記念写真

 弊店のスタッフ全員に、

今こういう時にお越しになった、お客様に喜んでいただくために、どのようなことが出来るか書いてみよう、という宿題を出しました。

 その答えの中に

「インスタントカメラなどで写真撮影してプレゼント」というのがありました。

 なるほどね、筋は悪くないんですけどね、ウチの連中も。でも、もう一歩ですよね。

 創業130年だった去年から、「心に残る思い出を!」というキャッチ・コピーを使い、思い出に残るお食事、特に御家族の記念日の、思い出に残るお食事を「ちんや」でしていただこう、という方向性で仕事をしています。だからカメラというのは、筋は悪くないです。

 でも、もう一歩かな。今時は、ほとんどの皆さんがデジカメとか携帯写メを持っておいでなので、こちらでカメラを手配するより、お客様のカメラを使って、代わりに撮って差し上げる方が現実的です。

 それともう1点、普通に撮って⇒その写真という物をサービスすることより、より良い写真を撮って差し上げる、というその行為自体の方が、よっぽどサービスではないか、そう私は思うのです。

 どうも日本語で「サービス」というと①値下げのことか、②ただで貰えるノベルテイーのことを意味しますが、それって、日本語独自の変な意味ですよね。

 良い写真=皆さんが満面の笑顔をしている写真を撮ることが出来れば、それこそがサービスと思います。

 普通、記念写真を撮る時、セイ・チーズ!

と叫びますが、チーズ!を発音しようとすると日本人は、zuで口をすぼめてしまうので、笑顔になりません。英語ネイテイブの人なら、chiにアクセントが付くので、口が横に伸びて笑顔になりますが、日本人風発音だと、あまり笑顔になりません。

 それに代わって、良く使われるのは、

 皆さ〜ん、1足す1は? 2ii〜 というものです。

 これなら、口が横に伸びて笑顔になりますが、良く使われるので、つき並みですね。じゃあ「ちんや」独自のセリフを考えよう、ということになりました。それは・・・

 葱を指差しながら、

 皆さ〜ん、この食べ物の名前は? ネ・ギii〜 というのは、どうでしょう。

 うーん、口が横に伸びすぎて、ちょっと笑顔がひきつるなあ。じゃあ、

 シラタキを指差しながら、

 皆さ〜ん、この食べ物の名前は? シ・ラ・タ・キii〜

 はい、笑顔の写真が撮れました。

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

 その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。

 JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。

追伸②

 仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。

 宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。

 美味しく食べて被災地支援を!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて416連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

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絆消費

 震災不景気で大苦戦のデパートで、結婚指輪・婚約指輪だけは売れ行き好調だそうです。

 不安な世相の中で、人との間に絆を築きたい、というのは考えてみれば、自然な成り行きではあります。結構なことです。

 そして今、そういうカタチでする消費=「絆消費」は日本経済を救うキーワードかもしれません。拡散させたいと思っています。

 本来絆を築くのに、お金は不要かもしれません。カノジョにキスして抱きしめるのは無料です、モチロン。指輪なんか要らない、とお考えの方もおいででしょう。

 でもここで、絆の範囲をもう少し広く考えてみてはどうでしょうか。指輪を売っているデパートの店員さん、原石を加工している工場の職人さんは、絆の対象外でしょうか。あるいはカノジョに指輪を渡すために予約したレストランで働いている板前さん、そこに納める野菜を育てている農家の方は、絆の対象外でしょうか。

 皆さん、この社会のメンバーであって、被災地のために何かしたい、そういう思いでつながっています。この人達が解雇されたり、給料を減らされたりすると、思いはあっても、義援金が贈れなくなります。東北の酒を買って飲めなくなってしまいます。

 逆に、カレシが指輪を買えば、デパートの店員さんや工場の職人さんは、受け取った金の中から、きっと寄付をするでしょう。こういう方々の名前を、普通は知らずに買い物をしています。しかし知らなくても、この社会に確かな絆があると感じることは、不可能ではないと思います。

 そうです、経済は連関しています。レオンチェフなど習わなくでも、誰でも分かることです。

 今、私が提案したいのは、その連関をレンカンと呼ぶのをやめて、絆と呼ぼう、ということです。第一、レンカンでは廉缶のことか、恋感のことかと、間違えかねませんよね。

 なんでも、日本人の100人中90人以上は既に寄付をしているそうです。最初の消費のキッカケがあって、お金さえまわりだせば、受け取った人は、何か被災地に貢献する形で使ってくれるのです。これを、この社会の絆と呼ぶことは、そう不自然でもないと思います。

