谷崎とすき焼きと浅草

FBに、有馬温泉の知人が「春のすき焼き」をやっている様子がUPされていました。

「なんとなくすき焼きが食べたくなった。その時ふと思い出した。谷崎は三嶋亭のすき焼きが好きだった・・・いや別の店だったかな?ともかく好きな理由に、季節の山菜や野菜が入っているという事。そこでスーパーで売っている山菜をいろいろ買った。フキノトウを入れたので、春らしく苦みのあるすき焼きに仕上がった。名も知らなかった秋田の山菜の歯ごたえも良かった。秋にマツタケを入れるように、春のすき焼きも良いんじゃないかと思った。」

いいですねえ、春のすき焼き。

で、「谷崎は三嶋亭のすき焼きが好きだった」かどうかですが、コメデイアンの古川緑波(ロッパ)の「牛鍋からすき焼へ」の中に、こんな↓記載があります。

「大阪は南、本みやけでは、ヘット焼と称して、ビフテキの小さい位の肉を、ジュージュー焼いて食わせるのを始めた。これを、初めて食ったのは、谷崎潤一郎先生に連れて行っていただいた時だった。「フーム、こいつは食えます」 と、やたらに食って先生を呆れさせた。」

「終戦後間もなくの頃、と言ったら、まだ食いものの乏しい頃のことである。京都へ興行に行った時、谷崎潤一郎先生に連れて行っていただいた十二段家の鍋だ。終戦直後のことで、まだ自動車も乏しく、南座からそこ迄、人力車で行ったことを思い出す。」

結局、谷崎が三嶋亭が好きだったかどうかは確認できませんでした。

なお「牛鍋からすき焼へ」の中に、こんな↓記載もあります。

「本郷へ行けば、大学生相手の、豊国、江知勝。浅草まで飛べば、ちんや、松喜まつき、今半いまはん。僕は昭和八年から、足かけ三年間を、浅草で暮したので、随分、この辺の牛鍋も突ついている。」

浅草まで「飛べば」という表現が、当時の浅草をイメージさせて嬉しいですね。

流石は、ロッパ。

 

追伸①

413日の放送の、

NHKテレビ「所さん!大変ですよ」

をご覧いただいた皆様、ありがとうございました。

 

見逃した!という方には再放送があります。

420日午前340分(419日の深夜)

http://www4.nhk.or.jp/taihentokoro/

 

「霜降り牛肉に異変!?おいしい牛肉の謎」

高級牛肉といえば「霜降りの和牛」。このイメージが覆る事態が!老舗すき焼き店が「霜降りが多いA5の牛肉を使わない」と宣言したのだ。そもそも霜降りの量で格付けを行う動きがでてきたのはアメリカ産牛肉の輸入自由化交渉がきっかけ。肉牛農家では霜降りが入るよう心血を注いできた。それが消費者の健康志向が高まるにつれて「行き過ぎた霜降り」に対する見直しの動きが出始めているという。おいしい牛肉の基準を巡って何が?

【司会】所ジョージ,片山千恵子,【出演】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【リポーター】徳永圭一,【語り】吉田鋼太郎

 

なお番組内で、脂融けの良い肉を目指している産地として宮崎県があげられていましたが、あれは私の見解ではなく、番組独自の見解です。

と、申しますか、私はそもそも一県全体をまとめて評価する、ということを致しません。個別の農家さんごとに考えるべきだと思っております。

また白い脂は全て融点が高いと誤解されかねない発言が放送されていましたが、その横のテロップに書かれていた通り、色だけで融点を推測するのは乱暴と思います。

よろしくお願い申し上げます。

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.604日連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

中野学校

祖父が旧軍時代に書いた日記を読んでおりましたら、1939(昭和14)年25日の記述に「三時より所長と浅草に向かふ。『ちんや』にてすき焼きを食し」との記述を見つけました。

という方が来店して下さいました。在り難いですね。

で、そのお爺様というのがスゴい。

かの有名な「陸軍中野学校」の生徒だったのです。

「中野学校」は諜報や防諜、宣伝など秘密戦に関する教育や訓練を目的とした軍の学校です。小説『ジョーカー・ゲーム』(2008年)でご存知の通り、チョー優秀な人材を集めて、スパイに育てていました。もっとも当時「スパイ」という言葉は使わなかったそうですが。

その生徒さんが、訓練の合間の休日に弊店を訪れていたのですが、それはお遊びではなかったと言います。

なんでも、生徒に酒をたらふく飲ませて、それでも酔わないようにする訓練だったとか。

スパイは辛いね。

 

