ピザブラック

うーん、エンケンさん、大胆ですねえ、そのCM。

大胆を通り越して、大丈夫なのかなあ?!と思ってしまいますよ。

エンケンこと遠藤憲一さんには、このブログの2012.11.3号に書きました通り、雑誌『東京カレンダー』の取材で一昨年の冬に弊店へお越しいただいたことがあります。「色気漂う大人の町歩き本」というタイトルの通り、色気を漂わせてすき焼きを召し上がっていただきました。

弊店で撮った写真が本の表紙に成って嬉しく思いましたが、そのエンケンさんが今出ているCMがとても大胆です。

そう、ピザ宅配のP-la社のCMのことです。

そのCMにはP-laさんの同業でブラックなピザ屋が登場します。社名もそのまんま「ピザブラック」という社名でエンケンさんは、その会社の社長なのです。

「ピザブラック」社は「とにかく材料テキトー、調理もテキトー、クレームが来たらスルー­という利益追求を第一としているピザ会社」という設定。

いやはや、同業他社をブラックと表現するとは!それもテレビCMの中で。

今までも外食産業をブラックと表現することはありましたが、それは労働者の立場から言うことがほとんどで、同業をブラックとは言いませんでしたね。

私なども、このブログで外食産業を批判することはありましたが、さすがにブラックとまでは書きませんでした、小心者なんで。

それに「ピザブラック」社のエンケン社長の部下たちは、なんだか楽しそうに働いていて、ちっとも疲弊していません。これまで言われて来たブラック企業と少し違うような・・・

そんな大胆な役どころにエンケンさんを起用したのは、たしかにバッチリのキャステイングとは思いますが、そんな所に感心してはいけません。

広告主のP-laさんは、自社がホワイトであることに余程の地震がある、イヤ自信があるのですねえ。

うっかりするとブラック批判が、方向を変えて自社に向かって来かねませんから、小心者の私には、そういうことは言えません。

たしか東京の大雪の日にも営業を強行なさって、危険な雪道にカートを発進させておいででしたけど、あれってブラ・・・いや、あんまり良いことじゃないと思うんですよね、私は。

ともあれ、あのCM、私なんかには到底出来ない芸当です。

 

追伸

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

 「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。

<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

お求めは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.533日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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超空気読めねえじゃん!

人類というものは発明した利器を上手く使いこなせないもののようです。

銃が在れば人を殺してしまいます。

原発が在れば放射能を漏らしてしまいます。

SNSが在れば人の悪口を書いてしまいます。

昨今Twitterなどと申す物を使ったせいで、自分の人間関係を決定的に壊してしまう人が後を絶ちません。所謂「バカッター」事件のことです。

今回の事件はニュースキャスターの草野仁さんが渦中の人です。

草野さんが「関東地区に台風が近づいている日のこと、帰宅が遅くなったために家族と食事しようといつも行ってる店に電話をし、「今日、こういう状況ですけどもやってますか」と確認した。店側が「大丈夫。やってます」というので出かけ、小一時間ほどで食事を済ませ、帰宅した。」

そうしたら、お店のアルバイトの女子大生がTwitterで、

「このすごい中、草野仁 来たんだけどどう思う?マジあいつ馬鹿なの?超空気、読めねえじゃん!おかげさまで、あたしはピークん中、帰宅中なんだけど!あのじじい恨む!」

~うーん、これは実に酷いですな。このツイートがネット上で拡散された結果、

草野仁さんと店

店とアルバイト

の関係が壊れたのは勿論、これだけの酷い言動が世間に知れたのですから、

女子大生と周囲

の人間関係も今後まず平穏ではいられますまい。

自分のフォロワーなど何人もいないのだから、何を書いてもバレないだろう、という考えが甘いのです。以前の「バカッター」事件では、バカ主の素性が暴かれてネット上に公表されてしまい、学校にも行けない状態に成ってしまったことがあると聞きます。

