最高齢芸者

現役最高齢の芸者・ゆう子さんが亡くなりました。96歳でした。
ゆう子姐さんは浅草花柳界の宝でした。悲しいことです。
姐さんは大正12年生まれ。13歳で浅草の芸者置屋に奉公に上がり、16歳で芸者デビュー。
やがて置屋の看板も譲り受けましたが、置屋のおかあさんという感じよりは、現役で三味線をかかえて座敷に出続けていた姿が印象的です。
『いつでも今がいちばん。いきいきと、90歳の浅草芸者』という本を出したあたりからは、すっかり有名人の感がありました。
このところ、出ておられないなあと思っていたら、最後の座敷は2017年12月だったそうです。
その後浅草花柳界では、たまたまですが、料亭さんの廃業や会社整理など、寂しい話題が続いてしまっています。
平成は、未だ終わっていないのに、遠くなりにけりの感がありますね。

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制度10周年

平成20年にスタートした「台東区芸術文化支援制度」の10周年を記念して、これまでの活動を振り返るアーカイブ展が開催されています。
私は区の「アートアドバイザー」として制度発足の前からお手伝いさせていただいておりますので、10周年ということで感慨深いものがあります。
この芸術文化支援制度は、区の新たな文化創造のため、新しい表現の創造や発展につながるような魅力あふれる企画など、区内でおこなわれる芸術文化活動を支援することを目的として創設されました。
自治体の補助金制度というと、在住者の地縁で助成先が選ばれてしまいがちですが、この制度では、むしろ、台東区に新鮮な企画を持ち込んで欲しい!という発想で、他の「アートアドバイザー」の皆さんと共に、斬新な企画を選んできたつもりす。
それが10年。制度の立ち上げから現在に至るまで、どんな企画を助成してきたか、一覧できる冊子も出来て、また、このような展示会も開催できて、この上ない喜びです。
会期中には、関係者によるトークイベントも行う予定で、3月1日(金曜日)午後6時30分からの部には、私も出ますので、ご興味がおありの方は、是非お出かけ下さい。
会場は谷中の「HAGISO」ですが、古民家を再生した、この会場自体もアートスペースとして魅力的です。
詳細は、こちらです。

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鮟鱇鍋

過日「料飲三田会」新春例会を、神田の「いせ源」さんにて、盛況のうちに開催させていただきました。
「いせ源」さんは都内唯一の鮟鱇専門店。
東京都歴史的建造物に指定された店内は、古風で大変趣きがありました。平成最後の新年会で、旧き江戸・東京を堪能させていただきました。
店主の立川さん、誠にありがとうございました。
懇親会に先立っては、
「マルホン油」が有名な竹本油脂㈱専務執行役・竹本信二郎さま(塾員、1988年卒)の講演を聞き、大変勉強になりました。
関東大震災で、油の値段が10倍に高騰したおり、通常値段で納品した竹本油脂さんが市場の信頼を勝ち得たという話しには学ぶところが大きいと思います。
ご参加・お手伝い下さった皆様、在り難うございました。
<ご尽力いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。>
司会を務めて下さった本多さん、在り難うございました。
講演についてのコメンテイターをしてしていただいた、井上さん・鬼沢さん、在り難うございました。
鮟鱇鍋にあわせて「加藤嘉八郎酒造」さんの酒をご紹介下さった星野進哉さん、在り難うございました。
急遽抽選により乾杯の音頭をお引き受けいただいた、松隈さん、在り難うございました。
急遽抽選により、〆の言葉をお引き受けいただいた松島さん、在り難うございました。
お酒をご提供下さった皆様、在り難うございました。
いつもながら繁多な連絡事務を担当して下さった、佐藤さん・佐藤事務所の西山さん、在り難うございました。
いつもながら繁多な会計事務を担当して下さった、石原さん、在り難うございました。
その他もろもろのお手伝いをいただいた幹事の皆さん、在り難うございました。
ご参加下さった皆さん、在り難うございました。
今回ご都合のつかなかった皆様、次回(31年4月23日)よろしくお願い申し上げます。

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浅草の談慶vol2

<おしらせです>
大学同期の落語家・立川談慶君の浅草での独演会
「浅草の談慶」vol2
にゲスト出演させていただきます。
私の出し物は「皿まわし」では勿論なく(笑)、トークショーです。
「浅草演芸ホール」のドン松倉会長も参戦。どうなることやら。
3月23日(土曜)18時開場。「東洋館」にて。

