気楽な稼業②

 1/30に実施した、「ちんや すき焼き通検定」に合格した方から予約のお申込みがありました。ご結婚記念日なのだとか。

 ほほお。でも、今だけですよお、ラブラブなのは!じゃなかった、間違えた、お幸せに。

 さて、話しはうって変わりますが・・・

 キャンセル・ポリシーは無いの?とよく聞かれます。

 在りませんし、今後も作りません。

 なぜって、キャンセルに到る事情は、ケースにより・人により千差万別で、簡単な「ポリシー」や規約ではとても仕切れないからです。

 当方に重大な実害があるケースでも、キャンセルする事情が、やむを得ざる気の毒な事情で、人情として、

「ここで金を請求したら、こちらの気持ちが落ち着かない」というケースがある一方、実害の小さいケースであっても、

「こんな身勝手で無礼な人間を、世の中にノサバラせてはおけない!」と思うケースもあります。後のケースでは、ダンゼン戦います。

 裁判でも量刑は「懲役1年〜15年」とか、結構幅があって、量刑に「情状」が酌量されますから、わたしも「情状」により、ケースごとに対応させていただいています。簡単な「ポリシー」で仕切れるものとは思っていません。

 と、書くと私が無用にキビシいように思うかもしれませんが、実際は、

①「申し訳ない」の一言があって、

②予約日を他の日に振り替えて下されば、

私は基本的にそれ以上争わないですね。重病とか大怪我で振替え日がすぐに決められない時も、

「必ず直して、食べに行きます!」という一言で、それで結構です。

ーそう言われれば、こちらも金を請求するより、「頑張って下さい!」とか「お大事に!」と言いたくなります。

 上に書いた①と②は、そんなに難しくないですよね、ところが、これが出来ない方が実に多いです。「申し訳ない」と言うと、自分の非を認めたことになる⇒賠償義務を負ってしまう、という発想なのでしょうかね。

 それが理由で、人間の約束が軽く扱われるのだとしたら、イヤな世の中ですね。

 自分が不始末をした時こそ、人間性を発揮して、事態を収拾する場面だと思うのですけれど、今時はその逆で、人間の性悪説の面が露出してしまうケースが少なくありません。

 料理屋稼業では、人のそういう面も毎日拝見します。

 「気楽な稼業」と来たもんだ! それっ。

追伸

 3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も、最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて354日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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Filed under: ぼやき部屋,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)