 デーブ・スペクターさんのツイートによると、

「絆は素晴らしい日本語だけど英語でドンピシャの訳語がありません。いずれKizunaがJishukuと同じように世界共通語になるかもしれません。」

 消費Jishukuは、もうストップして、

 拡散させませんか、

 Kizuna消費。

 よろしく、カレシ。

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

 その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。

 JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。

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絶賛の嵐ー洋菓子舗ウエストさん

 洋菓子舗ウエストさんの、ツイッター上のアカウント(@yogashihowest)がスゴいことになっています。絶賛の嵐です。

 まず4/15に、

「ウエストのリーフパイ用バターの原乳は震災以前、8割以上が岩手産、残りが東北各県産で福島産のものも2%程度含まれていました。今後も安全が確認されたものは福島産であっても使用してまいります。皆が疑心暗鬼になって公の発表を信用できなくなった時こそが「食の安全」の危機ではないでしょうか。」

 ついで4/16に、

「もうウエストは買いませんと言われる事も覚悟でのツィートでしたが思いがけず沢山のご賛同を頂き感激です。過ぎた事は変えられないので今更東電を責める気にもなれません。こうなれば日本中運命共同体と覚悟を決めて福島の風評被害撲滅に取り組んで参ります。」

 ウエストのY社長とは「料飲三田会」で御一緒させていただいておりまして、Yさんが会計主任、私がその手下という関係です。

 以前から立派な方とお見受けしており、特に品質への姿勢に敬服しておりましたが、今回のツイートのように、思い切った発言をなさるとは、正直驚きました。

 このツイートの1週間前にも会計の用事で、銀座の御店をお訪ねしたのですが、震災・原発で食材が入って来なくなることについて、

 いやあ、参るよねえ

という様な調子でボヤいておいでで、

「福島の風評被害撲滅に取り組んで・・・」という所まで踏み込まれるとは思いませんでした。

 だから、驚き、感激しました。

 ウエストさんは、手広くデパート等にも納めておいでなので、影響は小さくないと思います。

 身近に、こういう先輩を持てて、私は幸運です。

 こういう方がおいでだから、日本も捨てたもんじゃない、そう思います。

 褒め過ぎだって?

 いやいや、まだ足りないと思いますよ。

 会社の存亡を賭けてツイート出来る社長さん、何人います?

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

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追伸②

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コピー・アンド・ペースト

 売店の品揃えを見直しています。

 大手メーカーの既製品を徐々に減らし、浅草に所縁の物に変えていきます。まずは創業明治元年の茶舗「増田園総本店」さんの御茶。「ちんや」の座敷でも使っている御茶です。

 派出に宣伝はしていませんが、ポチポチと売れ出しました。定着したら嬉しいですね。さて、

 世の中にわかりにくい説明や、わかりにくい資料がやたらと多い、と感じている人は多いと思います。

 特に、原発。

 原発保安院は、今回のような事態を国民に向けて説明する、という状況をまったく想定していなかったのが良くわかります。「原発の安全性」をわかりやすく説明する資料はたくさん用意してあったのでしょうが、安全でなくなったので、そういう資料はパーですね、当然。

 そんな中、わかりやすい!と評判?なのが、弊ブログ。

 住吉さんのブログを読んで、砂糖のことが良くわかった、とか、パーソナル・カラーのことが良くわかった、とか、あるいは、

 私にいろいろ説明をして下さった、その御当人から、自分がした説明の仕方よりわかりやすい!とか言っていただくことがありまして、これはかなり嬉しいです。「カリスマ受け売り師」の真骨頂ですからね。

 そこで、この際、時局に貢献するため、楽屋裏をバラしますが、私の情報元は、モチロン、コピペーです。そう、コピー・アンド・ペーストです。

 弊ブログも一応、公開の場なので、不正確な情報を出すことはできません。既にネット上で公開されているネタを情報源にすると安心です。それを私なりに加工して使うのです。

 使う時に、まず①文章の長さを変えます。世の中には長すぎる文章がスゴく多くて、しかも一文の中で順説と逆説が行ったり来たりしているものが結構あって、これは読みにくいです。だから直します。

