桜鍋の人間国宝?中江さん、一日すき焼き店長

  桜鍋「中江」さんの、店舗の建物が「国土の歴史的景観に寄与しているもの」として、国の文化財に指定されるそうです。「中江」のN社長とは旧知ですので、7/28お祝いに行ってきました。

 文化財というと、国宝とか無形文化財(=人間国宝のこと)とかいろいろ種類がありますが、今回はその中の「登録有形文化財」という種類での指定だそうです。

 「中江」さんの建物は、なんでも築85年だそうです。先代の建物が関東大震災で焼失し、翌年再建されてから、大正建築のおもむきを今まで保ってきたことは、大変素晴らしいことです。

 N社長は喜んで、メルマガで「これを1つのバネにして、私も馬肉職人としての無形文化財(=人間国宝)に指定されるよう、より一層がんばります。」と語っておられます。

 実は、私はその、未来の人間国宝・Nさんに別の用事もありまして、「一日すき焼き店長」を、依頼しようかと思っておりました。

  「一日すき焼き店長」というのは、「ちんや」の、すき焼きの鍋の中に入れる具材を、「ちんや」以外の方、つまりNさんに選んでいただこう、という企画です。

 フレンチの有名シェフが海外から来日した時に、国内のレストランやホテルの厨房を、その日一日だけとり仕切って、腕を披露してもらったりしていますが、それのすき焼き版というわけです。

  もちろん、すき焼き界初と思います。すき焼き界の刺激になり、また「ちんや」の厨房の人間にも刺激になると思っています。

  でも、ザンネンながら、Nさんは、この話しには戸惑ってしまったようで、

 「馬肉入れちゃあ、ダメなんでしょう?」

 「うーん、それじゃ桜鍋そのものだから、「一日すき焼き店長」と言うより、「一日移動中江」になってしまいますよ!」

  企画が浅かったでしょうかねえ。チョッと考え直すことにしました。

  なにはともあれ、Nさん、おめでとうございました。

  Nさんが人間国宝なら、私は何を目指しますかね。

 五大陸スキヤキ委員会(I-Suki-C)の委員長かな。

  なお本日、このブログは五ヶ月連続更新を達成しました。ご愛読ありがとうございます。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*「中江」さんについては、こちらです。