大文化祭 in 東京

【ニッポン全国彪友会 大文化祭 in 東京】に参加しました。

「彪友会」は、二条彪先生に経営の御指導をいただいている経営者の大会です。今回も全国から200名近い社長さん達が集まって、大盛況でした。

二条先生、実行委員の皆さん、誠にお芽出とうございました。

さて、盛りだくさんのプログラムの中で、私が大変面白く思いましたのは「ケーススタデイ」でした。

社長には様々な頭痛の種があるものですが、そうした頭の痛い「ケース」を参加者が議論して解決策を考えて行くものです。

頭痛とは、例えば、

・メインバンクが高圧的で他銀行との取引を認めてくれない。

・問題社員=営業成績が優秀なのを良いことに社内の和を乱す社員がいる。

・息子さんが親のあとを継がず、娘を後継社長にしたら、社員の反感を買ってしまった。

といったケースです。その解決策を参加者が議論して解決策を考えて行きます。

と、ここまでは普通です。

が、普通でないのは、ケースの説明が文章ではなくて動画だったことです。

ほとんどドラマ仕立ての動画でした。

しかも配役は実行委員の皆さん。実行委員の皆さんつまり、どこぞの会社の社長さん達が演じて見せたのです。ドラマの内容は至って深刻なのですが、白熱の名演技?に場内は爆笑の連続でした。

ここで私が何より興味深く拝見したのは、社長さんが問題社員や高圧的な銀行員を演じていたことです。

役者は役に成りきらないとダメと申しますが、社長と利害が相反する銀行員の役が出来るんですねえ。「相手の気持ちを知る」為の経営者の研修としてはかなり有益だと思いました。

素晴らしいプログラムをありがとうございました。

追伸、

拙著が発売になりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.253連続更新を達成しました。

 

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青畳

「フダヤ・ドットコム」の蒲生さんのご紹介で、鳥越の畳屋さんを見学する機会がありまして、畳にも「熟成」があるということを知りました。

見学させていただいたのは、創業明治44年の金井畳店さん。

ここの4代目は、熟成させていない畳つまり「青畳」は売らないとおっしゃいます。

女房と畳は新しい方が良いという世間の常識に抵抗して、畳を半年から1年倉庫に置いているそうです。

比較致しますと、肉の熟成は4~6週間です。それでも仕入れ先行・入金遅行で困りますから、1年となると資金が大変だろうなあ、と心配になってしまいますが、4代目は「青畳」は売らないとおっしゃいます。

風通しの良い倉庫で畳を保管することにより、まずダニ・カビの発生が防げます。

青畳は未だ水分を多く含んでいるので、ダニ・カビが発生しやすいのです。

また青畳をすぐ設置して急激に日光に曝すと、急激な変色を起してしまうと言います。

さらには畳が寒暖を経験することで強度が増すと言います。

「青畳」の香りが好きだという方もおいでとは思いますが、長い目で見ると、「青畳」をすぐ使うのは好ましくないのだそうです。

ゆとりのある営業方針に共感を覚えます。

大変勉強になりました。

追伸、

拙著が発売になりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第九話は「履物の町・浅草で職人がいる履物店」(「辻屋本店」四代目・富田里枝さん)。

対談場所は「マーチ」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

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夢の食卓

弊店で収録されたTV番組が放送されました。

『Table of Dreams~夢の食卓~』

第178回 林家たい平 人生と落語と食卓

です。

この番組は、

「日常生活における“食卓”を、改めて人間同士の交流の場と捉え、食卓のまわりで起こるモノやコト、そして人と人とが織りなす楽しく豊かな時間を描き出し、その大切さを見つめ直す。」

「この番組では、食卓のまわりで繰り広げられる様々なドラマを通じて、人と人、人と社会との絆の大切さ、そして真の生活の豊かさを探究していく」

という番組だそうで、実に結構なことです。

その第178回が、我らが林家たい平師匠です。

「都内の寄席の高座や、地方の落語会、独演会など多忙な毎日を過ごす中、一人でも多くの人に落語の楽しさを知ってほしい、子供のころから落語に触れてほしいと、「親子で楽しむ落語会」を定期的に開催している。」

