終わったか、観光立国日本

 原発の汚染で「観光立国日本」は終わった、という声を既に聞きます。

 安全安心な日本が、世界に汚染を広げる日本へ、一夜にして変わった、というのは深刻なブランドイメージ失墜と言えます。

 3年間は海外から観光客は来ない、とか。ラグジュアリーブランドは逃げ出す、とか。既に予想されています。

 たしかにラグジュアリーブランド、たとえば外資系高級ホテルは日本から撤退するかもしれません。今この瞬間にも、既にそうした相談が進行中かもしれませんね。

 でも「ちんや」は撤退する先もありませんし、あったとしても国際観光業をやめる考えもありません。

 そもそも国際観光業は、世界中に日本の支持者を作る仕事と言えます。今回、台湾から多額の義援金が日本に贈られる、と聞きますが、そのお金を出した方の相当数は、日本旅行の経験から、日本に良い印象を持つようになられた方々と信じています。

 観光ということを、単に買い物をしたり、飲み食いをしたり、名所を見物したりすることと定義するのは、違うと思いませんか。

 海外へ出かける観光客は、必ず、その国に住む人々の、生き様そのものを観ます。

 日本に見える方は、日本人の律儀さ、清潔感、商道徳の誠実さを、必ず観るはずです。きっと台湾の方々の多くが、日本旅行の最中に、日本人のそうした様子を観ていてくれたことと信じます。例えば、トイレが完璧にキレイであること、これは日本の絶対の価値です。

 まあ、中には買い物ザンマイで他は眼中無い、という人もいることはいるでしょうが、そういう連中は、どうせこれからは来なくなるので、この際ムシしましょう。

 今回の非常時に、海外から支援してくれた方々のためにも、国際観光業を続けないといけません。

 政府・自治体・金融機関・教育機関の皆さんにおかれましても、国際観光業はこれからは成長が見込めない、とかおっしゃらず、くれぐれもお見捨てなきよう、心よりお願い申し上げます。

 

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

 その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。

 JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。

追伸②

 仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。

 宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。

 美味しく食べて被災地支援を!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて403連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)