 それから②主語・述語・形容詞・副詞の順を入れ替えます。これでかなり読みやすくなるので、おススメです。これによって、文の中のどの部分に是非注目すべきなのかを、私なりに示します。文の中で

 その事業をやった人が、日本人であることに注目すべき=主語に注目すべき

 1.000年に1度の事件であることに注目すべき=副詞に注目すべき、という具合です。

 この時にひょっとしたら、論理性は損なっているかもしれません。でも私の文は学者さんに読ますわけではないので、そういうことはある程度勘弁していただきます。論理的な文は、えてして読みにくいですからね。普通の人間の会話では、主語・述語・形容詞・副詞の順はわりと自由で、そっちの順番に近づけると読みやすくなります。

 さらに言えば、この、順番のつけ方で語り手の個性が出ます。私のブログは、私が日頃飲んでいる時の語り順にだいたい沿っているので、わかりやすく、しかも私が、完全にそのネタをわかり切って語っているかのように読めるのです。

 元の情報はコピペーなんですけどね。

 ほお、なるほど、そうなんだ、でも住吉さん、長さや順番を変える以前に「わかる」っていること自体がスゴいですよ、って?

 あのですねえ、全然スゴくないです。

 自分のわからないことは、そもそもブログに採り上げなけりゃあ、いいんです。

 だから原発のことは書きませんよ、悪しからず。

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

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ポリッシングクロス

 4/15は雷門横丁一斉清掃の日でしたので出動しました。でも、いつもより参加者が少なかったなあ。

 掃除を自粛して、どうする! さて、

 ポリッシング・クロスとホースヘアブラシ・デラックスを購入しました。

 ポリッシング・クロスって何のことかお分かりになりますか? 靴を磨くための、専用の布巾です、スゴイでしょう。しかも世界の靴ケア商品業界におけるトップメーカー・ダスコ社製です。

 一方のホースヘアブラシ・デラックスはドイツ製で、その商品名の通り、馬の毛でできております。デラックスという位、立派な体躯の代物です。

 このクロスとブラシを使って、「ちんや」に来店されたお客様の御靴のホコリを落として差し上げようと考えています。

 「ちんや」は、お客様の御靴をお預かりいたしますので、当然以前から私は靴に興味を持ってきました。立派な靴をお履きの方が見えると、こちらの気分も盛り上がります。スリッパ履きの人が見えたりするとガッカリしますね、スリッパ・メーカーの方には悪いですが。

 地理的にも、靴業界は地元・台東区の地場産業であります。それで、その業界に懇意の社長さんもたくさんいます。厳しい経済状況ではありますが、なんとか一緒に浮上しようと話しあっている仲です。

 今回クロスとブラシを納めて下さった、「荒川産業」のM社長も、そんな一人です。二条彪先生の「台彪会」で知り合い、靴ケアについて色々と教えていただいてきました。

 今回、そのMさんから買った、クロスとブラシを使います。ただし雨で、お客様の御靴が濡れてしまった場合は、むしろ余計なことはあまりするべきでなく、雑巾で水滴を吸い取り、自然乾燥を待つのが正しいそうです。

 本当は、もう少し本格的な、靴ケア=クリームを使うような仕事を目指そうかと思っていました。「ちんや」では、その昔チップを下さるお客様に、そういう靴ケアをしていたこともあったようです。

 でも今時は、チップを下さる方はほとんどおいででないので、クリーム代がペイしませんし、お客様の、靴についてのお好みの方もハッキリしているので、あまり勝手なことをやるべきでなく「ホコリを落とす」という仕事を確実にすることの方が良いようです。そう決めました。これもMさんのアドバイスです。

 震災で、お客様の数も少ないですしね、玄関スタッフのヒマ潰しに最適です。

 もちろん、道路を掃くこともいたしますが、良く考えたら、中においでのお客様の御靴の方が重要だよね、と気付いた次第です。

 そして、この話しは、それだけじゃあ、ありません。Mさんのご指示で、クロスとブラシを各3個用意しました。

・黒靴用

・茶靴用

・白靴用 の3個です。

 お客様がご自分で靴クリームを塗って来られた場合、下手にクロスやブラシをかけると、そのクリームが付き、それを後で他のお客様の御靴に使った時に、色を移してしまいますよね。黒靴から黒いクリームが付いて、白い靴に移るとマズいです。それで、各3個用意しています。

 どうです、良い靴を買って履きたくなりましたよね。

 良い靴履くぞ、ニッポン!

