フィッシャーマンズセーター

日曜日、仕事を終えて家に帰り、テレビをつけるとEテレで「美の壺」をやっています。
先日のテーマは「セーター」でした。
アランセーター、フェアアイルセーターといった伝統的なセーターが紹介され、
なるほど美しいもんだ、こういう服に投資すれば、もっとモテるのかなあ、
などと思いつつ(笑)、ぼんやり視ていて知ったのは、
伝統的なセーターの多くが元々はオシャレではなく仕事着だったことです。
アランセーターはアイルランド西方のアラン諸島の漁師のために造られたのが起源とのこと。「フィッシャーマンズセーター」という言葉があるくらい、アイルランドやスコットランドなど寒冷地の漁師の仕事着を起源とするセーターは多くあるそうな。
それをアイビーリーグの大学の学生が着るようになり、やがてオシャレな感じになっていったのですが、仕事着だった時から美しい編み方です。
日本でも気仙沼港の漁師の奥さん達はセーターを編めるのが普通なのだそうで、震災後それを商品化した店は「納品2年待ち」の繁盛ぶりだそうです。
これって、生きるか・死ぬかに関わるモノって、結局美しく成る、という話しだと理解できます。勉強になったなあと思うと同時に、最近の日本が心配になります。だって、
海外富裕層を狙え!とか、
ブランドを立ち上げろ!とか、
最近の日本は、そういうことばっかり言ってますよね。
美しいものを起源は、実は堅実さかもしれませんよ。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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