外国人客を受け入れる店特集

御世話になっている銀行さんの気管支から、イヤ、機関誌から取材の依頼がありました。

なんでも、「クールジャパン」~最高のおもてなしで外国人客を受け入れる店特集」という記事だそうで、

「ちんや様の御店の紹介を中心に、外国人集客の取り組みなどについて、お話しをうかだいたいと思います。」

「外国人集客の取り組みなどについて、同業者やこれから事業を創める方へのアドバイスをお願いいたします。」

・・・ということのようです。うーん、アドバイスとは荷が重いですなあ。

さて取材構成ですが、

<お店の経緯>はい、店のHPを見て下さい。1880年に創業し、2001年に不肖・住吉史彦が六代目として事業を継承しました。

<お店・メニューの特徴>同上です。

<現在の活動>

⇒この10年ほど「心に残る思い出を!」というテーマを掲げ、御客様の特別な日に使っていただける店で在りたい!と努力しています。

具体的には、

「すき焼き思い出ストーリー投稿サイト」を開設して投稿を募っています。

ただ今「すき焼き川柳」の投稿を募っています。こちらはアナログ=手配りしています。

こういう企画が出来るのは、すき焼きならではでしょう。投稿の内容は、ご家族ですき焼きを食べた思い出話しが圧倒的に多いですね。

それから、「ちんや」メンバーズカード会員さん限定の制度ですが「記念日割引」という制度を作り、その日は割引になります。御客様が自分で、日を設定できるのが特徴です。

『牛っとハート』という商標の、ハート型の牛脂を開発しました。特許庁に登録済みです。これを記念日=お誕生日とか結婚記念日とか、そういう場合に使っています。割引だけではないんです。ビジュアル的にインパクトがありますので、ツイッターやフェイスブックに投稿していただけて、宣伝になります。

これらの活動はもっぱら日本人の、非観光客相手の活動ですね。しかし間接的な観光客対策に成っていると考えています。観光客というものは、地元で評判の良い店に行きますからね。

エージェントさんへの営業活動などは一切していませんが、地方の御客様でもご本人が弊店を見つけて指名して⇒エージェントさんに手配依頼をして下さいます。だから結局地方の団体さんにも来ていただいています。

<社長様個人の活動も併せて教えて下さい>

⇒ええっ、個人の活動ですかあ、それは長くなっちゃいますよ。まずは弊ブログのプロフィールをご覧ください。そう、色々やってますけどね、一つだけ挙げれば「すきや連」ですね。

全国のすき焼き屋とすき焼き愛好家の団体「すきや連」は、私とフードジャーナリストの向笠千恵子先生とで創りまして、毎年3回ほど会合を持っています。会合の中身は、講師を呼んでの勉強会とか産地の見学会とかです。その後は勿論で皆で、すき焼き大宴会をします。既に16回例会を開催しましたが、毎回50人以上が参加して大盛況です。

もう同業者が足を引っ張り合う時代じゃあないんです。それぞれのすき焼き屋が強い個性を持って、それをPRして、御客様が、その違いが分かるようにならないと面白くないですよね。「すきや連」の宴会では、すき焼き同士が、お互いの違いを話題にしながら、実に楽しく盛り上がります。一般の方にも、いつか違いを分かる楽しさを知って欲しいですね。

<外国人集客の取り組みについて。御客様全体に占める海外の御客様の比率や利用目的(ビジネス・プライベート)など。>

⇒弊店は単価が安くはなく、予約して見える方が多いので、ご想像ほど外国人比率は高くないです。5~8%程度と思います。その中のビジネス対プライベートの比率では、一般のお店よりビジネス率が高いと思います。半々位でしょう。

日本人については、比率は逆でビジネス率は低いです。原因としては浅草という土地柄が、まずありましょうし、弊店が、先ほどご紹介したように「心に残る思い出を!」という方針ですので、自然とビズネスよりご家族連れでの来店が多くなっています。

外人さんの場合、予約をすることがハードルになって、プライベート率が低いですね。日本側にビジネス・パートナーがいれば、その方が予約をしてくれますから、そういうパターンで来店なさる割合が自然と高いです。

