御意見

そうカンタンに「御意見」を求めないでいただきたいです。こちらの立場にもなって貰いたいですね。

カンタンに、

美味しいです!

なんて言えないでしょう。だって、この肉は美味しくないんですから。

でも、そう言えば場のムードを一気に冷やしてしまいます。今はシリアスな味の議論をする場ではなく、和やかに酒も飲んで談笑している時間ですよね。だから、正確なことは言えません。言えることは、せいぜい、

いやいや、結構と思いますよ!

程度です。その結構という表現の中身ですが、板長の工夫が結構という意味です。

板長は、この残念な肉をなんとか化粧しようとしているのであって、それについて結構だと申し上げているのです。肉の他に刺身も天麩羅も付いたランチセットで、3.150円なんですから、肉に原価なんてかけられませんからね。

それにそもそも、ここは肉の専門店ではなく、飲食専門施設ですらなく、娯楽施設の中のレストランなんですから、これで仕方ないです。

実際、ここまでスパイシーな味付けをされてしまうと、ソースの中に埋もれた、肉本来の味があまり良く分かりませんよ。板長は、この肉が残念だということは百も二百も承知でやっているのです。

どこぞのブランド牛なのが御自慢だそうですが、そのブランド自体が、大したものではないんですよね。

飲んでいる皆さんとは別の場で、真剣に意見を求められれば、ここに書いた通りのことを申し上げるのが、本当の意味で親切なのでしょう。でも、酒を飲んで馬鹿話しをしている最中に、

専門家の立場で、その肉はいかがですか?!

なんて尋ねられて、本当に専門的な意見なんか言えませんよ、私は。

この施設全体の責任者の方と承りましたが、正直申して、食について真剣な方なのか、疑問が湧いてきます。

私が肉を酷評したりしたら、板帳が罵られるんじゃないか、と心配です。だから、真剣に意見を求められたとしても、真剣に返すかどうか分かりません。

はい、結構でしたよ。

そう、結構としか申せません。

結構毛だらけ、猫ハエだらけ。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.367日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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イイニクの日

イイニクの日ですね。勿論語呂あわせですけど。

この日は「日本記念日協会」にも公式登録されていますが、登録したのは「より良き宮崎牛づくり対策協議会」さん、実態はJA宮崎経済連さんと県庁さんです。

「全国有数の肉用牛の産地である宮崎県の「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が、味と品質の良さで知られる宮崎牛をアピールするために」、この日を制定したそうです。お疲れ様です。

さらにお疲れ様なことに、JA宮崎経済連さんでは、年ごとにキャッチフレーズを制定しているそうです。今年の「宮崎牛キャッチフレーズ」は、なんと、

「うまい肉にはドラマがある」です。

そして「あなたと宮崎牛にまつわるエピソード」を募集しているのです。サイトで「あなたと宮崎牛にまつわるエピソードを400字詰め原稿用紙2枚までにまとめてご応募ください。」と呼びかけておいでです。

どこかのすき焼き屋がやっている企画に似ているような気がしますが、まあ、良いでしょう。そういう貴重なエピソードをお持ちの方は、是非ご投稿下さい。

さて、エピソード募集などの企画は大変結構と思いますが、そもそも宮崎牛は、どこがどう他の牛と違うんでしょうか。同じサイトによりますと、

「宮崎県内で生産肥育された黒毛和牛で、日本食肉格付協会が定める格付基準の肉質等級4等級以上のもの。」とあります。

で、その肉質等級とは、

「脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まり及びきめ、脂肪の色沢と質の4項目で判定されます。」

以下、その判定方法が記載されていますが、これって、全国共通の判定方法なんですよね。

脂肪交雑とは所謂「サシ」の入り度合のことで形式的に判定されます。4項目の内後ろの2項目は人間の目視による判定でしかありません。

うーん。

口蹄疫問題以来応援させていただいている立場で、少し注文をつけさせていただいても良いですか。

この説明の仕方は他の県とほぼ同じです。11/29に宮崎牛だけがイイニクだと主張したいわけですから、なんか、もう少し特徴を付けてみてはどうなんでしょうか。少なくとも、ドラマを産みだす肉だと主張するのには、足りない内容と言わざるを得ません。

