電話

不勉強で存じませんでした。
『電話』が面白いことを。
学校の同期でオペラ歌手になっている富永美樹さんが個人コンサートで、ミニオペラ『電話』(1947年)を上演すると言うので、
随分コ難しい演目を演るんだなあ、
と思いながら会場に参りますと、
1学年先輩で、音楽評論家に成っている山田治生さんが来ていて、
住吉君、『電話』、面白いよ、かなり。
とおっしゃいます。
え、そうですか? たしか『電話』って、観たことないんですけど、戦後の不条理オペラでしたよね。そんなの演るなんて美樹さんもシリアスなんだなあ、と思ってたんですよ。
違うよ、違うよ、面白いから、まあ、観てよ。
・・・ということで観ましたら、
はい、面白かったです。
この文章に作曲家名を書いていなかったことに今気づいたのですが、『電話または三角関係』はジャン=カルロ・メノッティ(1911年-2007年)の、上演時間も短く・登場人物も少ないミニオペラです。
カレ氏がカノ女(美樹さん)の家へプロポーズを申し込みに行き、話しを切り出そうとすると、次々に電話が着信して、親戚の消息やら・友人間のもめごとなどで、長電話になり、ついにカレ氏はカノ女の家を飛び出して、外から電話でプロポーズするという内容です。
不条理でしょう。
でも音楽も、同期生をチョイ役に使った芝居の演出も愉快で、とても楽しい気分になれました。
プログラムの前半ではシリアスなオペラの曲を熱烈に歌っておられましたが、後半の喜劇『電話』も上手く演じておられて、結構の一語でした。
コメディエンヌ富永美樹 Bravo!

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安全PR

災害が起こるたびに繰り返されますが、
(報道)被災地のホテルやレストランでキャンセルが出ている
(地元財界)風評被害を一掃するために安全PRをやらねば!
(ネット民)余震が収束していない中での安全PRに嫌悪感を抱いて、デイスリ投稿する。
このパターンを何度視たことでしょう。
ホテルやレストランは「平和産業」とも言われ、もっとも災害に弱い産業です。それをあえて報道する価値って、どこにあるんでしょう。なんか、困っている人をより困らせる感じ。
地震関連でも、もっと報じる必要性のあるネタは他にあると思います。そこがまず私は違和感を感じます。
そして、毎度の安全PRも、本当に疑問です。地下のことなんか完全に分かる人はいないのに、安全と言い切るのは責任ある態度と言えません。
それより、むしろ、こういう機会だからこそ、地元のお客様のことを考えるのが上策と思います。地元の人は逃げませんから。
キャンセル、安全PR、デイスリ投稿
いい加減止めて欲しいです、この循環。

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新入会員歓迎会

料飲三田会の新入会員歓迎会を開催しました。
会場は向島の料亭「きよし」さん。
例年花柳界入門会の会場として使わせていただいてきましたが、今年は思い切って、「新入会員さんは御招待」という形にしました。
本格的な和食の品々。
芸者衆の踊りや、お座敷あそびを、ひととき楽しみました。
受け入れ店として、ご尽力いただいた女将のAY子さん、
ご芳志を賜りました、UZ橋先輩、誠にありがとうございました。

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アマゾン・エフェクト

報道によりますと、
「日本銀行は18日、インターネット通販の拡大で小売業者間の値下げ競争が激しくなったことで、消費者物価指数(生鮮食品、エネルギーを除く)の上昇率が2017年に0・1~0・2%幅押し下げられた、との試算を公表した。」そうです。
「日用品や家電などネット通販と競合する商品に限ると、0・3%幅程度の押し下げ効果があるという。」
「 日銀は、人々がネットで買い物をする比率が消費者物価に与える影響を推計。「ネットでの購入比率が上がると、物価が押し下げられる結果になった」として、17年のネット通販購入比率の前年比伸び率(0・6%)をもとに、具体的な影響数値も試算した。」
「アマゾン・エフェクト(効果)」だとも。
この試算を、物価上昇率「2%」の目標を達成できない日銀の言い訳と考える向きもあるようですが、私は肉の小売店を経営している立場から肯定したいと思います。むしろ、
ですよね~
もっと早く言って欲しかったよ。
という感じがします。
だって通販なら、在庫が少なくて済みますから。
普通の店舗型の小売店の場合は、店にたくさん商品を並べておかないと怒られますが、通販はネットに画像を出しておくだけでOKだから楽です。
家賃や人件費も安くて済みます。
普通の小売店の場合は、どうしても都会の便利なところに店を出したいですから、家賃がかかりますし、そういう都会はたいてい人件費が高いです。
食品の場合は、特に所謂「産直」が多いですから、家賃・人件費の点で、通販が有利です。
送料を客に負担させることだけが通販の難点ですが、人々は通販の利便性を前に、送料を潔く負担しているように見えます。
通販の送料を支払うのはシャクだけど、自分の指定した時間に持って来てくれるんだから、仕方ないよなーというところでしょう。
だから、在来型の小売店は通販と同じことをしていたら、必ず負けるのだと考えないといけません。
アマゾンとの競争に敗北した店の経営者や従業員が失職することも、やはり物価を下げる要因になると考えられます。
結局今後、店の在る場所にどうしても客が行きたくなってしまうような店でなければ存在意義が無いと言って良いと思います。つまり「小売り」というものから抜け出すような発想が必要になのだろうと思います。
時代の変化は急ですねえ。なんとかついて行かないとですね。

