IH土鍋

皆さん、「IH対応土鍋」って、ご存知でしたか?

実に素晴らしい道具です。

アンチ東電・アンチIHの私が申すのですから、間違いないです。

え? 素晴らしい・素晴らしくない以前に、そんなものが存在し得るのか、土が電磁波に反応するなんて聞いたことないぞ って?

それがですねえ、存在するんです。

しかけをご説明申しますと、「IH対応土鍋」の鍋底には、金属製の円盤が嵌め込めるようになっていて、その金属が電磁波に反応して熱くなるわけです。

まあ、日本人は色々考えるもんです。

で、問題は、何故この土鍋が素晴らしいか、です。

円盤を嵌め込めるようになっていることが素晴らしいのです。

金属の円盤を嵌めるために、完全に平らで、完全な円型の溝が作ってあるのです。

この完全に平らな部分に徳利を置き、燗をつけるのです。

「土鍋で燗」は、とても情緒があって良いと思うのですが、問題は、鍋底の面です。たいていの土鍋の底は丸みを帯びているので、徳利が上手く立たないですよね。それが悩ましく使いにくいのですが、その問題点をIH土鍋は解決してくれるのです。

実は、近々、新発田の「金升酒造」さんの燗酒の会をしようと思っているのですが、その宴会では、この土鍋を客席へ持ち込み、普段すき焼きを煮ているガス台にかけて、燗を楽しもうと思っています。

席に熱源があるという、すき焼き屋のメリットを活かし、燗つけのプロセス自体をも楽しんでいただく考えです。

そう、IH土鍋をガスで温めるわけです。なんか、それだけでも愉快ですよね。

気になるのは、円盤の行く末。

捨てる以外に方法はないのか・・・

追伸、底が平らな土鍋が欲しい、という私のヘンな希望に対して、IH土鍋を提案して下さった、合羽橋の料理道具店・㈱飯田さんに、末筆ながら御礼申し上げます。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.065日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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泊まる、深まる

経営者はテレビCMをボサ~と視ていてはいけません。

たしかに「話題性狙い」だけ「ウケ狙い」だけのCMも多いですから、そういうのはボサ~と視て良いどころか、トイレに行っても良いのですが、中には自社の提供出来るベネフィットを、真面目に訴えているものも在って、参考になります。

まずは福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」のCMを視てみましょう。

「ハワイアンズ」とは旧「常磐ハワイアンセンター」のこと。フラガールがあまりに有名ですね。

2011.3.11大震災の被害で休業しましたが、2012年2月より営業再開。8月より首都圏で流し始めたCMが「人生初ハワイアンズ編」です。

登場人物は、女友達らしき若い女子3人組。

その3人が、温泉やショーやレストランでの食事を楽しむ様子が流されます。

「上手だな」と思いますのは、3人にお揃いのムームーを着せていることです。揃いの衣装を着せることで「チーム感」を醸せますね。宿泊すると漏れなく借りられるのでしょうか。

そして、このCMの主題は、リゾート気分を満喫した後、夜更けて語り合う3人組の画像にかぶせて、文字で提示されます。それは、

「泊まる、深まる」

飲食業である「ちんや」も、お客様同士の仲が「深まる」よう祈念し努力しておりますが、宿泊業ではないので、服を脱がせて⇒お揃いのムームーを着せて⇒「チーム感」を醸すわけには行きません。

「泊まる」ことのベネフィットとして「深まる」が在ることを、丁寧に説明するCMだと思います。

これを視た社長さんの中には、不景気で社員旅行を中止していることを反省し、

是非再開しよう!

と思う人がいるかもしれません。

もう一つ視てみましょう。

大手回転寿司チェーン「かPPA寿司」のCMです。

まず、一人のビジネスマン風の青年が、街で美しい女性とすれ違うのですが、カノジョは「かPPA寿司」のレジ袋を提げて歩いています。

恋心を抱いたカレシは、カノジョは「かPPA寿司」が好きなのだから、「かPPA寿司」に行けば会える!と推測、行動を開始します。

その様子は連続シリーズCMに仕立てられていて、「空回り篇」「涙篇」などのいくつかのバージョンがあります。

そうした経過を辿った後、ついに最近、「告白篇」が流されています。

その告白は、逆にカノジョからでした。

最近までカレシからのモーションが成功していなかったのに、ここで話しは急展開し、

「好きなんだよね、この軍艦と君の事」とカノジョから告白。

その一言でカレシだけでなく店内の客全員が凍りつき、寿司だけが回転している所で、このCMは終わります。

勿論、ここで話題にしたいのは、回転寿司のベネフィットとして、「女性を口説ける」というのが在る!と視聴者を説得できたかどうか、です。

さて、皆さん、どうでしょう?