こういうことが頻発しますので、私も芸能人とか政治家とか有名な人が店に見えると、どうしても気になってしまいます。

勿論「バカッター」は禁止しておりまして、その禁令をスタッフが護ってくれることを信じていますが、気にならないと申せば嘘になります。

悪天候の日にどのように営業するかの判断も、今後はTwitterのせいで難しくなっていくのでしょうね。

営業続行を決定した場合、決定した店長を批判するのなら、内部の問題だけで済みますが、今回のようにお門違いにもお客様を批判したとなると大問題に成ってしまいます。

利器は発達するのに、人間精神はむしろ後退しているのですから、人類がSNSを上手く使うなどということはよほど難しいと思わざるを得ません。

トホホですねえ。

 

追伸

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

 「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。

<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

お求めは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.532日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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前句付け

川柳は浅草新堀端の竜宝寺門前町の人でした。現在の住所で言うと元浅草3丁目です。

え? 川柳って人の名前だったの って?!

そうですよ。本名は柄井八右衛門、雅号は柄井川柳(からい・せんりゅう)と名乗っていました。生年は1718年で没年は1790年です。

ただし川柳の生前は、川柳の文学のことを「川柳」とは言わずに「前句付け」と言っていたようです。

連歌で、下の句七七に対して前句五七五を付ける「前句付け」が独立したものだったそうですが、そんな風雅なものが当時は大流行していたのですね。川柳が主催した1762年の句合には1万句以上が集まったそうです。

元々の川柳の持ち味は「うがち・おかしみ・かるみ」とされ、機知に富んだものでした。しかし初代川柳の没後、やがて「柳風狂句」と改名、言葉の表面的面白さを競う娯楽へと化してしまった、と評価されています。

現代でも「サラ川」や「下川」(=トリンプ社が主催する「下着川柳」)のように、むしろ「狂句」と言った方が良いと思えるものが、やはり「川柳」と言われていますね。あれは「サラ狂」「下狂」と言った方が相応しい感じがします。

それでも「川柳」なのは、「狂」の字が、精神疾患の患者さんに対する差別を連想させるので現代では使いにくいという事情があるのかもしれません。

さてさて、そんな中昨年弊社で開催しました「すき焼き川柳コンクール」の句が、川柳に入るか、狂句に入るのか、無粋な私には判定しかねますので、皆さんにはこちらを見ていただいて、御自分で判定していただきたいと思いますが、そういう微妙な議論は今日はさて置きまして、実は、私はその「川柳」を刷り込んだ包装紙を創っているところです。今まさに印刷中でして、本当に店でそれを使います。

デザイナーのWT辺さんが、だいぶ凝ったものを創って下さいました。

凝った分時間がかかってしまいまして、昨年の11月に集めた川柳がようやく活きます。

さらに!今年は今年で川柳を募集して、来年版の川柳包装紙をまた作ろうと思います。包装紙の裏面が投稿欄に成っていて、それを使って来年用の投稿ができるのです。

こんな包装紙は、あまり無いと思いますよ。

その第一号が、来週5/16三社祭の日にお目見えします。お楽しみに。

 

追伸

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

 「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。

<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

お求めは、こちらです。

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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(お知らせ)「ちんや」の厨房を見学したい方・調理体験をしたい方へ

<「ちんや」の厨房を見学したい方・調理体験をしたい方へ>

*「ちんや」は、ものづくりや食品産業に興味をお持ちの、生徒さん・学生さんの社会科見学・調理体験を歓迎しています。私たちがどのようにして、安全で美味しい料理を調理しているか、是非一度ご覧下さい。

*すき焼きについて平易に解説した、小冊子「すき焼き 百科」を差し上げます。(小学校高学年の生徒さん向けに書かれています。)

<厨房見学>

・所要時間:1時間程度

・定員2~10名様

・参加費:無料

<調理体験>

・実際に肉をカット・盛り付けししていただき、後でその肉を、「ちんや」お座敷にて召し上がっていただきます。(肉のお持ち帰りは、できません。)

・所要時間:2時間程度

・定員:2~5名様

・参加費:お一人様4700円(税サ込)をいただきます。

<見学・体験共通の注意事項>

・受入日は火曜日をのぞく、平日に限らせていただきます。(平日であっても、浅草の催事日に当たった場合は、見学・体験をお断りする場合があります。)

・入室前に健康状態をチェックさせていただきます。(健康状態によっては、見学できない場合があります。)

