豪い

 予約のキャンセルの電話を聞く時、関西弁で、

 えらい、すんません!

と言われると、なんか、そんなにイヤな気がしないから不思議です。

 実は「関東に行ったら関東風のすき焼きを食べてみたい」という関西の方が弊店へ見えることは多く、自然と比例してキャンセルもあります。その時聞くのが「えらい、すんません!」です。

 一方同じ意味の関東弁の、

 どーも、すいません!

と言われると、なんか、軽くキャンセルされた感じで、

 ちぇ!

と思ってしまいます。だからと言って、

 申し訳ございません!

と言って欲しいわけでもないんですね。「申し訳ございません!」は公式な謝罪表現ですから、当日キャンセル・前日キャンセルの場合なら、その位言って戴いても違和感ないですが、ずっと先の、日が迫っていない予約の場合に、お客様から

 申し訳ございません!

とまで言われると、

 そこまで謝らなくて良いのに!

と思ってしまいます。

 要するに、関東には「どうも、すいません!」「申し訳ございません!」の中間がなく、関西弁は「えらい」を使うことで、軽い表現に重みを与えているわけです。

 で、この場合の「えらい」の漢字は「偉い」ではなく「豪い」なのだそうです。

 へえ~

 「豪い」は偉いですね。

 浅草でも使おうかな、と思っています。

 豪い、すみません!

 変ですかね?

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて905日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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新名所

 夏休みも後半戦ですね。

 弊店は、9/3-9/7に休ませていただく予定でして、8月中は通常営業しています。

 さて、Yahooに、

 東京新名所を効率よく回る方法

 2泊3日の貴重な夏休みを有意義に過ごすプラン

という記事が出ていました。

 あいかわらず日本人の休みは2泊3日なんだねえ、と嘆息しつつ、それはさておき、「新名所」がどこか気になったので、クリックしてしまいました。

 で、その内容は、

<1日目>

JR東京駅 → 東京スカイツリータウン(東京スカイツリー、東京ソラマチほか)

<2日目>

浅草(隅田川・東京湾クルーズ) → お台場海浜公園 → ダイバーシティ東京プラザ・ガンダムフロント東京 → レゴランド・ディスカバリー・センター東京

<3日目>

東急プラザ表参道原宿 → 渋谷ヒカリエ → 横浜もしくは三井アウトレットパーク木更津 → JR東京駅

 お、浅草が入っているぞ、しめしめ、と思って記事を読み進むと、

「2日目の目的地は、お台場。子供も楽しめる屋内型エンターテインメント施設と、日本初上陸のアメリカンカジュアル専門店などを回ってみたい。両施設は場所が近いので、効率よく動けるのもうれしいところだ。」

「スカイツリーのお膝元である浅草からお台場までは遠いように思えるが、実は“乗り換えなし”でラクに行く方法がある。隅田川を下り、レインボーブリッジをくぐり抜けてお台場海浜公園まで運んでくれる水上バス「隅田川・東京湾クルーズ」で、下町の情緒と東京の今の姿をのんびりと眺められるのも魅力だ。浅草・お台場直通ラインの場合、運航時間は約50分で1日3便(片道)・・・」

 ???

 浅草については、何も記載無し・・・ですかね。

 浅草は、水上バスへの乗り継ぎ場っていう位置づけなんでしょうか。なるほど、良くわかりました。

 「・・・」ですが、浅草のことはさて置きまして、この手の記事を読んでいていつも思うことを、ここで書いてみますが、

 だいたい、「名所」「名物」ってなんでしょう。「新名所」「新名物」ってなんでしょう。

 単に最近できた所・最近できた物ですかね?

 ネットや雑誌を見ると、この記事のように、単に最近できた所・最近できた物を紹介しているだけの記事が実に多くて残念です。

 原因はハッキリしています。情報が安いんです。

 ネットの普及で情報の値段が限りなくタダに近くなりました。だから、ライターという稼業に正当な報酬が出にくくなったのです。

 情報が溢れる一方で、その質は劣化していると言わざるを得ません。特にグルメとかレジャーの業界で、そういう傾向が強いですね。

 できましたら、皆さん、残り少ない夏休みに行く先は、ネットで決めず、本屋さんに行き、そこで売っている本に載っている場所に決めてみませんか。

 休みなんだから、本屋さんに行く時間もとれましょう。

 まあ、尤も、最近は自費出版と売り本の中間みたいな本も在りますけどね、それでも、

「本屋さんで売っている本に載っている場所」

~それを、私は一つの基準にしたいと思っています。

 安い情報にはウンザリですから。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて904日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