あるいは単に話題性を狙っているのか。でも、話題性狙いなら、もっと他の手もあったんではないか、と私は思うのですよね。

テレビを見逃した方は、ハワイアンも回転寿司もネットで視ることもできますよ。

ご覧あれ。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は334人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.064日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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新発田麩

「新発田麩」を、地元の「金升酒造」の御主人から戴きましたので、すき焼きに入れてみました。

「新発田麩」というのは、新潟県新発田市の「宮田製麩所」さんの、オリジナルの麩です。

結構おおぶりで、直径が8cmほど・高さが4.5cmあり、饅頭のような形をしています。

地元では「饅頭麩」とも言って、名物だそうです。

それを「水にひたさず、そのまま2~4つに切って、だし汁の中に入れて煮て下さい。すき焼き、お吸い物、中華料理などに最適です。」とパッケージに書いてありましたので、その通りにしてみました。

通常我々すき焼き屋は、麩を水で戻してから、ザク皿に盛りますが、新発田では違う方法なのですね。

この「新発田麩」を、宮村製麩所さんは明治35年(1902年)の創業以来、作って来られたそうです。食文化ですねえ。

麩以外にも、新発田には日本酒や和菓子などの食文化がありますが、そのような街が出来たのは、新発田が城下町だったからです。

しかも豊臣時代から幕末まで、同じ溝口家の殿様が転封なしで居続けた、という珍しいケースです。歴史的文化財が多いのも当然です。

しかし新発田が面白いのは、それだけではありません。明治レトロ~昭和レトロな街でもあるのです。

新発田には、明治時代に陸軍の連隊が置かれ、それ以降終戦まで、この町は「軍隊の町」に成りました。今でも陸上自衛隊の駐屯地が在ります。

軍の在るところ、肉が必要です、当然。

で、人口10万人ほどの小都市なのに、老舗すき焼き専門店が残っているのだそうです。また老舗洋食店で、すき焼きが食べれられる店もあるとか。

そうです、ここまで例によって受け売りで書いてきましたが、「人口10万なのにすき焼き屋が」と知ってから、私は新発田にガゼン興味を持つようになった次第です。まあ、ごく最近のことです。

そんな一知半解の知識でも、新発田は、隣の大都市・新潟よりすき焼き度がグンと高いと、私は断言できます。

まだ訪ねたことがありませんので、今年は豪雪だとかで、冬場に行くのはキビシいようですが、雪が溶けたら是非訪ねてみたい、と思っています。

皆様も、是非に。

さて、話しは戻って「新発田麩」のすき焼きですが、小麦グルテンの魅力を強く感じさせる食べ物でした。

こういう独自の食文化は是非今後も残していただきたいものです。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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ペリーと狆

ユニークな時代小説で知られる河治和香先生が今連載中の小説『どぜう屋助七』が、これまでの作品にワをかけてユニークです。

この話しは幕末ペリー来航の頃の話し、浅草駒形のどぜう屋の若旦那・助七を主人公にした小説です。

で、その脇筋として、浅草の狆屋が出てくるのです。

勿論、すき焼き「ちんや」の先祖の狆屋をモデルにしていますが、史実に完全に忠実ではありません。

むしろ、どうぞ、どんどん面白くして下さい!

と私からは和香先生に申し上げています。

狆屋は「ちんや」に転業してしまって、狆屋当時のことはほとんど良くわかりません。どうせ、分からないんだから、小説なんだし、面白く膨らませて下さい!

ということで展開中なのがこの小説です。かなりユニークです。

そもそも、どぜう屋と狆屋が辛みますイヤ絡みます発端は、狆屋がどぜうを買い占めてしまい、それでトラブルになるのです。

種つけ用のオスの狆に精をつけさせるため、どぜうを食べさせることになり⇒それで買い占める、という筋なのです。

そんな馬鹿な!

