「カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」六夜連続興業の内の序夜=秀才君の誕生
日差しがなにやら春めいてきましたが、そんな中、弊ブログは連続更新365日へ向けてカウントダウンに入ります。
題して、
ブログ連続更新365日記念スペシャル
「カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」
六夜連続興業の内の序夜=秀才君の誕生
本稿は、おおよそ事実に基づいて再構成したものです。
歌舞伎台本のように見えるかもしれませんが、違いますので、「成田屋!!」等の掛け声は、辞退させていただきます。さて、それでは序夜を開けさせていただきます・・・
幼稚園から小学校低学年の、男子児童の社会は競争社会です。勢力のある子は上位のポジションを獲り、失敗した子は下位に甘んじないといけません。元気の良い子や声の大きな子が勢力を得て、上位グループを形成します。一方、その逆の子が下位となります。
その下位グループに入りそうになったところから、私の人生が始まった、と言って良いと思います。うっかりするとイジメられていたかもしれません。
そうならなかったのは、子供の気質が今ほど荒んでいなかったからかもしれませんし、あるいは、私の家が「ちんや」を経営している事を知った、上位児童の親御さんが、イジメを抑えこんでいたからかもしれません。
でも、イジメられなくても、下位は下位です。そのことが悔しかった私は下克上活動を始めました。それは小学校1年には始まっていたと記憶しています。
速く走ったり、遠くへボールを投げたりすることは不得意だった私ですが、別の体力=一晩中集中して勉強する体力がありました。また、もう一つの別の体力=全く風邪をひかない体力つまり抵抗力もありました。
風邪をひいて学校を欠席すれば勉強が遅れてしまいますが、私は無遅刻無欠席だっただけではなく、厳寒の真冬でも半ズボンで登校し、それでも全く病気にかかりませんでした。これを、下克上に活かさない手はないですね。
当事、小学校2年か3年の頃には、既に勉強のできる子とできない子の差がついてきたと思います。今より勉強のペースが速かったからです。当然私はできる子グループ入りしました。
しかし、できる子グループ入りしたことで満足する私ではありません。目的は下克上ですから、できない子をさらに蹴落とさないといけません。テストは100点を獲るだけでは勝利と言えないのです。
そのために実行したのが、鉛筆バシン!作戦です。
テスト開始と同時に、疾風のように回答を済ませ、見直しも済ませた私は、
勢い良く鉛筆をバシン!と机に打ち付け、そして、ふー!と大きな息をつくことにしました。そのバシン!と ふー!が教室中に響くのが恒例でした。
住吉は、もうできたのか・・・
これにより、できない子グループが総崩れになるのは勿論ですが、できる子でも、点数を落とした子がいただろうと思います。
今思えば、申し訳ないことしたものです。
勉強の結果、慶應中等部に受かったのに、ヒーローという感じではなく、今ひとつ人望が無かったのは、この鉛筆バシン!作戦のせいなのかなと思います。
私の人生は、こういう状況からスタートしました。私が、人格についてお褒めいただくようになるには、相当先のことです。この365日記念スペシャルは、六夜続きますので、おヒマでしたら、おつきあい願います。
序夜は、これにて。
追伸
3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて360日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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