「また今年は「落語で子供の想像力を豊かに」と、落語の噺を盛り込んだ映画「もういちど」を企画・出演を果たし、常に新しい試みに挑戦し続けている。そんな林家たい平が、弟子の時代から思い入れのあるという食卓が、「浅草」にあった。」

「落語家になってからも、修業時代の原点に戻してくれる食卓です」

人情とは何かを学び、人と人とのつながりの大切さを食卓から教わった。その一つ一つが、林家たい平の落語の中に生き、話の奥行きを作り上げているという。」

「今回は、林家たい平の「自分を落語家として育ててくれた食卓」の数々を紹介する。」

ということで嬉しいですね。

先日「台彪会」メンバーで師匠をお招きし、弊店で落語会をさせていただいた場面が、番組で放送されました。

参加者の皆さんがみな笑顔で、私も視ていて嬉しく成りました。

再放送が本日ありますので、是非ご覧ください!

BSフジ 本日朝9:30~10:00です。

 

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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建築家の「三方良し」

地元の建築家で旧知の、上垣内伸一さんの講演を聞いてきました。演題は、

「三方よしの『地域よし』を目指して」

~「売り手よし買い手よし世間よし」が地域を幸せに~

でした。ご本人曰く、

「農作物も最近は作り手の顔が見える売り方になってきたように、建築も作り手の顔の見

えるつくり方が見直されてきているような気がします。売り手(作り手)と買い手(発注者)と世間(地域)の三方が、ともに良い思いをする仕事こそ幸せなんじゃないかと信じ実践してきた自分の仕事や、関わった地域のお話しを通して、少しでも皆さんの普段のお仕事のお役に立てれば幸いです。」

この御題にそって、上垣内さんが手がけたいくつかの事例が紹介されました。

福島県鮫川村の村民保養施設「さぎり荘」では第30回福島県建築文化賞復興賞を受賞したそうです。ほおっ!

「さぎり荘」は画像を見るだけでもオサレな建築ですが、しかし本当に面白いのはデザインではなく、暖房です。

「さぎり荘」には高性能の木質バイマオス・ボイラーが導入されていて、そのボイラーが施設に熱を供給しているのですが、このボイラーには、これまでは「廃棄物」として処理されていた間伐材、剪定枝、廃材などを、そのまま投入することができるのです。

木材をいったんペレットやチップに加工する必要がなく、周辺里山のナラ材・杉材が、すぐに再生可能エコ・エネルギーとして生まれ変わるのです。

そして、さらにさらに面白いことが。

それは、その木材の集め方。

村のお年寄りが木材を集めてくると、それを村が買い取るのです。

これにより里山保全と雇用創出が可能になります。それまでは病院のロビーでウダウダしてばかりだったお年寄りが材木集めに勤しむようになり、なんと、お元気に成ってしまった(!)とか。

この方式を、より見える化するため、上垣内さんは、当初裏口に置くはずだったボイラーを表側へと設計変更。ガラス張りにして利用者から良く見えるようにしました。

そしてボイラーの前は「薪割り広場」。

地元の子供や都会から来たエコツーリズムの観光客が、薪割り体験をして、それをボイラーに投入、その熱で沸かした風呂に入れるのです。

素晴らしいです。

上垣内さん曰く、「建築をいつも建築単体として成立させないようにしています。」

とても参考になります。

料理屋でも応用してみたい・マネしてみたいと思う事例でした。

追伸、

入谷鬼子母神の「朝顔市」は、7/6-7/8です。

浅草寺の「ほおずき市」は、7/9-7/10です。

お間違えなく!

