火曜クラブ

 アガサ・クリステイ―の「火曜クラブ」のことを調べていて、間違えてこのブログに入って来てしまった方、ご愁傷様です。

 私のやっている「火曜倶楽部」は、スリルもサスペンスも殺しもない、単に食って飲むだけの、食べ歩きの会です。

  「火曜倶楽部」は最初、浅草の飲食店の仲間と作りました。

 浅草は、土日祝日が忙しく店を休めないので、個々の店で月曜・火曜・水曜・木曜などを定休日と決めて休んでいます。「ちんや」は火曜定休です。

 だから、普段の浅草料理飲食業組合の青年部の会合は、金曜か土曜の、午後10時以降に開いています。

 夜中に集まるわけですので、その時間に開いている店は、外食産業の居酒屋とかに限られていて、満足できる食事にほとんどありつけません。

  そこで私が、青年部の代表を退任した後、平成16年に作ったのが、「火曜倶楽部」です。

 青年部のメンバーで、火曜の、普通の食事の時間(6時とか)に、繁盛店・新規開業の店・話題の店など「勉強になりそうな店」に会場を設定して食事会を開催するようになりました。

 その後、浅草以外の人や「青年」と認定しずらい方もお誘いするようになり、楽しく飲んでいます。

 今回(7/20)の「火曜倶楽部」は、「すきや連」で旧知の、M社長・若旦那Mさん父子ご経営の、すき焼き店「伊勢重(いせじゅう)」さんで開催しました。御店の場所は日本橋小伝馬町です。

   御参加いただいたのは、「どぜう飯田屋」のII田さん、ニューオータニ岡半(すき焼き)のSさん、もんじゃ「おすぎ」のSさん母娘、「浅草今半」(すき焼き)のTさん、鰻「川松」のMさん母娘、新橋「今朝」(すき焼き)のFさん。それにウチ夫婦です。 

 私は、台東区役所のアート・アドバイザー会議に出て、それから小伝馬町に向かったため、幹事でありながら時間ギリギリに到着しましたが、「火曜倶楽部」初参加の、「岡半」Sさんが、私が着いた頃には、既に皆さんと仲良くなっていて、とても助かりました。

 さて、「伊勢重」さんは、炭火を使うすき焼きです。炭の管理は面倒だろうな、と感心しつつ、舌鼓をうちました。

 肉はみな、キッチリ寝かせたものと拝察いたしました。非常にやわらかく、ペロりと食べられます。

 「伊勢重」のM社長は、最近肉屋の組合の専務になられて、お忙しいらしく、この日もお出かけでしたが、会合の後、急いで戻って来て下さり、お目にかかることが出来ました。 たぶん、そちらで酒席もセットされていたでしょうに、恐縮なことでした。

  そんなことをM社長と話していた、その時です。

 ぎゃあああああ!

 一人のすき焼き屋の主が、死体となって、座敷で発見され、店は騒然・・・なんてことは、勿論なく、とても緩い感じで、夜は更けました。

 いやあ、それにしても、よその店で食べるすき焼きは、気楽で良いですね。うーい。ひっく。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 *「伊勢重」さんについては、こちらです。

肉談義―日本短角牛をめぐって

 7/16に、食肉卸A社のA社長が「ちんや」へ見えました。

 7/12の「第6回すきや連=日本短角牛の、すき焼きを食す会」の日には、ご都合が悪く、ご参加いただけなかったのですが、ご興味はお持ちいただいていたようですので、早速、日本短角牛についての、肉談義をもちかけてみました。

 短角牛ほど、肉屋の間で、肉談義の対象になる牛はないのでは、と思います。要するに、賛否があるのです。

 7/12に、「すきや連」を、私の店「ちんや」で 開催したことは、このブログの、7/13号から7/17号までに書きました。「ちんや」なりに、短角をすき焼きで、おいしく食べられるよう工夫して、お出ししてみました。

 7/15号、7/16号に掲載した通り、ご出席の皆さんからいただいた寄せ書きには、「短角美味しい!」などの声が多く、短角をすき焼きで、おいしく食べることは、工夫次第でなんとか可能と思えました。私個人は。

