ふるさと納税
うーむ、そういう所で肉を買っていたんですかあ。
伏兵とはこのことですねえ。しかも、相手は親方日の丸・・・
さてさて、その日の丸の相手とは「ふるさと納税」を実施している自治体です。全国で1500以上在るとかですが、その中には納税の「御礼」として肉を贈ってくれる自治体もかなり在るようです。既に、
「お得な「ふるさと納税」ランキング~牛肉編~特典に「牛肉」がもらえるコスパ最強の自治体は?」
というものがネットで公開されています。
1位:北海道鷹栖町の鷹栖牛。1万円の納税に対して→肉1kg
2位:山口県美祢市の秋吉台高原牛。1万円→1kg
3位:兵庫県宍粟市の宍粟牛。1万円→850g
4位:神奈川県南足柄市の相州牛。1万円→800g
5位:山口県山口市の徳地黒毛和牛。5000円→300g
肉の他にも、米や野菜など産物ごとにランキングが行われています。自治体同士の競合で「御礼」のお得度が増す傾向にあるとか。
え? 自分の出身地でなくても納税できるのか って?!
遅れてますねえ、まったく。
この制度は要するに、何でもアリなんです。
自分が食べたい物を「御礼」として贈ってくれる自治体をネットで探し出して、そこにネットで申し込めば良いのですから、「お取り寄せグルメ」同然です。
なんだかなあ、です。
実は、この「納税」は正確には自治体への寄付金で、確定申告の際に、その金額を申告すると⇒所得から控除され⇒自分に課税される税額を少なくすることができるようです。勿論限度額はありますが。
だから、その人が現に住んでいる自治体側から見ると、新手の徴税逃れと言えます。台東区に限っては地元を愛する人ばかりですから、あまり心配はないと思いますが、東京近郊の住民意識が希薄な市では税収が減るかもしれませんね。なんだかなあ、です。
まあ、自分の所得を自由に処分することは国民の権利ではありますけどね。
なんだかなあついでにもう一つ申しますが、こと肉に関しては、生産者だけでなくて流通業者や小売業者の役割が大きいです。
丁寧に屠殺したのか、何日目に脱骨したのか、熟成期間は全部でどの位とったのか、とかを自治体が塩梅できれば上等ですが、まあ、どうなんでしょうかね。
おおかた地元の業者に丸投げでしょう。
悔し紛れではありますが、一応、情報としてお知らせまで。
追伸
ムック本『江戸っ子に学ぶ! 浅草本』に載せていただきました。ありがとうございます。
「枻(えい)出版社」刊行、エイムック2855。
<内容>浅草寺を中心に発展してきた“浅草”は、江戸の文化と今が混在する街で、歴史とグルメと情緒を肌で感じる場所がそこかしこにあります。100年、200年と続く老舗のうなぎ、どぜう、そば、天ぷら、すき焼など和のお店をはじめ、絶妙の味を伝える洋食屋さんや女性にとって嬉しい甘味処など目白押しです。いっぽう、かっぱ橋周辺に足を伸ばせば、木札や手ぬぐい、櫛といった職人の技が織りなす伝統の工芸品に出会うことができます。そこで本書は、浅草をまるごと楽しむために「食・技・遊・祭」の4つを徹底的に紹介しました。また巻頭では、浅草在住のたいとう観光大使をつとめる、なぎら健壱さんといとうせいこうさんに登場をいただき、浅草の魅力を語っていただきました。
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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.534日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。