申し上げますが、いつまでも等級等級で広報して行くのはやめにしませんか。もう宮崎牛の認知度はだいぶ上がっていると思いますから、さらに多額の予算をつけて広報するのは、モッタイなくありませんか。

知事さんは忙しいんですから、大相撲の千秋楽のたびに、優勝力士への「宮崎牛一頭贈呈式」に出席することはないんじゃないでしょうか。

え? あれは、もう恒例に成っていて観客も喜ぶのでやめられない って?

はあ、なるほど。了解です。

でも、違う広報=金がかからない広報もしましょうね。

どこがどう違うのか。

オスなのかメスなのか。肥育期間はどうなのか。脂肪の融けはどうなのか。水はどうなさっているのか。飼料はどうなさっているのか。

いつまでも等級等級はやめましょう。この国もだいぶ変わってきてますから。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.366日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

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「とっとちゃん」と「アンパンマン」

報道によりますと、

「佐賀県鳥栖市の公式ゆるキャラ「とっとちゃん」がラジオの生放送深夜番組に出演した際、わいせつな発言を繰り返したため、活動を自粛していることが分かった。」

「生放送の番組内で、女性器を連想させる俗語などを連発していた。」

「市に苦情が相次いだためで、総合政策課は事実関係を調査した上で、今後の対応を決める。関連グッズの販売も中止されるなど、波紋が広がっている。」

市長が謝罪するハメになったとかで、トホホと申すほかありません。

ゆるキャラは、もう良い加減にしたら?と思います。

だいたいですよ、character って人格のことですよね。そんな大層なものがカンタンに創れるんでしょうか。

カンタンに創れると思って創ったのなら、そのクリエイターの僭上の沙汰と思います。

そんなことが出来る人間は、ごくごく一握りの人だと思います。

例えば先日亡くなった、やなせたかしさんの、「アンパンマン」のことを考えてみましょう。

「アンパンマン」は、飢えてひもじい人を見つけると、なんと、自分の顔を食べさせます。

自分が傷つかずに人を助けることは出来ないという、やなせさんの壮烈な信念を体現したのが「アンパンマン」だったのであって、だからこそ東日本大震災直後に「アンパンマンのマーチ」が復興のテーマソング的扱いをされたのです。

やなせさんは漫画家としていったん引退を決意したのに、震災で「笑顔を失っていた子供たちがアンパンマンを見て笑顔を取り戻した」といった話しが届いたことから、引退をとり止めたと聞きます。

そういうキャラクターなら郷土の活性化のために利用させていただくのも良いと思います。

勿論、知事や市長が誠心誠意作家さんを口説く必要がありましょう。そういうキャラクターを創造できる人など、何人もいないからです。

そう、私は全てのキャラクタービジネスが嫌いなのではなく、程度の低いキャラクタービジネスが嫌いなのです。

せっかく長年美味しいお菓子を作って来た和菓子メーカーさんが、県の緩キャラ饅頭なんて作り始めると、私は本当にがっかりします。どうせやるなら、自分の会社の歴代当主を起用した方が、促成の県のキャラなんぞより格段に立派になると思うんですよね。

行政の皆さん、何度でも申しますけど、最近程度が低くないですか。

総合ショ♡ベ♡政策課ですな、まったく。

追伸①

今日、NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.365日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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40日抗争

朝日新聞が『あのとき、総理メシ』という連載をしていますが、11/17号の総理メシは、

「大平正芳 抗争40日、支えたすき焼き」でした。

大平氏は、政局が行き詰まると、すき焼きを食べていたそうで、1979年に総理の座をめぐって福田赳夫氏と大平氏が派閥抗争を繰り広げた40日の間も、すき焼きが頻繁に食卓に登場したそうです。

