美尻クッション

 ある日ふと気が付くと、帳場の椅子の上に、見慣れないクッションが載っていました。

 その名も「美尻クッション」。ヨメが買ったようです。

 なんでも「座るだけで3方向から整える低反発クッションです。中央部の盛り上がりで姿勢を保ち、両サイドは骨盤を中心に引き締め。オフィスで、自宅で楽に座ってお尻や姿勢を整えます。」というスグレものなのだそうです。

 ヨガ・インストラクターの後藤有美なる先生が監修しているとか。

 はああ!

 今時は、こんな能書きを付けないとクッションが売れないんですかね。普通に座れれば良いんじゃないですかねえ。

 しかも、です。<使用方法!>や<使用上の注意!>が、小ウルサいのです。曰く・・・

・・・後部のふくらみがお尻の仙骨にあたるように座り、両サイドのふくらみのくぼみにお尻・ももを入れるようにして使用してください!

 あーメンド。

<使用上の注意!>

●病気や障害のある方、妊娠中の方は使用しないでください!

●成長期にあたる18歳未満の方のご使用はお避けください!

●体調の優れない時は使用しないでください!

●普段使わない筋肉を使うため、無理をせず徐々に慣らしながらご使用ください!

●長時間の使用はお避けください。体調にあわせ、慣れるまでは1日5-15分を目安にご使用ください!

●使用中、使用後に痛み等の症状を感じた場合はすぐに使用を中止し、医師等に相談してください!そのまま使用を続けると症状が悪化することがあります。

 スミマセン、この商品は、たかがクッションですよね。『クッション』という名前の薬だったんですかねえ。

<使用上の注意!>は、まだまだ続くのですが、文言をベタ打ちするのが疲れるので、中略して最後にもう一つだけ・・・

●使用感には個人差があります。

⇒あ、当ったり前ですよ!!!

 

追伸

 TV番組「出没!アド街ック天国」の浅草田原町特集に「ちんや」が出ます。

 ただ、「ちんや」がメインではありません。田原町にお豆腐の仕入れ先​がありまして、その御店が、品物を納めている先として「ちんや」​が紹介されます。

 ごく短い時間と思いますが、お見逃しなく!

 本日31日(土曜)午後9時より。TV東京系列。

追伸②

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。締切は本日3/31。お急ぎ下さい!

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 PR動画も撮りました。⇒こちらです。目が点に成りますよ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて762日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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ホールインワンを祝うデ​イナー

 先日ゴルフ雑誌『ゴーゴル』の取材の方が見えました。

 え?なんでゴルフ雑誌に、すき焼き屋が?

と不思議に思われたと思いますが、実は、こ​の御本には「服部幸應の厳選レストラン・ホールインワンを祝うデ​イナー」というコーナーがあって、そこにお採り上げいただいた次第です。

 服部先生には、『料理通信』の「Mr.食育・服部幸應の「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーにもお採り上げいただきまして、本当に有り難いことです。

 有り難いですが、問題もありまして、それはその内容です。「ホールインワンを祝うデイナー」というコンセプ​トは、取材としては初めての経験で、いったい、どうしたものか・・・

と、取材の方が見える前にFBに投稿しましたら、

 「趣旨は、プレイ当日の帰りに寄るってことですかね。伊勢​崎線や日光線の沿線には多いですから。あるいは、後日の​パーティでしょうか。こっちは、保険金が下りますから、​大盤振る舞いしてくれますね。」と高校時代の一級上のH先輩のコメント。

 おお、そうでした、保険が出るんでしたね。「​ゴルフ保険で食べるすき焼き」ということで行きたいと思​います・・・

・・・結果は、まあ、普通の店紹介の内容のようでした。ゴルフと関係ない「食育」の話などをして取材は終わりました。

 それにしても、「ホールインワンを祝う」という発想は、ゴルフをしない私には、まったく念頭にありませんでした。

 いろんな食事のパターンが、世の中にはあるのですね。

 ゴルファーの皆さん、ホールインワンしてしまう前に保険はまず掛けておき、インしてしまったら、保険金で盛大に宴会して下さい。ヨロシクです。

追伸

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 ただ、「ちんや」がメインではありません。田原町にお豆腐の仕入れ先​がありまして、その御店が、品物を納めている先として「ちんや」​が紹介されます。