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勇気の代金

 熱心なオリンピック・フォロワーではない私ですが、今回は結構観てしまったような気がします。

 オリンピックが盛り上がると、商売に悪影響が出るのですが、それでも結構観てしまったような気がします。

 観てしまった理由は、ハッキリしています。

 個人だと勝てないのに、団体になると勝てる!という、あの、日本人の傾向です。

 抱き合って喜び合う選手達の画像を観て、泣けない人は少ないでしょう。個人戦で敗北して、悔しがっている画像を観た後だけに、なおさら泣けますね。

 選手から勇気を貰った、という人は多いと思います。

 ところで、ここでお尋ねしますが、その貰った勇気の代金はいくらですか?

 勇気を貰い、感謝の気持ちを抱いたのなら、それを具体的に表現しないといけませんし、実際表現したい⇒どうしたら良いのだろう?と思った人は多いはずですが、それが上手く出来た方は、どの位おいででしょうか。

 ツイッターに、

 感動した!!!

って書き込んでも、儲かるのはツイッター社と、そのスポンサー企業だけですよね。それだけじゃあ、ダメです。

 報道によれば、今回大会に当たっては、結構な額の、我々の税金が「強化費」として投じられていたそうで、それが勝因なのだそうですが、

 知ってましたか?そのことを。

 一般財源の中で徴収されていて、それをどこかの政治家と役人が配分して⇒それで勝ったとしても、大して嬉しくないですよね。

 やはりスポーツ振興の特定財源があった方が良いと思います。財源として、何か特定のモノを買うと、消費税が普通のモノより1%余分にかかって、その1%が「強化費」として投じられる、そういう形にして欲しいと思います。

 牛肉だけ消費税率を6%にしても構いません。

 メダリストの皆さんが、TV-CMに出演して、

 肉を食べましょう!そうすれば、私達がもっと勝ち進めます。

と言ってくれるのなら、増税に賛成もいたします。

 文化振興のために鰻にかかる消費税を使うことにして、世界のオザワ先生に「鰻を食べよう!」と言っていただく、なんてどうでしょう。悪くないですよね。あ、勿論、小沢一郎先生じゃないですよ。 

 何度かここに書いて来ましたが、先日可決成立した一般消費税増税法に、私は反対しています。

 どうせロクな使い方をしないでしょう。この法律の施行前に総選挙がありますから、「改革せずに増税」派の議員は、その時に落としたいと考えています。

 でも、増税は増税でも、勇気が貰える増税なら賛成します。

 さらに申せば、そういう仕組み無しに東京オリンピックを招致しようとして、果たして大丈夫なんだろうか、そう思っています。

 あれ、なんだか、途中から話しが逸れたなあ。最初は良い話しだったのに。

 まあ、住吉史彦的には「ありがち」ですけどね。失礼しました。

追伸①

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両国広小路

 両国広小路で、軍鶏鍋を食べました。

 両国と言いますと現代では相撲をやっている所、というイメージだと思いますが、この辺りは、実はその昔江戸一の盛り場でした。

 その昔と言っても、かなり昔です。

 1657年の「明暦の大火」の後、両国橋両岸が幕府によって、「火除け地」とされました。「火除け」すなわち火事が延焼しない位、建物と建物の間の間隔を広げるわけですから、当然大通りができました。

 大通りですから「両国広小路」と言われるようになり、そこには見せ物小屋や商店、飲食店が軒を連ね賑わったと伝えられています。

 その名残りが老舗飲食店として、今も残っています。橋を渡って両国に参りますと、猪鍋の「ももんじや」さんとか、鶏鍋の「ぼうず志ゃも」さんなどがあります。「ももんじや」さんは、ビルの外壁に猪を吊るしていますから、知らない人が通るとビックリすると思います。

