誕生日

弊店の会員さんが「父と二人で食事です」と言って来店されました。

父子と言っても、子が50歳台、お父様はご年配です。

会員さんには「記念日割引」割引の制度がありますが、それを使わせてもらいます、ともおっしゃる。

はい、もちろん使えます!ということで、当日「記念日割引」のハガキを回収したら、その記念日は、お母様の誕生日でした。

お母様の誕生日に、お父様と二人で食事?

・お母様がお元気で、しかし外出できない状態であるのなら、伏せっているお母さまの枕元で食事するはず。

・揉めて離婚したのなら、お母さまの誕生日を記念日にしないはず。

と、いうことは、お母さまは故人で、その誕生日を登録なさったと考えるのが一番自然。この想像はおかしいでしょうか?

そう想像してしまうのは、実は我が家がそういう状況だからです。去年の7月に母を失いましたが、その後父は暗証番号などに母の誕生日を使っています。母を忘れられず、母関連の日を使いたいのだけど、命日じゃあ景気悪いからなあ、という次第です。

そして結局、ウチの父だけでなく、その方の「記念日」も、そういうケースでした。「記念日」を登録する時点で、お母様は亡くなっていたのですが、母の誕生日を父とすき焼きでお祝いするって良いな♪と思って登録なさったのだとか。

記念日割引制度の創設者としては、故人の誕生日というのは、まったく想定外でした。でも、母の死を経験して、私は、それがこの世に居る人の誕生日より、むしろ濃密な記念日なのだと知りました。

立ち入ったことをお尋ねしてしまいました。ごめんなさい。

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

CSフジテレビONEの

『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。

芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。

放送は、12/13(火) 10:20~10:50

12/14(水) 15:10~15:40

12/18(日) 08:00~08:30     です。

追伸③

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.477連続更新を達成しました。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

つるつるハミガキ法

私の歯がお世話になっている松島歯科の松島弘季先生が本を出されました。題して、

『つるつるハミガキ法 虫歯菌と歯周病菌をよせつけない!』です。

この御本を、ハミガキのことだけの本と侮ってはいけません。

歯は第一の消化器官。

口の健康は全身の健康。

「歯の健康」イコール「元気に長寿」。

です。

だから、たかがハミガキされどハミガキなのです。

ところが日本人は、長寿のわりに歯の寿命が短いのだそうです。

寿命は長くても「健康寿命」が実は長くないように、歯の寿命も、世界トップのスウエーデンにかなり負けているそうです。

そこで、この御本です。

先生はかねて、患者本人による歯のケアが大事だと言って来られましたが、1冊本を書いてしまうほどの想いがあったとは存じませんでした。

先生の患者は特に異変がなくても、たまには「チェック」の為に通院するようリクエストされます。それが私のような不良患者には大変面倒なのですが、先生はそういう患者の為にインパクトのある方法を導入されました。

患者の歯垢を採取して顕微鏡にかけ、それを診察台の横に設置されたディスプレイに写せるようになったのです。

しかも動画です。動画というのがミソでして、歯垢の中に居る細菌がウヨウヨと動いているのが視られるのです。私の場合「ひどい」というほどではなかったですが、完璧に綺麗ほどでもなく、歯間ブラシなどでもっと徹底的に磨くよう指導されました。

そして、この御本でダメ押しです。

思えば、私は食に関わる人間ですから、歯も大事にしないといけなかったですね。

皆さん、たかがハミガキされどハミガキ、ですよ。

 

『つるつるハミガキ法 虫歯菌と歯周病菌をよせつけない!』

単行本(ソフトカバー): 192ページ

出版社: 現代書林 (2016/7/15)

ISBN-10: 4774515817

ISBN-13: 978-4774515816

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

CSフジテレビONEの

『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。

芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。

放送は、12/13(火) 10:20~10:50

12/14(水) 15:10~15:40

12/18(日) 08:00~08:30     です。

追伸③

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.476連続更新を達成しました。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

