調査結果報告書

旧臘のネタで恐縮ですが、日本相撲協会の危機管理委員会が作成した、

「元横綱・日馬富士の傷害事件に関する調査結果報告書」の全文を、皆さんはお読みになりましたか?

要旨だけ読むと載っていないのですが、全文を読みますと、今回の飲み会の、そもそもの設定の経緯が書いてあります。

そして、そこを読んだ時、私は、

あーあ。

やっぱり趣旨とメンツが不透明な飲み会は考えものだなあ!

と思いました。

今回は元々モンゴル力士会ではなく、「地元高校の相撲部OBや同部と縁のある力士を招いた」会でした。

白鵬は相撲部と関係があったので、招かれていたのですが、

OBとか身内の集まりです」程度の説明しか受けておらず、貴ノ岩が出席することは、なんと、知らなかったそうです。

日馬富士は、そもそも招かれておらず、白鵬が連れて行ったそうです。

つまり、相撲部のOB会であることがハッキリしていれば、日馬富士は参加せず、事件は起きなかったかもしれないということなのです。あーあ。

「趣旨とメンツが不透明な飲み会」の体験は、私にもあります。

ある時私と、とある蔵元さんが日本酒の会を開いたことがあり、私の知人の酒好きメンツに声をかけたのですが、お誘いした内の一人から、

友達を連れて行っても良いですか?

という質問がありました。賑やかになるのはもちろん嬉しいので、OKしまして、そのお友達が到着したのですが、そこで私と蔵元さんはビックリ。

きょ、今日は酒の会なんですか?

そうですよ、浴びるほど飲みまくる会です。ようこそ、お越し下さいました。

ぼ、僕はね、飲めないんですよ。

・・・(沈黙)・・・

どのように誘ったのか、私は存じませんが、

「浴びるほど飲みまくる会」が「趣旨とメンツが不透明な飲み会」に成ってしまいました。

あの時の蔵元さんの微妙な表情は忘れられません。

新年会シーズン、皆さんもお気をつけを。

 

追伸、「適サシ肉の日」

日本記念日協会さん公認の記念日に成りました。

昨年私が「適サシ肉宣言」をした115日です。お見知りおきを。

「記念日制定の由来」は以下の通りです。

20171 15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.880連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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古典芸能・最新形

正月はEテレを視ることが多いです。

正月の民放はやかましいからです。

今年もEテレで邦楽の番組をやっていたので、視ていますと、それは

「すごいぞにっぽん!古典芸能・最新形」という番組でした。

最近は、とにかく「すごいぞにっぽん!」と言わずにはおられない世相のようで、私は、そこが大変気になるのですが、正月から四の五の言うのは止めて視ておりますと、邦楽の革新に取り組んでいる方々を特集した番組のようでした。

面白かったのは、戦前の邦楽の革新の在り方と、現代の革新の在り方の違いです。

戦前の邦楽家はサウンドを改良しようとしました。西洋の楽器と比べて、音の迫力で劣っていたからです。

八十弦の琴とか、

「豪弦」というコントラバスのような巨大な三味線が登場しました。この三味線は立って、弓で弾きます。

しかし、こうした試みはあまり評価されず、現代の邦楽家は西洋音楽に対抗するより、西洋音楽と融合する方向に進んでいるようです。

例えば、MARU-YAというグループが紹介されていましたが、これは、琴・作曲の中井智弥さんと、三味線・唄の山本ゆきのさんのユニットです。番組では、さらに西洋のドラムとベースが加わっていました。ゆきのさんは着物ではなく、セクシーなドレス姿。

NHKさんは人間国宝の方とかを紹介することが多いですが、今回の特集は斬新だなあと拝見しました。

そして、この番組で私が、

そう!そう!と思ったことがありました。それは、コメンテイターとして出演していた、バレエの草刈民代さんのコメントです。草刈さんは、

伝統の革新に取り組んでいると、伝統の本質に気づく場合があると思います。

とコメントなさっていました。至言と思います。

そして伝統料理にも、同じことが言えると思います。私のカレー卵やヨーグルト卵もそうです。

<この話しは長くなりそうなので、続きは明日の弊ブログで>

追伸

インターネットの『Rettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」にお採り上げいただきました。

文は平成生まれの山口祐加さん。若い方が老舗店に関心を持って下さるのは、嬉しいですね。是非ご覧ください。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.878連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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正月の音

浅草雷門のすぐ傍に住まわせていただいている私にとって、

正月の音=繰り返されるDJポリスさんの叫び、です。

年が明けましたら初詣ですが、この時期DJポリスさんが朝から必死に叫んでいます、

ご遠慮下さい!