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本郷の洋菓子店

ふーん、なるほど、面白いやり方ですね。

本郷の洋菓子店「ジャンヌトロワ」さんのホームページの作り方のことです。

表紙の下の方に「ツイート」という欄がありまして、この御店や商品について書かれたツイートが表示されているのです。

ツイッター上で自動的にキーワード検索をして、関係のあるツイートが見つかったら、そのままここへ流し込んでいるのです。

・・・と書けるのは、その設計をした人を私が知っているからで、実は「ちんや」がウエブ関係でお世話になっているIMCさんです。

「ジャンヌトロワ」のスタッフさんに、ネットをいじる時間があまり無い中で、なんとか動きのあるサイトにしようと思案した結果が、これなのだそうです。

なかなか上手くいっています。

「お、お、おいしそ〜!」

「ちなみに私は、本郷のジャンヌトロワってとこのが好きです~」

とかいう一般人のツイートが並んでいて、下手な宣伝文句より紅梅をそそります、いや、購買をそそりますね。

勿論、どの店もこの方法を使えるわけではないです。

まず絶対的な客数・知名度がないとダメです。全然ツイートが来ないと盛り下がりますからね。

その点、「ジャンヌトロワ」さんは、本郷の老舗和菓子「三原堂」さんが経営母体の御店ですから、既に手堅い常連さんを獲得しているのだそうです。

それから商品力に自信がないとダメです。

だって、そのままここへ流し込むわけですから批判も表示されます。

商品はすべてが手作りで、専門の職人が1本1本熟練の技で作り上げる、という自信の成せる技でもあるわけです。大変結構なことです。

それなら、「ちんや」でもやってみれば って?

それがですねえ、

「ともちんや、のりぴーや・・・」

というような人のあだ名の「・・・ちんや」が引っかってしまって、たぶん上手くいかなさそうです。

ザンネン。

追伸、

2/24にインターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUの番組「ビジネスチャンネル~この人に聞きたい」に出演させていただきました。

過去の放送は、こちらのURLで聞けますので、よろしかったら、是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.462日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Twitterもやっています。アカウントは、こちらです。

 

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ラジオの出番

テレビだのラジオだのに出ている、出演者の方は大変ですねえ。放送事故を起こしてはダメですから、出番の前は病気や事故に気をつけないといけません。

不肖・住吉史彦もラジオのトーク番組に出て欲しいと頼まれまして、昨日が出番でしたので、出番の大分前からインフルエンザや飲み過ぎが気になって仕方ありませんでした。

え? そもそも飲まなければ「飲み過ぎ」にはならないだろう って?

それがですね、ラジオの前の週に、業界の総会とか「どぜう飯田屋」さんの婚礼とか、飲みの出番がめじろ押しで、本当に心配でした。

さて、そんな話しはさて置きましてトークの内容ですが、依頼主は、このブログの2/3号で紹介しました「愚直経営」の社長・渡井さんです。

渡井さんは素晴らしい経営者であるだけでなく、ラジオのパーソナリティもなさっているのです。

「千住から世界に配信する!」インターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUに毎週出演なさっているのです。スゴいです。

ネタも2種類あって、隔週で違う内容をやっています。

「千住魚河岸チャンネル」=足立市場の旬の食材やお店を、もとちゃん・あっちゃんと3人で紹介するコーナー

「ビジネスチャンネル~この人に聞きたい~」=渡井さんと親交のある社長をお呼びして経営者の考えをトークするコーナー。

私は「この人に聞きたい」の方でした。

渡井さんは、事前にこのブログを詳細に読んで下さっていて、おおよそ沿った内容でしたから、読者の皆さんには慣れた話題でしょう。

ブランド論=「住吉さんにとってのブランドとは何か?」とか、

世襲経営者の、気持ちの持ち方とか、そういう話しでした。

あっと言う間の50分で、実に楽しかったです。渡井さん、ありがとうございました。

過去の放送は、こちらから聞けますので、よろしかったら、是非。

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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CROSSWAVE☆SENJU