 しかし、それはむしろ、肉屋的には、厄介な話しでもあります。

 現在の肉の格付けは、黒毛和牛の、霜降りの肉を上位に位置づけるシステムですから、黒毛和牛でなく、霜降りでもない肉なのに、旨い肉が存在すると、それを幾らに値付けしたら良いものか、困ってしまうわけです。

 また、短角は肉質が、濃い味付けにあわないので、料理方法によっては、歴然と美味しくないことがあります。さらに短角は冷凍で流通している場合が多く、その場合も当然、美味しくありません。美味しい場合と、そうでもない場合があるので、ますます、値付けに困ります。

 加えて、短角は肥育頭数が8千頭程度と、黒毛の16万頭に比べて、圧倒的に少なく、その分、消費者から認知されておらず、販売しにくいです。この点も値付けしにくい要因です。

 肉屋的に厄介というのは、そういう次第です。

 日本短角牛が、貴重な和牛の1種で、育て方も体に良いと分かっていても、肉屋さん方が熱心に取引しようとしないのは、そういうわけです。むしろ、レストランや一般消費者の側が進んで買い求めているように見えます。

 その辺りを肉屋さん方が、どのように説明づけるか=平たく言うと、どう言い逃れるか、が「談義」のメインテーマです。この「談義」には、それぞれの肉屋さんの考え方が投影されるので、面白いことになります。

 10年くらい前なら、肉が硬かったり、臭みが感じられたりする短角があったので、

 「いくら体に良くたって、マズイものはマズイよ!」

の一言で、「談義」は終結しましたが、「北十勝ファーム」の上田金穂さんらの尽力で、そういう課題がかなり克服されてきています。

 個人的には、短角の肉が3段階くらい旨くなった、と感じています。「マズイよ」でかたづけられない状況と思います。

 さて、どう言い逃れるか、高麗屋。

 東大寺再建の為に勧進を行っているとは、偽りであろう!

 短角をめぐる「肉談義」が、当分面白そうです。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*短角牛の、すき焼きの食べ方については、このブログの7/14号をご覧下さい。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:03 AM  Comments (0)

お盆、食育、記念日割引

 7/13〜7/17まで、「ちんや」では、「メンバーズ・カード会員様獲得キャンペーン」をやっていました。

 キャンペーンと言っても、社内向けのものです。お客様が「ちんや」メンバーズ・カードに入会される時には、入会金を500円納めていただくのですが、その500円の内の100円を、担当した係員本人に「奨励金」として渡すのが、このキャンペーンです。

 この時期に、そうした営業活動をする理由は、7/13〜7/17が「お盆」だからです。

 このブログの、3/21号にも書きましたが、浅草の北部や西部には、お寺が多く、お盆の時期、墓参りに来られるご家族連れが多いです。

 墓参りはご家族の重要な行事ですから、小さいお孫さんも引率していかないといけません。そして、小さいお孫さんがお墓にお参りしたら、ご褒美として、やはり、何か美味しい物を食べさせないといけません。

 その御仏縁で、お盆の間、浅草の街や「ちんや」が賑わう、という寸法です。

 墓参りは、毎年毎年の行事ですから、ご入会をお勧めすれば、

 「ウチの家族は、毎年墓参りの後に、「ちんや」に食べに来ているのだから、会員になっておいても、良いかもしれないな」と思っていただけるかもしれません。

 実は、この7月から、会員様限定で「記念日割引」という制度を作りまして、ご自分が登録した「記念日」には、ご飲食代金の割引率が10%になるようにしました。通常の会員さんの割引は5%ですから、倍です。

 記念日として、不祝儀の日を登録することも可能なわけで、お盆の、例えば7/15を記念日として登録すれば、毎年お盆は、割引が10%になります。

 御得でしょう?