<チケットの購入・お問い合わせは>
浅草で談慶を聴く会事務局へ
bokutoukinema@gmail.com
090-8566-6855

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誕生日

皇太子さまは今月23日、59歳の誕生日を迎えられました。
誠にお芽出とうございます。
と、いうことは、来年の2月23日は祝日ですね。
世間の普通の仕事の皆さんは、元々平日が少ない2月の平日が、さらに1日減ることに不便を感じるかもしれませんが、浅草のすき焼き屋としては、寒い時期に祝日が増えるのは歓迎できます・・・と下衆なことを考えている私が社長デビューしたのは35歳の時でした。
比較するのもおこがましいですが、皇太子さまは満を持しても登板と思います。
御代の長久を祈念致します。

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まだ半ばなり

国際観光日本レストラン協会のセミナーと懇親会が、
ニューオータニ岡半さんで開催されたので参加しました。
岡半さんは、新橋の料亭「金田中」の創業者・岡副鉄雄氏が銀座の建物を買い取って始めたのすき焼き店。つまり「金田中」さんの姉妹店です。
その時点で岡副氏は高名な料理人でしたが、作家の吉川英治が
「岡副の業まだ半ばなり」という訓戒の言葉を与えたのを店の屋号にしています。
その分家であるニューオータニ岡半さんは、前回のオリンピックを控えて、ホテル・ニューオータニが開業した時に入居、のち経営は分離、今日に至っています。
こちらの流儀は、すき焼きの前にオイル焼きが出ることです。すき焼き用の鍋に牛脂をしいて、フィレ肉や野菜を焼いて行きます。
で、すき焼きです。
いや、満腹です。
これだけ食べられるのは、脂質の良い肉を使っておいでだからで、残念な脂だったら、途中でギブアップする人もいるでしょう。
御馳走様でした。
く、くるちい・・・
飲み足りないが、苦しいので帰ります・・・

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金花糖博覧会

第1回全国金花糖博覧会が浅草公会堂で開催されていて、旧知の「まんねん堂」さんが主催していますので、拝見してきました。
「金花糖」(きんかとう)は砂糖細工の一種で、鯛や猫などを型どった木型に、煮詰めた砂糖を流し込んで固め、彩色するというものです。砂糖だと知らない人が見れば、単に小さい人形だと思うかもです。そういう可愛い人形達や、製造工程や歴史を解説する資料が、24日まで展示されています。
元々駄菓子問屋だった「まんねん堂」鈴木さんが金花糖を手掛けるようになったのは、ここ数年のことです。浅草柴崎町(合羽橋道具街の近く)にあった、東京最後の金花糖業者さんが廃業し、その木型を譲り受けたのがスタートでした。
元々は南蛮菓子だった金花糖は長崎街道(シュガーロード)を通って、各地に伝わり、金沢・新潟など北陸では大名家に献上されるなど、地域の食文化として欠かせないものになりました。
江戸へも伝わり、近代に入ると、東京ではぐっと庶民的な感じになりました。その工房が集積していたのが浅草柴崎町でした。
しかし私が子供の頃、浅草の駄菓子屋さんに、もう金花糖はありませんでした。繊細な作業工程が機械化・大量生産に合わず、どんどん廃業。今世紀に入ると、東京では全滅してしまいました。
そんな中、木型を譲り受け、金花糖再生を志したのが鈴木さんです。
木型はあっても、造り方が良くわかりませんから、鈴木さんは、生き残っている各地の金花糖業者さんを訪ね歩いて教えを請い、その過程で出来た各地の業者さんとのネットワークが、今回の全国博覧会につながりました。GJです。
会場では一般の方も参加して、無地の砂糖人形に色を付けるコンテストが開催されていました。審査員は、なんと落語の林家たい平さん。鈴木さんの壮挙を応援するため、駆けつけてくれたとか。素晴らしいです。
皆様も、ご見物を。24日まで。時間は11時-17時です。