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

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  TVの撮影がありました。

  日本テレビの、昼の帯番組「ヒルナンデス!」の中に、毎週木曜日にやっている、「百年超えてるンデス!」というコーナーがあるのですが、今回はそこにお採り上げいただきました。

  この地球上に、およそ200を数える、世界中の国々の中で、

 日本が誇れるもの…!それは老舗の数!

 その数、東京だけで、なんと2000以上!

 世界に名だたる老舗大国、それがこの日本なのだ!

  創業100年を超える老舗に隠された伝統や技術を学び、

  この厳しい現代を生き抜く術を見つけ出せ!

という企画なのだそうです。

 ご出演は光浦靖子さま、「関ジャニ∞」横山裕さま、村上信五さま。

 で、このコーナーのキーワードは「掟」だそうです。各店で「掟」を探すのが決まりごとなのだとか。弊店についても「掟」はあるのか、とご質問がありました。

 どうも、テレビの人って、こういう言葉が好きですよね。

「掟」はありませんよ、手前どもは忍者じゃないですから。そういう言葉は使っていません。

  在るのは、お客様あるいは世間に対する、お約束、です。

 「ちんや」に文書になった「掟」はないので、私が「ちんや」の歴史を調べた中で、「こういうことかな」と思っていることを申しますと・・・

 まず①店の者が品質について自己満足して、②そういうものだけお出しする、ということを世間に対して「お約束」して、③それを相当の長期間、意地でも、ルールとして守り続ける、という3つが、ポイントと思っています。

  品質については、私は自己満足という単語を悪いニュアンスで使いません。商売は自己満足している姿を世間に見せていくのが大事だと思っています。

  ハッキリ言って、世間には味のお分かりにならない方が沢山おいでです。そういう方々の「違いがわからない!違わないんだから安い方が良い!」なんて声を真に受けてイチイチ動揺していたらダメですよね。信頼感が揺らぎます。

 一方、相当の長期間というのは、世間の人を驚嘆させる位長期間でないといけません。しかも途中ゼッタイ休んではいけません。「24時間テレビ」という番組がありますが、あれも24時間でなければダメなわけで、8時間や12時間じゃダメですよね。

 じゃあ、「ちんや」さんでは、どういう数字が「相当の長期間」なんですか、ってご担当のの方に聞かれましたので、そうですねえ、個人での継続ということを考えたら、365がまず最初のボーダーだと思いますね、ちなみに私のブログは410日続いてますよ。正月も、三社の日も、地震の日も。

とお答えしたら、冗談で言ったんですけどね、その担当者さん、随分感心したらしく、

「それ、収録で言って下さい!」

という次第で、言っちゃいました、テレビで。ブログの宣伝を。

 どうしようかなあ、そういう人がここへ見に来たら。

追伸①

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Filed under: 今日のお客様,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

愚痴愚痴フルな日々

  皆さん、「ばやき」という言葉と「愚痴」という言葉を、どう使いわけておいでですか。

 私の場合「ばやき」の方を、ダメージが小さい時に使っています。弊ブログのカテゴリーの「ぼやき部屋」が、そうです。

  その使いわけに、特段の根拠はありませんが、boyakiよりguchiの方が聞いた感じがキツいように思うから、そうしています。特に「愚痴」を動詞化して、guchi-ruにした時はキツい感じがしますよね。漢字も「愚」「痴」にはインパクトありますよね。

  弊ブログは最近「ぼやきフルな日々」と化していますが、それ以上の「愚痴」レベルの話しも、個人的にはもちろん、在ります。その「愚痴」をブログでは避けて書いている、ということになります。

  で、ボヤキを中心に書いていたら、なぜか震災前よりアクセス数が多いのです。書いている本人は、以前の笑えるブログに戻したい、と思ってるんですけどね。

  そもそも私は「愚痴」を「超前向き」「超ポジテイブ」なパーソナリテイーの方に限って、話させていただくことにしています。さんざん愚痴っても、最後には前向きになれるからです。勿論、たまに「前向き一本槍」なだけの方がいらして、そういう方とは、どうも噛み合わないので、そういう時は、途中で会話から撤退します。

