会社を継ぐ、という人生⑦

母校・慶應義塾中等部(=慶應大学の付属中学校)の「キャリア講座」に出講します。

これは毎年開講されているレッキとした正規の授業でして、中学生のために、OBが自分のキャリアについて話すのです。

お引き請けしまして、私は、その演題を「会社を継ぐ、という人生」にしました。

10人の講師が出て、生徒さんは、その中から選択できるのですが、私以外は学者さんとか、弁護士さん・お医者様・アナウンサーのお姐さんとか、当然ながら非世襲組です。

当初世襲社長であることを鮮明にしたものかどうか、迷いましたが、この際ハッキリさせてお話しするすることにしました。

生徒さんの集まり具合は、どうやら10人の中で真ん中辺りのようです。

原稿が出来ましたので、UPしたいと思います。

この話しは長いので、8回に分けてUPします。今日が、その第7回です。それではどうぞ。

<以下本文>

皆さんの部下が皆さんについて行くかどうかの分かれ目は、どこにあると思いますか。

皆さんが、世襲によって得たメリットを自分の利益や保身に活かすのか、世の為・人の為に活かすのか、だと私は思います。世の為・人の為というのが、理念・理想のことです。それを掲げて、勿論掲げるだけではダメで、どんな犠牲を払っても理想を実現しようとする人にだけ部下はついて行くのだと私は思います。

つまり、ウチの社長は、自分より年下だけど、「見上げた人だ」と、部下の人に思って貰って始めて、本当に意味で社長として受け入れてもらえるのです。

社長を「見上げた人だ」と思っていない人が、どういう言動をするか、最初のマーケテイングの会議を思い出して下さい。

「240万でしか売れませんよ」と言った人の言うことに社長であるあなたが従った場合、リストラをしないといけませんね。首切りは辛いですよ。その辛い首切りを、「売れませんよ」と言った人が自分でやってくれるんでしょうか。「いやあ、それは社長の仕事です。私の仕事はマーケテイングですから」って言うんじゃないでしょうかね、多分。

社長である皆さんにとって必要な部下は、そういう部下ではありません、勿論。あなたのことを「見上げた人だ」と思ってくれている人は、「売れませんよ」とは言わず、こういうでしょう~

「この商品は、社長のお志が詰まっている商品なんだから、安くしたらいけませんよ。300万は難しいかもしれませんが、270万で売りましょう。売り方を考えれば売れますよ。アイデイアを出しましょう。そして自分が全国を飛び回ります。やりましょう。頑張りましょう。」ってね。

「売れませんよ」と言う部下しか持てないか、「安くしたらいけませんよ。」という部下に恵まれるか、の分かれ目は、もう一度申しますが、理念・理想に向かって邁進する情熱を、あなた自身が持つかどうかです。理念とは、あなたの商品で、この世の中の誰かに喜んでいただこう、ハッピーにしてさしあげよう、という心です。

逆に、あなたに理念・理想がなくて、自分一個の利益を求めた場合、つまりあなたに倫理観、モラル、品性が無かった場合、どうなりましょうか。

まずアゲアシを獲られます。そして次にマネされます。つまり、部下がそれぞれ自分一個の利益を求めるようになります。そういう組織は、あっという間に腐敗して崩壊すると思います。

「内部統制」の必要性が叫ばれるようになって数年たちますが、それでも事件は起きています。去年も6億円の横領事件がありました。大勢いる社員を性悪説で統制仕切るのは至難のことで、むしろあなたの理念・理想に共鳴してくれる人だけを採用する方が、良いのではないか思います。

性悪説では人間を統制仕切れないのではないか、そして究極の内部統制は、社長の理念・理想が浸透することではないか、私はそう思っています。

ですので、あなたは理念・理想を掲げて、しかもその実現のために朝から晩まで、ONもOFFもなく邁進する情熱を持たないといけません。当然ですが、体力・健康が必要です。中小企業やベンチャー企業の社長は休みなんて、ほとんどありませんからね、ないんですよ!ええ、体力・健康がないとやっていけません。

また数限りないストレスを貰いますから、精神力・精神の健康もないとやっていけません。

<この話しは長いので、引き続き明日もUPします>

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は334人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.047日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: 食育ナウ — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)