半年目
入社半年目の新入生と面談をしました。
まずは以下の2点を要望しました。
・朝出勤した時点で、その日の仕事の、だいたいの流れ分かっているようにすること、そのためには、前夜退勤する時に、翌日の予約帳を見るクセをつけること。
・自分が任されていない仕事にも、しっかり興味を持つこと。
しかし、ですね、実はそうした段取り的なことについては、そんなに心配していないのです、私は。
段取りが悪ければすぐに周りから怒られますし、毎日やることですから、真面目にやっていれば、いつかは慣れます。
むしろ心配なのは、段取りが出来てくれば一人前!
と思ってしまうことです。
その考えは大間違いです。だって、
いくら段取り良く仕事をしても、それが御客様の御役にたって、楽しんでいただけなければ、仕事をしていてもまさに「くたびれ儲け」です。
その事実を忘れて、仕事の為の仕事になったら意味がないわけです。
だいたい、給料をくれるのは、社長じゃなくて御客様ですからね。
悪いですけど、住吉史彦個人の資産を皆に分けてやる気は毛頭ありません。だから、お金は自分の才覚で御客様から貰ってくれないと困るわけです。
だから日々の、自分の直接の仕事以外にも、世の中の色んなことに、しっかり好奇心を持って欲しいのです。
食べ物全般は勿論、四季の行事や習慣のことにも。浅草のことにも。歴史にも。
一見自分の仕事と関係ないように見えても、この世で起こることはずべてが自分の仕事と関係あります。
御客様が「ちんや」を利用して下さる理由は、本当に様々です。だから、好奇心を失い、自分のフィールドを決め込んでしまったら、お客様との接点がそれだけ減ります。
⇒接客する時の会話も残念なものになってしまい、そうすると結局、御客様の御役にたって、楽しんでいただくことが出来にくくなるのだ、
そう思って欲しいのです、今の内から。
色んなことに好奇心を持つ方が、結局自分も楽しいのです。
段取りだけするなんてつまりません。どうせ、長時間仕事に拘束されるのだから、その一瞬一瞬を楽しんで欲しいですね。
自分を狭く考えたら、ゼッタイ楽しくなりません。今の内から、そう思って欲しいです。
そう話しました。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は366人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.319日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。