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開幕戦

 米国大リーグの公式開幕戦が、東京で開催され「オークランド・アスレチックス」と「シアトル・マリナーズ」が対戦しました。

 「マリナーズ」には、今回イチロー外野手にプラスして川崎宗則内野手も加わっています。日本の野球少年が夢を追って、海を渡り⇒凱旋する姿は素晴らしいです。

 でも、そうとばかりも言っていられないですよね。

 この光景は、体格と資本力と、そして戦略に優れた米国大リーグに、日本プロ野球が乾杯イヤ完敗した光景でもあるからです。

 このことについて「喝!」で有名なハリさんが、TVで言っておいででした・・・

「なんで、人のウチの庭でそういうことするんですかね!しかも日本野球の開幕の直前に。」

 司会のセキグチさんが割って入り、

「日本の方にも勢いが付くかもしれませんよ」と言うと、

「勢いなんて付きませんよ!」と、ハリさんはケンもホロロ。

 実は、私もハリさんと同じ心情です。

 料理の業界でも、外国の超有名店の支店が日本に出来たり、有能な日本人シェフが海外の店に入ったりしています。そういう中で、我々は伍していかないといけません。

 米大リーグの皆さんは、震災の被災地で野球教室を開催するそうで、それは有り難いことだと思いますが、そこで米国に憧れを抱いた少年が、いずれまた海を渡ると思うと、複雑ですね。

 私も「なんで、人のウチの庭で」と言いたいですが、遠吠えに終わっては格好悪いです。

 日本野球の関係者の皆さん、日本の料理屋と一緒に、知恵を出して頑張りましょう。

 応援してます。読売さん以外。

追伸

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心にまで作用する料理

 向笠千恵子先生の連載『続すき焼きものがたり』が、最終回を迎えました。最終回ですので、すき焼きと日本の食文化の今後を俯瞰する内容でした。

 以下やや長い引用ですが、先生はきっとお許し下さると思いますので、引用しますと・・・

 最近印象に残ったのはーーあなたにとって、すき焼きとはどういう食べものか?という質問に対して圧倒的多数だった「家族の絆」という回答。

 「家族そろったときのごちそう」

 「家族と仲良く囲むもの」、そして

 「・・・とくに祖父母が育ち盛りの孫たちの食べる姿を見たがる」

と、平和でおだやかな家族のつながりを具体的に語ってくれた方もいたし、

 「家族団欒のためのツール」とずばり言い切った発言もあった。

 それくらいに心を芯からあたためてくれる料理なので、「家長の威厳を示せる」と、心理作戦にも有効という意見もなかなか的確でおもしろかった。

 よくおぼえているのは、すき焼きの魅力を

 「幸せになれる料理」

 「やすらぎ」

 「いのち」と、気持ちをくつろがせてくれるものーーと断言している方々が多いこと。

 おいしいことが大前提ではあるけれど、心にまで作用する料理を、わたしはほかに思いつかない。

<引用終わり>

 思えば『続すき焼きものがたり』の前編『すき焼きものがたり』の連載がスタートしたのが2006年。そして、その連載が単行本『すき焼き通』に編集されたのが2008年。

 『すき焼き通』の出版記念会は「ちんや」で開催され、その夜その場に居合わせたメンバーで「すきや連」が結成されました。2008年10月15日のことです。この日は「すき焼き通の日」として公式認定されています。

 この時、向笠先生には「すきや連」の旗振り役に成っていただきました。以来「すきや連」は11回を数え、続編の連載も「連」と併行して今月まで続いてきました。

 その、2006年以来の流れの、一つの結論が今回の最終回です。

 もう一度引用します。

 「心にまで作用する料理を、わたしはすき焼きのほかに思いつかない。」

 先生、長期に渡る連載、本当に有り難うございました。

 追伸

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安いものには訳がある

 「ちんや」精肉売店でバターの販売を始めました。

 「ホウライ」さん(=「千本松牧場」)の醗酵バターで、かなり美味しいと思っています。

 このように精肉売店では、最近肉だけでなく、いくつかの醗酵食品を販売しています。熟成=醗酵つながりで親近感がありますし、もう一つ言わせていただくと、醗酵食品の業界にニセモノがあまりに多いからです。いろいろな食品の世界の中でもニセモノ度は随一でしょう、たぶん。

