マツタケの里
ああ、あそこの地名は能勢町と言ったのですね。
大阪府の地図の、一番上に飛び出している部分のことです。
その能勢町ではマツタケが名産で、
「30~40年前は山の中にござを敷き、すき焼きを楽しんでもらった。座っていても手が届くところにマツタケがあった」そうです。
能勢町は府の最北端に位置していて、町内全域が標高200m~500m。大阪市内とは5~6℃気温差があるそうです。
で、「大阪の軽井沢」「大阪の北海道」「大阪のチベット」とか呼ばれるそうです。
軽井沢とチベットは、かなり違うよねえ、と思いますが、それはさて置きまして、今日の本題はマツタケすき焼きです。
これは当然美味しいのですが、難点は勿論マツタケの値段が高いことです。
報道によりますと、この大阪のマツタケも絶滅の危機にさらされているそうなのです。
与謝野晶子も幼いころ、「取っても取ってもある」とマツタケ狩りに興じたそうなのですが、残念なことです。府は、
「府レッドデータブックを改訂し、菌類を対象に追加して今年3月に発行された。マツタケは近年発生量が激減。専門家らの評価で「府内で絶滅の危険が増大している種」を意味する「絶滅危惧II類」とされた。」そうです。
ござを敷いてマツタケすき焼き
~やってみたかったですねえ。
追伸
ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。
「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。
<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。
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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。