ビバ サンバ
8/25に「第31回浅草サンバカーニバル」が開催されました。
弊ブログで浅草サンバについて詳しく書いたことは、そう言えばなかったかもしれません。
江戸の街・浅草でサンバなんて!と馬鹿にして観たことのない方も多いと思いますので、今日は少し詳しく書いてみたいと思います。
さて、今年第31回を迎えた「浅草サンバ」は、日本最大・東洋最大のサンバ・イベントです。
毎年8月の最終土曜の暑い午後、「ちんや」の真ん前の雷門通りで行われます。観客動員は、例年およそ50万人ですね。
そして、そのカーニバルのメイン行事はパレード・コンテストです。コンテストに参加しない、学校のスコーラ(=サンバのチームのこと)や企業のスコーラもありますが、メインはあくまでコンテストです。
コンテストですから、当然点数を競います。項目は・・・
「テーマの表現」「躍動感」「衣装」「演奏」「ダンス」「総合評価」です。ご存じでしたか、サンバのパレードには「テーマ」があって、その表現力を問われているのです。
各チームは毎年「ともに生きよう」とか「私たちが見つけた希望」とか「鍵」とかいうテーマを掲げます。震災による中止を経験した今年は、やはり例年より「人間の生」に直につながる真面目なテーマが多かったと思います。
このテーマに合わせて、まず新曲を作曲します。
また、やはりテーマに合わせて巨大な「アレゴリア」(=意訳すると出汁イヤ山車)を製作し、衣装も毎年新作するのです。だから音楽系の才能だけでなく、美術系の才能も要ります。
コンテストで上位に入るには、このような創造力と経済力が必要で、そうした力を持っているスコーラは10チームほどです。
なかでも「仲見世バルバロス」「ウニアン」「サウーヂ」「リベルダージ」の4スコーラが優勢で、1992年以降コンテストの上位3位を、この4スコーラ以外が占めたことはありません。
この辺りのスコーラは「サンバこそ人生」という人々によって構成されていて、実際毎月色々なイベントに出演しています。だからパフォーマンスの質も自然と上がります。
サンバと言うと情熱的⇒無秩序に踊り狂っている、と思われるかもしれないのですが、全然違うということが分かりますね。
ところで浅草サンバの問題点は、開催時間が長いことです。午後1時半に始まって6時位まで続くのですが、良い場所を獲るには午前中から来ていないといけません。で、上位の本格的なスコーラが登場するのは、夕方です。
炎天下に座り込んで観るわけですから、客にとって、この長丁場はかなり体力的に厳しいと思います。暑さにやられて、上位スコーラが来る前に帰ってしまう人が少なくありません。
こうした事情に配慮して、主催者の浅草商店連合会は、近年有料のスポンサー席を作っています。個人でも、そのスポンサーシップに参加できますので、多少お金をかけても、来年は、そちらを利用して、上位スコーラをじっくり観ることをお勧めしたいと思います。
悪くありませんよ、決して。
♪恋せよアミーゴ 踊ろうセニョリータ♪
♪眠りさえ忘れて踊り明かそう♪
♪サンバ ビバ サンバ♪
~おっと、これは松健サンバだった・・・
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は288人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて910日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。