 御得なだけでなく、親子孫3世代・ご家族揃ってのお食事は、そのまま「食育」の場にもなります。こういう機会に、

 「いいかい、良い肉というのは、こういう味がするんだよ」とか、

 「シラタキはどうやって作るか、知ってるかい?」という具合に、おじいちゃん・おばあちゃんが、日本の伝統料理の良さを、お孫さんに「食育」してだければ、と思います。

 7/11に「かぶちゃん」こと鏑木武弥さんと対談した時にも、この話しをしましたら、

 「そういう食育が一番大事ですよね!」と意見が一致しました。

 そのような流れで、お盆には、是非とも毎年毎年お越しいただきたい、と思っています。

 凡俗なる住吉史彦も、こういう時だけは、御仏縁に感謝申しております。

 アラー・アクバル! じゃなかった、間違えた、なむかんぜおんぼさつ。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*「ちんやメンバーズカード」については、いったんこちらを開けていただき >各種サービスのご案内>メンバーズカードと開けて下さい。

*記念日割引については、このブログの7/1号をご覧下さい。

枠組がとれました! 浅草寺の平成本堂大営繕

 お暑うございます。梅雨が明けたそうです。

 「ちんや」では、「津軽びいどろ」の冷酒グラスを、緑色から、夏空に合わせて、青のグラスに変えました。少しでも涼感を感じつつ、冷酒をお飲みいただければ、と思います。

 さて、「すきや連」の仕事ばかりしている内に、浅草寺=観音様の工事が少しずつ進んでいたようです。

 浅草寺の大工事壁を撤去している、巨大クレーンのことは、このブログの7/2号に書きました。

 大工事壁というのは、今回の大営繕の間、ご参詣の皆様の安全を確保し、また建築上の必要性を満たすために、設置されていたもので、本堂周囲を完全に覆うくらい、巨大なものでした。

 その工事壁の枠組みを、クレーンがどんどん外していき、気が付いたら、昨日の時点で、枠組は完全になくなっていました。当然、ご本堂の屋根が完全に露出している状態です。

 ご本堂側面の、高さの低い部分だけが残っています。

 真新しく葺きかえられた、ご本堂の新しい屋根が、梅雨明けの、夏の日差しを反射して、まぶしく輝いています。

 さても有り難い感じの御姿で、夏の到来を知らせて下さっています。

  ご本堂がまぶしく見えるのは、夏の日差しだけが理由ではありません。今回の葺き替えで、土瓦がチタン瓦に替わったからです。

 従来の土瓦は、どうしても重量がありました。そういう重いものを、建物の上にたくさん積んでいると、耐震性という観点で不都合で、それで今回、葺き替えが実施されたわけです。

 チタンの軽さは、ゴルファーならご存じでしょう。瓦1枚の重さは、約100〜150グラムだそうで、屋根全体で従来の約930トンから約180トンに大幅な軽量化→耐震性の向上に成功したそうです。

 その軽さは良いとして、問題は風合です。聞けば、土瓦のくすんだ風合いを再現するため、瓦の表面には特殊な加工が施されたそうで、また3種の焼具合のチタン瓦を、不規則に並べたそうですが、やはり、夏の日差しの下では、まぶしく見えます。

 おっと、観音様、まぶしく有り難く見える理由をバラして申し訳ございません。

 なむかんぜおんぼさつ。

 あんまり暑いと、すき焼きの売れ行きが芳しくなくなりますので、お手柔らかにお願い申し上げます。なむなむ、なむなむ。

 なおチタン瓦の枚数は約9万枚で、国内のチタン瓦屋根としては最大規模と聞きました。

 なおまた、ご本堂正面の巨大な龍は、まだ鎮座されております。

 ご参詣は、お早めに。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*「津軽びいどろ」については、このブログの5/13号をご覧下さい。

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:03 AM  Comments (0)

巨人ナインが愛した味

 7/16は恒例の、雷門横丁一斉清掃でしたので出動しました。

 今回は大手カラオケ・チェーン「K館」のダストボックスの中を掃除しました。汚れ具合は、先月掃除した、超大手牛丼チェーン「Y野家」のダストボックスほどではありませんでしたが、中でゴキ・ボーイズの皆さんが運動会をなさっていましたので、お引き取りいただきました。

 お、住吉、久しぶりに「すきや連」以外のネタだな、

 と見せかけておいて、ゴキブリの話しは、あくまで前置きです。今日も、やっぱり「すきや連」のネタです。

 さて、最近「すきや連」にとって、嬉しいことがありました。「すきや連」関連の本と言えば、向笠千恵子先生の「すき焼き通」ですが、この7月、もう1冊の本が出版されました。