「取り組み」ですが、だいたいですよ、「外国人客」と一概に括ることに、私は賛成しません。最低でも3つに分けないといけません。

<まずは純粋の個人旅行客>

たいていはブログとかネットで情報を収集して、個人で予約をするか、ホテルのデスクを通じて予約してきます。「日本の普通の姿に触れたい」という意識の方が多いですから、外人だというだけで、ナイフ・フォークをいきなり出すと、不快がられることすらあります。むしろ箸を使う体験をしてみたいからですね。

こういう方の場合は、御不便を取り除く、ということを主眼にすべきです。

どういう支払い方ができるのか、禁煙対応はどうなのか、アレルギー対応はどうなのか、が入り口でハッキリ分かることが大事と思います。

それから日本体験をしていただく、ということで弊店では、なるべく外人さんに日本語を話していただいています。

日英対照表を作って配っていますが、

Excuse me! と

Sumi-masen! を並べてありまして、外人さんが、Sumi-masen!と言うわけです。楽しいですよ。

<日本人のビジネスパートナーとご一緒の場合>

この場合、そもそも日本人が外国人を接待する、ご接待の席なのだ、というのがポイントです。

たいていは日本人の方が外人さんに色々気を遣われるので、その御指示に従うか、あるいは気の遣い方が失礼ながら不十分であれば店の者がフォローします。

しかし実際は「気の遣い方が不十分」なケースはほとんどなく、むしろ過剰なケースが多く、外人さん御本人は、いつも通りを好む場合が多いように思います。でも、そうは言っても施主は日本人の方ですから、御指示があれば、それにはよほどのことがない限り従います。

<団体旅行で見える場合>もあります。その場合エージェントさんが入りますが、すき焼き屋の事情を良くご存知ないエージェントさんも多く、丁寧に説明しないといけません。

<国際親善プラン導入の経緯>

日本人が外国のゲストを招待する場合、つまり上の事例であっても、そのことを御客様(日本人)がこちらに伝えて下さらないケースが多いです。それを発見するのが、プラン導入の目的です。

国籍が事前に分かっている場合は、卓上にその国の小旗を用意しておきます。単純ですが、これは喜ばれますよ。

<2020年に向けた対応>

純粋の個人旅行客の方の「御不便を取り除く」を、もっと進めます。

例えば、アレルギー対応ですが、甲殻類とか蕎麦とか、そういう食材を絵にしたシートを玄関に備え付けておき、外人さんがチェックを入れてから、中へお通しするようにしようと思っています。

一番頭が痛いのはイスラム教徒の方の「ハラール・ミート」です。先日も浅草商店連合会・浅草料理飲食業組合で勉強会が在りましたので、勉強してきましたが、ハードルが高いですね。

<外国人から見た日本の良さとは>

外国人が相手だから、実際問題として何か仕事の仕方が変わるわけではないですし、変えるのはおかしいですね。

でも、2020は観光業に従事する人間の、気持ちのリニューアルには成り得るかもしれません。どうも、このところ東京人という人種は、日本の地方の人が東京に来るのは当たり前と思ってしまっていて、遠来の客を歓待しよう、という感覚が鈍化しているように感じます。オリンピックを機会に、そうした当然の感覚を取戻さないといけないな、と思っています。

観光業の仕事というものは、どんなに末端の仕事でも、東京を代表して日本を代表して従事するものです。自分一個のためだけに働いているような人物には、決して務まりません。

もし「自分一個のため」という気分が、いつの間にか入り込んで来ているとしたら、これを機会に断然リニューアルして行きます。

とりあえず、こんなところでよろしいでしょうか。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.317日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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韓流事務所

「KARAメンバー脱退で改めて注目 なぜK-POPグループには揉め事が多い?」

という記事が気になって読んでみました。

ニコルが来年1月で脱退する、というから大変です。

え? 住吉さん、韓流が好きだったの って?!

え~、それについては「ノーコメント」でパスして、早速、韓流雑誌編集者という人の解説を読んでみましょう。

 「それぞれの事情があり、KARAの場合はまだ判然としません。ただ、ほとんどのケースで問題となっているのはギャラの安さですね。」

「なぜギャラが安いかというと、事務所の言い分では育成期間の長さと、その費用の高さです。韓国の芸能界では、小学生くらいの時にスカウトして、17~18歳でデビューさせるのに長くて7~8年、短くても3年をかけて育てるのが一般的。」

「ダンスや歌のレッスンはもちろん、海外でも活躍できるように、メンバーそれぞれに異なる外国語を教えたりします。ダンスの先生がニューヨークにいるってなれば、それも行って覚えさせたりと、とにかくレッスンにはお金を惜しまない。」

