風呂好き民族
本日弊ブログは、御蔭様にて888日連続更新を達成しました。八・八・八って気分良いですね。毎度のご愛読に心より御礼申しあげます。
さて記念の日なので、私らしく緩いネタで・・・
夏休みに映画『テルマエ・ロマエ』を観ました。
面白くできていました。あの位荒唐無稽な方が、私は安心して観ていられるのです。
ここで筋を全然ご存じない方のために、説明しておきますと、
古代ローマ帝国の浴場建築技師ルシウス・モデストゥス(=阿部寛)が、現代日本へタイムスリップして来て⇒いろいろな浴場技術を目撃⇒それをローマに取り入れて成功⇒やがては皇帝の風呂を設計して大成功⇒皇帝の個人的な信任をも得てしまう、という筋です。
ついには、ローマ軍と蛮族が戦う前線に湯治場を建設して、不肖ローマ兵いや負傷ローマ兵を癒して⇒帝国の危機を救ってしまいます。
ルシウスは、日本の銭湯の富士山を真似てベスビオス火山の絵を描いたり、皇帝の風呂にジャグジーを導入したりします。勿論古代に電力は無いので、ジャグジーの泡は奴隷に人力で起こさせます。こういう描写で観客の笑いを獲ります・・・
と簡潔に書くと、アホらしく思えるかもしれませんが、そこは上手く演出して画面に引き込んで行きます。なにより、日本と古代ローマを「風呂好き民族」と括り、その発想で徹底的に「ローマの勝利」まで押した所が立派です。
まあ、騙されたと思って観てみれば、笑えますよ。
思いまするに、こういう映画(~原作は漫画ですが)が出来てくる背景には、
「日本の風呂文化は素晴らしい」
「もっと世界的に評価されても良いはずだ」
という、最近の認識があると思います。
実際、観光関係の会議に出ていますと、外国人観光客が日本の銭湯に興味津々だ、と聞かされます。ついでに申しますと、パチンコも人気だそうです。
逆に、日本人の方はと申しますと、どんどん出来る外資系のラグジュアリー・ホテルに泊まり、その風呂に今ひとつ満足できなくても、大して文句を言うことがありません。
ミスマッチですね、国際交流というものは。
皆さん、イキナリ提案しますが、現代日本の浴場技術を世界へ輸出しようじゃないですか。技術だけでなくて、癒しを輸出できます、自信をもって。
原子炉の輸出はやめておきましょう。苦しみを輸出してしまいます。
今「成長戦略」とやらを政府で策定しているそうですが、関係諸侯は観てみたら良いと思いますね、『テルマエ・ロマエ』を。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて888日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
明日はカタいネタです。