猫の供養
ある日ツイッターを見ていて、学校の先輩である、洋菓子舗ウエストさん@yogashihowestのツイートを見つけました・・・
先代社長から「中小企業の経営者にとって一番大切なことは何か」と問われ、考えた末に誠実さ・勤勉・謙虚さなどと答えたのですが、
「もっと大切なことだよ。それは生きること」
そう言われた私は、意味が解らずにぽかんとしていました。今回津波の映像を見てやっとその意味が判ったような気がします・・・
「生きること」の重みを今、すべての経営者が、ひしひしと感じていると思います。さて、
そんな時節ですが、そういう時節だけに可愛いワン子・ニャン子に癒しを求める方も多いようです。犬や猫も地震はわかるのでしょうが、原発のことがわからないだけ幸せですよね。そういう子達の画像をネットで見たり、写真集で見たりしている方が少なくないようです。
「ちんや」は狆屋をやめて130年以上たつので、ワン子本・ニャン子本に御縁は薄いのですが、2009年に一度『猫びより』という猫雑誌に採り上げられたことがあります。
2年前の本なのに、最近その本を見た方から予約がありました。
今「ちんや」に猫はいないのに、なんでまた猫雑誌に採り上げられたか、ですが、書いていただいたのは以前飼っていた猫のことです。昭和40年まで「マミ子さん」という猫を飼っていて、亡くなった時、裏庭に葬りました。その猫のことが採り上げられたのです。
「マミ子さん」が死んでしばらくして、昭和50年に現在の店舗を建てる時に、猫のお墓の土地も使うことになりました。そこで猫のメモリアル・プレートを造って、新築した建物の裏手の壁面に貼り付けました。それが今でも、勿論あります。
プレートは建物の裏手にあるので、発見しにくいのですが、何故か発見した『猫びより』の記者さんが取材に見えて記事になり、それを読んだ方が、今回食事に来て下さった、という次第です。
「マミ子さん」は私が生まれる直前に死んだので、父と母は今でも「マミ子さんと史彦は、生まれ代わり」と言っています。
その前世の猫に救われるとは、今頃になって。
猫の供養はするものですよ、皆さん。
追伸①
雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。
その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。
JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。
追伸②
仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。
宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。
美味しく食べて被災地支援を!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて399日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
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震災不景気でヒマなのでTwitterのリストを作りました。リアルに面識のある方々だけが載っているリストです。覗いてやって下さい。