再訪問

 「近江肉牛協会」の生産者の皆さんが「ちんや」へ見えました。7/1に続いて2回目です。

 最初は7/1に見えて、皆さんはその翌日「枝肉研究会」を開催されました。その研究会に出品されて、入選した牛を「ちんや」が購入しましたので、今回は、それを食べに見えたわけです。

 今回見えた方の中には、その入選牛を飼っていた方も入っておられて、生前に撮った画像を皆さんに回して見せておられました。

 とっても性格の良い、「動じない娘」だったんですよ。最初は、そんなに大きくなかったんですけど、どんどん太りました~

という牛さんだったそうです・

 が、しかしそれで食欲が減ずることはありません。

 5人で9人前とたくさん食べていただきました。

 部位別の味の違いをあれこれ論じながら、しかし、食べるスピードは衰えません。

 この牛さんは、リブロースが大変大きく、サーロインの方は普通サイズの牛さんでした。大きい方が、その分乾燥が進みませんから、リブロースの方が味が濃いのではと思いきや、皆さんは、

 リブロースの方が、すき焼きにした場合、甘味があって旨い、

とおっしゃいます。予想が外れました。

 たぶん、脂の質が良かったのでしょう。リブロースの方がサーロインより脂が赤身に入りこんでいるからです。

 モモ・肩といった部位は、もう1週間ほど熟成させた方が旨かったかもしれません。

 食べ進む内、皆さん、細かい話しより、

 ああ旨い!

 幸せ~!

といった調子に。やはり牛肉は「幸せ感」が最高の食べ物だと思います。

 自分が育てた牛が、間違いなく美味しく、必ず食べた人を幸せにするに違いない、と確信できる時は多分素晴らしい瞬間なのだろうと思います。

 しかし、心配もあります。

 これだけ食べていただいたので、食後の「モタレ」が心配です。

 食後にモタレて気持ち悪くなると、次に食べよう、という気が起きません。今時は世の中にはそういう肉が実に多いので、それが消費減を招く、というサイクルに入っているように思います。

 だから、モタるかどうかは重要だと思うのです。

 東京から近江へ向かう帰りの新幹線で、N川畜産のN川さんが、この日の画像をFBにUPしておられたので、

 モタレたかどうか、尋ねてみますと、

 住吉さん、まったくモタレてないです!!! さすが近江牛ですね(^.^)

とコメントが。

 それは良かったです。

 勿論、近江牛でも、熟成させないとモタレますけどね。

 弊店のメニュー「今週の特選牛」として一般に販売していますので、皆さんも、是非!

<データ>

個体識別番号=08428-43544

平成21年4月30日生まれ、

平成24年6月29日と畜。

肥育38カ月、熟成35日以上。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて896日連続更新を達成しました。900日まであと4日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。