二元論

NHK「クロ現」が肉を採り上げました。

1129日放送の「究極の牛肉!? 悦楽の世界へようこそ」です。

まず、最近の「お約束」の「赤身ブーム」を採り上げます。

「赤身の牛肉。昔は「パサパサで固い」と不評だったが、今や「歯ごたえがあってヘルシー」。スーパーや飲食店は仕入れに奔走、産地では増産の動きが相次いでいる。」

一方の霜降は厳しく批判されます。

「黒毛和牛を育てる農家では、20年以上にわたって、“サシ(霜降り)”をいかに多く入れるかを最優先に改良を進めてきました。」

「和牛の霜降りの割合は年々上昇し、輸入自由化前に平均20%だったのが、今では50%。なんと倍以上にまで増えたのです。果てしない霜降りの追求。」「その結果、霜降りの量はほぼ限界まできているといわれます。」

ということで相い変わらずの霜降VS赤身二元論ですねえ、軽く失望しました。

たしかに、霜降りの割合が行き過ぎのレベルまで行ってしまったことは事実です。一つの目標を追い始めると容易に止められないのは日本人のサガなのでしょうか。

しかし、全くの赤身が良いとは私には思えません。50%は行き過ぎですが、25-30%を人は美味しく感じるという調査結果もあります。すき焼きで食べる場合は、もう少し率が騰がると推測されます。

幸いなことに、番組にはゲストとして寺門ジモンさんが出演していて、

霜降の牛の、モモとかカタなど、霜降の付きにくい部位が美味しいよね!

と言っておいででした。そうそう、適度なサシが美味しいんです。

インサイダー情報ではジモンさんは、局側の赤身一辺倒の筋に抗して、そう発言されたとか。

霜降の行き過ぎも問題ですが、赤身の行き過ぎも私は、どうかと思っています。ジモンさんと好みが一致して良かったです。

それから、その次に登場した「霜降りと赤身の「いいとこ取り」をした品種改良」というのにも、私は違和感を感じました。この育種は、

・交雑種のメスに、黒毛の子を代理出産をさせる

・子を産んだ後の交雑メスも、丁寧に飼って、食用肉として出荷する

という取り組みの話しなのですが、これが何故「いいとこ取り」という言葉に当たるのか、私は皆目分かりません。

産後の交雑メスを丁寧に飼って→売れるようにするという話しを、「赤身ブーム」に合わせて「赤身」と言っているだけだと思えます。

そもそも、この取り組みは農業法人ノベルズさんが「持続可能な農業」=つまり、ちゃんと売上の作れる農業を目指して行っているもので、霜降VS赤身とは直接関係ない話しですが、交雑種には黒毛ほどサシが入らないことを良いことに、局は仕立てた筋に嵌め込んで、「赤身!」と言葉だけを走らせているのです。

霜降VS赤身二元論は、もういい加減にしませんか?

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.475連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

鑑定

テレビ朝日の方に申し上げますが、私は「継ぐ女神」に違和感を感じてしまっています。

「継ぐ女神」は朝の番組「モーニングショー」の中の日替わりコーナーで、「伝統を守り、次の世代へ引き継ぐべく奮闘する輝く女性に密着」という企画。それ自体は良いと思いますよ、もちろん。

「宇賀なつみアナが体当たりレポートで紹介」も結構と思いますが、違和感があるのは、「お宝」を鑑定する場面です。

伝統を守るお店さんにはたいてい先祖伝来の「お宝」があって、それをまず拝見して、そこまではまだOKと思いますが、そこに骨董商が出て来て「鑑定」してしまうのは、どうなんでしょうか?

