豪い

 予約のキャンセルの電話を聞く時、関西弁で、

 えらい、すんません!

と言われると、なんか、そんなにイヤな気がしないから不思議です。

 実は「関東に行ったら関東風のすき焼きを食べてみたい」という関西の方が弊店へ見えることは多く、自然と比例してキャンセルもあります。その時聞くのが「えらい、すんません!」です。

 一方同じ意味の関東弁の、

 どーも、すいません!

と言われると、なんか、軽くキャンセルされた感じで、

 ちぇ!

と思ってしまいます。だからと言って、

 申し訳ございません!

と言って欲しいわけでもないんですね。「申し訳ございません!」は公式な謝罪表現ですから、当日キャンセル・前日キャンセルの場合なら、その位言って戴いても違和感ないですが、ずっと先の、日が迫っていない予約の場合に、お客様から

 申し訳ございません!

とまで言われると、

 そこまで謝らなくて良いのに!

と思ってしまいます。

 要するに、関東には「どうも、すいません!」「申し訳ございません!」の中間がなく、関西弁は「えらい」を使うことで、軽い表現に重みを与えているわけです。

 で、この場合の「えらい」の漢字は「偉い」ではなく「豪い」なのだそうです。

 へえ~

 「豪い」は偉いですね。

 浅草でも使おうかな、と思っています。

 豪い、すみません!

 変ですかね?

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて905日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)