・履き替え用の靴下をご持参下さい。また「ちんや」側が用意した、衛生的な白衣や帽子を着用していただきます。

・食材や機材には決して無断で手をふれないようお願いします。
・鋭利な機材がありますので、怪我等にご注意ください。無断で機材に手をふれた場合のお怪我につきましては、株式会社ちんやでは責任を負いかねます。

・このプログラムは、生徒さん、学生さんを対象にしたものです。その他の目的でのご利用はご遠慮ください。マスコミ等メデイア関係の方は、このプログラムを利用せず、別途お申込み下さい。

<申込み方法(見学・体験共通)>

*見学・調理体験ともに必ず事前予約が必要です。(完全予約制です)

・希望日の7日前までにお申込み下さい。

・FAXにてお申込み下さい。

①まずは電話にて「見学(または体験)の申込み用紙が欲しい」とご請求ください。

②こちらから申込み用紙をFAXしますので、ご記入の上お戻し下さい。

電話番号 :03-3841-0010

FAX番号:03-3841-0910

・送信後5日以内に必ずこちらから、確認の連絡を入れさせていただきます。確認の連絡がない場合は、お手数ですが、お電話下さい。

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持続可能な観光経済

観光名所を創るって、そんなに簡単ではないですよ。

「世界文化遺産」への登録が確実となった富岡製糸場に観光客が殺到しているそうですが、「文化遺産」がイキナリ名所に成ってしまって大丈夫なのか、私は心配ですね。

報道によりますと、観光客は「普通に歩いてるつもりでも、車をよけなくちゃいけないから、ちょっと危ないなと思いますよね」

また駐車場は午前10時には満車になるところが見られるとかで、観光バスの運転手は

「昔ながらの道に入ってくると。道路自体は狭い。駐車場をきちっと整備してくれれば」と話しているそうな。

で、富岡市役所は早速対策に乗り出す方針だとか。

観光客が増えれば、市が豊かになるから、対策費用や施設の維持費用も出せるようになる、と市や関係者は期待しているだろうと思いますが、そんなに簡単ではないですよ。

上手く行っていない例として「日本のマチュピチュ」「天空の城」こと竹田城があります。観光客がちっとも金を使ってくれず、城を荒らすばっかりだからです。

竹田城は非常に不便な場所だから、商店街が創りにくく、観光客が金を使うところがないのです。市内には団体客が泊まれる旅館もほとんど無いのだとか。

客は観光バスでやって来て、城を見たらチョッキいや直帰してしまうようです。

富岡がそうならないことを願います。

観光客が確実に金を使い、その金が施設維持へ廻る仕組みを構築すべきです。それが上手く出来ないのなら、むしろ観光客なんて、受け入れないことです。

浅草寺だって元々は観光名所ではなく、信仰の対象でした。

しかし結局は観光名所と成りました。そして観光客に確実に金を使わせています。

寺は周辺の、かつて塔頭(たっちゅう)が在った土地を民間の商人に貸し付けて、土地代を徴収していて、その経済が寺の文化財の維持費に充当されています。

おお、そうか、商店街を創れば良いのか、ですって?!

甘いですな、富岡の皆さん。

立派に商店街が出来ても、売られている商品のセンスが悪く、売られている料理がマズければ×ですよ。

観光客とは、そんなに甘いものではなく、タダで観られる所には喜んでいきますが、有料の所やマズい所には入りません。金を使わずに地元民に迷惑だけかけて帰って行く人が多数なのです。

そういう迷惑をいかにミニマムにして、逆に金を使わせるかこそ、最大の課題です。今時はそれを「持続可能な観光経済の構築」と言うそうです。

浅草にだって、ただゴミだけが多く残され、観光客が買うのはコンビニ弁当ばかり、という催事があります。その催事については「持続可能な観光経済」が構築できていないのです。

