忘年会
そこの社長さん、御社の忘年会の予約はなさいましたか?
え? それは総務課長にまかせてある、多分どこかの店を予約してあるよ って?
あら~そうなんですかあ。それって、申し訳ないですけど、スゴく残念なことです。
課長さんは、たぶん早々に「ぐる△び」に最寄り駅と収容人数と予算を入れて検索して、予約なさったことでしょうけど、
その仕事は、たぶん課長さんにとっては、かなりイヤな仕事だったと思いますよ。だって社員さんが「この店マズいなあ」って思った時に文句が行く先は、予約した課長さんですからね。
出席して「マズい!」なら、まだマシな方で、激安の店なんか、社員さんはそもそも参加したがらないと思いますよ。
残業代がつかないなら帰りたい、とか今時の若い人は平気で言いますからね。彼らを口説くのは大変なことで、それも結局課長さんがするんですから気の毒です。
だから段取りは課長さんでも良いのだけれど、味の面での幹事は社長さんがするべきです。それは社長さん以外に出来ないんじゃないでしょうか。
ご自身が美味しいと思っている店で開催するのが、一番だと思いますよ、私は。
え? ウチの社員なんて飲食経験が乏しいから、美味しいものを食べさせたって、どうせ分からない!って?
見損ないました。残念至極ですな。
たしかに、社員さんは味は分からないかもしれません。でも美味しいものを食べさせたい、という社長さんの意思は分かることができますよ。それが分かれば残業代がつかなくても参加すると思うんですよね、若い社員さんでも。
そう、自分が美味しいと思うものを社員に食べさせたい!っていう気持ちが大事なんじゃないでしょうか。
昔は、どこの会社もそうしていたと思います。
でも今時は、とにかく「最寄り駅と収容人数と予算で検索」でしょう。予算は4.500円!って入れた途端に、それ以上の店は全て除外されますから、プラス1.500円で満足できる店が在っても全部除外です。
で、結果、会社の近所のチェーンの居酒屋で、飲みホー込み2時間制限4.500円で忘年会をやるわけですね。
社長さんはご存じないかもしれませんけど、その店は激安ランチもやっていて、社員さんは日頃それを食べてるんですよ。だから、わざわざ忘年会で同じ店に行きたくないんです。
いえ、別にですね、「ちんや」に来てくれって言っているんじゃあないんです。店の格式が高いと寛げないかもしれませんから、必ずしも高級店でなくてもOKで、社長さん自身が日頃好んで行く、気軽な店でも良いんです。
だいたいですね、説教ごめんなさい、社長さん、根本的に、忘年会とは今年一年の無事を感謝する会だ、と思いますよ、私は。
とりあえず倒産せずに、一同健康で年を越せることについて感謝し、来年もそう在りたいと祈る
~つまり感謝と祈りが忘年会の基本です。是非、そういうハートのこもった会になさって下さい。
そういう方向の会になされば、予算以上の価値ある会になると思いますよ。
え? オレは実は味オンチだから、食事は全然楽しくなくて、キャバクラの方がよほど楽しい って?
あっ、そうでしたか!それは大変失礼しました。
そういうことなら、今の説教はキレいに忘れていただいて、どうぞ、キャバクラで忘年会をなさって下さい。楽しいでしょうね。
でも、それはすき焼きより高いですよ、間違いなく。
追伸①
NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。
※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?
※すき焼におけるシュンギクの役割
という内容です。是非ご覧ください。
11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.363日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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