 でも歴史的には、より栄えていたのは、現在の墨田区両国つまり両国橋を渡った東詰めより、むしろ手前の西詰め、つまり現在の中央区東日本橋の辺りだったようです。

 その賑わいを復活させよう、という試みが、今行われています。特に隅田川を利用して、夏場に涼をとりつつ楽しんで貰おう、というイベントが行われています。

 それが「両国広小路桟敷(さじき)」です。

 隅田川護岸テラスの上に櫓を組み上げて⇒高床を作り⇒そこに畳を敷いて⇒宴会をするわけです。いい感じですよね。

 しかも、そこで出される料理が軍鶏鍋の名店「玉ひで」さんの鍋だと言いますから、行かない手はないですね。国際観光日本レストラン協会の仲間と一緒に行きました。

 「玉ひで」さんは日本橋人形町ですから、両国橋西詰めとは少し距離がありますが、久松町料理飲食業組合のエリア内なので、頼まれて出店なさっているそうです。まあ、細かいことは流しておきましょう。

 で、参りますと、「玉ひで」の御主人Y田さんがおいでではないですか。

 あ、Y田さん、ご無沙汰ですね、「ちんや」です!

 なんだ!住吉さん、このメンバーに入ってたの!そういうことは先に言ってよ~

 いやあ、御主人がここにおいでとは思わなかったもんですから。

 ああ、桟敷ではね、本店と同じ料理じゃなくてね、池波正太郎先生の「五鉄鍋」を再現するってことを実験的にやっててね、実験だから、自分でやってるんですよ。

 ほお、なるほどですね、この暑い中、御主人自ら大変ですねえ。

と、いうことで再現「五鉄鍋」が、「両国広小路桟敷」で始まりました。

 夏だから暑いのか、鍋の火力で暑いのか、判然としませんでしたが、最初から暑いのを覚悟して来ていますから、まあ、気になりません。

 そして鍋は、御主人自ら作って下さるのですから、当然、美味。

 良い夏の経験をさせていただきました。

 ちなみに「ちんや」があります通りも、両国と同じ事情で、「浅草広小路」と言われていました。

 現在は「浅草雷門通り」と言っていますが、「広小路」の方が、由緒があって、しかも何故この通りがひらけているか、理由がすぐ分かるので、私はそっちの名前が好きですね。

 浅草広小路の「ちんや」と覚えていただけたら嬉しいです。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて902日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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開催しました、第十二回「すきや連」④

 第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。

 今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいことでした。

(その皆さんの感激の「一言」は、8/14の弊ブログに掲載しましたので、ご覧下さい。)

 この日まず日中に貸切りバスで「米沢佐藤畜産」さんの赤崩畜舎へ。牧場を見学させていただきました。

 そして、お待ちかねの、勿論すき焼き大宴会です。

 食しまして、この日のお肉は実に結構でした。その理由を、ここで詳述しないわけには参りません。

 それは勿論難儀なことですが、今回は少し楽でした。

 「登起波」の五代目店主・尾崎仁さんが最近「米沢牛物語」という御本を出されて、そこに詳しく米沢牛のことが描かれていたからです。

 その中から、特に私が注目した点をここに書いておきたいと思います。

 さて、牛肉の旨みは、相当の期間、肥育をしませんと深まってきません。本来15~20年位の天寿がある動物なのに、それを3年以下で食べてしまうわけですから、若い時に食べていることが分かります。

 それでは味が、もの足りませんね、当然。

 肉牛生産が盛んになる前は、牛をまず農作業に使い、歳をとってからリタイアさせ、そこから太らせて食べましたから、その頃は、必然的に年齢が高く、味があったと想像できます。

 すき焼きの味付けは、その頃、年齢が高い牛にあわせて開発されたわけですから、年齢の若い牛に合うはずがありません。若い牛ではNGなのです、断じて。

 その点、米沢では、牛の月齢を「32カ月以上」とハッキリと規定しています。それ以下では「米沢牛」と呼ぶことを許さないのです。

 尾崎さんの本によれば、実際の米沢牛の平均は33カ月で、全国平均の24カ月より、かなり長いことが明らかです。当然味の深みが違います。

 それだけ長期に飼えば、餌代が嵩み、また牛が病気にかかるリスクも高まります。だから、取引単価が高くなってしまうわけで、それでもそうした牛だけを売りたい、という業者さんがいて、そしてまた、そういう牛を買って食べたい、というお客様がいてこそ、牛のブランドが維持できるのです。

 また長期肥育の間、牛が病気にかからないようにするには、丁寧に一頭一頭の様子を見ながら飼うことが必要です。生産者さんには相当な努力が要求されますから、大変と思います。