 そういうモノで弊店の熟成肉を味付けされては困るわけで、それで自分で醗酵食品を選んで売ることにした次第です。醤油・味噌や、今流行りの「塩工事」イヤ「塩麹」も売っています。

 さて話しをバターに戻します。

 バターの代用品として、マーガリンというのがありますね。

 ナポレオンⅢ世が軍需品として、バターより安い代用品を募集したのに応じて、メ―ジュ・ムーリエなる人が、現在のマーガリンに近い製法を提案したのが、マーガリンの、そもそもだそうです。

 その話しはトリビア的には面白いですが、面白くない話しもあります。液状の原料油脂を固めるために水素を加える工程で「トランス脂肪酸」が出来てしまい、これが動脈硬化や心臓疾患の原因になる、ということが分かってきたのです。

 アメリカでは「トランス脂肪酸」の含有量を製品に記載するよう規制がかけられていますし、イギリスはマーガリンの販売自体を禁じています。先進国で何の規制もしていないのは、日本くらいのようです。

 自然の乳製品にも、牛の体内の微生物が作る「トランス脂肪酸」が微量で存在しますが、マーガリンの場合、数%~十数%含まれているようです。

 ひと頃マーガリンは原料の油脂が植物性であることから、健康イメージを付けて売っていましたが、考え直さないといけませんね。

 人様の悪口は言いにくいですが、ここは言わざるを得ません。

 「高いものに訳があるんじゃなくて、安いものに訳があるんだよ。」

 

追伸

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浅草的音楽

 『浅草旦那のランチ』の対談収録の、第二弾がありまして、レコード店「音のヨーロー堂」の四代目と、ロシア料理の「ボナ・フェスタ」さんで対談しました。

 大正元年ご創業の「ヨーロー堂」の四代目は、私の弟と同級生ですが、久しぶりにお話ししましたら、レコード店業界の、チョットした改革派に成っておられました。

 大手レコード・チェーンが派手に展開し、次いで今度は音楽をネットでダウンロードできる時代に生きて、個人経営のレコード店はどうやったら生き残れるか、御店のあり方どうするか、を深刻に考えてこられたようです。

 そして、その結果、四代目が考えたのは「浅草的音楽」のレコード店。

 しかも、「どのジャンルにも属さない当店生まれの浅草的音楽」の御店。

 それは「浅草に来たことのある人は誰もが思うなんか懐かしくて楽しく、そして心がうきうきする気持ち。そんな気持ちにさせてくれる音楽」~それが「浅草的音楽」なんだとか。

 御店のHPを拝見しますと、ジャンルの守備範囲は浅草ジンタ、昭和歌謡、GSや演歌、純邦楽と、たしかに「どのジャンルにも属さない」です。

 で、そういうものの中から、商品を選び出す方法はというと・・・

「当店生まれ」つまり、四代目が自分の耳で選ぶ、ということです。

 ここは、とても大事な点です。

 浅草生まれのアーテイストとか

 浅草在住のアーテイストとか

ではなくて、四代目がイメージする「懐かしくて楽しく、そして心がうきうきする」ものであることが大事なのです。

 浅草という街は、とても間口が広くて歴史が長く、たくさんの人がかかわっているので、いろんな種類の音楽が浅草と関係しています。

 でも、その全部を安易に採用しては、お客様に強力に支持される店にはなり得ませんね。

 四代目はキチンと、その辺りを把握し、普通のレコード店だった「ヨーロー堂」の品揃えを改革し、私が子供の頃楽器売り場だった場所は、イベントステージに改装しました。

 そのステージでは毎週のように、なにかしらのイベントが行われ、「浅草的音楽」の愛好者を惹きつけています。

 思えば、私が思い悩んでいる「浅草的料理」も定義が難しいです。

 例えば、鰻料理はジャンルとしてはかなり「浅草的」ですが、しかし冷凍技術や電磁波を使って調理した鰻は「浅草的」でしょうか。

 「懐かしくて楽しく、そして心がうきうきする鰻料理」でなければ、物理的に鰻でも「浅草的」ではないハズですね、断じて。

 思い悩んできたテーマに、なんか道筋をもらったような気がしました。

 小難しく定義するより、 「懐かしくて楽しく、そして心がうきうきする」と定義してしまうところがミソですね。

 良い経験でした、「旦那のランチ」。 

 