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フィッシャーマンズセーター

日曜日、仕事を終えて家に帰り、テレビをつけるとEテレで「美の壺」をやっています。
先日のテーマは「セーター」でした。
アランセーター、フェアアイルセーターといった伝統的なセーターが紹介され、
なるほど美しいもんだ、こういう服に投資すれば、もっとモテるのかなあ、
などと思いつつ(笑)、ぼんやり視ていて知ったのは、
伝統的なセーターの多くが元々はオシャレではなく仕事着だったことです。
アランセーターはアイルランド西方のアラン諸島の漁師のために造られたのが起源とのこと。「フィッシャーマンズセーター」という言葉があるくらい、アイルランドやスコットランドなど寒冷地の漁師の仕事着を起源とするセーターは多くあるそうな。
それをアイビーリーグの大学の学生が着るようになり、やがてオシャレな感じになっていったのですが、仕事着だった時から美しい編み方です。
日本でも気仙沼港の漁師の奥さん達はセーターを編めるのが普通なのだそうで、震災後それを商品化した店は「納品2年待ち」の繁盛ぶりだそうです。
これって、生きるか・死ぬかに関わるモノって、結局美しく成る、という話しだと理解できます。勉強になったなあと思うと同時に、最近の日本が心配になります。だって、
海外富裕層を狙え!とか、
ブランドを立ち上げろ!とか、
最近の日本は、そういうことばっかり言ってますよね。
美しいものを起源は、実は堅実さかもしれませんよ。

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平成最後の新年会②

慶應義塾「料飲三田会」の新春例会を開催しました。
私は、この会の会長ですから、当然冒頭挨拶しないといけません。挨拶しないといけないので、
最近義塾で何かあったかなあ、と思って昨日公式サイトを開けてみたら、
ドイツのメルケル首相が今月三田に来てたようですよ。皆さん、ご存知でしたか?
メルケルさんと言えば、女性のリーダーとしてはサッチャーさん以来の方ですね。ドイツだけのリーダーではなくEU全体のリーダーでしたから、もしかするとサッチャーさん以上かもしれません。そのメルケルさんが三田に来て慶應の学生と討論したそうです。
もっともメルケルさんは移民を受け入れ過ぎてちゃって、社会が不安定になってきて、イギリスはたしか、来月離脱するんですよね。どうなっちゃうんでしょうね、あれ。
日本もいよいよ人手不足で外国人を受け入れることになっちゃいましたから、私も興味もって、どんな話しをしたかサイトを読んでみたら、内容は「介護休暇制度、再生可能エネルギー、インクルーシブ教育など、ドイツ独自の先進事例を挙げて、日本での取り組みについて示唆を与えました」
って書いてあって、移民の話しは、書いてないんですよね。学生の質問は1時間も続いて、メルケルさんは時間切れで退場したそうですが、現役の学生さんは、移民問題に関心ないのかなあ、というのが私の感想なんですけ、ど、ま、そんな話しは止めましょう。今日はEUはあんまり関係ないです。今日は鮟鱇です。
今日は平成最後の新年会ですから、天保元年ご創業の「いせ源」さんで旧き江戸・東京を堪能していただければと思っています。
こちらの建物は東京都の歴史的建造物に指定されていて、雰囲気抜群ですね。この一角だけが昭和20年3月10日の大空襲を免れているので、こうしてこうやって昔を懐かしみながら会食できるわけです。
昭和の戦争をご存知の今上陛下が譲位されても、記憶は保っていきたいなと、同じく東京下町で商売をしている私としては思うわけでございます。
お時間の許す限りお楽しみいただければと思います。皆様、本日はご参加誠にありがとうございました。

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平成最後の新年会

本日、慶應義塾「料飲三田会」の新春例会を開催します。
私が、この会に会長に就きましたのが2017年4月。以来二年間、年に4~5回ペースで例会を開催してまいりました。
先輩方の頃には例会の他にゴルフ会や旅行会もしていましたから、その頃よりはペース・ダウンさせていただきましたが、例会については毎回まずますの人数にご参加いただけて、大過なく進めてこられました。
来月は会合の予定がないので、今回にて最後の仕上げ、4月の総会で無事人気満了となれば嬉しいです。さて、
今年の新春例会は、昨年入会された立川博之さんのお店「いせ源」さんで開催させていただきます。
「いせ源」さんは、神田の、天保元年(1830年)ご創業の鮟鱇料理店です。都内唯一の鮟鱇専門店として著名で、東京都歴史的建造物に指定された店内は、古風で大変趣きがあります。
平成最後の新年会では、旧き江戸・東京を堪能していただければと思っています。
新年会に先立ちましては、「マルホン油」が有名な竹本油脂㈱専務執行役・竹本信二郎さん(塾員、1988年卒)の
講演「胡麻から見える世界情勢~海外の胡麻を伝統の胡麻油にするまで」
をお聞きいただきます。胡麻の安定供給のためアフリカまで行き、それを300年の歴史がある和の味に仕立てるという大変興味深いお話しになると思います。
参加予定の皆さん、お忘れなくご参集を。

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