絆消費
震災不景気で大苦戦のデパートで、結婚指輪・婚約指輪だけは売れ行き好調だそうです。
不安な世相の中で、人との間に絆を築きたい、というのは考えてみれば、自然な成り行きではあります。結構なことです。
そして今、そういうカタチでする消費=「絆消費」は日本経済を救うキーワードかもしれません。拡散させたいと思っています。
本来絆を築くのに、お金は不要かもしれません。カノジョにキスして抱きしめるのは無料です、モチロン。指輪なんか要らない、とお考えの方もおいででしょう。
でもここで、絆の範囲をもう少し広く考えてみてはどうでしょうか。指輪を売っているデパートの店員さん、原石を加工している工場の職人さんは、絆の対象外でしょうか。あるいはカノジョに指輪を渡すために予約したレストランで働いている板前さん、そこに納める野菜を育てている農家の方は、絆の対象外でしょうか。
皆さん、この社会のメンバーであって、被災地のために何かしたい、そういう思いでつながっています。この人達が解雇されたり、給料を減らされたりすると、思いはあっても、義援金が贈れなくなります。東北の酒を買って飲めなくなってしまいます。
逆に、カレシが指輪を買えば、デパートの店員さんや工場の職人さんは、受け取った金の中から、きっと寄付をするでしょう。こういう方々の名前を、普通は知らずに買い物をしています。しかし知らなくても、この社会に確かな絆があると感じることは、不可能ではないと思います。
そうです、経済は連関しています。レオンチェフなど習わなくでも、誰でも分かることです。
今、私が提案したいのは、その連関をレンカンと呼ぶのをやめて、絆と呼ぼう、ということです。第一、レンカンでは廉缶のことか、恋感のことかと、間違えかねませんよね。
なんでも、日本人の100人中90人以上は既に寄付をしているそうです。最初の消費のキッカケがあって、お金さえまわりだせば、受け取った人は、何か被災地に貢献する形で使ってくれるのです。これを、この社会の絆と呼ぶことは、そう不自然でもないと思います。
デーブ・スペクターさんのツイートによると、
「絆は素晴らしい日本語だけど英語でドンピシャの訳語がありません。いずれKizunaがJishukuと同じように世界共通語になるかもしれません。」
消費Jishukuは、もうストップして、
拡散させませんか、
Kizuna消費。
よろしく、カレシ。
追伸①
雑誌「ノジュール」2011年4月号に載せていただきました。「50代からの自分ライフを格好よく!」というコンセプトの雑誌です。
その「ザ・東京めし これぞ江戸の味!」というコーナーに載せていただきました。
JTBパブリッシング社より発行。定価750円だとか。
追伸②
仙台牛メニューの提供を開始しました。普段より高い値段で、お買い求めいただき、利益を被災地の畜産関連団体に贈ります。弊社も利益の一部を供出いたします。
宮城県登米市・千葉正憲牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号は03686-13232。
美味しく食べて被災地支援を!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて415連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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