お止め下さい!

大変危険な行為です!!

あまりに繰り返されるので、私などは、もう耳に焼き付いてしまいましたが、その、正月の浅草の「三大危険行為」とは何なのか?ここでご紹介したいと思います。

(三大危険行為ノ一)立ち止まっての写真撮影

今は皆がSNSを楽しむ時代だから、正月に浅草に行ったら、写真はゼッタイ撮るよね。それを禁止とか、警察は随分と野暮だなあ!

と思った方は多いと思います。しかし、行列の間で立ち止まって写真撮影することは実際危険です。渋滞している高速道路で、急にブレーキを踏むようなものだからです。

1カット自撮り位なら、まあ、いいです。しかし、それだけではSNSが盛り上がりませんから、

カノジョと2ショット

友達も入れて集合写真

果ては動画まで。「浅草に来てまーす♡ あけおめー♡」

とか演っている間に急ブレーキが後続の行列に波及して行きます。危険です。ご遠慮下さい。

(三大危険行為ノ二)歩きながらスマホ

そんな人いるのか って?

いますね、結構。私が観測したところでは、7人に1人とか、8人に1人くらいは操作しながら参詣しています。罰当たり者め。

実際に罰があたることもありそうです。歩きスマホの人の前方の人が急に「立ち止まっての写真撮影」を始めたら、どうなりましょう。

発見が遅れ→衝突→トラブル→喧嘩

と展開するのは目に見えています。だから親切にもDJさんは、

お正月の楽しい思い出が、つらい思い出に変わってしまう場合がございます!

と指摘してくれているのです。危険です。お止め下さい。

(三大危険行為ノ三)雷門の大提灯にハイ・タッチする

これは、もう不敬行為であって、特高警察があった時代なら逮捕拘禁ですが、今はやりたがる人が少なくありません。理由はもちろん、写真を撮って→SNSに上げるため。

しかし現代のDJさんは、フレンドリー警察ですから、

提灯に触るのは、お止め下さい!

そんなことをしても御利益はありません!→むしろ、そうか、御利益ありそうだと思ってしまう。

そんなことをしても記念には成りません!→むしろ、そうか、写真を撮って記念にしよう!と思ってしまう・・・と展開しています。

やがて、さらに踏み込んで警告せねば、と焦ったDJさん、

危険です!

提灯が落下した場合、重大な事故になります。

落ちます!落下します!危険です!!

そ、それは流石に言い過ぎかと・・・

(本当に言っていました。この耳で聞きました。)

 

追伸

インターネットの『Rettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」にお採り上げいただきました。

文は平成生まれの山口祐加さん。若い方が老舗店に関心を持って下さるのは、嬉しいですね。是非ご覧ください。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.877連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

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警察沙汰

またも旧臘のネタで恐縮ですが、小樽市の市長が尻をたたかれて→相手の男を告発する、という滑稽な事件が起きました。報道によりますれば、

「小樽市の森井秀明市長(45)が市庁舎内の廊下で、60代の男性に「もっと謙虚にならなきゃダメだ」と声をかけられお尻を叩かれた。市長は暴力を受けたとして警察に通報、その男性は公務執行妨害容疑で現行犯逮捕された」