大平氏のすき焼きは、甘目で大根入り、〆は讃岐うどん、だったそうです。

そう、大平氏は香川県出身でしたが、弊ブログの11/18号に書きました通り、香川県民はすき焼きに大根を入れるのです。

大平氏が甘めのすき焼きが好きだったのに対し、辛めが好きだったのは田中角栄氏です。

大平氏が官僚出身・寡黙で、角栄氏はタタキ上げ・豪放磊落と対照的な二人でしたが、政治的には提携関係にあって、よく料亭ですき焼きを食べたのだそうな。

しかし、ここで問題は味付けです。

辛めが好きな角栄氏は醤油をドボドボ鍋に投入、対抗して大平氏が砂糖をどんどん投入するので、結局すき焼きは食べられない味に成ってしまい、その内に二人は別々の鍋ですき焼きをするようになってしまったとか・・・

さてさて、この記事の結語は、

「辛みも甘みも混ざったすき焼きの雑味こそ、長らく日本政治を担った自民党らしさ。それが見当たらない今の政治は、どこか味気ない。」(杉崎慎弥記者)

・・・だ、そうです、政治家の皆さん、もっとすき焼きを食べましょう。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.364日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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忘年会

そこの社長さん、御社の忘年会の予約はなさいましたか?

え? それは総務課長にまかせてある、多分どこかの店を予約してあるよ って?

あら~そうなんですかあ。それって、申し訳ないですけど、スゴく残念なことです。

課長さんは、たぶん早々に「ぐる△び」に最寄り駅と収容人数と予算を入れて検索して、予約なさったことでしょうけど、

その仕事は、たぶん課長さんにとっては、かなりイヤな仕事だったと思いますよ。だって社員さんが「この店マズいなあ」って思った時に文句が行く先は、予約した課長さんですからね。

出席して「マズい!」なら、まだマシな方で、激安の店なんか、社員さんはそもそも参加したがらないと思いますよ。

残業代がつかないなら帰りたい、とか今時の若い人は平気で言いますからね。彼らを口説くのは大変なことで、それも結局課長さんがするんですから気の毒です。

だから段取りは課長さんでも良いのだけれど、味の面での幹事は社長さんがするべきです。それは社長さん以外に出来ないんじゃないでしょうか。

ご自身が美味しいと思っている店で開催するのが、一番だと思いますよ、私は。

え? ウチの社員なんて飲食経験が乏しいから、美味しいものを食べさせたって、どうせ分からない!って?

見損ないました。残念至極ですな。

たしかに、社員さんは味は分からないかもしれません。でも美味しいものを食べさせたい、という社長さんの意思は分かることができますよ。それが分かれば残業代がつかなくても参加すると思うんですよね、若い社員さんでも。

そう、自分が美味しいと思うものを社員に食べさせたい!っていう気持ちが大事なんじゃないでしょうか。

昔は、どこの会社もそうしていたと思います。

でも今時は、とにかく「最寄り駅と収容人数と予算で検索」でしょう。予算は4.500円!って入れた途端に、それ以上の店は全て除外されますから、プラス1.500円で満足できる店が在っても全部除外です。

で、結果、会社の近所のチェーンの居酒屋で、飲みホー込み2時間制限4.500円で忘年会をやるわけですね。

社長さんはご存じないかもしれませんけど、その店は激安ランチもやっていて、社員さんは日頃それを食べてるんですよ。だから、わざわざ忘年会で同じ店に行きたくないんです。

いえ、別にですね、「ちんや」に来てくれって言っているんじゃあないんです。店の格式が高いと寛げないかもしれませんから、必ずしも高級店でなくてもOKで、社長さん自身が日頃好んで行く、気軽な店でも良いんです。

だいたいですね、説教ごめんなさい、社長さん、根本的に、忘年会とは今年一年の無事を感謝する会だ、と思いますよ、私は。

とりあえず倒産せずに、一同健康で年を越せることについて感謝し、来年もそう在りたいと祈る

~つまり感謝と祈りが忘年会の基本です。是非、そういうハートのこもった会になさって下さい。

そういう方向の会になされば、予算以上の価値ある会になると思いますよ。

え? オレは実は味オンチだから、食事は全然楽しくなくて、キャバクラの方がよほど楽しい って?