これから苦労しますよ、富岡の皆さん。

追伸

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

 「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。

<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

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大型連休

ゴールデンウィークとは申すものの、正式に祝日なのは4/29と5/3-5/5だけでありまして、

後は曜日の加減で連休が「大型」なのか、そうでもないかが毎年変わります。

一観光業者としましては、曜日の加減で売り上げが増減してしまうので、実に予測に困る時期です。

今年は5/3-5/5の中に日曜日が入って玉突き振り替えとなり、5/3-5/6が4連休=大型になりました。

しかし4/29には日曜が絡むことはなく、しかも、その後に4/30-5/2の3日間の平日が入ったために、そこに休みを取ることが出来た人は少なかったろう、と思います。結果、前半はサッパリ盛り上がりませんでした。

間の平日は普段の平日よりヒマでトホホでした。

この連休をもっと大型にするため、かつて「メーデー」を祝日化しよう、という話しがあったようです。

5/1のメーデーが祝日化されれば4/29との間に挟まれた4/30が休日になり、さらに5/1と5/3に挟まれた5/2まで「国民の休日」となり、結果なんと4/29から5/5まで7連休とゴールデンウィークが大型化するからですね。

しかし「勤労感謝の日と趣旨が重複するメーデーを祝日化する必要がない」

「金融市場が長期間開かれなくなることが懸念される」とする意見が出たとかで、実現には至っていません。

まあ、横文字の「メーデー」を日本人の祝日に、というのは難しいでしょうね。

ともあれ、今年のGWの結果ですが、事実上の初日の5/3が一番忙しく、忙しいのは5/4-5/5だろう!と予想していたウチの店は慌ててしまいました。

皆さん、前半休めずに、4連休を待ちわびていたんですかねえ。

毎年、実に予測に困る時期です。

追伸①

弊店の定休日は火曜日ですが、本日は祝日に当たりましたので、臨時営業いたします。どうぞ御利用下さいませ。

追伸②

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<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

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手摘み山菜

5月に入りまして、変わりざくが変わりました。

5月ですので緑色のものです。

「信州の、手摘み山菜盛り合わせ」を召し上がっていただこうと思います。勿論すき焼きに入れて。

「盛り合わせ」としか表記していないのは、本当に手摘みなので、収穫日によって内容が変わってしまうからです。

最初の週は、山セリやカンゾウ、シャクが長野県安曇野市から直送されてきております。

セリは猪鍋に入っていることがよくあり、両国の「ももんじや」さんでも鍋に入っていました。その他の野菜は初挑戦ですが、

カンゾウはユリの仲間で、甘みが少しあり、シャキシャキしています。地元では酢味噌にすることが多いそうですから、しゃぶしゃぶに良いかもしれません。

シャクもセリの仲間で、セリのような良い香りがします。おひたしや天ぷらにされることが多いようです。シャクの葉や根茎を陰干ししたものが消化不良の薬として食すことあるそうで、肉と一緒に食べるのは良いかと思います。

山草の爽やかな苦味は、野山が芽吹く、この時季独特のものですね。

山里の遅い春を お召し上がり下さい!

なお、このように内容が仕入れ・在庫状況で毎日変わりますので、事前のご予約は承ることができません。悪しからず、ご了承願います。

追伸①

弊店の定休日は火曜日ですが、明日5/6は祝日に当たりますので、臨時営業いたします。どうぞ御利用下さいませ。

追伸②

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

 「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。

<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

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叱られる

全国の社長さん、貴殿の部下がこんな↓事件を引き起こしたら、どうなさいますか?

・貴殿の部下はデパートの催事を企画しています。各地のパン屋さんを集めた催事を企画したのですが、人気のパン屋さんから出店を断られてしまいました。しかしチラシは、その店が出る前提で出来上がってしまいました。それで出店交渉が不調だったと言い出せなくなり、なんと、別のパン屋さんのパンを、人気店のものであるかのように偽装して出品してしまいました。あらら。

・貴殿の部下は旅行会社のツアコンです。修学旅行用のバスの手配を忘れてしまい、直前にそのことに気づいたのですが、あいにくGW連休中で、どうしてもバスが手配できません。そこで、なんと、「修学旅行が実施されれば自分は自殺する」と生徒さんが書いたかのように偽装した手紙をデッチ上げて、学校に送りつけました。あららら。

以上の2件は、この日本で今年の4月下旬に起きた実話の事件です。

そんなウソがバレない筈がないのですが、とにかく、この二人の人物は、自分の不手際が発覚して叱られるのが怖くて仕方なかったようで、「怖い」の一心で、このような破天荒なことを仕出かしてしまったようです。

信じがたいですが現実です。全国の社長さん、貴殿の部下がこんな事件を引き起こしたら、どうなさいますか?