「そうした育成期間の長さがダンス等のクオリティにつながっているのは事実ですし、『育成費用を回収するためにギャラが安い』っていうのが事務所側の主張ですが、ブレイクしたグループのメンバーはやはり納得しないことも多い」

育成に8年なんて、そこまで社員教育をしているとは、経営としては素晴らしい話しです。会社経営の要諦は社員教育ですが、それが揉める元に成るとは残念なことです。

なにぶん相手は子供ですから、投資と回収の関係について充分認識しないまま、入社してしまうのかもしれません。

おそらく整形代もかかっているのでしょうが、それも投資というものです。

最初からタレントごとの採算計画を書面で本人に明示し、年に一回程度更新していけば、こうした揉め事は避けられるかもしれませんね。

え? 韓流事務所の経営の心配なんかしている場合か って?!

そ、そうでした。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.316日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

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実感

20年以上に渡ってご利用いただいていた御客様がいました。

たいていはご夫婦で仲良く、たまにはお子さんやお孫さんもまじえて、お越しいただいていました。

ある日、その方から予約の電話が入り、たまたま私が取りましたがいつもと少し様子が違っていました。

その方は奥様の名義で「ちんやメンバーズカード」に入っていらして、予約の名義もいつも奥様だったのですが、この日は旦那様の名義。電話の声も別人のようでした。

おや?と思ってベテランの係に様子を見に行かせますと、目に涙を溜めて戻って来ました。

社長、奥様が亡くなったんですって!

たしか6月にも見えたばかりでしたから、これには私も驚きました。

部屋に伺いますと、亡くなったのは本当に突然のことで、30分前まで電話をかけたり普通でいらしたとか。旦那様は「全く実感が無い」とおっしゃいます。

しかし亡くなったのは事実で、この日は家族揃って稲荷町の仏壇屋へ注文に行き、その帰りに寄って下さったのだとか。私にはそれ以上何もかける言葉もなく、料理屋の立場でさし出でがましいことながら、お香典を差し上げて戻って参りました。

天国でご機嫌よく、お暮らし下さいますよう。

南無観世音菩薩。

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.315日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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招致応援ビデオ

東京2020オリンピック・パラリンピック招致応援ビデオがネットで公開されています。

このビデオでは、様々な世代の人たちがオリンピック・パラリンピックの東京招致を願って、踊っています。

「ビデオの中の人々の明るい笑顔が、スポーツの力や、子供たちの明るい未来、そして東日本大震災からの復興への願いを表現」しているそうです。

その踊りの音楽は、『スキヤキ』の別名で世界中の人に愛されている、中村八大の『上を向いて歩こう』です。

『上を向いて歩こう』は、このブログの6/8号にも書きましたが、悲歌エレジーであり、しかし、悲しみを希望に変える歌でもあります。阪神淡路の時も、今回も自然発生的に人々が歌い出したのは、悲しみを希望に変えてくれるからでしょう。

そして、だからこそ世界中で愛されている、つまり普遍性を持っている、と言えます。

2020東京招致が決定した日の祝宴で、IOC委員であるマレーシア王子が、この歌を日本語で歌い出した、と聞きました。

2020に向けて、日本人が世界に示せるものは何か、が問われていますが、その一つの答えがここに在ると思います。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.314日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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昭和な空気

私がサラリーマン時代にお世話になった、当時の副社長さんが「ちんや」へ見えました。

私が入社する遥か前、その方が現場の課長だった時の部下の皆さんを連れて見えました。

元・お嬢さんの皆さんを指さして、

 「50年前は、このバアさん達も結構可愛いかったんだよ!」

その様子を見ていて私は、

昭和な日本企業っていいなあ、と改めて思いました。

そう、私は1965年生まれ・1988年(=昭和63年)入社組。『半沢直樹』原作者の池井戸潤さんは、残念ながら直接の面識は無いのですが、私と同じ年に同じ大学の同じ学部を卒業しているようです。

『半沢』は「バブル最後の入社組」でしたが、この世代は昭和な空気を吸った最後の世代かもしれません。

『半沢』を視てバブル世代は熱狂しましたが、若いビジネスマンは、

出向させられたら、銀行なんか辞めてしまえばいいのに!