「鑑定」というのは、売ることを前提として値をつけることですよね。

しかし「女神」の皆さんが、間違っても「お宝」を売却するわけはありません。売るとしたら尋常ならざる事態の時だけです。

どうも、「お宝」に対する敬意が乏しいなあ、必死でその「お宝」を守って来た歴代の努力にも経緯が乏しいなあ、と感じてしまうのは私だけでしょうか。

いっときキャッチ―にする為だけに、人の家の宝を弄ばないでいただきたいです。

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.474連続更新を達成しました。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

スキヤキチーズフォンデュ

ほお、そう来ましたか、それもまた一興でしょうな。

「スキヤキチーズフォンデュ」というものが登場したそうです。

弊ブログの10/8に書きました通り、弊店ではヨーグルト入りの溶き卵を販売していますが、そのお店ではチーズフォンデュに漬けるのだそうです。

私は未だ行っていないのですが、報道によりますれば、そのお店の名は『アイビアー・ルサンパーム』さん。

もともとは「女子が気軽にクラフトビールを楽しめる」店だそうです。

「そのビールに合うおもしろい料理メニューも人気なんです。今回は、“ある料理“をチーズフォンデュで食べられるメニューだそう。その“ある料理“とは、ずばりすき焼き!!! その名も「スキヤキチーズフォンデュ」(¥980)。すき焼きといえばお肉を卵に絡めて食べるのが定番ですが、これをチーズに絡めちゃおうというびっくりメニュー。」

「でも想像してください。甘辛いすき焼き肉に、クリーミーなチーズが溶け合って……これ絶対おいしいやつ! お腹も心も満足指数MAX間違いなし! 食べ飽きないように、すき焼きにトマトを入れてさっぱり仕上げてあるのもポイントです。」

「『二子玉川ライズ』と『渋谷ヒカリエ』の2店舗で発売中! すき焼きって特別感があるから、年末のごほうびにもぴったりでしょ? 新感覚チーズフォンデュと一緒に、クラフトビールをグイッといっちゃって!」

って、言いますか、この記事、報道っていうより、まんま宣伝だなあ、単なる。

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016225日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.473連続更新を達成しました。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

スキヤキフォース

このプロジェクトが始まった時から、私は、いずれそういうことをやりそうだなあと思っていました。

「すき焼き応援県」宣言を打ち出した群馬県庁による「ぐんま・すき焼きアクション」を応援するプロジェクトの一環で制作されたテレビアニメ『戦隊ヒーロー スキヤキフォース ―ぐんまの平和を願うシーズン―』が201719日から群馬テレビで放送されるそうです。

報道によりますと

「あらすじは、割下博士が作り上げた正義のヒーロー・スキヤキフォースが、世界を滅ぼそうとするキライダーと戦いながら、群馬の名地を巡り、名物を紹介し、行事を楽しむというもの。なおキライダーは「ハードルが低そう」という理由で群馬にやって来るという設定だ。」

「声優陣には、和牛としいたけ役の阿部翔平、豆腐と割下博士、キライダー役の宮崎吐夢(大人計画)、ネギ役の金山寿甲(東葛スポーツ)、春菊役の佐々木幸子、シラタキ役の根本宗子(月刊「根本宗子」)、白菜役のさとうゆうすけ、シュークリーム役のがっぱいが名を連ねている。監督は斉藤亜規子、構成とシナリオは群馬出身の放送作家で脚本家・堀雅人が担当している。」

とにかく目立つことが優先で、内容は後から、というのが当世の流儀です。

いつの日か、内容(=美味しさ)に向かって行って下さいよ、群馬県庁さん。

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.472連続更新を達成しました。

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

江戸あそび

浅草花街「草津亭」さんの「江戸あそび」をいただいてきました。

「江戸あそび」というのは昼席のメニューの名前で、私は、現在地に移転してから初のランチです。

そもそも、「草津亭」は明治五年の御創業。

初代の方が信州善光寺への信仰が篤く、善光寺参りで宿泊した際、夢枕に大黒天が現われ、

「汝、草津温泉の湯の花を持参し温泉を開業せよ、必ず繁盛する夢々疑う事なかれ」との御告げがあり、早速草津温泉に立ち寄り、湯の花を持ち帰って温泉割烹を始めたところ、大変な盛況となったとかです。

