おせちと生活圏
おせちの御注文はお済みですか?
え? もう注文しました! って?
へえ、あんなに高いのに!
10万円も20万円もするのに買ったんですかあ!
そんなにお金をお持ちなら、普段から料亭に行かれれば良いものを。行くことはなさらないで、おせちだけは買われるんですねえ。
いつも通勤なさっている会社の、すぐ蕎麦にイヤすぐ傍に料亭は在るんですけどねえ。
え? 注文したのは料亭おせちじゃなくてコンビニおせちだ って?
がーん。
「正月の平日化」も来る所まで来た、ということなのでしょうか。毎日の暮らしの利便性を提供している、そのコンビニエントな店で正月用の食べ物を買うなんて!
調べてみますると、ネットでも「コンビニおせちランキング」とかやっているのですね。
まあ、「丑の日」も「恵方巻き」も既にコンビニ・マターに成ってしまった今、「おせち」がコンビニ・マターに成るのも時間の問題だったのかもしれません。
この状況に馴染めない私の方が遅れているのでしょうか。
え? ウチですか?
ウチは正月はすき焼きですよ。ウチだけでなくて、正月はすき焼き、という人は多いんですよ。
その証拠に、「ちんや」でも毎年12/29-12/31には、売店の店先に肉を買う御客様の行列が出来ます。予約もたくさん承ります。
普段は「ちんや」に見えない方も、この日ばかりは浅草まで買いに来てくださいます。
でも、今後はチト心配になってしまいます。
コンビニとネットで、つまり普段の自分の生活圏で何でも買えるようになると、専門店やデパートに行く人はだんだん減るのでしょうね。
それはかなり悔しいことです。
生活圏の店VS非生活圏の店
~そういうせめぎ合いが起きて来ると思わないといけませんね。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.326日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。