と不思議に思ったそうです。一つの会社に執着するのが信じられないそうです。感覚が違うものですね。

私は勿論『半沢』派。

1988-1965=23年

2013-1988=25年

ですから、もう昭和より平成を長く生きていますが、根っこは、やはり昭和ですね。

副社長さんの話しをFBにUPした時にコメントを付けてくれた人も、やはりバブル世代でした。

「こういう話を聞くと「いいね」を50回くらい押したくなります。」

「それだけ消息が判明してるってすばらしいですね。私が新卒で入ったところは、合併に次ぐ合併でOG会組織もうやむやになってしまいましたし、個人的なつながりもごく少数の個々のグループに紛れてしまいました。」

バブル世代は平成に入ってから、

失われっ放し

やられっ放し

ですが、今「倍返し」を真剣に目論んでいる人は結構多いのかもね、そう思うこの頃です。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.313日連続更新を達成しました。

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すき焼きパラダイス

 「海外の人気ジャパニーズレストラン2013」というランキングを見て、屋号がおかしくて笑ってしまいました。

1 Jorudan Sushi(ジョルダン スシ)  ナポリ/イタリア

2 Sushic Fusao(スシキ フサオ)「鮨木房雄?」  アルマダ/ポルトガル 

3 Sake2Me Sushi(サケ トゥー ミー)酒 to me? ヘイズ/アメリカ

4 Sushi Rock(スシ ロック)  ハワイ島/ハワイ

5 Uchi(ウチ)家?  オースティン/アメリカ 

6 Kinji Japanese Restaurant(キンジ ジャパニーズ レストラン)欣司レストラン?  クライストチャーチ/ニュージーランド

7 Koi Sushi(コイ スシ)恋鮨?鯉鮨?  カボサンルーカス/メキシコ 

8 Kanpai Sushi(カンパイ スシ)乾杯鮨?  エジンバラ/イギリス

9 Wazaaabi(ワザービ) 山~葵 カンクン/メキシコ

10 Kotaro(コータロー)幸太郎?  イースター島/チリ

12 Ikuze(イクゼ)行くぜ?  ゲーツヘッド/イギリス

13 Raku(ラク)楽?  ラスベガス/アメリカ

16 The Tatami Room(ザ タタミ ルーム)畳部屋?  バルセロナ/スペイン

17 Kai Ika Restaurant(カイ イカ レストラン)貝烏賊?快烏賊? アロフィ/ニウエ

19 Ganbaranba(ガンバランバ)頑張らねば?  ケアンズ/オーストラリア

23 Tanoshii Lounge & Sushi Bar(タノシイ ラウンジ&スシ バー)楽しいラウンジ?  ボゴタ/コロンビア

24 cocoro(ココロ)心?  オークランド/ニュージーランド

25 Mode Sushi(モード スシ)  パドヴァ/イタリア

27 Samurai’s Paradise(サムライ パラダイス)侍パラダイス?  サーファーズパラダイス/オーストラリア

28 Takumi(タクミ)匠?  マルベーリャ/スペイン

29 Sticks n Sushi(スティックン スシ)  ロンドン/イギリス

30 Umami(ウマミ)旨み?  ラ グラン モット/フランス

日本人がフレンチやイタリアンの店を開業する場合は、もう少しフレンチらしい、イタリアンらしい屋号にしますけどねえ。

それにしても、ほとんどがスシをメインにしたレストランで、「日本食=スシ」というイメージが定着していることが分かります。チト悔しいですね。

「乾杯すき焼き」とか「焼くぜ!すき焼き」とか「サムライすき焼き」とか「すき焼きパラダイス」とかは無いんだろうか・・・

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.312日連続更新を達成しました。

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震える牛

『震える牛』は、相場英雄さんによる社会派推理小説です。

今年6月からWOWOWでテレビドラマ化され、その際に技術的な監修を、知人で食肉卸売会社の吉澤畜産さんが担当なさった、ということで興味を持ちまして、原作を読んでみました。

食肉卸売会社さんが監修したわけは、この小説が肉加工会社の詐欺的な加工方法や偽装の実態を扱っているからです。

一人の、迷宮入り寸前の殺人事件を追っていた刑事が、事件の背景として日本の企業社会の暗部に気づきます。この小説が描くのは単なる悪徳企業ではありません。筆者の意図は勿論、その暗部全体に読者の注意を向けることです。「社会派」と評価される理由は、そこですね。