そんな社員を雇わないよう、ウチの会社は採用の時点で気をつけているよ!と言いたいですか?

いやいや、2つの事例とも零細企業ではなく、それなりに採用面接を経て採用していたみたいですよ。

頭が悪いのではなく、心が弱いだけなので、面接を通る可能性がありますよ。

だいたい今時は教育がおかしんだよ!教育改革をすべきだよ!と言いたいですか?

ご尤もです。生徒にダメなものはダメとキチンと伝え、もしダメなことをやってしまったら、その時の身の処し方もキッチリ教え込む学校を作るべきだと、私も思います。

そのように逆に「厳しさ」を「売り」にして生徒を集めれば、不人気どころか、大勢の生徒さんが集まるのではないか、私もすき焼き屋でなければ、そういう学校経営をしてみたいなあと思ったりしますが、まあ、しかしそんな学校がすぐ出来る筈もありません。

だから、貴殿の会社が、こういう部下を雇ってしまう可能性はありますよ。どうなさいますか?

即刻懲戒解雇にしますか?

2件とも立派な犯罪で、会社の信用をここまで傷つけたのですから、可能でしょう。

しかしです、その部下は二度と再起できないでしょう。前職の解雇理由がこれだと知ったら、まともな会社が次に雇う筈もなく、食いっぱぐれるか、あるいはアングラ・ビジネスの世話になるしかないでしょう。

結局その部下は闇社会に身を沈め、そして貴殿の会社の信用回復も難しいでしょうな。お疲れ様です。

そんな中、私も社長なので、心の準備をしておくことにしました。

叱られることを怖がるな、社内の風を通そう、と言っても、とにかくここまで心が弱いとなると、今後は理解しがたい事件が起こるかもしれません。

こういうことがもし起きたら、最終的には解雇も仕方ないかもしれませんが、チャンスは与えようと私は思います。

チャンスとは謝罪と再起計画作成のチャンスです。

ご迷惑をおかけした全ての方に誠意が伝わるように謝るには、どのようにしたら良いか、考えさせ・実行させます。

再起計画とは例えば、毎朝・毎晩仏壇の前で「今後決して嘘はつきません」と唱えて⇒その様子を動画に撮って⇒社長に提出するとか、そういうことです。

そこまでやって、それが出来なければ、その時は仕方ないですね。

ともあれ、叱ること・叱られることに、人々が慣れていない社会が到来したようです。

滑稽な事件が起こるのですね、この社会では。

追伸

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排除の理由②

昨日の話しを続けたいと思います。正直多少エキサイトしております。

朝日新聞が4/28号の1面と社会面を大きく割いて掲載した「排除の理由」という記事は差別的な記事だった、と私は思います。

浅草の飲食店が外国人を差別した、という意味ではなく、新聞発行業者が飲食業者を差別したという意味です。

そもそも飲食業というものは、どんなことがあってもお客様を断るなどもっての他!という思想が、この記事のベースに在ったので、

外人を一律に断る=即「差別!」

となってしまったのだろう、と想像されます。

この記者さんは「お客様は神様です」という、あのフレーズを曲解している可能性があります。

「三波春夫公式サイト」が明確に否定していますが、

「三波が言う「お客様」は、商店や飲食店などのお客様のことではないのです。」

「しかし、このフレーズが真意と離れて使われる時には、例えば買い物客が「お金を払う客なんだからもっと丁寧にしなさいよ。お客様は神様でしょ?」と、いう感じ。店員さんは「お客様は神様です、って言うからって、お客は何をしたって良いっていうんですか?」という具合。」

「俗に言う“クレーマー”の恰好の言いわけ、言い分になってしまっているようです。元の意味とかけ離れた使われ方ですから私が言う段ではありませんけれど、大体クレーマーたるや、「お客様」と「様」を付けて呼んで貰えるような人たちではないと思います。サービスする側を見下すような人たちには、様は付かないでしょう。」