と思う勿れ。種つけのために、どぜうを食べさせたことは実際にあったようなのです。私も今回初めて知りましたが。

そうした小ネタが、この小説ではどんどん展開します。

どせう屋が営業できない位どぜうが品薄になったとか、駒形さんと狆屋がモメて、助七が住吉家に怒鳴りこんだりとか、まあ、面白いです。

また「江戸浅草筋」という、非情に希少な狆の血統を住吉家が独占していて、それで大名家などの名門に出入りしていた、という設定になっていますが、その辺も、まあ、私は分かりません。

話しは、そこからさらにさらに展開するのですが、ペリーにプレゼントする狆が必要になり、その狆は、むしろ血統としては下等な方の「黒狆」が良いということになります。

それで、住吉やすがドタバタ騒ぎの末「黒狆」を入手する、という場面まであって、読者はまたまた、そんな馬鹿な!と思うかもしれません。

しかし、ペリーが狆を貰って帰った、というのは史実のようです。

その後アメリカで狆は大事にブリーデイングされて、今日に至っています。

むしろ日本の方で、その後狆のブリーデイングは衰退の時期を迎えた、というのも事実なのだとか。

なかなか、面白いです、狆の話し。

あくまで狆は脇筋で、駒形どぜうさんが主役ですが。

月刊「ジェイ・ノベル」(実業之日本社発行)で連載中です。

追伸①

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高知県における「だじゃれの基本」

ツイッターの、「高知県あるある」@kochi__bot というアカウントが面白いです。

私が、このアカウントを見つけましたのは、

「すき焼きにニンニクの葉を入れる」 #高知県あるある

というツイートがあったからです。

高知県では、葉ニンニクが普通に売られていて、その青い部分を鍋の中にいれるのだそうです。

へええ~ですよね。

全国には色々なすき焼きがありますが、また一つ御当地すき焼きを見つけました。

また、このアカウントによりますと、高知県における「だじゃれの基本」は、

「すき焼きが…好きやき!!!!」

なのだそうな・・・

高知は遠方なので、あまりお訪ねする機会がありませんが、私も高知空港に着きました時は、即刻、

「すき焼きが…好きやき!!!!」

と叫びたいと存じます。

なお、

「カツオたたきバーガーが意外と美味しい」

という情報もありました。

結構面白いです、「高知県あるある」。

追伸①

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春菊の素揚げ

「東都のれん会」の打ち合わせが会員店の、東日本橋の「鳥安」さんでありました。

「鳥安」さんは、合鴨すき焼きの御店ですが、すき焼きと言っても、実際はオイル焼きです。

鴨の色々な部位の肉と野菜を、専用の鉄鍋の上に載せ、鴨の脂で炒めていきます。それを大根おろしと醤油で食べるのですが、実に旨い食べ方です。

鴨が旨いのは勿論なのですが、今回感心したのは春菊です。

鴨すきには、葱・春菊・しいたけといった、牛すき焼きととても良く似た種類の野菜が付いていますが、春菊の旨さは格別です。

その旨さの理由は、特製の鍋の構造に在るようです。

「鳥安」さんの鍋には、深さ2センチ、間口5センチほどの溝が造ってありまして、そこに鴨の脂が溜まります。

その溜まった脂で野菜を「素揚げ」にするわけで、これが実に旨いです。

この食べ方が、春菊の一番旨い食べ方ですよ!

と御主人は豪語しておいででしたが、

悔しいことながら同意します。

牛すき焼きでの春菊も旨いことは旨いですが、鴨脂での「素揚げ」に敵わないことを認めざるを得ませんね。牛すき焼きも少し工夫しないといけません。

また、「鳥安」さんは、「合鴨一品」と自称している通り、メニューが合鴨すき焼き1アイテムのみで、そのことにも驚かされます。

商売をする中で、間口を広げないことの重要性を教えてくれます。名店です。

追伸①

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にらみ

浅草公会堂で上演されている「新春浅草歌舞伎」を観てきました。

正月の歌舞伎公演に市川団十郎家の当主が出演する時は、必ず吉例の「にらみ」があり、にらんでいただけば一年間無病息災である、という医学を全く無視した言い伝えがあり、年末以来咳の止まらない私も、その御利益を期待した、という次第です。

さて毎度のことですが、演技内容を批評できるほど私は歌舞伎に詳しくありませんので、今回も批評はパスさせて下さい。

外野で気づいたことを書きますが・・・

幕間に芸能人ビジネスの元祖を見つけてしまいました。それは、

「助六弁当」。

一体全体、この弁当のメーカーは「花川戸助六」の食生活について、どれだけの見識があって、「助六弁当」なるものを売っているのか。ここは一つ販売員を詰問してやろう!

