地場産業
先日、小学校のPTAの方が「ちんやメンバーズカード」に入会されました。記念日は「子供の入学式の日」。ほお、そういう記念日がありましたか。
記念日割引を使って、PTAと先生方の歓送迎会を「ちんや」でして下さるとか。有り難いですね。さて、
2/17に東京商工会議所台東支部の評議員会に出席しました。
商議所ですから、いろいろな業種の社長さん達が一同に会しておられましたが、歴然としていたことがあります。それは、
・観光関係の社長さん達の、鼻息の荒さ
⇒スカイツリーとパンダで、イヤでも客が来るぞ、どうしよう!!
・一方、地場産業関係の社長さん達の、景気の悪さ
⇒市場規模がピーク時の3分の1になった・・・
廃業が多く、企業数がピーク時の6割になった・・・
生産現場が丸ごと中国に移転して、国内は空洞化したが、そうしたら今度はインドやベトナムに追い上げられはじめた・・・とか。3番目は景気と言うよりは、経済構造の変化ですが、いやはや、大変なことです。
弊社は観光業界に身を置いていますので、当然、鼻息の荒い方に入るのが普通かもしれませんが、私個人の気分は、どうも違います。
そもそも私は、地域の方々にすき焼きを召し上がっていただきたいと思っています。それも、できれば親子・孫・曾孫と代々、ご家族お揃いで、お越しいただきたいと思っています。
正月・お彼岸・花見・祭り・花火・お盆・そしてまた秋のお彼岸。お孫さんの誕生日。お爺ちゃんの還暦。そういうご家族の思い出の中で商売をさせていただくのが、私の理想形です。
そういう風に使って下さる方々と言えば、地域の地場産業の方々ですよね。
だから、どうも私の気分は、景気の悪い皆さんの気分に添ってしまいます。
ご観光の方も、勿論大事ですが、そういう方は今時たいていネット経由です。浅草へ行った経験のない中で店を探すわけですから、ネットのランキングなどを調べて見えているのだと思います。
味を表現できない、ネット情報に基づいて行動しておいでの方には、ご満足いただけない場合が当然あります。その点が、お爺ちゃんが「ちんや」が好きで、自分も2才の時から来ている、という方とは、どうしても違います。
だから、私は地場産業の再興を心より祈念しております。
あ、でも、ネットはネットでも、このブログを読んで見えた方は別ですよ。
ブログ読んで来ました!とか、できれば、
毎日読んでます!とかいう方に来ていただくのは、それはそれで、私の理想形の商売です、ハイ。
そういう方、是非是非お声かけ下さい。
追伸
3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。
本日も、最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて357日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。