追伸①

「適サシ肉」関連のメデイア掲載は以下です=

文春オンライン28日より掲載中

 

日本テレビ「スッキリ!!」29日放送済み

TBSテレビ「白熱ライブビビット」210日放送済み

テレビ朝日「スーパーJチャンネル」2101650分放送済み

東京新聞212日掲載予定 

TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」21210時放送済み

HBC 北海道放送「今日ドキッ!」2151544分放送済み

TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」216735分頃放送済み

産経新聞(生活面)221日掲載済み

 

日刊ゲンダイ224日掲載予定

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.554日連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

侵略者の絵

APAホテルさんが中国で「炎上」した件は、国際観光について考えさせられる件でした。

私も、明治天皇が描かれた開化絵を客室にかけていますが、

日本人には「大帝」と尊敬される、この方も、

琉球を併合した方であり、

清国と戦った方であり、

韓国を併合した方でありますから、

アジアには「侵略者」と言う人もいます。

連日、そのアジアから見えた方が、この絵を見ながら食事なさっていますが、

はたして、分かっているのか、いないのか。

 

なお、その開化絵は、こちらからご覧になれます。

 

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.552日連続更新を達成しました。

Filed under: ぼやき部屋,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

老舗率

東北新聞社が東北6県の「老舗率」を伝えていて、面白く読みました。100年以上の会社が、

福島 779

山形 746

宮城 557

秋田 450

岩手 385

青森 282

青森県の軒数は全国41位で、老舗率(企業全体に占める老舗企業の割合)でも37位。

青森の殿様は古いのに不思議ですね。

ご存知の通り、青森県の東側は南部家、西側は津軽家が、ずーっと治めて来ました。記録がはっきりしない位昔から治めていて、遅くとも16世紀から廃藩置県まで続きました。

他の地方では徳川幕府によって、たびたび「国替え」が行われましたが、ここにはその力が及ばなかったのです。同じような状況として、島津家が鎌倉時代からずーっと治めて来た薩摩がありますが、九州の老舗率も低いです。

殿様が安定していたかどうかと老舗率は別問題だということが分かります。

興味深いですね、誰かくわしく研究して下さい。

 

追伸①

「適サシ肉」関連のメデイア掲載です

文春オンライン28日より掲載中

日本テレビ「スッキリ!!」29日放送済み

TBSテレビ「白熱ライブビビット」210日放送済み

テレビ朝日「スーパーJチャンネル」2101650分放送済み

 

東京新聞212日掲載予定 

TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」21210時放送予定

HBC 北海道放送「今日ドキッ!」2151544分放送予定

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.541日連続更新を達成しました。

Filed under: 憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

ベールに覆われた料亭

「東都のれん会」の新年会が老舗料亭「新喜楽」さんで開催されました。

「新喜楽」さんは新橋花柳界の出先の一つですが、場所は飛び地のようで築地に在ります。

1875年に創業された時は現在地ではなく、名前も「喜楽」と言っていたそうですが、その後、築地の大隈重信邸跡地に移転して

「新喜楽」となったそうです。明治初期に、当時まだ政府内にいた大隈を中心に開化推進派が集まって気勢をあげ、「築地梁山泊」と言われた場所です。

その関係で、当時から政界の客が多い料亭さんです。佐藤栄作総理が1975年に脳溢血で倒れたのもこの店であったとか。

今でも「新喜楽」さんの営業方法は昔風で、雑誌広告もインターネット広告もお出しになりません。HPが無い(!)んです。「最もベールに覆われた料亭」と言う人もいるとかですが、「東都のれん会」では新年会に使わせていただくことが多く、いったん暖簾をくぐらせていただけば、もちろん怖い所ではないですよ。

楽しい一夜でした。ご馳走様でした&幹事の皆さん、お疲れ様でした。

 

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.535日連続更新を達成しました。

 

Filed under: 憧れの明治時代,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (4)

記念誌

日本料理業「全国芽生会」の大会が2015年に東京で開催され、その時の記念誌が、ようやく完成しました。

完成まで1年以上かかるという手の込んだものでして、大変読み応えあります。

「開化の料理」の項目については、私に400字以内で書くように、というご下命がありましたので、以下のような一文を草しました。ご笑覧下さい。

<開化の料理>

アメリカの初代駐日総領事ハリスが駐在を始めたのは1856年のこと。領事館が置かれた伊豆下田・玉泉寺には、牛を屠殺した場所つまり日本初の屠殺場に供養塔が設置されている。

そのハリスの努力で函館・新潟・神奈川・兵庫・長崎が開港、外国人居留地が設置され、その周囲の日本人に欧米の食文化が伝えられた。居留地近辺に開業した西洋料理屋の中には今日まで営業を続けている店もある。また各国使節や要人を饗応するために西洋人の料理人が来日するようにもなった。

