青畳
「フダヤ・ドットコム」の蒲生さんのご紹介で、鳥越の畳屋さんを見学する機会がありまして、畳にも「熟成」があるということを知りました。
見学させていただいたのは、創業明治44年の金井畳店さん。
ここの4代目は、熟成させていない畳つまり「青畳」は売らないとおっしゃいます。
女房と畳は新しい方が良いという世間の常識に抵抗して、畳を半年から1年倉庫に置いているそうです。
比較致しますと、肉の熟成は4~6週間です。それでも仕入れ先行・入金遅行で困りますから、1年となると資金が大変だろうなあ、と心配になってしまいますが、4代目は「青畳」は売らないとおっしゃいます。
風通しの良い倉庫で畳を保管することにより、まずダニ・カビの発生が防げます。
青畳は未だ水分を多く含んでいるので、ダニ・カビが発生しやすいのです。
また青畳をすぐ設置して急激に日光に曝すと、急激な変色を起してしまうと言います。
さらには畳が寒暖を経験することで強度が増すと言います。
「青畳」の香りが好きだという方もおいでとは思いますが、長い目で見ると、「青畳」をすぐ使うのは好ましくないのだそうです。
ゆとりのある営業方針に共感を覚えます。
大変勉強になりました。
追伸、
拙著が発売になりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
第九話は「履物の町・浅草で職人がいる履物店」(「辻屋本店」四代目・富田里枝さん)。
対談場所は「マーチ」さんです。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.210連続更新を達成しました。
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