損得ではない
震災不景気のせいだと思いますが、慣れない営業電話が増えてきました。被災地に大口納品先を持っていた会社なら、一瞬にして売上を失ったのだろう、と想像できます。
中には「この会社の、社長さんの奥さんなのかなあ、この人?」という電話も。声のトーンがやたらと暗いのが困ります。
お気の毒とは思いますけどねえ、それどころじゃあないんですよ、こちらも。さて、
「二条彪の特選教訓集 みんなで学ぶ 成功の心得No8 お客様への心得」という御本を毎週月曜日の、弊店の朝礼で輪読しています。
4/4には項目No16「損得ではない。志が大切だ」を読みました。
引用しますと・・・
「売上は、お客様が喜んでくれた結果です。お客様が喜んでくれれば儲かりますし、喜ばなければ損するということです。喜んでくれるだろうかを考えずに、儲かるか損するかを考えることは、最初の一歩がずれているのです。」
その「喜んでくれる」をいつまでも続けることこそが、志です。
今日ご紹介した、この項目は、「成功の心得No8」の「肝」の部分と言って良いと思います。
「お客様が喜んでくれれば儲かる」という点を、技術系・職人系の人間は、どうも忘れがちですね。どうしても自分のやれることから、発想してしまうからです。場合によっては、儲かるか、ですらなく、段取り良くできるか、から考えてしまったりします。
私本人は文系のハズなんですが、どうも同じ職場に永いこと居ると、発想がお客様目線でなくなってしまい、こうした文を読んだ時に、ハッとします。ダメですねえ。
特に、こういう時節ですので、
こういう時節でも喜んでいただける、あるいは
こういう時節だからこそ喜んでいただける、ということを考えないといけません。
「ちんや」は、お肉=すべての生き物の、元気の源 にフォーカスした商いですので、復興が始まれば、必ず求められるものと思います。
持つぞ、志 ニッポン!
追伸①
雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。
その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。
JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。
追伸②
仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。
宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。
美味しく食べて被災地支援を!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて405連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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