・・・なんてことは、はい、しませんでした。地元ですから。

ああ、江戸の昔から芸能人ビジネスはやってるんだなあ、と思いながら、呼び込みの声を聞いていました。

以来、昨年の芸能人ステマ・ブログ騒動に至るまで、芸能人ビジネスが上手く行った、という話しは、あまり聞きませんよね。

今年は、どんな芸能人グッズが売り出されるのでしょうか。

ガガすき焼きとか、出来ませんかねえ。

なお演目は、片岡愛之助さんの「六助」、中村壱太郎さんの「お園」による『毛谷村』と、

市川海老蔵さんの「弁慶」、愛之助さんの「富樫」、片岡孝太郎さんの「義経」による『勧進帳』。

1/27まで浅草公会堂にて公演をしています。御観劇を。

 

追伸①

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離島キッチン

「離島キッチン」に行って来ました。

隠岐の海士町観光協会と東武鉄道グループの東武食品サービス社とが業務提携を行い、浅草EKIMISEの7階にオープンしたレストランが「離島キッチン」です。

隠岐だけでなく、佐渡・奄美・石垣など離島の食品を食べることが出来ます。

「離島キッチン」さんは、これまで固定店舗を持ったことがなく、催事やイベントに出店してきました。

はじめは宅配用の車を改造した移動キッチン車で離島食を販売して歩いたそうです。東京の街角や全国のイベント会場を転々と移動していたとか。

その仕事を担当したのは、隠岐とは関係のなかった一人の青年です。彼は、観光協会が出した「行商人募集」という求人広告を見つけて応募⇒その時生まれて初めて隠岐という離島を訪れたそうです。

やがて、あの「どんぶり選手権」に出場して、隠岐の「寒シマメ漬け丼」というスルメイカの漬け丼を販売、それが今回の固定店舗初出店につながったようです。

私は「すきや連」活動で、隠岐牛の生産者TNKさんと知り合い、まだお訪ねしてはいないのですが、たまに隠岐の産物を送っていただく内に親近感を持つようになり、この「離島キッチン」さんの活動にも興味を持っていました。

浅草に御店を出したと知って、へえ~と思い、早速食べに行った次第です。

飲食スペースの他に、物販も行っていて、ごく小さいスペースながら面白い空間です。

ただメニューはと申しますと、「どんぶり選手権」出身だけに、丼ものがほとんどで、美味しいのですが、炭水化物をあまり食べない私には「・・・」でした。

島焼酎や佐渡の日本酒が置いてあったりするのですが、まあ、駅ビルの中ですし、広い店でもないので、酒場としての利用は想定していないようですね。酒は、今のところ買って帰るのが良いようです。

個人的には「脱どんぶり」を期待します。

追伸①

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恵方巻き

〇〇の時期に××を食べると良いことがある。

という行事が各地に色々とありますね。

中には商業的イベントに成ってしまい、それを利用した関係業界の販売促進活動・商戦が活発化しているケースもあります。

その代表例は「恵方巻き」でしょう。

今や節分というと豆まきより恵方巻き、という勢いです。

恵方巻きについては、コンビニの宣伝攻勢で、今や知らない人は少ないと思いますが、念のため解説しますと・・・

節分に食べると縁起が良いとされる太巻きのことです。

大阪を中心として食べられていて、別の言い方として「丸かぶり寿司」「恵方寿司」「招福巻」「幸運巻」「開運巻き寿司」などと表現されることもあるそうです。

発祥については、諸説があってハッキリしないらしいのですが、江戸時代の終わり頃、大阪の商人たちの間で、商売繁盛と厄払いの意味で、節分に恵方巻を食べる習慣が始まった、という説が有力です。

既に戦前から大阪の鮨商組合、海苔商組合が、商業的イベントにしていたそうですが、1980年代にコンビニがこのイベントに参入、1990年代には全国的イベントに持ち上げました。

最近では太巻きを離れてしまい、円柱の形が似ているだけで、ロールケーキなどの洋菓子や和菓子業界でも恵方巻きをやっていますね。ファーストフード業界も色々やっているようです。

ここまで来ると、うーん、と思ってしまいます。

私は健全な商魂を否定する気は毛頭ないのですが、そもそもの根拠とイベントを展開する範囲が、ある程度カッチリしていないと、なんだかなあ、です。

何でも在り、では気持ちが入っていきませんよね。気持ちがぬけたらお終いです。

ところで、この時期には、恵方巻きイベントより根拠がややカッチリしている「××を食べると良いことがある。」も存在します。

それは「寒卵」です。

寒の内、つまり小寒から立春の前日(=節分)までの間に産まれた卵を食べる習慣です。俳句の季語にも成っています。

そうすると、その年はお金に困らない、と風水は教えているそうです。

「寒卵」には、あながち根拠がないわけではなく、この時期は寒いので、他の時期に産まれた卵より滋養が高いようです。それを食べるわけです。

食べ物を単に食料として食べるのではなく、幸せを願いながら食べる時、人は普段より高品質な食べ物・特別な食べ物を買って食べようとします。その行動を行事化・イベント化するのなら、私は結構と思います。高品質なものづくりをしている人には商機になるのですから、なおさら結構です。