ラジオのトーク番組に出て欲しいと頼まれました。

依頼主は、このブログの2/3号で紹介しました「愚直経営」の社長・渡井さんです。

渡井さんは素晴らしい経営者であるだけでなく、ラジオのパーソナリティもなさっているのです。

「千住から世界に配信する!」インターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUに毎週出演なさっているのです。スゴいです。

ネタも2種類あって、隔週で違う内容をやっています。

「千住魚河岸チャンネル」=足立市場の旬の食材やお店を、もとちゃん・あっちゃんと3人で紹介するコーナー

「ビジネスチャンネル~この人に聞きたい~」=渡井さんと親交のある社長をお呼びして経営者の考えをトークするコーナー

どちらも、お人柄が出ている優しいトークで好評とか。

私が出るのは「この人に聞きたい」の方で、実に恐縮なことです。

で、当然ながら打ち合わせは「千住で」ということになり、久しぶりに千住へ出かけました。

千住の葱の市場に行くことはありますが、それは朝の話しで夜の千住は久しぶりです。

いざ、渡井さん御推薦の御店へ。駅の近くではあるものの、「今そこに在る昭和」みたいな一角に、その御店は在りました。

おお、日本酒の品揃えがスゴいですね。

で、結局、

いやあ、飲んじゃいました。

打ち合わせはどこへやら、途中から話しは四方山話しに。

ああ、マズいなあ。

放送はもう来週なのに。

2/24(月曜日)14:00~14:50、こちらのURLで法曹です、イヤ、放送です。

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愚直経営

いやあ、そんな大変な時期があったとは存じませんでした。

断片的には聞いておりましたけどね。債務超過で倒産寸前だったとは。

本にハッキリ書いてあることなので、ここに書いてもOKと思うのですが、倒産寸前だったのは私の知人の会社・足立市場丸勤食販企業組合さんのことです。

で、その大変だった頃のことが書かれているのは『「愚直経営」で勝つ!』という御本です。9人の社長さん達の愚直経営ストーリーが綴られていて、丸勤食販さんの件は、その中の1篇です。

さて以前の丸勤食販さんは、足立市場の近くの工場や職場に食材を納めることを仕事にしていました。今では賄い飯というと飲食店の賄いしか思い浮かべませんが、以前は工場に煮炊きする設備が在って、従業員に食事を出している所がありました。そういう所に納めていたのです。

しかし時代の流れで、そういう職場は減っていき⇒丸勤食販さんの仕事は減り⇒経営も苦しくなって行ったようです。

私の知人・渡井さんは、その経営を再建すべく、御父上から会社を引き継ぎました。と、申しますか、倒産寸前だ!ということで、他の仕事をなさっていたのに呼び戻されたというのが実態のようです。

渡井さんは、その後結局経営再建を果たしますが、最初の内は体調が悪くなる位の苦闘の日々だったようです。

財務だけでなく社内も荒れていて、10年間に50人の社員が辞めていったとか。

そんな中、渡井さんは二条彪先生の講演で聞いた、

「同業他社が面倒くさがってやらないことを、閾値(いきち)を超えるまでとことんやり尽くすと世界が変わる」という教えを実行に移すことを決意します。

20種類だけだった商品の規格をフリーにして、100g単位で顧客の必要量だけ、カット形式も好きに注文できるようにしたそうです。

わずかな量でも洗浄・殺菌・脱水し、真空パックする、という作業を大真面目にやり続ける=愚直経営を続けることで、経営再建を果たしたのです。

市場の選び方も成功しました。こうした真面目な取り組みが重要な、病院向け食材・福祉施設向け食材の市場に進出したのです。

この市場は高齢化社会で成長が期待できる市場ではありましたが、丁寧な仕事が要求され、そして何より、患者さん達のライフラインを担う仕事で責任重大です。その事業に進出する本気さを見て、次第に社風も変わっていったそうです。