  逆に、あまりポジテイブな思考をなさらない方が相手の時は、愚痴は聞かせないようにしております。「ちんや」の住吉が、随分弱気な発言してたぞ、ヤバい事態だよなあ、これは。なんていう具合に、私の愚痴が悪い影響を与えるといけませんからね。

  同様にブログは一応公開の場で、不特定多数の方が見ておいでなので、「愚痴」はやめています。書かないだけで、今の状況では、愚痴愚痴フルな日々ですけどね、実際。

  この際、どうぞ、我こそは「超ポジテイブ」思考人間で、しかし、人と悩み・痛みを共有することも出来る!という方は、住吉史彦の「愚痴」相手として立候補願います。

  ご馳走しますよ、マズい酒。

  お聞かせしますよ、レベル7の「愚痴」。

追伸①

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こだまでしょうか

  童謡詩人・金子みすゞの詩「こだまでしょうか」のパロデイーが流行っていて、いろいろな版ができているようです。

  その内に誰かがパロデイーを作るだろうと思っていました。あれだけACがTVで流していますし、応答形式なのでマネしやすいですよね。

  そんな中に、食品風評被害についての、枝野官房長官と記者とのやりとりを、みすゞ風に仕立てたものがありました。最初は決然と安全です!と答えていた長官が、こだまの様に応答する内にモヤモヤしてくる、という趣向のものです。

  震災当初は颯爽としていた、枝野長官も風評被害の問題が発生してからは、すっかりモヤモヤしてきて、答えにくそうな表情をしている姿が目立ちます。それとともに政府への信頼感も揺らいで見えるのが、情けないところです。

  政治家や政府にとって食品は鬼門だ、ということが良くわかります。

  このパロデイーはなかなか良く出来ていて政府批判の手法としては美味いイヤ上手いと思います。でも、現地の風評被害を受けている皆さんの胸中を思うと、それをここには載せられません。

 弊ブログの読者の皆さんも気になるでしょうが、まあ、ネットで検索するとすぐに出ますので、読みたければ勝手に探してください。

  で、替わって、ここでは別の版をどうぞ。

 「三社が中止だってね」っていうと
 「ああ、中止だってよ」っていう。
 「サンバも中止だってね」っていうと
 「ああ、中止だってよ」っていう。
  「ショボいよね」っていうと
 「ああ、ショボいよね」っていう。
  そうして、あとで
  さみしくなって、
 「でも負けたくないよね」っていうと
 「そりゃ、負けたくないよ」っていう。

  「なにか、したいよね」っていうと
 「そりゃ、なにか、したいよ」っていう。

   こだまでしょうか、
  いいえ、浅草。(作詞:住吉ひひひ)

追伸①

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 その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。

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追伸②

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 美味しく食べて被災地支援を!

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雇い入れ

 昨日も福島で余震がありました。

 で、その地震で食事に行けなくなった、という人がおりました。東京は大したことないにもかかわらず「予約をキャンセルしたい」って。

 台東区在住だって事は存じてますよ。本当に被災した方だっておいでなのに、嘘は良くないですね。恥ずかしくないんですかね。さて、

 先日ツイッターのタイムラインを見ていて、人材派遣会社を経営されている、旧知のC花女史のツイートを発見しました。

 「仙台TKPカンファレンスセンターにて面接会なう。震災で被災した方ばかりです。能力が高く良い方ばかりです。この面接会を行って本当によかった。皆さんのお役にたてて本当によかった。当社にご応募頂きましてありがとうございました。<(_ _)> 」

 読んだ瞬間、超速リプライしたことは申すまでもありません。

 貴女は偉い!

