開催しました、第十二回「すきや連」③
第十二回「すきや連」を米沢市の「登起波牛肉店」さんにて開催しました。
今回も50名ほどの、すき焼き屋さんとすき焼き愛好家さんが全国から集結しました。北は帯広、南は熊本から見えて下さり、実に嬉しいことでした。
(その皆さんの感激の「一言」は一昨日の弊ブログに掲載しましたので、ご覧下さい。)
この日まず日中に貸切りバスで「米沢佐藤畜産」さんの赤崩畜舎へ。牧場を見学させていただきました。そして、お待ちかねの、勿論すき焼き大宴会です。
食しまして、この日のお肉は実に結構でした。でも、その理由などを詳述すると、専門的で長くなるので、後日の「お楽しみ」に回します。
さしあたって、今日は、外面的にすぐ気付く、ザクと割り下のことを書きましょう!
まずザクのメンバー紹介です。
ネギ、豆腐、春菊、糸蒟蒻は普通ですが、さらに、
玉ネギ、エノキ、きくらげが加わります。シイタケはありません。
きくらげは「登起波」さんのイチオシだそうで、仙台イヤ先代(=四代目)が大好きだったそうです。
そのザクの内、まずネギと玉ネギをたっぷり鍋に敷き詰めます。キクラゲ・エノキも入れます。
そして、その上に覆い被せるように肉を広げてのせます。
ここで、特製の「タレ」(=割り下のこと)をかけ、頃合いを見て食べます。
旨い!
その他のザクは、後からの参加です。
「ちんや」の場合は、先にネギだけを入れますが、他の種類のザクも最初に入れるところが違いました。
大きく違うのが割り下です。と申しますか、「割り下」と言わないようで、「タレ」と言っていました、米沢では。「タレ」と言うのは郡山の「京香」さんでも、同じでした。
でも、その「タレ」を、付けダレにするわけはなく、鍋の中に入れるので、機能としては我々の「割り下」と同じです。
内容は同じではありません。味噌を入れて風味を加えてあり、甘味があり、そして濃度はやや薄めです。「ちんや」の割り下は濃くて、とても飲むことができませんが、米沢や郡山の「タレ」は、なんとか飲むことが出来る濃度ですね。
勿論、鍋の中で煮ていけば、だんだん詰まりますから、もの足りなければ、火力で調節できます。私は、当然そうしましたけどね。
そう言えば、米沢ではラーメンのスープも甘目で薄めです。
すき焼きって、具材の品揃えは、全国だいたい同じですが、味覚は土地によって違いますから、そこに少しずつ土地の個性が出てきます。
そこが面白く、醍醐味なんです。「すきや連」を続ける意味は、そこにこそある、そう思っています。
ここで伊勢から見えた森さんのコメントを引用します。
「すき焼にゴールはないと思います。どこで食してもそれぞれの味、個性があります。日本人に生まれて良かったです。」
森さん、同感です!
そう思って下さる方が大勢おいでだからこそ、「すきや連」は12回も続いてきたのだと考えます。
え? 同感は良いけど、肉の話しはまだか って?
はいはい、いよいよ明日です。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて900日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。