 「巨人ナインが愛した味ー情熱料理人「梅ちゃん」のおいしい交遊録」という題の本です。

 著者の梅田茂雄さんは、プロ野球・巨人軍の定宿である「ホテル竹園芦屋」の料理長を永年勤めた方で、「すきや連」常連メンバーの、梅田雄一さんのお父上です。

 この本の全ての始まりは、2008年夏の「週刊ポスト」の、長嶋監督の記事だったそうです。

 その記事の中で監督が「竹園」のお肉のことを語っていたのが、向笠先生の目にとまって、先生はホテルに取材を申し込み、その電話をとったのが、当時ホテルの事業部長だった梅田雄一さんだったのです。

 これがご縁で、梅田さんは、その年の秋の「ちんや」での『「すき焼き通」出版を祝う会』に出席され、以来、「すきや連」の常連メンバーになりました。その後ホテルから独立されましたが、「連」には続けて来ていただいています。

 その翌年の5月、梅田さんは向笠先生に「父の料理の本を出したい」と相談をされ、それを聞いた先生は、7月7日に「浅草今半」さんで開催された「すきや連」の席で、やはり「連」メンバーの、dancyu編集長Mさんを、梅田さんに引きあわせました。

 その後、この計画は、どんどん具体化し、1年後の今年7月に、目出たく発売となりました。考えてみると、「すきや連」が無ければ、この本は出版されていなかったという事になる訳です。

 梅田さんは、ご自身のブログで、

「そりゃもう感謝してもしきれない訳です。今回の「すきや連」(7月12日)の会の冒頭、向笠先生はご自身の新刊が7月15日に発売になるにも関わらず、その事よりも父の本を紹介して下さいました。本当にありがとうございました。会の最後の自己紹介スピーチでも言わせて頂きましたが、本当に人のご縁に感謝というしかありません。ありがとうございます。」

と語っておられます。

 私も拝見しましたが、川上、藤田、王、長嶋、堀内、原といった有名選手・監督のエピソードが満載ですから、巨人ファンならかなり面白い御本と思います。

 しかし、それ以上に、この御本は、料理と巨人軍のために生涯をささげた、一人の料理人の人生のドラマとしても、読み応えがあります。巨人軍選手の一人一人にあわせて旨いものを食べさせるために懸命に働く、著者の献身ぶりには、チョッと泣けます。

 その誠意は、料理を通じて多くの選手に伝わり、たくさんの「感謝のメッセージ」が、選手たちから著者に寄せられていて、この御本に収録されています。こちらも、読むと結構泣けます。

 料理人の、ひとつの理想形と言えると思います。

 この御本を「ちんや」の全従業員に読ませたいと思い、dancyuのM編集長に注文を入れました。

 皆さんも、是非ご購読を。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 追伸、住吉史彦は、別段、巨人ファンというわけではありません。非武装中立です、念のため。

*梅田さんのブログはこちらです。

*この本のご購入はこちらです。

*雷門横丁一斉清掃については、このブログの4/17号6/19号をご覧下さい。

第6回「すきや連」寄せ書き②

7/12は「第6回すきや連ー日本短角牛の、すき焼きを食す会」を、私の店「ちんや」で開催しました。

 以下は、その時会場で皆さんに書いていただいた、寄せ書きです。お読みいただくと、会場の雰囲気がわかります。

 55名様と大勢なので、2日に渡ってUPしています。今日は、その第二回です。どうぞ、ご覧下さい。

 ・すきずきに愉しむ仕方異なれど一つ息つくすき焼の味(松井純)

・梅雨盛りすき焼き食べて暑に向う(蜂須賀祥介)

・好き焼きや来たのがご縁やみつきに(桐山勝)

・最たる日本の食文化は匂いが食欲そそる「すきやき」である。(津田暁夫)

・すき焼きは日本人の元気の「源」(赤塚保正)

・シンプルな食べ物ほど食文化が在る。それはすき焼き。(白井雄司)

・すき焼文化は絶対このままでいい!(大洞敏男)

・「心」と「肉」のハーモニー、すき焼の奥深き(佐藤健一)

・すき焼きをつまむ ほっぺたをつねる(小金沢章文)

・牛肉は外食化傾向がより強くなると思われるので、すき焼屋は大ブレイクするかもしれません。(中田二郎)

・夏のすき焼き、とても美味でした。(鳥山渉)