思いまするに、こうした愚直さこそがブランドです。

著者の三村邦久さんが後書きに書いておいでですが、

「ブランドとは単に高級品を指すのではなく、商品・サービス、そして企業そのものに対する信頼感を指しています」

この部分が多くの人に読まれたら良いと思います。

ブランド=認知度・知名度と思っている人が多すぎます。

特に、食べ物の世界で信頼感より認知度を追っている人が、実に多いんですよね、愚痴ですが。

この御本に学んで、愚直に信頼されようとする姿勢が評価される社会にしたいものです。

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肥前の妖怪

今年の台東区若手経営者サポートセミナーには「宿題」があり、読書感想文を提出することになっていますが、その提出日は1/14でした。

この時期は仕事上一年中で最悪に疲労している時期で、困りました。

お恥ずかしい話しではありますが、今回は短編で勘弁してもらいましょう。そうそう、読み残しの短編がありました。

司馬遼太郎の連作短編集『酔って候』に四作の短編小説が収録されていますが、その内の二作だけを読んで、二作を読み残しているのを思い出しました。それにさせていたくことに致しました。

その四作は、いずれも幕末の大名の生涯を描いたもので、

『酔って候』は土佐藩主の山内容堂の話し、

『きつね馬』は薩摩藩の島津久光の話しですが、この2作を読んで、そこで止まっていました。残りは、

『伊達の黒船』は宇和島藩主の伊達宗城の話し、

『肥前の妖怪』は佐賀藩主の鍋島閑叟の話しです。

で、今回感想を書きますのは鍋島閑叟(かんそう)の『肥前の妖怪』ですが、まずそのことを書く前に、話しは飛びますが、上野の彰義隊戦争のことに触れないといけません。

明治維新で江戸は「無血開城した」と言われていますが、上野の山だけは、そうは行かず、彰義隊と新政府方の銭湯がありました、イヤ戦闘がありました。

この戦いについて、私たちのような江戸の人間は彰義隊側から視ることがほとんどです。例えば上野近辺の老舗さん、例えば「羽二重団子」さんには彰義隊ゆかりの遺品があります。上野から敗走する隊士が店に乱入、刀や槍を縁の下に隠し、百姓の野良着に変装して北へ落ちのびた、と聞きます。

浅草は上野にごく近く、私個人も「羽二重」の御主人SW田さんと面識があったりしますから、どうしても、この戦いのことは彰義隊側から視ますが、今回『肥前の妖怪』を読んで、新政府方の視点を持つことが出来ました。

さて、ここでやっと上野と佐賀藩とがつながりますが、彰義隊を負かしたのは、実質的には鍋島閑叟だったと言えなくもないのです。

当時の錦絵を見ますると、戦災で寛永寺の伽藍が炎上する様子が描かれていますが、この火災を引き起こしたのは、佐賀藩が行った砲撃でした。

佐賀藩は本郷台の加賀藩邸つまり現在の東大構内に、アームストロング砲を引っ張り上げ、なんと不忍池を越えて砲弾を撃ち込みました。彰義隊がこの長距離攻撃に対抗し得るはずもなく、戦いは一日で終結。寛永寺は壊滅的被害を蒙りました。

へええ、そうだったの!

で終わってしまっては、しかし感想文に成りません。

本当に面白いのは、この戦いの経緯ではなく、そうした近代兵器を持つに至った、閑叟の生涯・閑叟の藩経営です。佐賀藩は幕府には秘密で兵器を開発し、銃や玉を生産していたのです。

その為に閑叟は、まず一代で藩財政を好転させ、その財力で軍需産業を築きました。小説の中の閑叟は、こう語ります、

「わしは襲封以来、商人のごとく厘耗の費えも惜しみ、銃砲陣、海軍をつくりあげてきた。半生のうち、庶人がするほどの贅沢もしたことがない。」

このように司馬遼は閑叟のことを、軍事力と経済力を信奉する異様な合理主義者=妖怪として描いています。そして、そういう人格が出来上がった理由として、若き日の2つのトラウマを挙げています。

