地酒で乾杯!
「乾杯条例」を持つ自治体が、ついに21か所に増えたそうです。
「乾杯は地酒で」と定めた条例は、まず日本酒の本山・伏見を抱える京都市で制定されました。弊ブログでもご紹介しましたので、読まれた方もおいでと思いますが、その後も全国各地に広がりを見せているようです。
酒造組合中央会によりますと、9月30日現在で21自治体が制定し、その内日本酒に限定したのが13自治体と最多だそうです。
最近制定された和歌山県海南市の条例では日本酒には限定せず、梅酒や焼酎などを含めた「地酒」としたそうです。この辺りは梅酒が盛んで、梅酒の生産量が日本酒を上回っているからです。
もっとも洋酒で乾杯しても罰則はなく、条例では市民に対して
「市及び事業者が行う地酒による乾杯とその普及の促進に関する取り組みに協力するよう努める」ことを求めているだけです。
中央会さんの談話でも「全国で、条例が消費量増加に直結した例はまだ聞いたことがない」と言う。
うーん。
日本酒は、どうしても度数が高いですからね、最初から酔うとツラいと言う人は多いかもしれませんね~
それにもう1点申し上げれば、酒税は国税だ、という点がネックなのでは、と思います。蔵元が地元に在っても自治体に税収が入らないので、本気で盛り上げる気にならないのでは・・・と思ったりしてしまいます。
そういう形に成っている背景としては、明治時代に一番取りやすかった税金が酒税で、国庫の柱だったという事情があるようです。実際、1902年には酒造税だけで全ての国税収入の42%を占めたこともあった、というから驚きますが、今は全然状況が違うのですから、変えても良いのでは?と私は思っています。
札幌市民はビールを飲みまくり、
小樽市民はウイスキーを飲みまくり、
京都市民は酒を飲みまくり、
⇒その税収で市を盛り上げる、そういう形に変えても良いのでは?と私は思っています。
まあ、もっとも、私はいつでも日本酒で乾杯なので、条例も税金も関係無いですけどね~
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.325日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。