60年に一度
出雲大社に行って参りました。
が、とにかく混んでいました。
観光客が多くて神聖な気分に浸るのが難しいです。悪いのは「60年に一度」の年にノコノコ出かけて行った、こちら側なのですが、とにかく予想以上の混み方でした。
往復の飛行機は早朝の便なのに満員。宿が島根県内ではとれず、隣県の皆生温泉にとったのですが、なんと、7人部屋。普通は3人か、せいぜい4人位しか入れない部屋だと思うのですけど、7人も入って部活の合宿みたいでした。
そうした混み方が今年いっぱい続く、というのですから、恐れいってしまいます。
島根県と隣の鳥取県は、「この千載一遇の機会を逃すな!」と観光誘致に血眼で、どこへ行っても観光スポットは大盛況でした。
いろいろな商品開発も進められて来たようで、土産物屋の店先には、カラフルな商品が山積み。その商品に団体さんが群がっています。
景気良いですねえ。
しかし、大丈夫なんでしょうか。
来年以降も、この人達は出雲に関心を持ち続けるでしょうか。
どうも、土産の商品のラインナップに「話題性先行」のものが多いような気がするのです。
典型的にはキャラクター商品。
「ゆるキャラ」を創って、中身の味よりパッケージの面白さで買わせようとする品物が実に多く並べられていました。まあ、でも、そうした土産物を自分で食ったわけでないので、それで批判するのは良くないですね。この位にしておきます。
土産として貰った人が、気にいって⇒次は自分で注文するようになればベストですけどねえ・・・
だいたいですね、土産と申しますものは、元々地元の名産品でしたよね。
名産だから、その土地を訪ねた人が、留守を守ってくれている身内のために買って来たものなのですが、今時はなんだか、そういう前提は崩れてしまい、とにかく話題性のあるもの=手渡した時に面白がって貰えるもの、にシフトしているように見えます。
だって名産なんて、いつでもネットで買えたり、東京駅で買えたりしますからねえ、現地に行って買う意味が希薄なのです。
あーあ
大丈夫なんでしょうか。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.339日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。