救急です!
その日はサンバカーニバルの日でしたので、店の玄関に出ていました。猛暑が戻って来た日でした。
外を見ていましたら、年配の男性つまりオジサンがよろめいているのが見えました。
おや!と思いましたが、酔っているのかなあ、と思いとりあえずは放置しました。サンバの日は朝から場所取りしながら飲んでいる人が多いからです。
猛暑の中で朝から居続けて、具合が悪くなったんでしょうか。
そうしましたら、
あっ、ああー!
そのオジサンはもう一度よろめき、しかも今回は顎から地面に落ちたのです。しばらくして口から流血が始まり、路面に血だまりが出来始めました。
こうなると、もう119番しかありません。どうやら連れの人はいないようで、私がかけるより他ありませんが、実は私は119には慣れています。
店でたまにお客様が気分を悪くすることがあるからです。「神谷バー」の神谷さんほどではないですが、慣れています。
まず病人の目の前で携帯でかけるのがコツです。状況を説明しないといけないからです。さて、
火事ですか、救急ですか。
はい救急です。店の前で、60歳くらいの男性が倒れて血を吐いています。知らない方です。通行人です。
屋外ですか。
はい、屋外で商店街です。住所言いますね。台東区浅草1-3-4。よろしくお願いします。と、5W1Hを炸裂させました。
救急車は、すぐ来ました。東京消防庁、Good Jobです。
住所を言っただけで、場所は「ちんや」ビルの前ですね!と既に把握しています。Good Jobです。
しかし困ったことに、今はまさに、サンバカーニバルの開始時間直前。
停車している救急車の後ろから、大音響のサンバ隊が接近してきます。
ここでパレードを止めたら大変です。
しかし、そこは流石、東京消防庁。テキパキと処置して救急車は緊急発進。
間一髪でパレード中断を免れました。
皆さんも、猛暑にはお気をつけ下さい。
追伸①
単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。
21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。
時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。
くわしくはこちら↓です。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は361人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.280日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。