追伸

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シャワー効果

 台東区役所の「新観光ビジョン戦略会議専門部会」に出席​しました。

 会議では東京スカイツリーができると、年間3.593万人の観光​客が浅草に来る、という推計が出て来て、その数字を元に、街としての対応をどう考えていくか、というのが御題でした。

 3.593万人と聞いて、私は・・・

 マ、マジですか?

と思いました。

 その数字の根拠を解説しますと、

 まずスカイツリーの事業主である東武鉄道さんが考えている、「ツリー」と「ソラマチ」への来街者が2085万人。

 で、「日経グローカル」によるアンケートで、「ツリーに行きたい」という意向を示した方の内「浅草へもついでに行きたい」という意向を回答した方の割合が78.2%。

 ですによって、2085万人×78.2%=1.630万人

 それに元々以前から浅草に来ている方1.963万人を足して=3.593万人也。

という計算です。

 うーん、そうなんですか・・・

 それでは、住吉さん、この数字をどう思われますか?

と座長から振られた私は困ってしまいました。

3.593万人って、どうもリアリテイーを感じられないですねえ。

 ツリーはシャワー効果だけでなくて、バキューム効果もあると思うんですよ。他の観光地から観光客を必ず奪うと思います。だから足し算には成らないと思うんですけどね。

 それにですよ、個人的な考えを言っても良いですか?

 え?構わないって?ありがとうございます。マズかったら、録音消して下さいね。

 えーと、申し上げたいのはですね・・・

 「ツリーのついでに浅草」ではなくて「浅草のついでにツリー」にしたいものだ、っていうことです。

 今東武さんも墨田区さんも、自分の領地から、観光客が出ていかないように必死になって、策を練っているところなわけです。その状況で、そこからシャワー効果を頂戴する、というのは「獲らぬ狸」の発想だと思うんですよね。

 だから、そうでなくて、我々が浅草を発信して、遊びに来ていただいて、まだ御時間がありますようなら、ツリーもどうぞ!っていう在り方にしたいですよね。他力本願はやめようよ!

って、仲間と話しているところなんです。

と、生意気を申し上げますと、隣の席の、仲見世のⅠさんも、

 そうそう!今時高い所に昇りたがる人が、どれだけいるかってことです。あまり期待しない方が良いと思いますよ!

と、いうことで浅草は正々堂々観光に取り組んでまいりますので、少しは、お客さんを回して下さいね、東武さん。

 追伸

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老舗と食文化

 お彼岸中の先日、「料理通信」さんの取材がありました。

 この御本(=雑誌)には「Mr.食育・服部幸應の「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーがありまして、光栄なことに、その「世界に伝えたい」店として、弊店をお採り上げいただくことになった次第です。 実に有り難いことです。

 服部先生は、この他にも、やはり雑誌に先生が持っている連載コーナーにも弊店を推薦して下さっていて、来週取材の方が見えます。

「足を向けて寝られない」とは、このことですね。

 さて、この「世界に伝えたい日本の老舗」コーナーの考え方は、

「老舗は(中略)お客さんとの長い友好関係が継続の大きな鍵を握ります。」

「日本の食文化が独自の成熟に至ったのは、その背景に日本ならではの「店と客の関係」があるからではないでしょうか」

「老舗から垣間見える日本の成熟した食文化を紹介していきたい」

と、いうことで素晴らしい連載と思います。

 先生と完全に合致するか分かりませんが、私なりにこの話しを解釈しますと、特定の店に特定の客の一族が通う、ということが少なくとも二世代続いて、ようやく老舗だと思っています。自分の子に安心して食べさせる、ということが、やはり必須の要件だと考えます。