あっ、そうでしたか!それは大変失礼しました。

そういうことなら、今の説教はキレいに忘れていただいて、どうぞ、キャバクラで忘年会をなさって下さい。楽しいでしょうね。

でも、それはすき焼きより高いですよ、間違いなく。

 

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.363日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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黒崎検査官

「新春浅草歌舞伎2014」の製作発表記者会見が行われたようです。

浅草歌舞伎は、正月の浅草の恒例行事で、チケットのお値段が歌舞伎座よりお安いこともあって、若い歌舞伎ファンが毎年大勢観に来て下さいます。

会場の浅草公会堂が「ちんや」に近いので、見物後にすき焼きを食べに来て下さる方も多く、実に有り難い興業です。

さて今年の話題は、なんと言っても、金融庁検査局の黒崎検査官。イヤ、黒崎を演じた片岡愛之助さんが登場することです。

最近は町中でも、黒崎さん!と声をかけられることが多く、CMオファーも、おネエの役で来ることが多いとか。

愛之助さんは、実はこれまで浅草歌舞伎に何度も出て下さっていて、役はずっと二枚目でしたから、浅草のファンは完全にそう認識していて、おネエ役には大変驚いたものでした。

勿論、今回も立ち方での出演です。

襲名披露で浅草をお休みされていた市川猿之助さんも復帰です。亀治郎時代から浅草常連でしたから、嬉しいですね。

新年2日が初日で、千秋楽は26日。

今年も筋書きに協賛広告を出すつもりですので、お越しの節は広告欄も見て下さいね。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.362日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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月刊やさい通信

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に今日出演します。

出番は1分ほどのようですが、是非ご覧ください。

・・・と書きましたが、放送は朝6:15~ですから、ゆっくり起きた方が、このブログを開けた頃には、もう終わってしまっていますね。さて、その内容ですが、

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

をインタビューしたい、ということでした。

悩むんですよねえ、こういう御取材は。ハッキリしたことは分かりませんから、推測で行くしかないからです。

でも、まあ、最近はヘンに度胸が付いてきて、こういうことにも慣れ始めています。

本題に戻りますが、

すき焼きは甘辛いですから、香味野菜が必要です。香味野菜が味のアクセントに成ります。

で、香味野菜の中で何を選ぶか、何故シュンギクなのか、が問題です。

代表的な香味野菜と言えば、まず、

ユリ科ネギ属のネギ・あさつき、ですが、ネギは明治時代のごく初期の、すき焼きがまだ「牛鍋」と呼ばれていた時代から入っていました。

だからネギに次いで第二の香味野菜として何を入れるか、それが今度は問題です。

明治時代末期から大正時代にかけて、牛鍋を高級化しよう、という動きがあったらしく、肉とネギだけのシンプルなスタイルから、もう少し贅沢感のある料理に変身させようと、当時の人達が試みました。

その頃に第二の香味野菜選びが行われたようです。まず、

シソ科のシソ=葉っぱがひらひらして鍋の中で邪魔ですね。それに脂と合いません。

アブラナ科のクレソン=これは明治時代にあまり無かったと思います。

セリ科のセリ・ミツバ・セロリ・パセリ=これは悪くないと思います。「ももんじや」さんの猪鍋にはセリが入っていますからね。でも、もっとすき焼きに合うものはないかなあ?!