「ネット上では市長に対し「これで逮捕?」「市長はちっさい男だ」といった批判が出た」そうです。

60代の男性は即日釈放されたそうな。まあ、当然でしょう。

さて何故こんな件をここで採り上げるのか、ですが、実は私も似たような経験をしたことがあるのです。

ある冬の夜、食事を済ませて二次会に移動しようと思い、目指す店は駅から遠くて、また気温も冷え込んできたので、私達はタクシーをひろいました。

年配でおしゃべりなドライバーさんでした。

話す内、脈絡は忘れましたが、そのドライバー氏、私の知人が経営する老舗蕎麦店を猛批判し始めたのです。

客が店の批判をするのは、もちろん自由です。が、話す相手が、その会話を喜んでいるか、サービス業の端くれなら、配慮しなければいけないと思います。

私は、その話しが大変不愉快でした。

店を悪し様に罵るのが食通だと思っているのか、あるいは私がその店を庇う発言をするのがお気に召さないのか、そのドライバー氏、どんどん批判のボルテージを上げて行きました。しつこい、しつこい。

この様子では、おそらく店に嫌われて何か注意されたのかもなあ、と私は想像しました。それで逆恨みをしているのかも。

私は心底ウンザリしました。そしてドライバー氏に告げました。

そんな話しは、もうたくさんです。ここで降ろして下さい。降ります!

ここで私は、小樽の60代男性と似た経験をします。

降り際にタイヤを蹴飛ばしたのを咎められ、警察への同行を求められたのです。

この事件(笑)を持ち込まれた、お巡りさんは呆れていました。一応器物が損壊されていないことを確認した上で、気怠そうな声で言いました、

これは事件にはならないですから、後は気分的な問題ですね。それは当事者間で話し合って下さい。

実際大した脚力で蹴ってはいなかったのです。警察へと要求したのは、イヤがらせでしょう。元々そういう心魂の人物だったと思われます。

さて、イヤがらせにはイヤがらせを!と行こうじゃないですか。私はドライバー氏告げました、

運転手さん、事件は終わったようなので仲直りのために、最初の目的地まで、もう一度載せていただきましょうか。ただし無駄なおしゃべりは結構ですので。

この後のドライバー氏の、態度の変わり様は本当に滑稽で、私は内心笑い転げました。

ちっさい男だなあ。小樽市長なみ。

 

追伸

インターネットの『Rettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」にお採り上げいただきました。

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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.876連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

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Happy New year! 

父には、趣味でドイツ語を習っている関係で、ドイツ人の知人がいます。

そのドイツ人から旧臘28日に、今年もHappy New year! というメールが届きました。「ちんや」のお客様でもあるので、店のメルアドに届くのです。

このメールが最初に届いた年は不思議に思いました。

意図的フライング?

作文中に誤って送信しちゃった?

いえいえ。語学にあまり関心が持てない私は忘れていたのですが、

Happy New year の前には

I wish you が隠されているのでした。だから、

Happy New year は「お芽出とうございます」というよりは「良いお年を!」に近い言葉だと思った方が良いようです。

じゃあ、なんで、日本人はHappy New year に「お芽出とうございます」を充てるんでしょう?

「グーグル翻訳」でも、Happy New yearの日本語訳は「あけましておめでとうございます」でした。「明けまして」であるなら、明ける前に言ってはいけない感じがしますが、西洋人は明ける前から言ってますよ。最初に訳したのは誰なんでしょう?

もちろん私には分かりませんが、弊店では年末、お客様を見送る時に、

「良いお年を!」と言うようにしています。

明けてしまってから「おめでとう」というより、相手の良き新年を祈る方が、私は、なんだか、好きです。

 

追伸

インターネットの『Rettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」にお採り上げいただきました。

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鶏むね肉ブーム

空前の鶏むね肉ブーム到来!

なんだそうです。

「食生活ジャーナリストの会」が選んだ、2017年「食の十大ニュース」では8位にランク・インしていました。ネットでも鶏むね肉レシピをよくみかけます。

最近どうも、こういう特定の部位に拘る話題が多いように思います。牛肉の場合「ミスジ」とか「ザブトン」とか。部位よりさらに細かい「小割り」を話題にしています。もっとも牛の場合は健康面より味の面ですけどね。

産地に拘るのが一段落したので、次に拘る先を求めて、部位に行き着いたのでしょうか。

私は、そんなことより育て方に拘るべきだと思うんですよね。

残念な育てられ方をした牛さんの、ミスジだけを取り出しても、美味しくはありませんよ。

さも貴重なように勧める人がいるかもしれませんけど、美味しくはありませんよ。

ひょっとして、残念な育て方の肉を、なんとか売り捌こうと知恵をしぼった結果が、これなのかもしれないなあ、と私は思ってしまいます。

勘ぐり過ぎですかねえ。そうだったら、ごめんなさい。

 

