酢豚

『負け犬の遠吠え』で有名な、エッセイストの酒井順子さんが、最近すき焼きについて書いてた一文をみつけました。

実は、すき焼きが主題ではなく、酢豚を礼賛する文なのですが、酢豚との比較で、すき焼きが出てきます。

「私は子供の頃、料理における甘じょっぱい味が苦手でした。すき焼きにしても、肉が甘いという事態を受け入れられず、家ですき焼きを食べる時は一人で別メニューを食べていた。」

「ところが大人になってみると、甘じょっぱくて脂っぽいという味が、たまらなく好きになっていたではありませんか。味覚の幅が広がったと言うべきか、雑駁(ざっぱく)になったと言うべきかはわかりませんが、糖・塩・脂が集結してのお祭り騒ぎに身を任せることに、うっとりするようになったのです。」

「が、しかし。人生のベテランになってくると、次第に糖・塩・脂の祭りに、そうそう身を任せてばかりはいられなくなります。とてもおいしいのだけれど、上等な霜降り肉のすき焼きなどは、大量には食べられない。みたらし団子の豚バラ巻きにしても、2本目を食べたい気持ちは山々だったけれど、1本にしておいた。」

「今となっては、糖・塩・脂の負担を和らげてくれる(ような気がする)酢豚の酸味が、しみじみとありがたく感じられる私。あの酸味は一種の思いやりなのかもしれず、酢豚に酢を入れてみようと思いついた人に、心の中で手を合わせているのでした」

はい、とても正しい味覚遍歴と存じます。

そして、酒井先生に私からご連絡ですが、

すき焼きに酸味を加えることも「あり」ですよ!

卵にヨーグルトを入れるだけです。お試しあれ。

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エビの尻尾

食べ物の話題って、意外と政治的話題にしづらいものです。

ある政治家が「〇〇が大好き」と言っても、支持者の中に大嫌いな人もいるかもしれません。

先日ジミン党の総裁選で、そういうやりとりがありました。

タウンミーティングに小学4年生の、しょうへい君が参加して「エビフライの尻尾は食べる?」という質問を出したのです。

それに対する、キシダ候補の回答がこれ↓

「しょうへい君、質問ありがとう。エビの尻尾を食べるか食べないか、これはですね、うーんまず、味として食べる食べない好みがあります。栄養と考えたらカルシウム等の栄養価があるから食べようと思う人もいるかもしれません。食べるか食べないか、みんなの考え方次第と思いますので、誰かが決めることではなくして、自分一人一人で決めることだと思います」

ちょ、ちょっと長いですねえ。

模範的であり、お人柄が出ているとも言えますが、小学生はもっとハッキリした答えが聞きたかったでしょうね。

すき焼きに、白菜は入れますか?

とかキシダさんに質問したら、どんな回答が出るか。答えが長そうだから、止めておきましょう、それは。

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鬼の棲み家

大ヒットアニメ『鬼滅の刃』がテレビで放送されたことにより、「鬼滅」の「聖地」である浅草が、また話題になることもあるようです。大正時代風の着物をレンタルして浅草を散歩するファンもいます。

が、そもそも「鬼滅」では何故浅草が鬼の棲み家なんでしょう?

当時随一の繁華街で、繁華街特有のダーティーさが浅草にはあったから、つまり今の新宿歌舞伎町のような土地柄だったということで選ばれたのかもしれません。

で、あれば、ですが、関東大震災(1923年)後の浅草にした方がよりリアルだったかもと私は思います。

当時震災で全てを失った人が、仕事を求めて浅草に流入していたからです。川端康成の小説『浅草紅団』を読むと、その様子が分かります。

なりふり構わず生き残ろうと、もがいていた人々の間なら、鬼も棲みつき易かったかもと思います。

しかし「鬼滅」の浅草には「凌雲閣」が描かれていますね。

「凌雲閣」は当時最高の展望塔でしたが大震災で倒壊しました。よって「鬼滅」の時代とは、大正元年(1912年)から23年までの間ということになりますね。

あ、そういう細かいことを考えずに視る方が良いですか、ね。

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すき焼き嫌い

「すき焼き」という言葉をリアルタイム検索していると、

連日ポジティブが80%前後で、これほど歓迎されている言葉は、ほとんどないです。

ちなみに「浅草」は70%程度のことが多く、25日は66%でした。

しかし、すき焼きがさほど好きでない人もいることはいるわけで、そういう方々にとっては、世の中のほぼ全員がすき焼きを礼賛するのが愉快でないこともあるようです。

「すき焼き嫌いな人間です これ言うとめっちゃ批判される😂」

この日の「すき焼き」の「感情の割合」は、

ポジティブ77%

ネガティブ23%

お、めずらしく、8割切ったか。

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抗体検査

日々の感染者が減り、緊急事態の解除が話題になると、人心は先取りして緩む

これが何度も繰り返されてきたパターンです。最近の休日の雰囲気は、どうもそんな感じ。

ワクチンは打ったし、感染対策は従来通りしているから、大丈夫!

