風が流行ってるからですかねえ、本体のすき焼きは流行ってませんけど。
さて店に着きみますと車を展示している場所は空いていて、カフェばかりが混んでいます。注文するカウンターに並ぶことしばし、すき焼きサンドイッチ、正確には洋風すきやきサンドイッチをゲットしました。早速解体です。
肉の味つけは結構甘いですね。味付けは洋風ではないようです。
他に入っているものは卵の目玉焼きと、生トマト、生レタス。生トマト、生レタスが入っているのが、洋風という意味だったようです。
が、気づいた時にはバラバラに食べ終わってしまいました。
サンドイッチにした意味ないじゃん!
でも、まあ、甘い肉にトマトの酸味と生レタスの苦味を合わせるのは、理にかなっていることは確認でき、勉強になりました。
御馳走様でした。

追伸
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