追伸

インターネットの『Rettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」にお採り上げいただきました。

文は平成生まれの山口祐加さん。若い方が老舗店に関心を持って下さるのは、嬉しいですね。是非ご覧ください。

 

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パクチーと春菊とトマトが苦手

春菊が苦手だったんですか、星野監督。

この世代の野球人には、すき焼きの話題が付きものですが、

星野仙一監督もそうだったと亡くなってから知りました。

監督の主治医だった松本クリニック院長の松本浩彦医師がスポーツ紙「デイリー」に語ったところでは、

「皆でスキヤキ囲もうものなら、席から立ち上がり最後まで菜箸を放さないお奉行さま」

「食い道楽のくせにパクチーと春菊とトマトが苦手」

「タンしゃぶ」も大好きで、その具は牛タンの薄切りとレタスだけ。昆布ダシでさっとゆでて、おろしポン酢で食す。薬味はネギと一味。

七味をかけようとすると「バカ野郎ッ」が飛んで来たとか。

監督最後の正月に松本医師は、

「娘の所で孫たちと“タンしゃぶ”をやるから上物のタンを仕入れてくれと。(中略)親分の頼みとあれば最優先。探し回ってその日のうちに2キロばかり自宅までお届け。」したんだとか。

すき焼き、しゃぶしゃぶを愛した野球人が、また一人この世を去りました。

悲しいですね。合掌。

追伸

インターネットの『Rettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」にお採り上げいただきました。

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偽計業務妨害罪

旧臘は、忘年会のキャンセル事件・ノーショー事件が結構報道された年末だったと思います。

お笑い芸人さんがオーナーをしている、町田の店が一晩に60+15人の二組合計75人にノーショーされた件がテレビで報道されていました。

近年はSNSが普及したので、飲食店が被害をネットに訴えるケースが増えているようです。この店も被害をツイッターに訴えたことから拡散して、テレビにも採り上げられましたが、そのニュースを視ていた私は、

お!

と思いました。

コメンテイターの美人弁護士・菅野朋子さんが、このケースは、

偽計業務妨害罪に問える

と発言していたのです。

これは警察や消防、企業などへの度重なるいたずら電話などを罰するものですが、それが適用し得るとは発見です。飲食店サイドとしては、研究する必要がありましょう。

実は、私は偽計業務妨害罪にばっちり当たると思われるケースを経験しています。

そのケースでは、単純な忘年会のノーショーではなく、背景として、とある喫茶店さんが近隣トラブルに遭っていました。その店を逆恨みした犯人が、以前からその店の名義で出前を取ったり、ピザを取ったりしていたようです。

不衛生な店だと保健所に通報したこともあったとか。そして、ついに「ちんや」に虚偽の予約を入れたのです。

もちろん怒りしかないです。

が、警察に行きましたら、被害届を受理してもらえませんでした。

もし、このケースで偽計業務妨害罪ということで申し立てていたら、どうだったでしょうか。

飲食店サイドとしては、研究して行く必要があると思います。

 

追伸

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縁起

富岡八幡宮の事件のせいで、地元商店街や飲食店が困っているという件が報道されています。報道によりますれば、

「縁起が悪い」などと予約のキャンセルもあるという。《飲み放題8人以上注文で1人分無料》。商店街に店舗を構える居酒屋は最近、ツイッターにこんな宣伝文句を掲げた。「事件後、初詣の参拝客からの予約がキャンセルになり、急遽キャンペーンをやることになった」と男性店主。例年、この時期は忘年会や新年会などの予約客の売り上げが大きいといい、「少しでも客足を取り戻せれば…」と不安げに話した。」

こういうのって、報道する必要があるんでしょうか?読んだ人が,

「縁起が悪い」という理由で予約をキャンセルしてもOKなんだ!