というのが皆さんの言い分と思いますが、その通りになってリバウンドしないことを望みます。

私も、そろそろ二回目から1週間経過しましたので、抗体が出来ていることが期待されますが、最近私が気になるのは、厚労省が抗体検査は必要ないと主張していることです。

Q)ワクチンを接種したことにより、効果が出たか(抗体ができたか)を確認するため、抗体検査を受ける必要はありますか。

A)新型コロナワクチンを接種したほとんどの方でウイルスに対する抗体の産生が認められる一方、抗体検査の結果から実際に予防効果があるかどうかを推測できる状況ではありません。 そのため、通常、ワクチン接種後の抗体検査は必要ないと考えられています。

その理由として、

「日本で接種が進められている新型コロナワクチンの効果は高く、接種することで発症を約95%抑えることができるといった結果が報告されています。抗体検査を行わなくても、接種すれば、効果があることが十分期待できます。一方で、ワクチン接種後に抗体検査をしたとしても、必ずしもその方の免疫が十分 なものであるかどうかが分かるわけではありません。このため、通常、ワクチン接種後の抗体検査は必要ないと考えられています。」

抗体検査の結果が良くても、「必ずしもその方の免疫が十分 なものであるかどうかが分かるわけではありません」というのはわかりますが、検査の結果抗体が出来ていないことが判明すれば、その人は注意して暮らさないといけませんよね。そこを知りたいというのは人情のような気がします。

さらに、

「また、新型コロナウイルスに対する抗体が産生されているかを検査するキットは複数あり、医療現場でも使われつつありますが、こうしたキットを用いた抗体検査の結果が、ワクチンの効果を正確に反映しているかどうかは、まだ分かっていません」

うーん、良品と粗悪品の区別はして欲しいなあ。

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豚丼

「豚丼」は、

「ぶたどん」なのか、それとも「とんどん」なのか。

大問題ですねえ(笑)

とりあえず、私のパソコンでは、どちらを入れても変換します。

そして大手外食産業の世界では「♡♡野家」さんが「ぶたどん」。

「す♧♧や」さんが「とんどん」とわかれているようです。最近しきりとテレビで宣伝していますね。

北海道の十勝地方では、昭和初期から大衆食堂のメニューにあるそうですが、そちらでは「ぶたどん」と言っているそうです。

言葉としては、音読みでも訓読みでも「どん」なので、どちらも「あり」だと言えますが、北海道が先行しているので、そちらに分があるような気がします。

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もくしょく

8歳の小学生のお子さんが、黙食について書いた作文を、ネットで見つけました。

「もくしょくのせいで、ぼくのきらいなキビナゴのチーズあげはあじがわかりすぎて、なみだが出ます」

「はやくみんなとおしゃべりしながら、きゅうしょくをたのしく食べたいです」

「キビナゴのチーズあげ」とは、どのような調理法なのか、詳しく書いてはいないので分かりませんが、

キビナゴは丸ごとフライにすることが多いので、そうしたのでしょうか。だとしたら多分、苦味があるでしょうね。

苦味を美味しいと感じるには、食の体験が必要なので、だんだんに慣れて欲しいなあと思います。

そして、給食は、「楽しく食べる」ものだったのだなあと、あらためて思います。

このお子さんは、入学以来黙食しかしたことがないとか。気の毒なことです。

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サトイモ

19日に山形市の馬見ケ崎川河川敷で予定されていた第33回「日本一の芋煮会フェスティバル」は、新型コロナウイルス感染拡大を受けて今年も中止になったそうです。残念。

「日本一の・・・」は毎年9月に開かれてきました。直径6.5メートルの巨大鍋「鍋太郎」に材料を入れ、大型重機を使って調理するのが人気となり、山形の風物詩となっていますね。

30周年にあたる2018年には3万食分の芋煮が調理され、ギネス認定もされたとか。

芋煮は各地で材料が違いまして、仙台の豚肉の芋煮も有名ですが、「日本一の」は山形ですから、もちろん牛肉。

が、芋煮の主役は勿論肉ではなくてサトイモです。

時に、サトイモは秋の味覚であるのに、東北の山形で何故お彼岸前に食べられるのでしょう。

この「日本一の」は県民に芋煮シーズンのスタートを知らせ、消費拡大につなげる目的のもので、この時期に普通にサトイモを求めると千葉とか関東産や輸入物になってしまいます。そこで、少なくともこのフェスティバルで用いるサトイモは県内産でまかなおうと、地元では9月に収穫できる品種の栽培に努力しているそうです。

来年はきっと開催できると思います。

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秋本番

明日はお彼岸の中日、秋本番ですね。

18日から20日までの3連休で観光地に人が出たと報道されています。

今月いっぱいの緊急事態は解除されそうだという観測が流れてきて、皆さんフライングに走ったのかなと思います。

これまでも解除されそう→人が出る→リバウンドという展開が繰りかえされてきましたが、今回はどうでしょう。ワクチン接種がだいぶ進みましたから、それでリバウンドが抑えられたら良いなあと思います。

お彼岸前後は過ごし易い陽気で、秋の味覚も収穫されますから、観光には元々良い季節ですね。

ワクチン済みのご家族だけで、自家用車で出かけるならリスクは低いですから、可能な範囲で経済を復旧させる頃合いかなと感じています。

(私は打ったばかりで抗体が出来てないので、まだ参戦はできません。悪しからず。)

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接種会場

19日にワクチン二度目を打っていただきました。

打った所は、そこそこ痛いですね。発熱はおかげ様で37.3℃どまり。

接種後24時以上経過してから、副反応が出ることは、まれだそうなので、これで済むのでしょうか。済んだのであればありがたいです。

それにしても接種会場のスムーズさには本当に感心します。

駅から会場までの辻々には誘導員の人がいて、迷子が出ないようにしてくれますし、挨拶までしてくれます。

受付の人は、アクリル板の穴から手をこちらに出してきて書類提出を促してくれます。(感染しないのかな)

やや過剰なスムーズさが、なんとも日本だよなあと思います。

と、同時に、こういう整然とした感じが苦手だと思う日本人も一定数はいるのかも・・・

波を作っているのは、整然とした感じが嫌いな人かもと思ったりしました。小学校クラスに4~5人は先生の言うことを聞かない子がいましたからね。

あとは抗体が出来ることを期待します。

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