火曜クラブ

 アガサ・クリステイ―の「火曜クラブ」のことを調べていて、間違えてこのブログに入って来てしまった方、ご愁傷様です。

 私のやっている「火曜倶楽部」は、スリルもサスペンスも殺しもない、単に食って飲むだけの、食べ歩きの会です。

  「火曜倶楽部」は最初、浅草の飲食店の仲間と作りました。

 浅草は、土日祝日が忙しく店を休めないので、個々の店で月曜・火曜・水曜・木曜などを定休日と決めて休んでいます。「ちんや」は火曜定休です。

 だから、普段の浅草料理飲食業組合の青年部の会合は、金曜か土曜の、午後10時以降に開いています。

 夜中に集まるわけですので、その時間に開いている店は、外食産業の居酒屋とかに限られていて、満足できる食事にほとんどありつけません。

  そこで私が、青年部の代表を退任した後、平成16年に作ったのが、「火曜倶楽部」です。

 青年部のメンバーで、火曜の、普通の食事の時間(6時とか)に、繁盛店・新規開業の店・話題の店など「勉強になりそうな店」に会場を設定して食事会を開催するようになりました。

 その後、浅草以外の人や「青年」と認定しずらい方もお誘いするようになり、楽しく飲んでいます。

 今回(7/20)の「火曜倶楽部」は、「すきや連」で旧知の、M社長・若旦那Mさん父子ご経営の、すき焼き店「伊勢重(いせじゅう)」さんで開催しました。御店の場所は日本橋小伝馬町です。

   御参加いただいたのは、「どぜう飯田屋」のII田さん、ニューオータニ岡半(すき焼き)のSさん、もんじゃ「おすぎ」のSさん母娘、「浅草今半」(すき焼き)のTさん、鰻「川松」のMさん母娘、新橋「今朝」(すき焼き)のFさん。それにウチ夫婦です。 

 私は、台東区役所のアート・アドバイザー会議に出て、それから小伝馬町に向かったため、幹事でありながら時間ギリギリに到着しましたが、「火曜倶楽部」初参加の、「岡半」Sさんが、私が着いた頃には、既に皆さんと仲良くなっていて、とても助かりました。

 さて、「伊勢重」さんは、炭火を使うすき焼きです。炭の管理は面倒だろうな、と感心しつつ、舌鼓をうちました。

 肉はみな、キッチリ寝かせたものと拝察いたしました。非常にやわらかく、ペロりと食べられます。

 「伊勢重」のM社長は、最近肉屋の組合の専務になられて、お忙しいらしく、この日もお出かけでしたが、会合の後、急いで戻って来て下さり、お目にかかることが出来ました。 たぶん、そちらで酒席もセットされていたでしょうに、恐縮なことでした。

  そんなことをM社長と話していた、その時です。

 ぎゃあああああ!

 一人のすき焼き屋の主が、死体となって、座敷で発見され、店は騒然・・・なんてことは、勿論なく、とても緩い感じで、夜は更けました。

 いやあ、それにしても、よその店で食べるすき焼きは、気楽で良いですね。うーい。ひっく。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 *「伊勢重」さんについては、こちらです。