と思ってしまいますよね。

大多数の人はそんなことをしないのに、少数の縁起を気にする人だけ報道するのって、適切なんでしょうか。

肉の業界も、2001年のBSE問題の時は「困っているそうだ」報道の攻勢で辛い思いをしたものでした。だから殺人事件→値引きと聞いて、私はすぐにBSEの頃を思い出しました。

そして、お辛いとは思いますが、値引きは店として最悪の対応です。

むしろ、こんな時でも来て下さる大切なお客様はどなたなのか、それが分かる貴重な時期と言うことができます。その方々を大切にする方策、絆を深める方策を考えるべきだと思います。

値引きは、その店の良さが分からない(=ロイヤリティーが低い)客を招き入れるだけで、愚策の中の愚策です。今日を凌げたとしても、将来が失われます。

ところが商いをしたことのない記者さんは、そういうことがお分かりにならないのです。弱い立場の店は値引きするしかないと思っているから、そういう事例を探し出して書くのです。

嘆かわしい。

2018年は「困っているそうだ」報道は考えなおしてもらいたいものです。マジで。

 

追伸

インターネットのRettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」にお採り上げいただきました。

文は平成生まれの山口祐加さん。若い方が老舗店に関心を持って下さるのは、嬉しいですね。是非ご覧ください。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.869連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

 

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フライング

一日フライングして、年末のご挨拶を申し上げます。

この一年ご指導いただいた皆様、お世話になった皆様、本当に在り難うございました。

私と一緒に、あるいは私の下で活動してくれた皆さん、本当に在り難うございました。

一緒に飲んでくれた皆さんも、さんきゅうでした。

来年もよろしくお願い申し上げます。

さて今年は私にとって「怒涛」の一年だったと言って良いと思います。

だから「今年の漢字」は、

「怒」

・・・っていうのはもちろん嘘(笑)で、漢字は、

「涛」にしたいと思います。

「涛」は訓読みすれば「おおなみ」。その大波を自分が起こしたことについては、今でも不思議な気分です。

弊ブログの読者さんなら先刻ご承知の通り「適サシ肉宣言」は、「ちんや」と、そのお客様の間のコミュニケーションを意図したもの、つまりミニ・コミュニケーションを意図したものでした。

ところが結果は盛大なマス・コミュニケーションと成り、通算40回ほど、様々なメデイアにお採り上げいただきました。(その一覧を文末↓に載せました)

忘年会シーズン真っ盛りの12月にも5回のご取材が入り、当然体力面ではキツかったですが、なんとかこなしました。年始には、これらの番組・紙面をご覧いただけると思います。そう、まだまだ「適サシ騒動」は終結していないのです。

今日は、そんな年の年末ですので、一連の出来事についてざっくりとした感想を書いてみようかと思いますが、とにかく不思議な気分、「適サシ騒動」は自分がやったことではないような気分が今でもしています。

よくインタビューなどで、老舗の当主として「変えること」と「変えないこと」の判別はどうなさるのですか?などと聞かれますが、私は好き好んで、進んで判別しているわけはありません。

「適サシ」の件が、その典型でして、過剰な霜降りを嫌うお客様が増えてきたので、そういう方々に向けて、「ちんや」にそういう肉はないですよ!と告げただけだったのです。改革の意欲に燃えていたわけではなかったのです。

分かり易くは致しました。A5の中にも一部美味しい肉が在ることは承知しておりましたが、A5をメニューから亡くしたことで、かなり分かり易くなりました。「適サシ」というネーミングもオツだったと自負しています。

この言葉は、特許庁にお認めいただき、弊社の商標としましたが、最近では各地で商標権侵害の事例もチラホラございます。大ブレーク、大拡散した結果、歪んだ理解の仕方も登場しているのです。