その由来を記した看板にも風格があります。

さて「江戸あそび」は、12種の可愛い小鉢の他に、お椀や煮物も付いている、というお得なメニューです。

小鉢と言っても、作る手間はもちろん同じ。

お訪ねした日はまだ11月でしたが、東京で11月24日に観測史上初の、11月の積雪を記録しましたから、秋の料理を、もう冬の料理に切り替えましたと言います。流石です。

デザートに至るまで大変結構でした。ご馳走様で

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.471連続更新を達成しました。

 

Filed under: 浅草インサイダー情報,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

中村屋

今年は浅草で有名人の「お練り」が多く、ありがたいことだと思っていますが、これだけ可愛い「お練り」は記憶にありません。

歌舞伎俳優の中村勘九郎さんの、5歳と3歳の息子さんが初舞台を踏むことになり、その「お練り」が先日行われました。

来年二月に東京・歌舞伎座で上演される「猿若祭二月大歌舞伎」で、

長男の波野七緒八さん(5)が三代目中村勘太郎を襲名、

次男の波野哲之さん(3)は二代目中村長三郎を襲名するので、今回は、その披露目です。

お二人の行列には、浅草の祭囃子の山車や、鳶職による木遣り連中、浅草芸者衆も加わって、賑やかなものになりました。

沿道の人出は約1万5千人だったとか。

芽出たいですね。

待ってました、中村屋!

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。

3年連続掲載です。ありがとうございます。

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.470連続更新を達成しました。

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

何故メス牛の肉だけを使うのか?

「ちんや」さんは、何故メス牛の肉だけを使うのですか?

と聞かれます。

はい、少し長く、またコ難しい話しになりますが、お答えしましょう。

メス牛の肉だけを使うのは、やわらかいからでしょうか?

いえ、必ずしもそうでもないです。オス牛でも去勢して精力を削いで→運動させずに育てれば、肉にたっぷりとサシが入ります。サシすなわち脂がたくさん在ればやわらかいです、単純に。オスの方がやわらかいということもあり得るのです。

データ上ハッキリしていることは、メスの方が脂の融点が低いこと、つまり脂の融け方が良いことです。これは調べた方がいてハッキリしています。

脂の融け方が良いと美味しい理由については、弊ブログの20141016日号に書きましたので、そちらをお読みいただきたいと思いますが、一言で申しますと、融けた牛脂に肉の赤身から来た旨み成分や、割り下から来た塩分や糖分が溶け込むことで、味がマイルドになる(「融けるから溶ける」)ということです。

脂の融け方が良いと、もう1点良いことがあります。それは消化し易いこと=食後にモタレないことです。

その理由についても私は以前20141016日の弊ブログに書きましたので、そちらをお読みいただきたいと思いますが、一言で申しますと、融けていない脂=固形の脂を消化するには、胃や胆嚢がハードワークしないといけないからです。

そう、食べ物を消化するということは生物にとってそもそも一仕事で、この仕事が特にお年寄りにはキツいのです。だからお年寄りとお孫さんに一緒に来店して欲しいと願っている弊店としては、融け方の良い脂、つまりメスの脂を用意する必要があるわけです。

脂の融け方は、同じ性別でも肥育期間によって違います。どちらの性であっても長期間飼って行くと、脂の融点が下がって行きます。で、その肥育期間が、オスの場合は短いことが多いのです。これはあくまで傾向ですが、傾向として短いです。

そうなっている理由は、オスを飼う生産者の方の「お考え」が「味より増体だ」ということが多いからです。

オスは短期間で大きくなります(=増体します)から、生産効率が良いです。去勢を中心に経営しておられる生産者の方は、内心「味より増体が優先だよね」と思っておられることが多いのです。

