総務のおじさん
私が未だサラリーマンをしていた頃、憧れの眼差しで仰ぎ見ていたのは総務部長さんでした。
総務部長さんって、なんで、ああも色々なことに対処できるのだろう?専門家でもないのに。
その会社はデパートでしたから、ほとんどの社員は華やかな売り場を担当したかったはずです。総務をやりたくて入った人なんてほとんどいないはずです。
それなのに総務のおじさんは総務の担当つまりは、「その他全て」の担当者に成ってしまいました。蛍光灯の管理から反社勢力(=ヤっちゃん)の応対まで、全てがおじさんの担当です。
それをソツなくこなすなんて、当時の若い私から見たら驚異的でした。凄いなあ。
とてもとても大人に見えました。
それから25年。たまに古巣の店に買い物に行き、蛍光灯が視界に入ると、
今も誰かが総務部長をしているんだろうなあ、と気になってしまいます。
そして、かく申す自分もいつの間にか、総務のおじさんに成ってきたことに気づきます。
そう、中小企業の社長は、特に弊社のようにビルを持っている場合、ほとんど総務のおじさんのように仕事をします。
蛍光灯からヤっちゃんまで。
「総務のおじさん度」では、私も負けていません。
「総務のおじさん」同士競い合って働きたいものです。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
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