とある南の町の「ふるさと納税」サイトが御丁寧に「適サシ宣言」をして、寄付を募っていますが、そのサイトを詳細に読んでも、等級以外のことが書いてありません。

私は等級すなわち脂肪の量だけが問題だと言ったわけではなく、質や形状も重要だと申しましたが、そのサイトさんは、等級以外を無視しているのです。

脂肪の質すなわち融点に注意が行けば、当然牛さんの肥育期間に注意が行く筈ですが、触れていません。

脂肪の香(「和牛香」)に注意が行けば、脂肪の形状(「小ザシ」かどうか)に注意が行く筈ですが、触れていません。等級以外のことが書いてなくて、ただ「適サシ!!」と。

どうも、今までA5を追い求めていたのに、「適サシ」が売れると分かった途端に方向転換した疑いすら感じます。5にするより4にする方が短期肥育で出来ますからね。

でも短期肥育にすれば、脂肪の融点が上がり、脂肪の量は少なくても、モタレる脂に成ってしまいます。これにてモタレる「適サシ」の登場です。

いやはや、トホホな話しです。どうも正しく理解されつつ、有名に成るのは困難なようです。

当然対処しないとですが、年末は「ふるさと納税」の「駆け込み」の時期です。そこへ、この件を持ち出せば大混乱は必至で、先方の逆恨みを買うのは利口なやり方とは申せませんので、様子をみて連絡をいれようと思っています。

このように、来年は「適サシ肉」の正しい定義を拡める年にしたいと存じます。

調子の良い時は転換せずに押して行け!です。

既に着手はしています。まずは「ちんや」のスタッフから。

二度目の「全社員一対一肉の話し面接」を実行致しました。宣言前に一回目の「全社員一対一」をやりましたが、その後の情勢に合わせて、二回目を致しました。

一人に90分。週に二人のペースで進めました。10月に着手して、12月半ばまでかかりました。

次には、「ちんや」に見えて「適サシ」を実食した人を中心に、しっかり説明をします。そして、この件は、どうも、融点とか不飽和脂肪酸とかグリセロールとか、小むずかしい単語が多いので、来年は分かり易く~例え話しとかを考えて行きたいと思っています。 

皆様、どうぞ、引き続きお付き合いくださいまし。

明日は「住吉史彦の十大ニュース2017」です。お楽しみに。

<「適サシ肉宣言」関連の、これまでのメデイア掲載は以下↓の通りとなりました>

「文春オンライン」28日より掲載

日本テレビ「スッキリ!!」29日放送

TBSテレビ「白熱ライブビビット」210日放送

テレビ朝日「スーパーJチャンネル」2101650分放送

東京新聞(特報面)212

TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」21210時放送

HBC 北海道放送「今日ドキッ!」2151544分放送

「肉メディア.com(インターネット)215日掲載、文:松浦達也様

TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」216735分放送

産経新聞(生活面)221日掲載

日刊ゲンダイ224日掲載

「おとなの週末」(雑誌、講談社)20173月号掲載

FMえどがわ(84.3MHz32日放送

読売テレビ「そこまで言って委員会」312日放送

テレビ朝日「週刊ニュースリーダー」325日朝6時放送

TBSテレビ「ぴったんこカン☆カン」3311956分放送

「ワインホワット!?」(ワイン専門誌)20175月号掲載

NHKテレビ「所さん!大変ですよ」4132015分放送

ブーストマガジン(インターネット)512日(前編)、19日(後編)掲載中

テレビ東京「和風総本家」518日放送

「婦人画報」(雑誌)20177月号「世界が恋するWASHOKU」特集

「健康保険」(健康保険組合連合会発行)20176月号、文:山本謙治様

dancyu20178月号、「美味東京」特集

「文芸春秋」20178月号、「この人の月間日記」、文:中野信子様

TBSテレビ「テッペン!『友だち+プラス』」8123:56放送

単行本『くらべる値段』、2017818日刊行、東京書籍、著者:おかべたかし様

雑誌「だいごみ」、2017年秋号、「地方創生支援協会」刊行

インターネット「食べたり買ったり作ったり~レストランガイド編集長の日常」(扶桑社、文:大木淳夫さま)

BS-TBSテレビ「サタデードキュメント」930日午前1000分放送

雑誌「Hanako1144号(20171019日刊行)

BSフジテレビ『極皿~食の因数分解』129日午後600分放送

雑誌「MetroWalker2017年冬号(東京メトロ発行)

朝日新聞1220日夕刊「(あのとき・それから)1944年 和牛の誕生 サシ重視、偏る種牛に危機感も」(文:向笠千恵子様)

インターネット『NEWS ポストセブン』「ブランドや等級に縛られない肉の多様化が定着 好みで選択可」(文:松浦達也さま)1230日配信

この他に収録済みで、2018年始に公開されるものが3件あります。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.863連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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