ここで登場するのが、

キク科のシュンギクです。地中海原産なのに食べるのは東洋人だけで、外人さんはキクの親戚のチコリやエンダイブを食べます。ですので「ちんや」では外人さんにシュンギクのことを、Edible Chrysanthemum Leaves(=食用の、菊の葉)

と説明しています。

ともあれ、シュンギクはすき焼きに良いですね。脂との相性が良いのです。

立ち食いソバでも「春菊天」がありますしね。

それから、もう一つ例があります=私がシュンギクの最も美味い食べ方と思いますのは、鴨の脂を使ったシュンギクの素揚げです。両国橋のたもとの、鴨すきの「鳥安」さんに行きますと、これが楽しめます。このようにシュンギクは脂に合うのです。

すき焼きはシュンギクの美味しい食べ方としては、「鳥安」さんの次点辺りかと思いますが、しかし脂との相性が良いですから、基本、美味しいです。

そういう次第で、すき焼きの第二の香味野菜として、堂々当選確実に成ったものと思います。

目出度し、目出度し。

なお『月刊やさい通信』は短縮版の再放送がありますので、今朝見逃した方は、そちらをどうぞ。

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は375人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.361日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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浮気しちゃ・・・イヤ

ああ、壇蜜さん、あのCMの中で貴女が言っていること、イヤ言わされていることは、全く間違っています。

貴女は、こう言っていましたね・・・

普段西友を利用している皆さま、どうしてギフトだけ西友以外で贈るのかしら。(中略)

浮気しちゃ・・・イヤ。

これは仕事だから、貴女はそう言ったのでしょう。仕方ないです。

でも本当は逆ですよね。

普段デパートや専門店で定価のギフトを買って、プレゼントしてくれていた男が、安売り店やリサイクルショップで買ってくるように変化したら、それこそ浮気の証拠じゃないですか。

他に女が出来たから、貴女への投資を削り始めたに違いありません。

だいたいですね、ギフトは定価で買うからギフトなんです。

お歳暮にしても、銀座のボトルにしても、高いものを買うこと自体に意義があるのであって、毎年上司に贈る歳暮の値段をケチったりしたら、たちまち上司に気づかれて、忠誠心を疑われるでしょう。

そんなこと、貴女は分かっているのに。

あんなCMに、出ちゃ・・・イヤ。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

取材の様子は、こんな感じでした

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は375人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.360日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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おふくろの味

「おふくろの味定食」を男性コックが作っていたら、それは偽装ですか?

「シェフのきまぐれサラダ」が毎日同じ内容だったら、それは偽装ですか?

「生姜焼き」を焼かずに電子レンジでチンしていたら、それは偽装ですか?

世紀の何問ですな。

「言葉狩り」のようだ、と言う人もいます。

「おふくろ」について、東京新聞のインタビューに東京都が答えたところによりますと、

「適切かどうかはどちらとも言えない。消費者はお母さんがつくってくれた食事のように『郷愁』を感じる味を期待していただけかもしれず、不適切とは断言しにくいということだ」とのこと。

ポイントは消費者に「優良誤認」を起こさせるかどうか、ですが、思いまするに、最初の二つは誤認しようのないアホらしい表記です。

お子さんがおふくろさんの料理を何百回食べて初めて、その味は「おふくろの味」になるわけで、通りがかりのファミレスに「おふくろの味」が在るわけもありません。優良誤認しようがないです。

「シェフのきまぐれ」と言うからには、特定のシェフが居ないと話しになりませんが、24時間営業の店に、そういう働き方のシェフがいるわけもありません。

さて、3番目の「生姜焼き」は微妙ですかねえ。本当に焼いていると誤認している消費者がいるかもしれないからです。

実際ファミレスの「ガスト」さんは、「焼き」を止めて「豚肉の生姜だれ和膳」に変更したそうです。

焼いてないことを正直に認めた姿勢は結構ですが、その後に付く「和膳」って、いったい何ですかね。どういう膳が和膳なんだか、まったく意味不明です。消費者を煙に巻く姿勢は健在と申せましょう。