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三角ビル

超高層ビルが老朽化で「大規模改修中」とは時代は巡るものです。
行ってきましたのは、新宿住友ビル48階の京料理「美濃吉」さん。
国際観光日本レストラン協会関東支部の総会でした。私は副支部長ですが、今回の出番は乾杯の音頭だけで楽をさせていただきました。
さて、新宿住友ビルは「住友三角ビル」と言った方が思い出す人が多かろうと思います。日本超高層ビルの中の老舗です。
竣工は1974年。完成当時日本一の高さを誇り、大変有名でした。また日本の高層ビルで初めて200mを超えたビルでもありました。
そのビルが今2020を意識して、大規模改修中とかで入口がだいぶ制限されたり、使えないエレベーターがあったりしました。
思えば、このビルは1975年竣工の「ちんや」ビルと同世代です。あちこちにガタがきているであろうことは容易に想像できます。弊ビルも、おととしエレベーターの付け替えをしまして、目ん玉飛び出るほどの額の投資をしたものでした。が、そういうショボい話しは、この辺にして、そう、お料理です。
お料理は、初夏の京名物が目白押しの内容でした。
一晩の食事の中で鱧、鮎、賀茂茄子という同じ食材が繰り返して登場して、印象が強い食事になりました。
鮎は、この時季ですから、未だ若鮎で、それを料理する前に、竹筒に入れて生きたまま運んできて客に見せ、それを後で焼いてまた持って来るというパフォーマンスもありました。
美味しくいただきました。ご馳走様でした。

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ちょい食べ亭

まだ時期と詳細が未確定なので「予告」段階ですが、今夏をめどに、
「ちんや」直営レストラン「ちんや亭」を、
「肉の食べくらべレストラン」として再出発させようと思っています。
<すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(=ハーフサイズのこと)をご用意することに致します>
これにより1種類の肉だけでなく、あれもこれも「ちょい食べ」していただくことが可能になります。例えば「適サシ肉」のサーロイン・ステーキだけでなく、赤身肉のモモステーキも、それぞれハーフずつ食べるということができます。あるいはハンバーグを「ちょい」、すき焼きを「ちょい」も、もちろんできます。
肉の食べくらべを楽しんでいただければと思います。

<「ちょい食べ」は「ちょうど良いガッツリ」も可能にします>
お肉をガッツリ食べたいけど、1人で2人前食べるのはさすがに多過ぎるなあ・・・とお思いの方にも「ちょい食べ」は朗報です。レギュラーサイズに加えて「ちょい食べサイズ」もご注文いただけば、1.5人前の「ちょうど良いガッツリ」が実現できます。どうぞ、挑戦なさって下さい。
名前もその内「ちょい食べ亭」にしようかな。商標確認しなきゃ(笑い)
請う御期待です。

<ごはん・みそわんは>これに伴いまして肉メニューの本体価格から分離して、別途ご注文いただく形にする予定です。
<従来と同じ食べ方をなさりたい方もご安心下さい>
レギュラーサイズの肉メニューに加えて「ごはん・みそわんセット」をご注文いただければ、従来とほぼ同じ内容を、ほぼ同じ値段でご用意できるように致します。
<食材は現在と同じです>
*全てのメニューに、充分な肥育期間で育てた、黒毛和種のメス牛のお肉を使ってまいります。
<店舗設備、営業時間も現在と同じです>
設備:ちんやビル地下1階、カウンター席16席
定休日:火曜日と水曜日(浅草の催事日には営業)
営業時間:11時30分~15時(ラスト・オーダー)
ご予約:承らず、先着順にてお席へご案内いたします。