・浪費家の父の遊興で藩財政が悪化し、借金取りの商人達によって、動き出した大名行列が止められてしまった事件。

・長崎湾にイギリスの軍艦が侵入した時、当時長崎守衛を任さていた佐賀の兵がまったく役にたたなかった事件。

この悔しさから閑叟は出発し、ついには薩長両藩をも恐れさせる軍事力を得たのです。

しかも、その全行程を幕府にはナイショで、藩内整然と成し遂げます。

自分は合理主義者なのに、藩士には『葉隠』武士道を強制し、後に早稲田を創立する大隈重信なども押さえつけます。下級武士が活躍できた薩長の雰囲気とはゼンゼン違うのです。

結局、幕末の動乱期に薩摩では西郷隆盛・大久保利通、長州では木戸孝允といった志士が活躍して時代を旋回させましたが、肥前においては、異様な人格の殿様がいて、その殿様が営々と築いた軍事力が大きな力を発揮しました。

一個の殿様の人格が、どの程度世の中を変えたのか、私は勿論正確なところは分かりません。でも小説なのですから、やはり面白い方が良いですね。

そこを司馬遼ですから、面白く納得的に筋を進めます。ここには書き切れませんが、閑叟の変わり者ぶりを描写するのに、きつね顔であるとか、癇病持ちとか、極度の潔癖家で性行為の後に何十回も手を洗ったとか書いています。

ともあれ、このようにして彰義隊は壊滅し、新政府は薩長土肥の四藩によって占められる結果となりました。

歴史というものは、色んなタイプの人物に登場の機会を与えるものですね。

明治維新は、カッコ良い人物のカッコ良い物語として描かれる場合が多いですが、この小説のおかげで他の捉え方もできました。

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地域貢献事業者

知人F社長の会社・フジテックさんが、川口市の「地域貢献事業者」に認定されました。

で、調べてみましたら、この認定事業はなかなか良いです。

「地域社会への貢献活動を積極的に行う市内事業者を地域貢献事業者として認定し、企業イメージの向上や販路拡大、さらに事業者と市民、行政の協働による産業の活性化を目指します。」と言う制度だとか。

【地域貢献活動の主な事例】

〇子ども110番の家活動

〇交通安全活動

〇地域イベントの開催

〇職場・工場見学、インターンシップの受け入れ

〇学校授業への教材提供

〇地域の清掃・緑化活動

〇防音設備の導入

〇太陽光発電システムの導入

言ってみれば、褒賞の法人版のようなものなのでしょうか。

民間会社の他にも同業組合や商店街も受賞しています。日頃良い活動をしていても、あまり表彰とかされない組合や商店会が入るのは素晴らしいと思います。

他の自治体にも参考にして欲しいものです。

なお「ちんや」も一応、

・職場見学の受け入れはやっております。(台東区の「手作り工房」)

・それから、雷門横丁の一斉清掃を月一でやってます。(やはり台東区の「大江戸清掃隊」)

宣伝スミマセン!

 追伸①

本日クリスマス・イベントを開催します。

「イブすきの日に、指宿の焼酎を!」

とうことで「ちんや」で、すき焼きを頼んだ方には、指宿市の芋焼酎グラス一杯がサービスになります!

サービス品だからと言って、質が悪いわけじゃあございません。

白露酒造さんの『岩いずみ』という品ですが、

指宿市山川地区の「黄金千貫」を主に使用。

また国土交通省「水の郷百撰」に認定された、開聞岳の麓より湧き出す天然水(軟水)を使用しています。

白麹仕込と黒麹仕込という製造方法の異なる焼酎を絶妙にブレンドしてありまして、実にマイルドです。

さらに1年熟成させることにより、味わいと甘い余韻を醸し出しています。

このメーカーさんは熟成に重きを置いておいでなので、「ちんや」の味に合うと私は思っています。

と、いう次第で「イブすきの日に、指宿の焼酎を!」

お後がよろしいようで・・・

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

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