 米沢は、そこに成功している土地、と申して良いでしょう。

 さらに申せば、ただ長期間飼えば良いわけではありません。

 牛に自然なストレスがかかることが重要なようです。

 自然なストレスとは、歓談の差イヤ寒暖の差です。

 米沢は盆地型の気候であるため、夏は33℃、冬はマイナス17℃と非常に大きな差があるそうです。一日の中の差も大きいようです。

 その寒さに対抗するため、牛は脂肪をつけます。それが「サシ」です。

 さらに厳冬期になると、温度が低すぎるため、餌を食べても脂肪を付けることが出来なくなって、カロリーは体温維持のためだけに消費されます。つまり厳冬期には、脂肪は増えず、熟していくのです。糖度も上がるようです。

 しかし一年中寒いと困ります。体が大きくならないからです。

 取引価格は、大きさ×単価ですから、売る牛の体が小さくては、生産者さんは成り立ちませんね。だから、夏には太ってもらわねば困るわけで、暑さも必要なのです。

 南方の牛が短期間に大きく成るのは、暑いからです、当たり前ですが。

 では、ずーと暑くて良いのか、と言えば、勿論そんなことはなくて、夜まで暑いとバテてしまいます。そこは人間と同じです。

 その点、米沢は盆地なので、夏でも夜になる周囲の山から冷気が降りて来て、涼しくなります。

 実際、今回の「すきや連」で米沢をお訪ねしたのは、8/8で真夏でしたが、3次会まで盛り上がって、ホテルへ帰る夜道は、ひんやりしていました。

 やはり、ここは東北なんだ、そう感じました。

 ここでもやはり要求されるのは、生産者さんの努力です。暑さ・寒さで牛が体調を崩さないようにしないといけません。自然なストレスであっても、やはりストレスですから。

 今回宴会の前の日中に牧場を見学させていただきました。ですので、勿論、その牧場の場長さんを、夜の宴会に招待いたしましたが、場長さんは欠席されました。

 自分の飼った牛が出されて、皆さんに味わっていただける貴重な時間ですが、欠席されました。

 欠席の理由は、

 牛のエサやりの時間だから。

 こういう方のいる米沢は大したものだ、

 そう強く感じながら、すき焼きを頂きました。

<とりあえず今回の「すきや連」の話しは、ここまで、です>

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
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 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて901日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

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開催しました、第十二回「すきや連」③

 第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。

 今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいことでした。

(その皆さんの感激の「一言」は一昨日の弊ブログに掲載しましたので、ご覧下さい。)

 この日まず日中に貸切りバスで「米沢佐藤畜産」さんの赤崩畜舎へ。牧場を見学させていただきました。そして、お待ちかねの、勿論すき焼き大宴会です。

 食しまして、この日のお肉は実に結構でした。でも、その理由などを詳述すると、専門的で長くなるので、後日の「お楽しみ」に回します。

 さしあたって、今日は、外面的にすぐ気付く、ザクと割り下のことを書きましょう!

 まずザクのメンバー紹介です。

 ネギ、豆腐、春菊、糸蒟蒻は普通ですが、さらに、

 玉ネギ、エノキ、きくらげが加わります。シイタケはありません。

 きくらげは「登起波」さんのイチオシだそうで、仙台イヤ先代(=四代目)が大好きだったそうです。

 そのザクの内、まずネギと玉ネギをたっぷり鍋に敷き詰めます。キクラゲ・エノキも入れます。

 そして、その上に覆い被せるように肉を広げてのせます。

 ここで、特製の「タレ」(=割り下のこと)をかけ、頃合いを見て食べます。

 旨い!

 その他のザクは、後からの参加です。

 「ちんや」の場合は、先にネギだけを入れますが、他の種類のザクも最初に入れるところが違いました。

 大きく違うのが割り下です。と申しますか、「割り下」と言わないようで、「タレ」と言っていました、米沢では。「タレ」と言うのは郡山の「京香」さんでも、同じでした。

 でも、その「タレ」を、付けダレにするわけはなく、鍋の中に入れるので、機能としては我々の「割り下」と同じです。

 内容は同じではありません。味噌を入れて風味を加えてあり、甘味があり、そして濃度はやや薄めです。「ちんや」の割り下は濃くて、とても飲むことができませんが、米沢や郡山の「タレ」は、なんとか飲むことが出来る濃度ですね。