 実は、同様に浅草でも、被災地の方を雇い入れよう、と活動しておいでの方もいます。大変素晴らしいと思います。尊敬です。

 しかし、その浅草観光産業も、原発・停電で冷え込んでいて、深刻な事態です。しかもその状況が長期化しそうです。

 そうした中で雇用を拡大する、ということは、会社経営上、重大な負担となる可能性があります。被災地支援は当然ですが、自らリスクを負ってまで支援するのは、なかなか困難と思います。

 だから、それよりもまず需要を発生させることを考えないといけません。需要の発生⇒雇用の発生、という経済の道理を踏んだ上で、被災地への支援をする方法が順当と思います。

 そのためには、今、被災地の産品を仕入れて売り、そのことを宣伝することが、やはり良いと思います。河野俊嗣 ・宮崎県知事も、県民にツイッターで「震災支援消費活動(チャリティ消費)」を提案されています。

 例えば、被災地産の酒を買った方に、浅草らしい希少性の高いノベルテイーを差し上げます。そうすれば、被災地産の酒が他県産より売れて行きます。

 さらに、そうしたサービスをしていることを、ネットやマスコミを通じて、PRすることにより、それに共感して下さった方を、お客様として浅草へ呼び込みます。

 このように、被災地の産品を仕入れをすれば、先方企業の仕事が増え、現地で人を雇い入れることができます。

 お客様として浅草へ呼び込む=需要の発生⇒(現地での)雇用の発生、という流れをなんとか造り出したいものです。

 まだ発表できませんが、勿論、私たちは策を練っています。

 今回、三社祭を中止したことで、浅草もすっかり評判を落としています。三社に使うハズだった経費を義捐金として寄付する予定なのですが、そちらの方はあまり報道されず、中止したことだけが有名になりました。

 それに「三社に使うハズだった経費」といっても、大企業やセレブの皆さんの巨額寄付の前では霞みますよね、実際問題。

 でも、このままの状態を座視しているわけではありません。我々らしいやり方で、世間を驚かせる日が来ると思います。請う、ご期待。

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

 その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。

 JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。

追伸②

 仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。

 宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。

 美味しく食べて被災地支援を!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて408連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 震災不景気でヒマなのでTwitterのリストを作りました。リアルに面識のある方々だけが載っているリストです。まるごとフォローを、遠慮なく。

 

Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

昔アニメ

 隅田公園の桜が満開です。花見は初詣や墓参りのようなもの。震災の年だからこそ、お元気な方は、今年の花に無事を知らせてはいかがでしょう。

 花見するぞ、ニッポン! さて、

  先日、いつもの店で酒を食らっていたら、ママさんに言われました・・・

  住吉さん、うさ晴らしにカラオケしましょうよ。

  ああ、カラオケねえ。じゃあ、日本が元気だった時代を思い出す、というコンセプトで「昔アニメ」テーマソング大会にしましょうか! 

と私が申しますと、居あわせた常連さんが、

  住吉さんの「昔アニメ」は聞き飽きましたけどねえ、まあ、ラブソング歌う状況じゃないし、いいですよ、「昔アニメ」で。住吉さん、お先にどうぞ。

  はいはい、じゃあ、遠慮なく。

♪空を越えて〜ラララ星の彼方

 行くぞ〜アトム〜ジェットの限り♪ (作詞:谷川俊太郎)

 ん? 待てよ。 アトムはなんで空を越えて飛べるんだっけ?

 それは、原子力・・・

 やめ!やめ! 元気出るどころか、ブラック・ジョークになっちゃうなあ、これじゃあ。他の曲にしましょう。

♪さらば地球よ〜旅立つ船は〜宇宙戦艦ヤマト

 銀河を離れイスカンダルへ〜運命背負い、今飛び立つ♪

 ん? 待てよ。 ヤマトはなんでイスカンダル星へ旅立つんだっけ?

 それは、そこに放射能除去装置があるから・・・

 やめ!やめ! 

  うーん、「アトム」も「ヤマト」もダメっていうことは、私の十八番が両方歌えないってことになりますね。

  じゃあ、もう、帰ります、私。つまんないから。

・・・とまあ、ショボいカラオケになってしまいましたが、後から考えたら、「ヤマト」はやっぱり歌った方が良かったような気がしてきました。

 この曲の2番の歌詞は、いつ歌っても泣けます・・・

♪地球を救う使命を帯びて〜戦う男、燃える浪漫

 誰かがこれを〜やらねばならぬ〜

 期待の人が〜オレ達ならば〜♪ (作詞:阿久悠)

 皆さん、今、私達が「やらねばならぬ」事をやろうじゃありませんか。

 期待の人は、オレ達だから。

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

 その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。

 JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。

追伸②

 仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。

 宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。

 美味しく食べて被災地支援を!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて407連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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