記念写真

 弊店のスタッフ全員に、

今こういう時にお越しになった、お客様に喜んでいただくために、どのようなことが出来るか書いてみよう、という宿題を出しました。

 その答えの中に

「インスタントカメラなどで写真撮影してプレゼント」というのがありました。

 なるほどね、筋は悪くないんですけどね、ウチの連中も。でも、もう一歩ですよね。

 創業130年だった去年から、「心に残る思い出を!」というキャッチ・コピーを使い、思い出に残るお食事、特に御家族の記念日の、思い出に残るお食事を「ちんや」でしていただこう、という方向性で仕事をしています。だからカメラというのは、筋は悪くないです。

 でも、もう一歩かな。今時は、ほとんどの皆さんがデジカメとか携帯写メを持っておいでなので、こちらでカメラを手配するより、お客様のカメラを使って、代わりに撮って差し上げる方が現実的です。

 それともう1点、普通に撮って⇒その写真という物をサービスすることより、より良い写真を撮って差し上げる、というその行為自体の方が、よっぽどサービスではないか、そう私は思うのです。

 どうも日本語で「サービス」というと①値下げのことか、②ただで貰えるノベルテイーのことを意味しますが、それって、日本語独自の変な意味ですよね。

 良い写真=皆さんが満面の笑顔をしている写真を撮ることが出来れば、それこそがサービスと思います。

 普通、記念写真を撮る時、セイ・チーズ!

と叫びますが、チーズ!を発音しようとすると日本人は、zuで口をすぼめてしまうので、笑顔になりません。英語ネイテイブの人なら、chiにアクセントが付くので、口が横に伸びて笑顔になりますが、日本人風発音だと、あまり笑顔になりません。

 それに代わって、良く使われるのは、

 皆さ〜ん、1足す1は? 2ii〜 というものです。

 これなら、口が横に伸びて笑顔になりますが、良く使われるので、つき並みですね。じゃあ「ちんや」独自のセリフを考えよう、ということになりました。それは・・・

 葱を指差しながら、

 皆さ〜ん、この食べ物の名前は? ネ・ギii〜 というのは、どうでしょう。

 うーん、口が横に伸びすぎて、ちょっと笑顔がひきつるなあ。じゃあ、

 シラタキを指差しながら、

 皆さ〜ん、この食べ物の名前は? シ・ラ・タ・キii〜

 はい、笑顔の写真が撮れました。

追伸①

 雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。

 その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。

 JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。

追伸②

 仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。

 宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。

 美味しく食べて被災地支援を!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて416連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)