 勿論、鍋の中で煮ていけば、だんだん詰まりますから、もの足りなければ、火力で調節できます。私は、当然そうしましたけどね。

 そう言えば、米沢ではラーメンのスープも甘目で薄めです。

 すき焼きって、具材の品揃えは、全国だいたい同じですが、味覚は土地によって違いますから、そこに少しずつ土地の個性が出てきます。

 そこが面白く、醍醐味なんです。「すきや連」を続ける意味は、そこにこそある、そう思っています。

 ここで伊勢から見えた森さんのコメントを引用します。

「すき焼にゴールはないと思います。どこで食してもそれぞれの味、個性があります。日本人に生まれて良かったです。」

 森さん、同感です!

 そう思って下さる方が大勢おいでだからこそ、「すきや連」は12回も続いてきたのだと考えます。

 え? 同感は良いけど、肉の話しはまだか って?

 はいはい、いよいよ明日です。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて900日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: すきや連,すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

開催しました、第十二回「すきや連」②

 第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。

 今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいことでした。

(その皆さんの感激の「一言」は昨日の弊ブログに掲載しましたので、ご覧下さい。)

 これだけの方々が集まる目的は、勿論すき焼き大宴会ですが、お勉強もします。

 まず13時半に集合して、貸切りバスで「米沢佐藤畜産」さんの赤崩畜舎へ。牧場を見学させていただきました。

 畜舎へは防疫の観点から、無関係の人を入れたりしてはいけないのですが、各段のご配慮で、大勢での見学をOKして下さいました。場長さんには、防疫グッズを人数分用意して下さり、また色々な質問にも丁寧にお答えいただき、有り難いことでした。

 牛さん達の目は、どの子も皆やさしく、大事に育てられていることが、すぐ分かります。その肉を粗略にしたら、罰が当たりますね。

 さて見学を終えたら、勿論、宴会です。

 でも、その前に重大発表が。

 この日のホスト役で、「登起波牛肉店」の五代目店主・尾崎仁さんが本を出版されたのです。

 題して「米沢牛物語」。

 震災の影響で、書き直しが大分出て、出版は延び延びになっていたようですが、御主人は、なんとかかんとか、この日に出版を間に合わせ、参加者全員が御本を頂戴することが出来ました。

 「すきや連」旗振り役代表の向笠千恵子先生が、挨拶の中ですき焼きの素晴らしさを改めて語って下さり、雰囲気も盛り上がります。

 先生から尾崎さんに、お祝いの花束を贈呈して、乾杯。

 乾杯の音頭は、天下の「和田金」の御主人にお願いしました。御本の出版を祝って、

 御目出とうございます!

と昭和してイヤ唱和して、お待ちかねの宴会です。

 食しまして、この日のお肉は実に結構でした。でも、その理由などを詳述すると、専門的で長くなるので、後日の「お楽しみ」に回します。

 さしあたって、外面的にすぐ気付く、ザクと割り下のことを書きましょう!

と思ったのですが、それだけでも充分長いですね。

 「登起波牛肉店」さんの、ザクと割り下のことは、明日の弊ブログにUPしますね。

 では、御機嫌よう。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて899日連続更新を達成しました。900日まであと1日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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開催しました、第十二回「すきや連」

 第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。

 もう十二回なんだなあ、とつくづく思います。

 向笠千恵子先生の御本『すき焼き通』の出版を祝うため、関係者の皆さんに「ちんや」へお集まりいただいたのが、2008年10月15日でした。それが、「すきや連」のそもそもですから、今年の10月で丸4年です。

 その間世間では色々なことがありました。

 リーマン・ショック、黄蹄疫、焼肉屋食中毒事件、放射線問題・・・

 4年も続いてきて、しかも毎回絶好調に盛況なことが、我ながら「スゴい!」と思います。

 今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいです。

 有名店さんもゴロゴロと参加しています。

 松阪の「和田金」さん、「かめや」さん、伊勢の「豚捨」さん、京都の「三嶋亭」さん、仙台の「かとう」さん、郡山の「京香」さん、熊本の「加茂川」さん、東京の「岡半」さん、新橋の「今朝」さん、「銀座吉澤」さん、「人形町今半」さん、浅草の「今半本店」さん・・・そこへ地元・米沢の皆さんが合流!

