「とっとちゃん」と「アンパンマン」
報道によりますと、
「佐賀県鳥栖市の公式ゆるキャラ「とっとちゃん」がラジオの生放送深夜番組に出演した際、わいせつな発言を繰り返したため、活動を自粛していることが分かった。」
「生放送の番組内で、女性器を連想させる俗語などを連発していた。」
「市に苦情が相次いだためで、総合政策課は事実関係を調査した上で、今後の対応を決める。関連グッズの販売も中止されるなど、波紋が広がっている。」
市長が謝罪するハメになったとかで、トホホと申すほかありません。
ゆるキャラは、もう良い加減にしたら?と思います。
だいたいですよ、character って人格のことですよね。そんな大層なものがカンタンに創れるんでしょうか。
カンタンに創れると思って創ったのなら、そのクリエイターの僭上の沙汰と思います。
そんなことが出来る人間は、ごくごく一握りの人だと思います。
例えば先日亡くなった、やなせたかしさんの、「アンパンマン」のことを考えてみましょう。
「アンパンマン」は、飢えてひもじい人を見つけると、なんと、自分の顔を食べさせます。
自分が傷つかずに人を助けることは出来ないという、やなせさんの壮烈な信念を体現したのが「アンパンマン」だったのであって、だからこそ東日本大震災直後に「アンパンマンのマーチ」が復興のテーマソング的扱いをされたのです。
やなせさんは漫画家としていったん引退を決意したのに、震災で「笑顔を失っていた子供たちがアンパンマンを見て笑顔を取り戻した」といった話しが届いたことから、引退をとり止めたと聞きます。
そういうキャラクターなら郷土の活性化のために利用させていただくのも良いと思います。
勿論、知事や市長が誠心誠意作家さんを口説く必要がありましょう。そういうキャラクターを創造できる人など、何人もいないからです。
そう、私は全てのキャラクタービジネスが嫌いなのではなく、程度の低いキャラクタービジネスが嫌いなのです。
せっかく長年美味しいお菓子を作って来た和菓子メーカーさんが、県の緩キャラ饅頭なんて作り始めると、私は本当にがっかりします。どうせやるなら、自分の会社の歴代当主を起用した方が、促成の県のキャラなんぞより格段に立派になると思うんですよね。
行政の皆さん、何度でも申しますけど、最近程度が低くないですか。
総合ショ♡ベ♡政策課ですな、まったく。
追伸①
今日、NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。
※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?
※すき焼におけるシュンギクの役割
という内容です。是非ご覧ください。
11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.365日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。