・デフレ経済の下で低価格だけを追い求め、正しい商品知識を求めない、そうした消費者の消費態度が、まず問題です。

・そんな消費者相手にモノを売っていくために、街の肉屋から身を起こした大手スーパーが、大きくなるにつれて原点を忘れて、安売りに走ってしまいます。

・安売りのため、非常に品質の悪い詐欺的な「成型肉」を製造し、さも本物であるかのように偽装する手法にまで手を染めます。

私の見るところ、現実はここまで酷くはなく、「膨らませているなあ」と思いましたが、読者を恐怖させる筆力は在ります。

筆者が「ネタ本」にしたのは、食品添加物の恐ろしさを訴えた『食品の裏側』という本ですが、その本には現代の食品加工の恐るべき実態が詳しく書いてありますので、以前から「ちんや」の全社員に読ませています。

・やがて薄利多売で競合者を破滅させることだけが、そのスーパーの経営手法に成ってしまい、巨大ショッピング・センターを全国展開する間に、日本の原風景=地方の商店街を壊し尽くしてしまいます。

・ついにスーパーの不祥事=今度はBSE問題が発覚しかかり、それを隠そうと関係者を殺したのは、二代目予定の御曹司でした。父の手を借りずに問題を解決しようとして焦り、殺人という、とんでもない手法を採ってしまいます。単なるボンボンと描かれていて、犯行に至る心理描写が今市弱い感じがして、そこは少し残念ですね。

・さて、それを知った会社は、従来から癒着していた政治家や警察官僚を使って、事件を追う刑事の妨害をし、刑事と組織の攻防が、小説をよりサスペンスに満ちたものにします。

我が国の構造的な問題に斬り込もうとする著者の志・熱い思いは、非常に共感できるものです。評価したいと思います。

筆者はジャーナリスト出身の小説家で、地道な取材の上で書いたのであろう、と感じます。多くのエピソードに、ノンフィクションのようなリアルさを感じます。いや、むしろ、ノンフィクションとしては書きにくいことを小説にしたようにも見えます。

この小説には、大手企業や警察官僚と対局にあるものとして、主人公の刑事と、彼が住む街で頑張っている肉屋さんが登場します。

地道な「聞き込み」を得意とする、この刑事の楽しみは、その肉屋の店主と会話しながら肉を買い求めて、捜査の着手時と解決時にすき焼きをすることです。

地道な刑事と、街の肉屋さん、「社会派」の小説家の方が、この二人を愛しているのが、嬉しいですね。

読みごたえがありました。

   追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.311日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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支配人さんの被災体験

「料飲三田会」の旅行で「スパリゾートハワイアンズ」に行ってきました。

フラガールがあまりに有名な「ハワイアンズ」ですが、そのショーを観る前に統括支配人さんの被災体験を拝聴しました。

大震災の発生時「ハワイアンズ」には1.000人以上の客がいたそうです。3.11宿泊予定の客はどんどん到着する最中でしたし、3.10に泊まってチェックアウトした後にプールなどで遊んでいる客もまだ居たからです。

あいにく東京出張中のオーナーからは、

とにかくお客様と従業員の安全を守れ!

と指示が来て、支配人は、そこに居た全員が帰れるまで宿泊させ、東京=いわきの道中の安全を確認しようとしました。

さいわい「ハワイアンズ」のライフラインは維持されていたので、とりあえず問題なかったものの、情報は大混乱。まったく状況が見えません。

そこで3.12なんと、支配人はスタッフに特命を与え、常磐道と郡山経由の東北道の2ルートを実際に東京まで走らせたそうです。

走ること12時間。東北道が比較的安全と判明。

これをうけて3.13、なんとか調達した計18台のバスの車列が、客を満載して東京へ出発しました。

道中の休憩地やトイレを精査。緊急事態に備えて車列の前後にはスタッフの乗り込んだ車を配置、非常食として土産物売り場の土産物をや山と積み込んで、一行は出発しました。

所要時間は13時間。

深夜に無事到着したとの報告が入った時、支配人さんは本当に「ほっとした」そうです。

さて、ここまででも大変なことなのに、その後も異常事態は続きます。

まずスタッフは自分自身が被災者なのに、自身の家は放置して客の対応に当たっていましたから、この後皆さん、ようやくそちらの対応にまわります。

ところが原発の事故があって、ホテルは避難民の避難所に。

その間4.11にはホテルのすぐ近くで非常に大きい余震=活断層のズレが起こり、ホテルの被害はむしろ、この4.11の方が大きかったそうです。

ホテルが営業を全面的に再開したのは、震災の翌年の2月でした。

そして今、2011.3.11から2年半がたちましたが、「ハワイアンズ」は満員の盛況です。

当日ホテルで震災に遭った客からは後日感謝と復興を願う手紙、メールが多数届き、従業員達を感激させ、奮い立たせているそうです。

あの日、ここにも英雄的な日本人がいたのだと知りました。

  追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

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皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.310日連続更新を達成しました。

