爆発事故

街の活性化やイベントに関わる立場の方は、福知山市の花火大会の爆発事故の、その後の経過に注目しないといけないと思います。

今回は、3人の方が犠牲になり、発生から1カ月となる今も、重いやけどを負った20人の方が入院し続けている、と聞きます。

そして、この方々への補償が適切に行えるのか、それが大きな問題になっているようです。

大会を主催したのは「実行委員会」ですが、これはいくつかの団体の集まりで、主要な団体は福知山商工会議所。会議所の会頭が実行委員長でした。

しかし会議所の会頭と言っても、そもそも名誉職で、花火やイベントの専門家ではないですね。

会議所の年間予算規模も1億円足らずで、積立金は約6000万円と報じられています。

その小所帯に巨額な補償問題が重くのしかかっています。

保険には入っていたものの、

屋台業者の団体が加入する賠償責任保険は、総額で上限1000万円だけ。

主催者の保険は上限1人5000万円、総額10億円。

人が何人も死ぬ、という事態に対応するには不十分ですね。しかも「保険が適用されるかも含めて保険会社側と協議中」なのだとか。

共催者だった福知山市の市長さんが市議会で「商工会議所と一緒に(責任を)かぶる」と明言したそうですが、税金投入が果たして簡単に出来るのか。

「被害者への見舞いを続ける幹部らは苦悩の色を深めている」とかで気の毒なことです。

こうした事態を受け、今後イベントの保険料は上がるでしょうし、出店業者への審査は格段にきびしくなり、各段に時間がかかるようになっていくことでしょう。

火気の管理が杜撰だったのは、所謂「テキ屋」でしたから、各地のイベントで「テキ屋排除」の方向が鮮明になるかもしれません。

来年は、神社の夏祭りに出かけたら、屋台の軒数がひどく少ない、という状況になることが予想されますね。屋台は、たいてい火を使いますからね。

あるいは、加熱方法は電子レンジでチン、という屋台が増えるかもしれません、冗談ぬきに。

 

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.296日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)