しかし、その気持ちがぬけ落ちて、形ばかり円柱形の食いモノを求めるのであれば、私は良いイメージを持てません。

私の考えに御賛同いただけるようなら、寒の内にはコンビニ恵方巻きより、会社の宴会などで商売繁盛を祈念しつつ、卵を食べるというのはいかがでしょう。社員さんがパワーアップするかもしれません。

ついでに、すき焼きも・・・

私は、この行事をコンビニがイベント化しないことを祈念しつつ、卵を食べることにしたいと思います。

追伸①

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 現在の笑顔数は334人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

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ミニッツステーキ

昨日、社団法人「集団給食協会」の皆さんが、団体で「すき焼き通検定」を受験なさいました。

結果は見事全員合格でした。給食関係の方々は勉強熱心なのですね。素晴らしいです。

ここで合格者名を発表します!

田沼千秋さま、室伏雅永さま、岩見竜作さま、西剛平さま、馬渕祥正さま、荒井英郎さま、高村充さま、三澤一重さま、東雅臣さま、岩見啓之さま、後藤正之さま、清水正敏さま、水津高志さま、太田耀次郎さま、

江原裕美さま

皆さん、勉強お疲れ様でした。今後は、その知識を世間にひけらかしつつ、頻繁にすき焼きをお召し上がり下さい。

それと、もう1点「へええ~」と思いましたのは、皆さんが「ちんや」に登録した「記念日」の種類です。

この検定に合格すると「ちんや」に「記念日」を一日選んで登録できて、その日は割引率が普段の倍になるのですが、合格した15人の内、奥様の誕生日を「記念日」として登録した人が4人、結婚記念日を「記念日」登録した人が5人、あわせて9人が奥様関係の記念日でした。

皆さん、愛妻家!

給食を仕事にする方は、そういう方ばかりなのですね。良い話しです。

賞品として差し上げた食事券は、是非奥様と使いに見えて下さいね。

さて、

ミニッツステーキというメニューがありますね。

スーパーなどでも「ミニッツステーキ用」なる肉を売っていたりします。

用語を解説しますと、ミニッツすなわち短い時間でさっと焼くステーキのことです。ですのでステーキに適した部位の肉を薄く切ってあり、それを手早く焼きます。「本来は」ですが。

ついでに「本来」ではない意味も解説します。

(スーパーの肉部門バイヤーの独りごと)

どうも最近ステーキ用の肉が売れないなあ。デフレだからなあ。

そうだ、目方を小さくして単価を下げれば売れるかもしれないぞ。薄く切って目方を小さくしよう・・・

というのが、現在の「ミニッツステーキ」の意味です。

そう、スーパーに行くと、キャベツを半分に切って売っていたりしますが、あれと同じ理屈です。

本来の意味で買っている方も中にはおられましょうから、全否定はできません。しかし、どちらかと申しますと「安くて薄い肉」として売られているのです。

言っちゃ悪いですが、安くする以外に売る方法を思いつかないバイヤーのやり口です。

そんなバイヤーのマインドを叩き直さない限り、いくら金融緩和してもインフレにはならないでしょうね、この国は、たぶん。

薄く切るわけですから、人間の手間はたくさん必要で、つまり労働強化となり、今までと同じ売り上げが獲れるか、というとはなはだ疑問です。まさにデフレの産物と申せましょう。

私は、勿論、その逆を考えています。

倍の厚みのステーキを「二名様用」として、売店で売ろうと考えています。

それを、毎月22日の「夫婦の日」とか、バレンタインデーに売るのです。勿論ハート型に成型した牛脂を付けます。

二人用の1枚をじっくり焼いて、食べる時に切り分けていただきます。

お二人の結婚記念日にも良いのではないか、と思います。お二人がじっくり育んできた時間に想いを馳せながら、じっくり焼いていただきます。

一方、ミニッツステーキは薄いですから、焼き上がった後すぐ、あっと言う間に冷めてしまいます。

急いで食べないといけませんから、ゆっくり食べたい時には、まったく適しない食べ物ですね。

来週の奥様との記念日はミニッツステーキにしよう!と考えておいでの貴殿に衷心より御忠告申し上げます。愛はステーキと共に、あっと言う間に冷めることでしょう。

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は334人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.057日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)