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ハワイ

「料飲三田会」の旅行で「スパリゾートハワイアンズ」に行ってきました。

フラガールがあまりに有名な「ハワイアンズ」ですが、私は実は初めてです。

いわき市役所が手配して下さったバスで被災地訪問。「語りべ」さんの津波体験を拝聴した後、「ハワイアンズ」統括支配人さんお話しをうかがって⇒フラのショーという流れでした。

さて、そもそもこの地が「ハワイ」なのは、何の根拠も無いわけではなく温泉が湧いているからで、湧きますのは、この地の地下深くでユーラシア大陸プレートと太平洋プレートがぶつかっているからです。

そう言えば、先日、有馬温泉に行きました時、何故こんな所に温泉が在るんですかね?

と「御所坊」の御主人に尋ねましたら、その答えは「ハワイ」と同じでした。

有馬の地下深くで、ユーラシア大陸プレートとフィリピン海プレートがぶつかっているからでした。

「いわきは古代、海の中にあり、地盤や地殻の変動により海と陸を繰り返していました。そのため、水陸の生き物の化石が多数出土しています。そのころの海水が地中に閉じ込められ、現在、太平洋の海水や雨水などの循環水と混合され、ユーラシア大陸プレートと太平洋プレートのプレート運動の摩擦を熱源として温泉となり、湧出しています。」

なのだとか。

最近開発された温泉は人間が掘り出したものですが、古代から知られている温泉は、自然に湧き出ていたもので、有馬は「日本書紀」に、いわき湯本は平安時代の「延喜式神名帳」に載っているそうです。この二箇所に道後温泉を加えて「日本三古泉」と称するそうです。

なるほど、有り難や。

プレートは震災を引き起こす一方、温泉という形で人に恵みも与えるのですね。

「ハワイアンズ」は「現代版湯治体験」というプログラムを勧めていて、温泉利用方法について安全で適切な指導ができる「バルネオセラピスト[温泉保養士]」(日本温泉保養士協会認定)の資格を有しているスタッフが多数いるのだそうです。

ふむふむ、で、ここの温泉の適応症は何なのですかね・・・

神経痛

筋肉痛

関節痛

五十肩

運動麻痺

関節のこわばり

うちみ

くじき

慢性消化器病

痔疾

冷え症

病後回復期

疲労回復

健康増進

なーんだ! 気管支炎は治らないのか! ちぇ。

  追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.309日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

半沢メニュー

学士会館さんが賑わっているそうです。あの御地味な学士会館さんが、です。

このブログの6/10号に書きました通り、学士会館はそもそも旧帝国大学の出身者の為の社交場で、バカ田大学とかテイノウ義塾大学とかの出身者などは本来「お呼びでない」場所なのですが、そんなことはツユ知らない方々が学士会館を訪れて、土下座を楽しんでいるそうです。

そう、学士会館は『半沢直樹』が大和田常務の不正を暴いて土下座させた取締役会のロケ地なのです。

学士会館の建物は昭和3年の建造で国の登録有形文化財。時代の風雪を乗り越えて来た、立派なものです。豪華なシャンデリアと重厚な絨毯は、約50%以上の視聴者の皆さんが6チャンネルで視た通りです。

この部屋を訪れて土下座画像を撮って⇒ネットにUPするのが今時の流行りなのだそうです。

会館側も悪ノリして「半沢メニュー」を企画中とか。

そのメニューは、半沢が出向先から東京中央銀行に戻れることを祈念して、「戻り鰹」をメインにしたコースに成るらしいです。今は勿論、帝国大学を出てなくても食べられます。

しかし、

「戻り鰹」で「戻る」んですかあ。

テイノウだなあ。

なおバカ田大学はバカボンのパパの出身校、テイノウ義塾はイワンのバカの出身校です。

 追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.308日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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