・肉の三種盛り、四種盛りのようなお変わり皿、もしくはアラカルトメニューがあったら、すき焼き鍋を囲んでの楽しみが増えると思います。(川井秀晃)

・名古屋のすき焼には、必ず「カクフ」が入る。これ名古屋ダケ?(加藤政義)

・家族のごちそうはすき焼き(かき美味しいの、三保達郎)

・アンチエイジングシュガーをすき焼きに。(高村善雄)

・やはり日本酒の乾杯は素晴らしい。しかも短角は日本酒にあう。「月の井」は美味しいね。(広瀬洋一)

・いつもありがとうございます。(梅田雄一)

・美味しかったです。(武部太志)

・感動。(南都隆道)

 寄せ書きは、以上で終わりです。会場の、盛り上がった様子をお感じいただけたと存じます。

  全員分の寄せ書きを判読して、パソコンに打ち込むのは、結構ホネでした。まあ、でも、ブログが2日分埋まったんで良し、としよう。ひひひひ。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

第6回「すきや連」寄せ書き①

 7/12は「第6回すきや連ー日本短角牛の、すき焼きを食す会」を、私の店「ちんや」で 開催しました。

 以下は、その時会場で皆さんに書いていただいた、寄せ書きです。お読みいただくと、会場の雰囲気がわかります。

 55名様と大勢なので、2日に渡ってUPします。どうぞ、ご覧下さい。

・すき焼き百態 鍋の中に人生あり(向笠千恵子)

・夏草と大地の味や短角牛(向笠千恵子)

・本日はありがとうございました。短角も喜んでいます。(「北十勝ファーム」上田金穂、短角牛生産者)

・短角は日本農業の宝!(中村靖彦)

・和牛の中の優等生、短角に敬意!(増田淳子)

・上田金穂さん、ヤリマシタネ!皆様の評判も良いようでご同慶の至り・・・今後も短角の育成と普及を側面から祈念しています。(坂田甚内)

・とってもおいしいです。ありがとうございます。短角牛食べごたえ満点です!(町田成一)

・短角牛美味しい!(松田武朗)

・短角牛バンザイ!和牛バンザイ!(伊豆川嘉規)

・短角の赤身美味しき北十勝(石橋伸介)

・赤身肉滋味育みし足寄町(石橋伸介)

・今日の短角牛はすき焼きの原点の味と思います。(土居秀夫)

・短角牛は、良き現代の日本の味、すき焼は世界最高の健康食。赤身肉と野菜は長寿の秘訣!(高岡慎一郎)

・すきや連一同に会すこのパワー 牛肉は人間力のガソリンです。「短角牛」浅草のタンカ喰う牛、すごいです。(高岡哲郎)

・こだわりの北十勝ファームの短角牛おいしかったです。(吉澤直樹)

・短角牛のすき焼、初めて食す味わい。お腹まわりを気にせず食べれますね。(吉澤裕介)

・いつも楽しい企画ありがとうございます。短角牛いけます。(青井茂樹)

・短角牛勉強になりました。ありがとうございました。(尾崎仁)

・「畜産は土から」短角牛を食べて思い出しました。(片平梨絵)

・足寄の大地の味がしますヨ。

・大地の味、食べて実感。おいしいです。(坂本敬子)

・久しぶりの短角牛、塩でいただきました。お味噌でも・・・GOOD!(九鬼祥夫)

・初めて食べた短角牛 みそとさんしょのコラボこれがミソ?(高岡修一)

・短角牛もおつなもの!(田仲寿夫)

・幻の短角牛楽しみにして来ました。(藤森朗)

・初めての短角牛です。メタボ予備軍の私には最適?(松下泰久)

・短角牛と夏野菜の相性は格別でした。(湯浅康毅)

・七夕に短角牛に出会いしあわせです。季節の野菜も彩りよく、すき焼をいっそう美味しくしてくれます。(森脇政子)

・めずらしいお肉 めずらしいザク 素晴らしいすき焼きをありがとうございます。勉強になりました。(相沢二郎)

・牛肉はさすがおいしい。(短角牛)(蛯名和夫)

・赤味・霜降りにこだわらない「うまさ」賛成(上嶋棟一郎)

・時代にあってきました!赤味おいしいです。(太田倫子)

・すきや連の食で感動をいただきます。(和田政司)