 大宴会になりました。

 詳しい様子は、明日から弊ブログに書きますが、今日はとりあえず、参加された皆さんの「一言」をお読みください。

<以下「一言」>

・すき焼きの鍋をかこみてはや十二回、いついつまでも囲みたしすき焼きの鍋の輪(向笠千恵子)

・ごちそうさま。ダラス先生有り難う。すき焼の味おいしかった。米沢牛、バンザイ(松田武朗)

・主役は肉、脇役はザク、縁の下の力持ちは調味料、監督は鍋奉行、小屋は拘りの店主ご主人と「すき焼き」は全てに気づかいされた日本の代表食~拍手!!(川井秀晃)

・念願の米沢牛すき焼き美味しかったあ~!!4年間恋こがれ、やっと来れました。尾崎さん、ごちそうさまでした♪(清水祐子)

・尾崎仁さん、ありがとう。今日はとても楽しいすきやきパーテイーです。地元の方もとてもすてきです。(柴田進吉)

・すきやきは匂いが食欲増進につながる素晴らしい料理です。(津田暁夫)

・すき焼き食べて金メダルだ!!がんばれ日本(高岡慎一郎)

・すき焼きがつなぐ笑顔を人の和。美味しい味と人情です。(小室邦秀)

・一品の重み(渡辺秀次)

・米沢牛の牧場の苦労を知り、登起波で頂くすき焼は素晴らしいです。(藤森朗)

・アーク牧場でも牛を育てようかと思いました。(橋本晋栄)

・すき焼にゴールはないと思います。どこで食してもそれぞれの味、個性があります。日本人に生まれて良かったです。(森大亮)

・山形の食文化、自慢の文化、ここ米沢の地は、家庭の肉の主は牛。味わい深い食を大切にして参りたい。(近清剛)

・初めての米沢牛楽しみです。(高橋万太郎)

・すき焼きは一番笑顔になれる料理だと思います。(佐藤和俊)

・米沢牛また食べたくなる味を求めておいで下さい。(板垣勝夫)

・米沢牛と郷土料理。伝統の味を受けつぎます。(来次信彦)

・尾崎様、この度はありがとうございます。あまりに美味でたくさん頂きました。(西村委代)

・葱とこんにゃく下仁田名産 すき焼きの脇役(島崎進)

・本たのしみに読ませて頂きます。(坂本敬子)

・米沢牛を改めておいしくいただきました。生産者・部位のちがいをたのしませていただきました。(九鬼紋七)

・米沢牛の歴史を聞きもっと知りたくなりました。感謝!(和田政司)

・上杉文化と米沢牛は観光の目玉となっています。食文化を語る時、地域の生産者や料理屋が一緒になり、より良いものを作り続けたい。(古山裕喜)

 ・チャールズ・ヘンリー・ダグラス 登起波のすきやき(伊豆川嘉規)

・時代が変化しても変わっていけない「すきやき」大事にしたい。(黄木修太郎)

・すき焼を食べると笑顔になり元気が出ます。命に感謝しいただきます。(鈴木和枝)

・牧場見学で優しい目の牛に出会い、育成に携わっている方々の心意気に感服!美味しいお肉の源は、いつくしむ心にあり。(森脇政子)

・世界の食文化にすきやきあり。米澤牛あり。(吉澤彰浩)

・人に良い食べる(鈴木直登)

 ・わざわざ米沢にお越しいただきまして、ありがとうございます。(尾崎仁)

 <終わり>

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて898日連続更新を達成しました。900日まであと2日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

采配批判

 日露戦争を描いた小説「坂の上の雲」を読むと、明治の日本人が、軍の采配を相当批判していたことが分かります。

 開戦当初、ロシア海軍の基地は旅順とウラジオストックの二か所に在りました。この内、旅順は不登校イヤ不凍港だったので強力な艦隊があり、それで東郷平八郎提督率いる、日本の主力艦隊は旅順艦隊と戦っていました。

 一方、上村彦之丞中将を司令長官とする第二艦隊はウラジオ艦隊と戦っていました。ウラジオストックは北方の凍る港で、そこを基地とする艦隊が、必然的に小規模だったからですが、この第二艦隊が相当批判されたのです。

 ウラジオ艦隊は、高速で日本近海を走り回って、たまに攻撃してくる、という作戦だったため、上村艦隊は、これを何度か獲り逃し、最終的には撃滅するのですが、かなり時間がかかったため、当時の議会や新聞から、いいように批判されました。自宅に投石されたこともあったそうです。

