おいしい夏休み
食育企画「おいしい夏休み!親子体験食味学習会」を開催しました。「小さい内から日本の正しい味を味わっていただきたい!」そう願って開催いたしました。
お子さん達に、私がすき焼きの歴史をお話しし、それから肉の仕込みの現場を見学してもらいました。
そうしましたら、参加していただいた親御さんの中に、粋に着物を着こなしたお爺ちゃまが一人おいででした。
その御方は、女の子さんと二人で見えていました。「お爺ちゃまと孫娘さん」という組み合わせもステキですが、私はその方にテレビで見覚えがありました。日テレの『ぶらり途中下車の旅』に出ていらしたからです。
で、すき焼きを召し上がっていただいている最中に、「テレビに出ていらしゃいましたよね」と確認しますと、ピンポン!
その方は有名な友禅職人の方でした。宮内庁や超有名演歌歌手に作品を納めておいでの方ですから、お着物がステキで当然ですね。
出席者名簿を見ると、その方の工房は新宿区です。私は以前から、なぜ新宿区に染色関係の工場が多いのか気になっていたので、お尋ねしてみると・・・
「震災の後に神田辺りから移って来た人が多いんですよ。西武線が開通してからは、神田川に沿って工房の数がぐっと増えました。」
「昭和30年代までは、川筋の染工房の職人さんが川のあちこちで水洗いをするという風景が見られましたよ!」ということでした。
なるほど、染色は水を使いますからね、神田川に沿って工房が移転した、ということのようです。
ちなみに「震災」というのは関東大震災のことです、お爺ちゃまですから。あの時は被災がキッカケになって、産業の立地が変わりましたが、今回もそういうことが起こるのでしょうね。
その後、神田川の水は使えなくなりましたが、新宿にリッチしたイヤ立地した、染色関係の皆さんは、伝統保存のため「新宿区染色協議会」という会を作り、立派なサイトも公開しています。
そういう御方と思わぬ出会いに恵まれて、実に有り難いことでした。
ところで、話しは食育に戻りますが、今回生徒さんは、なんと全員女の子でした。
そこだけが「・・・」でしたね。
「肉食」と言えば、今後は「女子」なんでしょうね。オリンピックも女子ばかりでしたしねえ・・・
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は288人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて912日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。