会社を継ぐ、という人生②

母校・慶應義塾中等部(=慶應大学の付属中学校)の「キャリア講座」に出講します。

これは毎年開講されているレッキとした正規の授業でして、中学生のために、OBが自分のキャリアについて話すのです。

お引き請けしまして、私は、その演題を「会社を継ぐ、という人生」にしました。

10人の講師が出て、生徒さんは、その中から選択できるのですが、私以外は学者さんとか、弁護士さん・お医者様・アナウンサーのお姐さんとか、当然ながら非世襲組です。

当初世襲社長であることを鮮明にしたものかどうか、迷いましたが、この際ハッキリさせてお話しするすることにしました。

生徒さんの集まり具合は、どうやら10人の中で真ん中辺りのようです。

原稿が出来ましたので、UPしたいと思います。

この話しは長いので、8回に分けてUPします。今日が、その第2回です。それではどうぞ。

<以下本文>

はい紙をめくりましょう。紙をめくると、私が考えている「社長に必要な能力」が書いてありますから、その説明をして行きますね。

理念・理想に向かって邁進する情熱

倫理観、モラル、品性

体力・健康・精神力・精神の健康

発想力、アイデイアを出す力

マーケテイングの知識・センス・マインド

財務の知識

以上の能力を、世襲で社長に成る人は、30歳~35歳までに身につける必要がありますね。脅かすわけではないですが、高校・大学で7年間、卒業して社会に出て8年~10年でそこまで行っていただくわけです。

サラリーマン経営者であれば40歳~45歳までに、ということに成りますね。

大学を出て就職しないですぐベンチャーしたい人は、これから7年で、ということです、当然。大変ですよ。頑張って下さい。

今こうして必要なものを見てみると、授業で習えないものも多いですね。お父さんが社長であれば習えますが、実際は実の親から素直に習えないことも多いですね。そこで生きて来るのは、学校の先輩、そして同期です。是非大事にして下さい。

さて下から順にお話して行きます。最初は「財務の知識」です。これは皆さん、勉強して身に着けて下さい。

財務とは、まず会社のある時点の資産・負債・資本の額を明らかにすること。それから、ある期間の収益及び費用を計算すること、さらには現金の増減を管理すること、以上です。

資産とは、現金・預金・土地・建物といったモノです。負債とは借金のこと、資本とは経営者や株主が自分で会社に出した資金のこと、収益・費用はそのまま分かりますね。「簿記をつける」ことで、この計算をします。

詳細に説明する時間はありませんが、簿記は高等な勉強をしていなくても理解できます。中等部の勉強をしっかりやって、また必要な社会常識を身に着ければ基本的には理解出来ますので、将来どこかで必ず勉強して下さい。

それから、ここで一つ覚えておいていただきたいのは、西洋式の簿記を日本に導入したのは、福沢諭吉先生だ、ということです。明治6年(1873年)に先生が『帳合の法』を出版したのが、最初です。ですから、皆さんは、その伝統を継承して、会社の財務は的確に把握できるよう、努めて下さい。

そして、もう一点、この件に関して補足をしますね。財務で必要な計算をしても、ここに本当に大切な資産は計上されていません。では本当に大切な資産とは何でしょう。

<この話しは長いので、引き続き明日もUPします>

話しは急に変わりますが、年始の1/2~1/7までは、私は特別バトル営業の、まっ最中です。ご連絡いただいてもレスポンスが遅くなる場合があります。あらかじめお詫び申します。

(1/1と1/8は休業いたします)

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は334人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.042日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: 食育ナウ — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)