 昭和の戦争とは、大分様子が違ったことがわかりますね。

 「坂の上の雲」には、悔しさを紛らわすために、独り魚釣りをする上村中将の様子が描かれています。

 それから100年、ロンドン・オリンピックでも監督批判は花ざかりですね。

 それだけ国民の関心が高いのですから、悪いことではないのかもしれませんが、私は好きではありません。

 先日米沢へ出張した時に、新幹線で私の斜め後ろに座っていた、オジサン二人組がそうでした。

 だからさあ、あの管理だとさあ、やっぱり銀までなんだよ!

 そう、金は獲れないな、銀までだよ、せいぜい。

 今時の管理かもしれないけどさ、今時の管理でしかないんだよ。

 そうそう!

 金は無理だな。

 うん、金は無理。

 考え直した方がいいよ!オリンピックはさあ、またあるんだから。

 そうそう、考え直した方がいいね、またあるんだから・・・

・・・金以外だと、何を言われるか、分かりませんね。

 私は、自分のくわしくない分野のことをあれこれ言うのが好きでないので、あまり申しません。ブログにも評論は書きません。

 監督批判も、

 歌舞伎評も、

 グルメ評も書きません、別の理由ですが。

 良いなあ、と思ったもの・共感できるものを紹介するだけです。

 そのわりには、続いてますよね、弊ブログ。

 引き続き、よろしくお願い申し上げます。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて897日連続更新を達成しました。900日まであと3日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

再訪問

 「近江肉牛協会」の生産者の皆さんが「ちんや」へ見えました。7/1に続いて2回目です。

 最初は7/1に見えて、皆さんはその翌日「枝肉研究会」を開催されました。その研究会に出品されて、入選した牛を「ちんや」が購入しましたので、今回は、それを食べに見えたわけです。

 今回見えた方の中には、その入選牛を飼っていた方も入っておられて、生前に撮った画像を皆さんに回して見せておられました。

 とっても性格の良い、「動じない娘」だったんですよ。最初は、そんなに大きくなかったんですけど、どんどん太りました~

という牛さんだったそうです・

 が、しかしそれで食欲が減ずることはありません。

 5人で9人前とたくさん食べていただきました。

 部位別の味の違いをあれこれ論じながら、しかし、食べるスピードは衰えません。

 この牛さんは、リブロースが大変大きく、サーロインの方は普通サイズの牛さんでした。大きい方が、その分乾燥が進みませんから、リブロースの方が味が濃いのではと思いきや、皆さんは、

 リブロースの方が、すき焼きにした場合、甘味があって旨い、

とおっしゃいます。予想が外れました。

 たぶん、脂の質が良かったのでしょう。リブロースの方がサーロインより脂が赤身に入りこんでいるからです。

 モモ・肩といった部位は、もう1週間ほど熟成させた方が旨かったかもしれません。

 食べ進む内、皆さん、細かい話しより、

 ああ旨い!

 幸せ~!

といった調子に。やはり牛肉は「幸せ感」が最高の食べ物だと思います。

 自分が育てた牛が、間違いなく美味しく、必ず食べた人を幸せにするに違いない、と確信できる時は多分素晴らしい瞬間なのだろうと思います。

 しかし、心配もあります。

 これだけ食べていただいたので、食後の「モタレ」が心配です。

 食後にモタレて気持ち悪くなると、次に食べよう、という気が起きません。今時は世の中にはそういう肉が実に多いので、それが消費減を招く、というサイクルに入っているように思います。

 だから、モタるかどうかは重要だと思うのです。

 東京から近江へ向かう帰りの新幹線で、N川畜産のN川さんが、この日の画像をFBにUPしておられたので、

 モタレたかどうか、尋ねてみますと、

 住吉さん、まったくモタレてないです!!! さすが近江牛ですね(^.^)

とコメントが。

 それは良かったです。

 勿論、近江牛でも、熟成させないとモタレますけどね。

 弊店のメニュー「今週の特選牛」として一般に販売していますので、皆さんも、是非!

<データ>

個体識別番号=08428-43544

平成21年4月30日生まれ、

平成24年6月29日と畜。

肥育38カ月、熟成35日以上。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて896日連続更新を達成しました。900日まであと4日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。