・すきや連は向笠さんの原稿の栄養源ですね。今後もステキな企画を期待してマス(高橋恭子)

・皆さんの勉強熱心に頭が下がります。良い勉強をさせていただきました。(柴田進吉)

・牛肉料理の原点は「すきやき」です。皆様もっと牛肉を食べましょう!「すきや連」の益々の発展を祈念します。(原田光祥)

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。会場の、盛り上がった様子をお感じいただけたと存じます。寄せ書きはまだありますので、続きは明日UPします。

日本短角牛の、すき焼きの食べ方

 7/12に、「第6回すきや連ー日本短角牛の、すき焼きを食す会」を、私の店「ちんや」で開催しました。

 さて、その短角牛の、すき焼きの食べ方ですが、普通の黒毛和牛のすき焼きと比べて、一工夫が必要と思います。

 短角牛を、そのまま普通のすき焼きのやり方で食べると、妙に甘辛く感じます。特に、「ちんや」の割下で食べると、そうです。

 黒毛和牛の、霜降りの入った肉の場合、そこから溶け出した脂肪分が舌を覆い、味をマイルドに感じさせますが、短角牛の場合、霜降りが入らず赤身で、脂肪分が足らないので、割り下の甘辛さを、そのまま舌が感じてしまうものと思われます。

 そこで、割り下の味を少し変更して、もっと複雑な味にする必要があります。今回は「お試し」の会なので、何か新しいことをやってみよう、ということになりました。

 考えまして、<脂身+醗酵食品(=味噌)>を鍋に入れるのが良いだろう、ということになりました。馬の赤身肉を使う、桜鍋に味噌が入るのと同じことです。

 この発想で、ウチの板長が、実験的に、<>として短角牛のコマ切れや脂身を挽肉にして、味噌と砂糖と練りあわせる、という作戦を考えつきました。  

 7/12「すきや連」当日は、皆さんには、まず普通に食べていただいて、その後で、この<>を、小鉢に盛ってスプーンを付けて、各机に運んで、鍋に入れていただくようにしてみました。

 <>を「変わり味」と称して、皆さんがご自分で、鍋に投入していただくようにしました。もちろん、これを入れる前後で、味を比較してもらおう、というアイデイアです。

 普通のやり方で食べていただいている時は、料理雑誌「ダンチュウ」編集長のMさんも「住吉さん、今日は割下を甘くしたの?」と言っておいででしたが、違います。同じ割下なのに、上に書いた次第で、甘く感じてしまうのです。

  その味を確かめていただいた後で、<脂身+醗酵食品(=味噌)>を鍋に投入です。 皆さん、その道のプロだけに、興味津々でお試しになっているようでした。

 醗酵食品は甘酒でも良いのかもしれません。向笠千恵子先生は、ご自宅で甘酒投入を試して成功したそうです。

 これをキッカケに、新しい食べ方が登場すれば、今回の「すきや連」をやった意味も有る、というものです。

 なお、肉そのものの管理についてですが、今回、普通の黒毛和牛と同様に熟成させましたが、足らなかったようです。赤身なので、水分量が多いため、もう少し時間が必要だったと考えられます。

 とり急ぎ、「すきや連」ご報告、第二段でした。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 今日はチョット専門的で、ジョークもなかったので、一般の方にはご不満と存じますが、何卒ご容赦下さい。

 このブログは、一応、「すき焼きブログ」なもんですから、はい。

 「すきや連」ご報告は明日も続きます、悪しからず。

 

開催しました、第6回「すきや連」 

 7/12は第6回「すきや連」を、私の店「ちんや」で 開催しました。

 ご参加いただいた、すき焼き屋さんは、東京浅草の「今半本店」さん、「浅草今半」さん、「人形町今半」さん、

 「銀座4丁目スエヒロ」さん、「銀座吉澤」さん、神田の「いし橋」さん、新橋の「今朝」さん、ニューオータニ「岡半」さん、「築地さとう」さん、八王子の「坂福」さん、

 横浜の「太田なわのれん」さん、「荒井屋牛鍋店」さん、

 遠方では、松阪牛の「和田金」さん、桑名の「柿安本店」さん、

 さらには、米沢牛の「登起波牛肉店」さん、金沢の「天狗中田本店」さんなどなどが集結し、また生産者・愛好家の方も大勢見えて、壮観な宴会になりました。

 「すきや連」も、もうこれで6回目です。今回、私・住吉史彦は「旗振り役」の一員兼事務局として、主催させていただいただけでなく、会場店の主人でもあったので、それは忙しい一日でしたが、これだけ揃えば、手配のし甲斐もあったというものです。