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浪速の味

先日の第29回すきや連の記事が産経新聞大阪版に載りました。東京の方は読めませんので以下に転載しますね。
「すき焼きには難波葱」
全国各地のすき焼き料理店や農畜産関係者でつくる「すきや連」の例会が大正8年創業の「はり重」(大阪市中央区道頓堀)で開かれ、昨年「なにわの伝統野菜」に認証された、「難波葱」を使ったすき焼きが会員ら約60人に振舞われた。
すきや連は平成20年に東京在住のフードジャーナリスト、向笠千恵子さんが『すき焼き通』(平凡社新書)を刊行したのを機に、「すき焼き文化をもっと広めよう」と設立。東京や熊本など各地で年3回、例会を開催している。
今回の会場は、かつて難波葱の産地だった大阪・ミナミ。「なにわ伝統野菜復活の会」の難波りんご事務局長(63)が
「明治初期の難波駅周辺には広大な難波葱の畑が広がり、鴨なんばの由来になったとされている。強いぬめりと香り、濃厚な甘みが特徴」などと紹介した後、参加者は「浪速の味」を堪能した。(終わり)
この記事に掲載された写真には私も写っていましたが、このブログは「字だけブログ」なので悪しからず。

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北海道と松阪

旧知の歴史小説家・河治和香先生が新作を発表され、その出版記念会がありましたので、参加しました。
和香先生は、これまで「有名」とまでは言えないが、ユニークな歴史上の人物を小説にして来て、以前「駒形どぜう」さんの三代目越後屋助七を主人公にした小説『どぜう屋助七』を書かれたことがありました。(ちなみに当代は七代目)
その『どぜう屋助七』の中で、「ちんや」の先祖を登場させていただいたことをキッカケに、弊店へもお越しいただいたりしています。
今回の記念会の会場はアサヒビール本社のゲストルームで、当然アサヒさんのゲストしか入れない所ですが、その会場も「駒形」さんのツテで取ったようです。
さて、その和香先生の今回作は、
『がいなもん 松浦武四郎一代』。
江戸後期から明治にかけて北海道を六度探検し、北海道の名付け親になったとされる松浦武四郎(1818~88年)の生涯を描いた作品です。
出身地は松阪。当時の松阪は伊勢商人の街で、牛は未だ盛んになっていないので、私が招待されてはいますが、牛は関係ありません。
記念会当日も、北海道と松阪の話しということで、両市・道の関係者が参加していて、合同地方創生の感がありました。
話しの中に登場するということで、豆腐料理「笹乃雪」(根岸)のご主人や「長命寺桜もち」(向島)のご主人も見えていました。
出版&ご盛会誠にお芽出とうございました。
皆様、是非ご購読を。
『がいなもん 松浦武四郎一代』(小学館)
ISBN-10: 4093865108
ISBN-13: 978-4093865104

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あんこう鍋とワイン

「いせ源」さんのあんこう鍋とワインを合わせて来ました。
神田連雀町の「いせ源」さんは、天保元年(1830年)のご創業。あまりにも有名な、あんこう専門店です。
当代のT川さんは同窓で、最近「料飲三田会」に入会して下さったので、メンバー有志で行くことにしたのですが、同行の諸氏はワインの専門家。
うーん、日本の、醤油ベースの鍋物って、ワインと合わせ易くはないですよね。
あんこうは勿論魚で、しかも身の味わいが淡泊ですから、ワインは白かと思いきや、味つけは割り下です。その割り下というものは、醤油という醗酵食品がベースですが、そもそも日本の醗酵食品は、味噌も納豆も、ワイン特に白ワインとは合わせづらいと思います。
醤油には、熟成の進んだ赤ワインで、担任が弱めのもの、いや、タンニンが弱めのものが良いと勧める人が多いようです。
すき焼きも、肉だからといって強い赤ワインを当てるとダメでして、「割り下による煮物」という性格が結構感じられますので、穏やかな赤が良いのです。肉自体も養殖ですしね。
今回は5本ほど試しましたが、北海道余市ピノ・ノワールが良いように思いました。
意外と合ったのはシャンパンでした。シャンパンは醗酵過程がワインと少し違い、旨味成分、糖質、乳酸が多いので、同じく糖質と乳酸が多い割り下に合うと言えます。
あー、結構飲んだなあ。うーい、ひっく。

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素敵なパパの歌

6月17日は「父の日」です。
「父の日」にはすき焼きを!
と言いたいところですが、テレビでは
「父の日」にはステーキソースを!
と言っています。
言っているのは日本食研さん。
女の子に「素敵なパパの歌」という歌を歌わせ、その歌をYouTubeにもアップして連動させる方式の広告のようです。
このソースが結構なのか、私は食べていないので存じませんが、ソースのベネフィットとして「娘さんとの楽しい食事」を設定するという方向性は結構なものだと思いました。
でも、「父の日」にはすき焼きですよね、やっぱり。
娘さんとすき焼きを!

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