全員そう思っておられるとは勿論申しません。去勢を丁寧に飼っておられる方もおいでですが、傾向としてそうだ、ということです。

その結果、長期肥育のメスと短期肥育のオスでは、脂の融点が結構、異なります。それで私はオスを避けるのです。

黒毛和牛の特徴は、世界の牛の中でも脂の融けが良いことですから、そこは活かしたいものだと思っています。

肥育期間が短いと脂以外にも良くないこと在ります。

1点目は、若いので全体に水っぽい点です。

2点目は、若いので、まだ成長ホルモンを持っていて、その肉を熟成させても成長ホルモンが阻害要因になって旨味成分(=アミノ酸)が増えにくいです。つまり熟成させにくいのです。

肉の旨味成分が少なくては、甘辛味が濃いすき焼きに向きませんね。すき焼きを食べて甘辛味がキツいなあと思った場合は、それは割り下が甘辛過ぎるからではなくて、肉に旨味が乏しいからかもしれないのです。

続いて、去勢肉を加熱した場合の、香りについても申し上げます。

去勢の脂は、目が粗い「あらザシ」であることが多いです。これについてはデータは未だなく、経験則から申していますが、兵庫県畜産試験場が「小ザシ率」を判定する機械を開発していると申しますから、やがてデータが提示されることと思います。

何故「小ザシ」が良いのか。そもそも、良い香り(「和牛香」)の成分は、加熱された時に、赤身とサシの境界面から出ますが、「あらザシ」だと境界面が少ないので、香りが少ないのです。

お客様の目の前で加熱するすき焼きは、香りの良さが勝負ですから、「小ザシ率」が高いメスが、すき焼きに適していると言えるのです。

以上のように、

脂の融け方の観点、

熟成させ易さの観点、

香りの豊かさの観点で、

すき焼きをするのなら、やはりメス牛の肉だと断言できます。

どうぞ、「ちんや」にてお求めくださいまし。

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。
3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.469連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

要望書

ようやく「ブラック客」が批判されるようになり、私は結構なことだと思っています。

「ブラック客」とは、過度の安さや便利さを要求して止まない、日本の消費者のことを言います。

東大出の美人社員さんが過労自殺した広告大手D2社では、金曜の夕方に「ブラック客」から電話があり、

企画内容を変えたいので、月曜の朝までに企画書を作り直して!

と言われることが頻繁だったそうです。そしてD2社の社員さんは、それに応えるのが普通だったとか。

火曜の朝まで待てば良いのにね。「ブラック企業」を創っていたのは実は「ブラック客」だったという経緯が手にとるように分かる話しです。

そして今時の公立図書館の客も、またブラックだと私は思っています。

無料でベストセラー本・話題の本を読みたいという「ブラック客」の要求に応えるために、各地の図書館が新刊本、特に芥川賞や直木賞を獲った本を大量購入していると聞きます。

ベストセラー本を読みたいという客が多ければ、待ち日数は当然長くなりますが、長くても待てば良たせて置けば良いのです。一銭も払っていないんだから、早くしろとか言えない立場だと思うんですよね。

ところがです、選挙で票が一票でも欲しい市長さんが、「行政サービス向上」と称して、ベストセラー本を大量購入させているようです。ベストセラー本をじゃんじゃん貸し出せば、自然と貸し出し点数が増えて、見かけ上図書館のサービスが向上したように見えますが、購入した本の話題性がなくなったら、どうするんでしょう?廃棄?

実は拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』を6冊買って下さった、喜徳な図書館があるのですが、時期が来れば廃棄でしょうねえ。廃棄するなら、私に譲って欲しいです。

さて、このような事態を受けて、全国の出版社などが加盟する日本書籍出版協会は、このような大量購入を止めて欲しいと訴え出たそうです。報道によれば、

「公共図書館での文芸書の取り扱いについて配慮を求める要望書を、全国約2600館の公共図書館の館長あてに送付した。図書館に要望書を送るのは異例という。」

とほほです。

ただでさえ、ネットの普及でどんどん本が売れなくなっていると言うのに、これでは本当に出版産業が滅びます。

「ブラック客は日本を滅ぼす」という認識で、早く皆が一致しないといけないと、私は思っています。

追伸①

今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。
3年連続掲載です。ありがとうございます。

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.468連続更新を達成しました。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)