一方、外国人が肉を食べる様子を見て、従来隠れて肉食してきた日本人も次第に肉を大胆に食するようになる。江戸時代日本人が食べられた肉は、彦根藩の味噌漬や「ももんじや」の猪鍋などに限られていたが、幕末には牛鍋屋が次々と開業し始めた。

明治維新後は政府は文明開化政策を採り、福澤諭吉が『肉食之説』を唱えたように知識人が肉食を啓蒙した。また軍隊が西洋料理を採用して兵に食べさせたことで、西洋料理・肉食が国民の隅々にまで拡がって行った。

<終わり>

 

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.534日連続更新を達成しました。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

華英通語

塾生注目!!

日本にカレーを紹介した人は、誰だー?!

福沢諭吉先生、で、あーる。

 

嘘だとお思いなら、義塾の公式サイトをご覧ください。

先生最初の単行本である『増訂華英通語』(1860年、万延元年)に「Curry コルリ」という表記があるそうです。アメリカに渡って買ってきた単語短文集に簡単な意味や片仮名の発音を付記した本だとか。

先生がアメリカ滞在中にカレーを召し上がった証拠は無く、色々な料理名を紹介しただけかもしれませんが、少なくともこの本でカレーという語が紹介されていることは事実です。

 

以来157、「ちんや」では、そのカレーとすき焼きを合体させ、カレーオイル入りの溶きタマゴで、すき焼きを食べていただく方法を考案しました。

これがですね、我ながら、うまいんです。

違和感どころか、懐かしい味がするのは、日本人がすき焼きとカレーをほぼ同時期に知ったからでしょう。

特に、残ったカレーたまごをご飯にかけて食べるとサイコーです。

 

先日は、インド系スパイス研究家のメタ・バラッツさんにも食べていただき、感慨深く思いました。

皆さんも、是非お試しあれ。

 

なお本日2月3日は先生の祥月命日である「雪池忌」です。

 

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.533日連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

三方よし

近江商人と言えば、

「売り手よし、買い手よし、世間よし」の「三方よし」の精神が有名ですね。

ブラック企業が蔓延る今日、近江商人を再評価しようという動きがあるのは、結構なことだと思います。

その一つが東近江市が企画した講座です。京都新聞によりますと、

「近江商人発祥地の一つで、現在も多数の商人屋敷が残る東近江市五個荘地区に今秋、県内外のビジネスマンらが集まった。近江商人をルーツとする企業から講師を招き、現代に生き続ける商人の心やチャレンジ精神を学ぶことで新たな人のつながりを生み出そうと、同市が企画した講座「五個商庵(ごかしょうあん)」。

第1回は滋賀県豊郷町発祥の総合商社「伊藤忠商事」の人材育成について。講師を務めたのは伊藤忠グループで人材育成を担った遠藤和人さん。

遠藤さんによれば、創業者の初代伊藤忠兵衛(1842~1903年)は、今日の言葉で言えば、「コンプライアンス主義、現場主義、顧客目線など、現在でも通用する商売の神髄を説いていた」そうです。

忠兵衛は「先輩を敬い後輩を愛し、顧客に対しては最も尊敬を厚くするように」と教え、まだ珍しかった牛肉のすき焼きを毎月6回も全従業員に振る舞っていた(!!!)そうです。

つ、月に、6回!

素晴らしいです。

是非、これを復活しませんか、伊藤忠さん!

 

追伸①

CSフジテレビONEの

『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。

芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。

放送は、1/13(金) 11:30~12:00

1/18(水) 8:30~9:00

1/21(土) 9:00~9:30    です。

追伸②

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸③

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.510日連続更新を達成しました。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

住吉史彦の十大ニュース2016

お待たせしました!

今年も「住吉史彦の十大ニュース」の時間がやってまいりました。

え? 誰も待っていないって?

