縄文の記憶が宿る器

「坂田甚内&すき焼今朝のコラボ企画 楽膳会席~縄文の記憶が宿る器で味わう日本のご馳走 すき焼」

に行って来ました。

新橋の「今朝」(いまあさ)さんのすき焼会席を、全て坂田甚内さんの器で食すという企画です。

甚内さんは、縄文土器を思わせる「黒陶波状文」で知られる陶芸家ですが、最近はガラスも手掛けていて「陶硝人」と名乗っておいでです。略歴をコピペしますと、

1943年 東京生まれ。

1964年 偶然訪れた益子で師となる加守田章二の作風に魅かれ弟子入り、陶芸の道に入り1年半後に独立。

作品の収蔵先は、

大英博物館、ロックフェラー財団、アメリカ大使館、上海日本国総領事館、比叡山延暦寺、那須トラピスト修道院、 佐久近代美術館、早稲田大学学生会館などです。

さてさて部屋に通されますと、床の間に作品が飾られています。普段は展覧会場で観るものが部屋の中に在ると迫力を感じますね。

乾杯のシャンパンは「氷割」のグラス。

これは融かしたガラスをわざと冷たい水に入れてひび割れを作り、その上からまたガラスをかけた作品です。

泡とひびで不思議な景色。

続く料理も甚内さんの器に盛られて登場します。

そして、メインイベントのすき焼きの鍋も、甚内さんの陶製。最近は耐火性の高い材料が出来たとかで、陶器を直に火にかけても平気なのです。

気のせいか、やわらかく食べられるような気がして、実に結構でした。

この催しは今月いっぱい開催されています。ただし予約制。

追伸①

臨時営業のご案内です。明日3月24日は火曜日ですが、隅田公園の桜が咲きましたのですので休まず営業致します。来週31日も営業致します。どうぞご利用下さいませ。

追伸②

『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、

この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。

是非是非お求めください。

弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。

是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.849日連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)