 自分で「老舗」を自称することは勿論しませんが、内心では、そう区別しています。

 思えば、その意味で、浅草は老舗が成立しやすい環境です。

 まず、なにしろ繁華街としてのキャリアが長く、街としての誘客力があります。

 加えて、もう一つ重要なことに、浅草周辺に御寺がたくさんあります。そして、その墓地に眠っておいでの御骨の人数は、台東区の現在の人口より多いと思われています。ここがポイントです。

 こうしたお墓に、お彼岸・お盆・お正月にお参りし、帰りがけに飲食なさる方々が、浅草の老舗を支えて下さっています。

 二世代どころか、五世代以上通っていただいているご家庭もあります。現場に出ると、

「自分が小さい頃、爺さんに「ちんや」さんに連れて来られたんだよ!」

と80才過ぎの方から聞かされたりします。有り難いことです。

 そして、そう話される傍らには、その方の、もう結構大きく育った、お孫さんがいたりします。そのお孫さんが結婚されてお子さんが出来れば、六代ですね。

 是非さらに、代を重ねていただきたいものだなあ、

と、老舗に関する取材を受けつつ思いました。

追伸

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命日

 「ちんやメンバーズ・カード」に御入会いただくと、年に一回記念日を登録することが出来まして、その日はご優待割引率が、いつもの倍になります。

 先日の、お彼岸の中日にも、その登録をなさった方がおいでしたが、その方の記念日は、「ご先祖様の御命日」。

 そうです、目出度いばかりが記念日ではないのです。「ちんや」の記念日制度は、誕生日とか結婚記念日とか限定しないで、お客様が日を決められる所が特徴です。

 だから命日で全然OKなのです。「不祝儀でイヤだなあ」とか思いません。むしろ「お彼岸らしい御登録だなあ」「ご先祖様を偲びながら召し上がる食事を、お出しできる店であって光栄だなあ」と感じます。

 それに命日は同時に、家族の絆の日でもあります。

 墓参りには、たいてい、親子・孫・おじいちゃん・おばあちゃんが揃って出かけます。その帰りには、お孫さんには、何か御馳走を食べさせないのいけませんから、すき焼き屋へ入る、という展開になりますね。

 そうした光景を拝見しながら、営業できることは、実に有り難いことです。

 今後も、この制度を継続していきたいの思います。

 本当は毎月あると良いんですけどね、お彼岸が。

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旦那のランチ

 『浅草旦那のランチ』とかいう題の御本に出演することになり、収録がありました。

 「浅草演芸ホール」の席亭・松倉さんと「水口​食堂」さんでランチしながら、対談するという趣向でした。松倉さんも水口さんも旧知の人で、話す内容は浅草のことですから、対談そのものは難しいことは無く、まあ、楽しくトークしてきました。

 ただ、チトひっかかるのは「旦那」という言葉です。

 「旦那」​と呼ばれる年に成ったのか、と思うと複雑な気分でしたので、そのことをFBに書きますと・・・

 「関西の若い女性は、「うちの旦那」とかいいますね。どん​な人が出てくるかと思ったら、ジャニーズみたいな若者が​現れたりします。」とコメントが。

 あのですね、勿論その「ダンナ」じゃないんですよね。浅草で「旦那」と言うと、結構重いニュアンスがあるんで​すよ。それなりの人物という意味が入ってきます。我々レ​ベルは通常「若旦那」とか「お兄さん」と呼ばれます。

 それに、です、会話では「旦那」とはあまり言いません。「旦那さん」か「​旦那様」ですね・・・というようなことを、ツベコベとさらに返信していましたら、今度は・・・

 「ついに『若』の一文字がとれたか! と、思いましたが、コメントをみてひと安心。 永遠の若旦那でいてください。」と高校の同期。

 「高校時代から「若旦那」だったので違和感ありませんが(笑)?」と、これも高校の同期。

 うーん、皆さん、あまりこのネタを深刻には捉えておいでではないようですな。

 まあ、それでもいいんですけどね。気の持ちようですからね、そういうことは、要するに。

 なお、この本には、本当に立派な、浅草の本当の旦那さんも出演されていますので、そちらの記事の方を是非ご購読下さいませ。

 

追伸

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