そういう声は無視して、どんどん行きましょう。

今日はポイントだけを書きますので、詳しい内容を知りたい方は、アンダーラインのある所をクリックして下さいね。さて、

2月 国際観光日本レストラン協会に青年部が設立され、不肖・私が初代代表世話人に就任致しました。

代表世話人として、4月に国際観光日本レストラン協会「第一回 青年後継者の集い」を新橋「今朝」さんで開催。9月には第二回を鎌倉「御代川」さんで開催しました。

2月 拙著が刊行されました。タイトルは『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』。225日に㈱晶文社さんより発売されました。浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

これにともない、刊行前日にメデイア向け・書店向けの披露会を開催。6月には、私の知人を中心に「住吉史彦の対談本『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』刊行記念「すき焼きを食い、カクテルを飲み、著者・関係者と語る会」を開催しました。

3月 第23回「すきや連」を開催しました。会場は松阪市「牛銀本店」さん。今回も全国のすき焼き関係者が集結して大盛況。特産松阪牛の味と、昭和初期建築という御店の風情を堪能させていただきました。

7月 第24回「すきや連」を開催しました。会場は八王子市の「坂福」さん。今回は八王子花街の芸者衆にご出演いただき、賑やかに開催しました。

8月 「ちんや」リクルート用のサイトを開設しました。テーマは「すき焼きを売ることは思い出を売ること」。

10月 すき焼き文化を象徴する古書『安愚楽鍋』(あぐらなべ)を購入しました。

10月 「ちんや」に革命的に新しい溶き卵2種が登場しました。

10月 「ちんや」精肉売店で「一生もの」の道具を売り始めました。

10月~12月 「全社員一対一肉の話し面談」を実施しました。「ちんや」の肉は何故美味いのか?パートさんに至るまで弊社員全員と私が一人ずつ面談して、ナットク行くまで説明しました。

11月 第25回「すきや連」を熊本「加茂川」さんで開催しました。益城・熊本城などの被災地を訪問。県庁も訪問して副知事さんに義援金をお贈りしました。

 

いやあ、今年も忙しかったです。

これにて2016年の弊ブログも千秋楽となりました。また、これにて2.499日連続更新を達成しました。

まずは御礼だけを申し上げます。読者の皆様、ご愛読いただき誠にありがとうございました。

2017年もご愛顧を賜りたく、心よりお願い申し上げます。

東西、東〜西〜

 

追伸

年末年始の営業案内です。

年末=12月31日まで休まず営業致します。

年始=1月1日のみ休業し、2日から9日まで休まず営業致します。

どうぞ御利用下さい。

 

 

糠味噌漬け

昨日の話しの続きですが、この国は、とてもとても衛生的になりました。

私の行っている歯科医院では、患者の歯垢を採取して顕微鏡にかけ、それを診察台の横に設置されたディスプレイに写せるようになりました。

しかも動画です。動画というのがミソでして、歯垢の中に居る細菌がウヨウヨと動いているのが視られるのです。

私の場合汚染状態は「ひどい」というほどではなかったですが、完璧に綺麗というほどでもなく、歯間ブラシなどでもっと徹底的に磨くよう指導されました。

食品衛生業界もやがてこれに続き、限りなく清浄な調理場が出来始めるでしょう。

しかし、このまま突き進むのが良いことなのか?と私は考えてしまいます。

そう思うのは、歴史家の塩野七生さんが雑誌の連載『日本人へ』の中で次↓のように書いていたからです。

「歴史に親しむ歳月が重なるにつれて確信するようになったのは、人間の文明度を計る規準は二つあり、それは、人命の犠牲に対する敏感度と、衛生に対する敏感度、であるということだった。と同時にわかったのは、この敏感度が低い個人や民族や国民のほうが強く、負けるのは文明度の高い側で、勝つのは常に低い側、ということである」

この確信に従えば、日本は負ける側に入っていることになります。

食品衛生に関しては、我が義塾の開祖・福澤先生に、こんな↓文があります。

「よく事物の始末を詮索すれば世の食物に穢き物こそ多からん。」

「先祖伝来の糠味噌樽へ うじと一緒にかきまぜたる茄子大根の新漬は如何。」

この文は『肉食之説』という題の明治3年の文章で、肉食を奨励することを目的に書かれました。当時肉食反対派が肉のことを「穢きもの」と批判していたのに対して、先生は、君らが食べている糠味噌漬けの樽には、うじが侵入しているじゃないか、それを皆平気で食べているんだから、肉ばかりを「穢い」と言うのは、「不通の論」じゃないかと言っているのです。

ここで先生が糠味噌漬けは不潔だから止めるべきだとは言っていないことにご注目下さい。

うじはたしかに素敵なものではありませんが、この世界に普通に存在する有機物です。糠味噌の中で死ねば、やがて有用菌がそれに取りついて分解し、醗酵食品となって、人が安全に食べられます。

こういう文を読むにつけ、菌をとにかく減らして行くことばかりが「衛生的」とは言えないのでないか、私はそう思ってしまうのです

追伸①

CSフジテレビONEの

『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。

芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。

放送は、11/20(日) 10:00~10:30、

11/26(土) 15:50~16:20です。

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.457連続更新を達成しました。

 

 

Filed under: ぼやき部屋,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)