と私が読みましても至極もっともなことがサイトに書かれています。

飲食店も客も人間ですので、人間同士の常識的交際をすれば良いのです。場合によっては、自称「お客様」を客扱いしなくてもOKというのは、このサイトの指摘している通りと思います。

マナーが悪い外国人は、外国人だという理由で断るのはマズくても、マナーが悪いという理由で断ってもOKなのです。だって神様ではないのだから。

話しは、ここで多少逸れますが、三波さんの真意を紹介しておきましょう。

「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです」

つまり、芸事というものは、絶対者の存在をハッキリとイメージして、その神前に恥ずかしくない芸を披露しよう!という強い決意がなければ、決して上達しないものだ、ということを言っているわけです。

実は私も以前「お客様は神様」を曲解したことがあり、三波さんのことを残念に思っていましたが、この説明を読んで三波さんを尊敬する気持ちが持てました。

朝日の記者さんに申します、記者稼業も芸事ですよね。

あなたの神前に恥ずかしくない記事を披露しましょうよ。

追伸

ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。

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<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。

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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.525日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

排除の理由

朝日新聞が「排除の理由」という記事を連載し始めました。第一回の4/28号は、1面と社会面を大きく割いて論じていました。

私は、この記事に賛成できません。

浦和レッズのサポーター「ウラワボーイズ・スネーク」の人種差別的貼り紙と、「浅草の老舗天麩羅屋」を同列に「差別」と断定しているからです。

私は勿論人種差別に反対しますが、「浅草の老舗天麩羅屋」が入り口に「Japanese Only」と貼り紙していた意図は全く違います。

表現はたしかにマズかったと思いますが、店主の真の意図は、

マナーが悪い客は店に入らないで貰いたい、

ということです。

あるアジアの大国から来る団体客のマナーが悪いことは間違いない事実で、浅草で飲食店主が集まれば、必ずこの話題になります。

彼らに悪気があるわけではなく、自分の国で振る舞っているのと同じに振る舞っているだけなのですが、それが日本人の常識とは合わないのです。

私達は他所の土地に行けば、この場所には、この場所のルールが在るに違いないと考えて、なんとか合わせようと努力しますが、彼の国には、そう考えない人が多いようです。

実際に先に待っている人を勝手に追い抜いてしまったりします。

団体がイヤなら、最初からそういう予約は断れば良いのでは?と思う方もおいででしょう。しかし彼らは予約を断ってもフリーで大勢でやって来ます。ツアコンの一人だけが順番獲りをして、「18ニンね!おネガイシマス!」と言って来ます。

いきなり18人は困りますよ。それに18人なら18人全員が並んでくれないとダメですよ、とこちらが申しますと、日本語が分からないフリをして、

18ニンね!18ニン!

ですから店側としては実に困るわけです。

店にはマナーの悪い客を断る権利があります。これは基本的人権のごときものです。

しかし、まあ、その表現が

Japanese Onlyだったのは、なんともマズかったですねえ。

ご主人は、今度から「Japanese Language Only」にするよ。差別のつもりはないよ、と新聞記者に語ったそうですが、これではマナーの良い多数の外人さんを断る結果になってしまいます。

誰かに相談すれば良いのに!

と思います。

マナーの悪い客を断るのは差別ではありません。

大変面倒ですが店内のルールを書いた紙を用意し、さらにそこに、もし違反したら出て行って貰うぞと明記して配るとか、商店連合会や料飲組合に相談してくれれば、既に色々ノウハウは在ったのですけど、天麩羅屋さんは怒りにまかせて、やってしまったのでしょう。

そして、それをおそらく内心百も承知でありながら、大手新聞の1面に載せた、というところに私は「違う意図」を感じるのです。天麩羅屋の件を利用してやろう、という意図を感じます。

だいたい、朝日さんという750万部を発行する大手メデイアが、一商店主に攻撃を仕掛ける、ということは公平性の観点でも良くありません。相手は力を持った政治家や官僚ではないのです。

闘う相手を全く間違えていて、不公平だと思います。

今後はこうした悪意の応酬が浅草に及んで来ませんように。

南無観世音菩薩。

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.524日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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