イイニクの日
イイニクの日ですね。勿論語呂あわせですけど。
この日は「日本記念日協会」にも公式登録されていますが、登録したのは「より良き宮崎牛づくり対策協議会」さん、実態はJA宮崎経済連さんと県庁さんです。
「全国有数の肉用牛の産地である宮崎県の「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が、味と品質の良さで知られる宮崎牛をアピールするために」、この日を制定したそうです。お疲れ様です。
さらにお疲れ様なことに、JA宮崎経済連さんでは、年ごとにキャッチフレーズを制定しているそうです。今年の「宮崎牛キャッチフレーズ」は、なんと、
「うまい肉にはドラマがある」です。
そして「あなたと宮崎牛にまつわるエピソード」を募集しているのです。サイトで「あなたと宮崎牛にまつわるエピソードを400字詰め原稿用紙2枚までにまとめてご応募ください。」と呼びかけておいでです。
どこかのすき焼き屋がやっている企画に似ているような気がしますが、まあ、良いでしょう。そういう貴重なエピソードをお持ちの方は、是非ご投稿下さい。
さて、エピソード募集などの企画は大変結構と思いますが、そもそも宮崎牛は、どこがどう他の牛と違うんでしょうか。同じサイトによりますと、
「宮崎県内で生産肥育された黒毛和牛で、日本食肉格付協会が定める格付基準の肉質等級4等級以上のもの。」とあります。
で、その肉質等級とは、
「脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まり及びきめ、脂肪の色沢と質の4項目で判定されます。」
以下、その判定方法が記載されていますが、これって、全国共通の判定方法なんですよね。
脂肪交雑とは所謂「サシ」の入り度合のことで形式的に判定されます。4項目の内後ろの2項目は人間の目視による判定でしかありません。
うーん。
口蹄疫問題以来応援させていただいている立場で、少し注文をつけさせていただいても良いですか。
この説明の仕方は他の県とほぼ同じです。11/29に宮崎牛だけがイイニクだと主張したいわけですから、なんか、もう少し特徴を付けてみてはどうなんでしょうか。少なくとも、ドラマを産みだす肉だと主張するのには、足りない内容と言わざるを得ません。
申し上げますが、いつまでも等級等級で広報して行くのはやめにしませんか。もう宮崎牛の認知度はだいぶ上がっていると思いますから、さらに多額の予算をつけて広報するのは、モッタイなくありませんか。
知事さんは忙しいんですから、大相撲の千秋楽のたびに、優勝力士への「宮崎牛一頭贈呈式」に出席することはないんじゃないでしょうか。
え? あれは、もう恒例に成っていて観客も喜ぶのでやめられない って?
はあ、なるほど。了解です。
でも、違う広報=金がかからない広報もしましょうね。
どこがどう違うのか。
オスなのかメスなのか。肥育期間はどうなのか。脂肪の融けはどうなのか。水はどうなさっているのか。飼料はどうなさっているのか。
いつまでも等級等級はやめましょう。この国もだいぶ変わってきてますから。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.366日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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