 「旗振り役」代表の向笠千恵子先生も、いつもながら元気にご参加いただき「日本のすき焼き文化を発展させましょう」との有り難いお言葉。「続 すき焼きものがたり」の連載も月刊「百味」誌上で始まり、期待されます。

 ところで、今回は普通の「すきや連」の例会ではありませんでした。「日本短角牛の、すき焼きを食す会」です。

 これだけ大勢の、すき焼き関係者が集合して、短角牛のすき焼きを食べるのは、たぶん初めてではなかろうかと思います。霜は降らないものの、独特の旨味のある、短角牛のすき焼きを、皆さんにお試しいただきました。

 このような会を開催することができたのは、短角牛生産者の、「北十勝ファーム」さん(北海道足寄町)のご協力によるものです。

 もちろん、ご本人にもご出席いただきました。開宴に先立って、「北十勝」のファームマネージャー・上田金穂さんによる卓話を、皆さんにお聞きいただきました。大変参考になりました。

 宴席では7/12を「日本短角牛の、すき焼きの日」に認定しよう、なんていう話しまで飛び出していました。

 いやあ、疲れたけど、すき焼き談義の宴会は、メッポウ盛り上がって、楽しかったです。

 一方、残念だったのは、予言蛸のジョークがスベッたことです。7/12はサッカーの決勝の翌日で、世間は予言蛸の話題でもちきりでしたから、

「今日は残念ながら、牛料理です。蛸料理なら喜んでいただけたと思いますが、あのドイツの水族館と話しがつかず、牛料理です!」と言えば、バカうけ確実と思ったんですけどね。

 真面目な連中は、これだからやりにくいなあ。

 あ、そうそう、参加していただいた皆さん、ありがとうございました。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。 「すきや連」のことは、まだまだ書きたいのですが、長くなるので、また明日以降も書きます。2〜3日、このブログは「すきや連」のネタになりますので、よろしくお願い申し上げます。

*「すきや連」については、このブログの、3/2号3/3号3/4号3/5号5/2号6/14号もご覧下さい。

*日本短角牛と「北十勝ファーム」さんについては、こちらです。

選挙サンデー 「かぶちゃん」来訪

 7/11は、参議院選の選挙サンデーでした。投票日は、当然遠方へ旅行しにくいですから、観光地・浅草への人出は鈍ります。その分、中国から見えた方達が目立ちました。そりゃあ、投票権ないですからね、参議院には。

 そんな中、「かぶちゃん」こと鏑木武弥さんが「ちんや」を来訪されました。「かぶちゃん」が雑誌「百味」に連載している、対談コーナーに、私との「対談」を載せるためです。

 「かぶちゃん」のスマイルを、新聞の広告で見かけたことのある方も多いと思います。青年海外協力隊員として、パラグアイで農業指導をした後、帰国して「かぶちゃん農園」を長野県飯田市に設立、「市田柿」の通信販売が大評判で、ご盛業です。

 「すきや連」とご縁の深い「百味」の同じ誌面で、「かぶちゃん」も対談コーナーを連載し始めたのをキッカケに繋がりができ、今回「対談を」という話しになりました。

 このコーナーの、これまでの対談相手は、料理・食品関係の、ソウソウたる方ばかりですので、ウカツなことは言えません。

 「御手柔らかにお願いしますよ」と最初に申し上げたら、「いやあ、大丈夫ですよ」と、満面の「かぶちゃん」スマイル。当方すっかり気楽になって、ペラペラしゃべりまくって、すぐに1時間たってしまいました。

 変わりザクの話し、食育の話しなど、どんどん展開して、とりとめがなかったと反省しております。

 出来上がりが、とても心配・・・です。

 それにつけても、「かぶちゃん」は、飯田市在住のはずだけど、投票は行ったのかなあ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*「かぶちゃん農園」については、こちらです。

*「百味」については、こちらです。