そう、誤認を起こさせるかどうかは置いておきまして、世間が違和感を抱くのは「おふくろ」や「きまぐれ」から最も遠いような外食企業が、そういう表現を使っている点です。

私には、むしろ、こうした表記を使うことで、消費者にブラック感を与えてしまっているように見えます。

大手外食には、

どの店でも、時間が何時でも同じ味だ!とか

複雑な料理がチンするだけで、すぐ食べられる!とか

本来の機能があるわけで、そうした価値を欲する人が行けば良いのです。

「きまぐれ」が恋しければ、そういう気質の女性と恋をしたらいかがでしょう。

でも、お気をつけを! 「寄せて上げる」ブラで偽装してるかもしれません。

 追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.359日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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みなと横濱牛鍋処~第16回すきや連②

第16回「すきや連」を開催しました。

今回の会場は明治28年ご創業の、みなと横濱牛鍋処「荒井屋」さん。今回も50人以上のすき焼き関係者が集結して大盛況でした。

その時に参加者の皆さんに書いていただいた寄せ書きは、昨日の弊ブログに載せましたが、その中に、

「文明開化には私たち業界の御苦労があった・・・とても勉強になる卓話でした。」

というのがありましたね。今日は、その卓話の内容をご紹介しましょう。さて、

<卓話のテーマは>

 「幕末期の横浜居留地の外国人と牛肉―苦労した肉牛の仕入れと屠牛場の設置―」

 <講師の先生は>小林照夫先生

 関東学院大学名誉教授、日本大学大学院商学研究科非常勤講師、社会学博士

 <内容は↓>

「外国人居留地の開設後、牛肉を食べる文化習慣がなかった日本人(横浜人)は、色々と戸惑いを覚えた。特に屠牛後の骨等の廃棄が居留地の環境の悪化にもつながり、当時の社会問題にもなった。そんな当初の横浜の状況を踏まえながら、日本人にも牛肉が食されるようになった背景を語ります。」

この卓話の中で、私が初耳でしたのは、「生麦事件」と肉の関係のことです。

風が吹くと桶屋が儲かるように、「生麦事件」で薩摩藩士がイギリス人居留民を殺した結果、横浜の食肉産業が急速に発展したのです。

へええ!でしょう。

「生麦事件」についての詳細は、皆さんに自分で調べていただくことにして割愛しますが、とにかく、1862年(=文久2年)に起きた、この事件の結果、イギリス軍と日本は緊張状態に入り、居留地防衛のために多数の兵士が横浜へ入って来たのです。

兵数はフランス軍も加わって2.300人、12年間横浜に駐屯したそうです。 

現在「港の見える丘公園」という名前でデートの名所になっている辺りが駐屯地で、当時は「トワンテ山」と呼ばれたそうです。イギリス軍第20連隊(トウェンティー)がなまって「トワンテ」に成ったわけです。

「生麦事件」の後も、長州藩と4か国連合艦隊の砲撃戦など外国との紛争が続いた結果、兵数は増強され、港に浮かぶ軍艦の乗組員を入れると、約8.000人もの外国軍隊が横浜に集結していたそうです。そう、当時横浜は一大軍事拠点と化していたのです。

さて、これから桶屋が儲かります。

この駐屯軍が地域にもたらした経済効果が大きかったのです。

軍は、肉・野菜・小麦粉・茶・砂糖・炭・油・酒類などの食料日用品を調達し、兵舎での寝具類の洗濯・繕いといった仕事を公募しました。入札に参加したのは外国人商人でしたが、実際には地元の日本人が、その下請けをしたことも多かったようです。

さて、ここで皆さんは軍需物資の筆頭に「肉」が挙げられていることに気づきましたね。

横浜の食肉産業が一気に発展した理由がこれです。

明治維新後、この駐屯軍について日本政府は、独立国である日本に他国の軍隊が存在することは国際法上問題だとして交渉を続け、1875年に完全撤退となりましたが、地元民は収入源を失うので撤退を大変惜しんだそうです。

いやいや、勉強になりました。

勿論その後は、歴史を噛みしめつつの牛鍋大宴会。

加えて、女将さんは美女。幸せな一夜でした。

 追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.358日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。